全米映画批評家協会賞2020 受賞結果!

 第54回全米映画批評家協会賞が発表されました。(1月4日)

 【全米映画批評家協会賞】
 全米映画批評家協会賞(National Society of Film Critics award)は、「全米」といいながら実はニューヨークを拠点とした映画批評家グループの選ぶ映画賞で、元々は、ニューヨーク映画批評家協会への入会を断られた映画批評家が集まって作ったもので、1966年に設立されています。(歴史の古さではニューヨーク映画批評家協会に次ぐ歴史があります。)
 メンバーには、「ニューヨーカー」誌のポーリン・ケール、「ニューズウィーク」誌のジョー・モルゲンステルン、「ライフ」誌のリチャード・シッケルなど、影響力のある映画評論家が多く顔を揃えていたということもあって、協会と協会員は映画通から高い評価を受けています。
 国際批評家連盟賞のアメリカ代表も実はここ全米映画批評家協会だったりします。
 受賞作品には、アメリカ映画のみならず、外国映画が入ってくることもしばしばで、アカデミー賞とはほとんど重ならず、また同じにしようというつもりもないようで、過去50年間で作品賞が同じになったことはたった5回しかありません(『アニー・ホール』『許されざる者』『シンドラーのリスト』『ミリオンダラー・ベイビー』『ハート・ロッカー』)。
 以前の作品賞には、『戦場でワルツを』、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』、『パンズ・ラビリンス』、『カポーティ』、『ミリオンダラー・ベイビー』、『アメリカン・スプレンダー』、『戦場のピアニスト』、『マルホランド・ドライブ』、『ヤンヤン 夏の想い出』“Topsy-Turvy”、『マルコヴィッチの穴』などがあります。

 設立年:1966 会員数:65
 公式サイト:http://www.nationalsocietyoffilmcritics.com/
 Wikipedia(英語):http://en.wikipedia.org/wiki/National_Society_of_Film_Critics
 Wikipedia(日本語):http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E7%B1%B3%E6%98%A0%E7%94%BB%E6%89%B9%E8%A9%95%E5%AE%B6%E5%8D%94%E4%BC%9A%E8%B3%9E

 [賞の特徴]
 ・各部門で次点2位まで発表される。
 ・獲得ポイントも併せて発表している。
 ・最優秀劇場未公開映画、実験映画賞、映画遺産といった賞を設けている。
 ・故人に弔意を示す部門を設けている。
 ・2019年の作品賞は『ザ・ライダー』、2018年の作品賞は『レディ・バード』、2017年の作品賞は『ムーンライト』、2016年の作品賞は『スポットライト 世紀のスクープ』、2015年の作品賞は.『さらば、愛の言葉よ』、2014年の作品賞は『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』、2013年の作品賞は『愛、アムール』、2012年の作品賞は『メランコリア』、2011年の作品賞は『ソーシャル・ネットワーク』。

 今年の受賞結果は以下の通りです。
 本年度の特別賞は「映画遺産」のみでした。

全米映画批評家協会賞.jpg

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 ◆作品賞
 1.『パラサイト 半地下の家族』(韓) 44(ポイント)
 2.『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』 27
 3.『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 22

 ◆監督賞
 1.グレタ・ガーウィグ 『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』 39
 2.ポン・ジュノ 『パラサイト 半地下の家族』(韓) 36
 3.マーティン・スコセッシ 『アイリッシュマン』 31

 ◆主演男優賞
 1.アントニオ・バンデラス “Pain and Glory(Dolor y gloria)”(西) 69
 2.アダム・ドライヴァー 『マリッジ・ストーリー』 43
 3.アダム・サンドラー 『アンカット・ダイヤモンド』 41

 ◆主演女優賞
 1.メアリー・ケイ・プレイス(Mary Kay Place) “Diane” 40
 2.チョ・タオ 『帰れない二人』(中) 28
 3.フローレンス・ピュー 『ミッドサマー』 25

 ◆助演男優賞
 1.ブラッド・ピット 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 64
 2.ジョー・ペシ 『アイリッシュマン』 30
 3.ウェズリー・スナイプス 『ルディ・レイ・ムーア』 18
 3.ソン・ガンホ 『パラサイト 半地下の家族』(韓) 18

 ◆助演女優賞
 1.ローラ・ダーン 『マリッジ・ストーリー』『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』 57
 2.フローレンス・ピュー 『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』 44
 3.ジェニファー・ロペス 『ハスラーズ』 26

 ◆脚本賞
 1.ポン・ジュノ、ハン・ジヌォン 『パラサイト 半地下の家族』(韓) 37
 2.クエンティン・タランティーノ 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 34
 3.グレタ・ガーウィグ 『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』 33

 ◆撮影賞
 1.クレール・マトン “Portrait of a Lady on Fire”(仏) 41
 2.ロバート・リチャードソン 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 29
 3.ヨリック・ルソー(Yorick Le Saux) 『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』 22

 ◆ドキュメンタリー賞(BEST NONFICTION FILM)
 1.“Honeyland”(北マケドニア) 33
 2.『アメリカン・ファクトリー』 28
 3.『アポロ11 完全版』 27

 ◆映画遺産(FILM HERITAGE AWARDS)
 ◎“Private Lives, Public Spaces”(プライベートな生活、公的スペース)at the Museum of Modern Art: Curated by Ron Magliozzi, this exhibit makes visible MOMA’s collection of over one hundred years of vernacular moving images, most of them home movies by the famous and the unknown. Shown on multiple screens in the lobbies of MoMA’s Titus theaters, they form a crazy quilt of personal and cultural history.(この展示では、MOMAの100年以上にわたる自国の動画像のコレクションを目にすることができる。そのほとんどは、有名人や知らない人によるホームムービーである。 MoMAのタイタス劇場のロビーにある複数のスクリーンに映し出され、個人的および文化的歴史の狂ったキルトを形成する。)

 ◎Rialto Pictures: We honor Rialto Pictures, in its 22nd year, both for distributing 4K restorations of beloved classics like Kind Hearts and Coronets and for presenting neglected work by international masters, such as Federico Fellini’s The White Sheik, and, for the first time, the uncut version of Francesco Rosi’s Christ Stopped at Eboli, with restored prints and upgraded subtitles.(Rialto Picturesは、22年目に、『カインド・ハート』“Kind Hearts and Coronets”(1949/英)のような愛すべきクラシックを4K修復作品で配給し、フェデリコ・フェリーニの『白い酋長』“The White Sheik”(1952/伊)などの国際的な巨匠の軽視された作品を提供し、フランチェスコ・ロージの『エボリ』“Christ Stopped at Eboli”(1979/伊・仏)を修復プリント・アップグレードされた字幕で、ノーカット・バージョンで初披露した。)

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 *当ブログ記事

 ・全米映画批評家協会賞2019 結果発表:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201901/article_13.html
 ・全米映画批評家協会賞2018 結果発表:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201801/article_21.html
 ・全米映画批評家協会賞2017 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201701/article_23.html
 ・全米映画批評家協会賞2016 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_2.html
 ・全米映画批評家協会賞2015 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201501/article_4.html
 ・全米映画批評家協会賞2014 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201401/article_9.html
 ・全米映画批評家協会賞2013 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201301/article_9.html
 ・全米映画批評家協会賞2012 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_11.html
 ・全米映画批評家協会賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_12.html
 ・全米映画批評家協会賞2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_1.html
 ・全米映画批評家協会賞2009 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_1.html

 ・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_2.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 ・全米映画賞レース2019の受賞結果をまとめてみました:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201912/article_59.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年10月~2020年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_7.html

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