えっ、ホントに? ナショナル・ボード・オブ・レビュー2011 発表!

 ナショナル・ボード・オブ・レビュー2011の受賞結果が発表されました。(12月1日)

 ◆作品賞
 ◎『ヒューゴの不思議な発明』 監督:マーティン・スコセッシ

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 ◇トップ10
 ・“The Artist” 監督:ミシェル・アザナヴィシウス
 ・“The Descendants” 監督:アレクサンダー・ペイン
 ・『ドライヴ』 監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
 ・『ドラゴン・タトゥーの女』 監督:ディヴィッド・フィンチャー
 ・『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 監督:デイヴィッド・イェーツ
 ・“The Ides of March” 監督:ジョージ・クルーニー
 ・『J・エドガー』 監督:クリント・イーストウッド
 ・『ツリー・オブ・ライフ』 監督:テレンス・マリック
 ・『戦火の馬』 監督:スティーヴン・スピルバーグ

 ◆監督賞
 ◎マーティン・スコセッシ 『ヒューゴの不思議な発明』

 ◆主演男優賞
 ◎ジョージ・クルーニー “The Descendants”(監督:アレクサンダー・ペイン)

 ◆主演女優賞
 ◎ティルダ・スウィントン “We Need to Talk About Kevin”(監督:リン・ラムジー)

 ◆助演男優賞
 ◎クリストファー・プラマー 『人生はビギナーズ』(監督:マイク・ミルズ)

 ◆助演女優賞
 ◎シェイリーン・ウッドリー “The Descendants”

 ◆オリジナル脚本賞
 ◎ウィル・ライザー 『50/50 フィフティ・フィフティ』(監督:ジョナサン・レヴィン)

 ◆脚色賞
 ◎アレクサンダー・ペイン、ナット・ファクソン、ジム・ラッシュ “The Descendants”

 ◆ブレイクスルー・パフォーマンス賞
 ◎フェリシティー・ジョーンズ “Like Crazy”(監督:Drake Doremus)
 ◎ルーニー・マーラ 『ドラゴン・タトゥーの女』(監督:デイヴィッド・フィンチャー)

 ◆アンサンブル賞
 ◎『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』(監督:スティーヴン・ダルドリー)

 ◆初監督賞
 ◎J・C・チャンダー 『マージン・コール』

 ◆ドキュメンタリー賞
 ◎“Paradise Lost 3: Purgatory” 監督:Joe Berlinger、Bruce Sinofsky

 ◇ドキュメンタリー映画トップ5
 ・“Born to be Wild” 監督:David Lickley
 ・“Buck” 監督:Cindy Meehl
 ・『ジョージ・ハリソン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』 監督:マーティン・スコセッシ
 ・『プロジェクト・ニム』“Project Nim” 監督:ジェームズ・マーシュ
 ・『アイルトン・セナ ~音速の彼方へ』“Senna” 監督:アシフ・カパディア

 ◆長編アニメーション賞
 ◎『ランゴ』 監督:ゴア・ヴァービンスキー

 ◆外国語映画賞
 ◎『別離』(イラン) 監督:アスガー・ファルハディ

 ◇外国語映画トップ5
 ・『十三人の刺客』“13 Assassins”(日・英) 監督:三池崇史
 ・『エリート・スクワッド ブラジル特殊部隊BOPE』“Elite Squad: The Enemy Within” (ブラジル) 監督:ジョゼ・パジーリャ
 ・“Footnote”(イスラエル) 監督:ヨセフ・シダー
 ・“Le Havre”(フィンランド・仏・独) 監督:アキ・カウリスマキ
 ・『この愛のために撃て』“Point Blank”(仏) 監督:フレッド・カヴァイエ

 ◆スポットライト賞(Spotlight Award)
 ◎マイケル・ファスベンダー “A Dangerous Method”、“Jane Eyre”、“Shame”、 『X-Men:ファースト・ジェネレーション』)

 ◆表現の自由賞(NBR Freedom of Expression)
 ◎“Crime After Crime” 監督:Yoav Potash
 ◎“Pariah” 監督:Dee Rees

 ◆映画製作における特別貢献賞(Special Achievement in Filmmaking)
 ◎「ハリー・ポッター」シリーズ-小説から映画への優れた脚色に対して(The Harry Potter Franchise – A Distinguished Translation from Book to Film)

 ◇インディペンデント映画トップ10
 ・『50/50 フィフティ・フィフティ』 監督:ジョナサン・レヴィン
 ・“Another Earth” 監督:Mike Cahill
 ・『人生はビギナーズ』 監督:マイク・ミルズ
 ・『明日を継ぐために』“A Better Life” 監督:クリス・ワイツ
 ・“Cedar Rapids” 監督:Miguel Arteta
 ・『マージン・コール』 監督:J・C・チャンダー
 ・“Shame” 監督:スティーヴ・マックイーン
 ・“Take Shelter” 監督:Jeff Nichols
 ・“We Need To Talk About Kevin” 監督:リン・ラムジー
 ・“Win Win” 監督:トマス・マッカーシー

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 ゴッサム・アワード、ニューヨーク映画批評家協会賞と来て、ナショナル・ボード・オブ・レビューが、全米映画賞レース2011の3つ目として発表されたわけですが、それぞれに特徴(特色9のある映画賞だとはいえ、これまでのところ受賞者が3つとも同じという部門はほとんどありませんでした。

 現在のところ、ほぼ受賞者が確定されてきたのは―

 助演男優賞:クリストファー・プラマー
 外国(語)映画賞:『別離』
 新人監督賞:J・C・チャンダー 『マージン・コール』

 くらいなものです。

 トップの作品賞は、3つの映画賞ともそれぞれに独自の作品を選んでいます。しかも、3つの映画賞のいずれもオスカーの本命とみなされている“The Descendants”をはずして、の作品賞です。

 ナショナル・ボード・オブ・レビュー全体では、ほぼ下馬評上位の候補が選ばれているので、全米映画賞レースもいよいよ「それらしくなってきた」という思いを深めさせてくれるのですが、作品賞と監督賞に限っては、オスカー予想のトップ10にも入っていない候補だったので、ちょっと意表を衝かれてしまいました。
 『ヒューゴの不思議な発明』&スコセッシは、今後、オスカー予想の上位に入ってくるのかどうか。他の映画賞でも受賞を重ねるのかどうか……。

 ニューヨーク映画批評家協会賞で作品賞と監督賞を受賞した“The Artist”に関しては、フランス映画なのでナショナル・ボード・オブ・レビューの選考対象には入ってなかったのかなとも思いましたが、トップ10には入っているので、そんなこともないのでしょうか。ゴッサム・アワードで作品賞を受賞している『ツリー・オブ・ライフ』も、トップ10には入っているものの、結果としては無冠に終わってしまいました。

 あと気がついたことを書き出しておくと―

 ・『人生はビギナーズ』と『50/50 フィフティ・フィフティ』は本年度の全米映画賞レースで意外に善戦している。

 ・助演女優賞は、シェイリーン・ウッドリー、フェリシティー・ジョーンズ、ジェシカ・チャスティンあたりに絞り込まれてくるのかもしれない。

 ・脚色賞は“The Descendants”が有望らしい。

 ・“Pariah”も意外と健闘するかも?

 ・長編アニメーション賞は、ここから『ランゴ』の独走が始まる、のかもしれない。

 ・長編ドキュメンタリー賞は混戦の模様。ただし、今回ここで受賞している“Paradise Lost 3: Purgatory”は現時点では米国アカデミー賞2012長編ドキュメンタリー賞候補に残っている作品。

 という感じでしょうか。

 ナショナル・ボード・オブ・レビューの受賞結果が、アカデミー賞に直結するかどうかはともかく、例年だと、ナショナル・ボード・オブ・レビューの結果が出ると、大体その年の全米映画賞レースの大勢がわかってくるものですが、今年はまだ予断を許さないようです。

 外国語映画トップ5に『十三人の刺客』が入っていますが、米国内での評判は高かったので、さほど驚くことでもありません。ま、日本とイギリスの共同製作作品なんですけどね。どこかの映画賞で1つくらい外国語映画賞を獲るということもあるかもしれません。

 なお、昨年まであった美術賞はなくなってしまったようです。

 ナショナル・ボード・オブ・レビューの授賞式は、2012年1月10日に行なわれます。

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 *当ブログ記事

 ・ナショナル・ボード・オブ・レビュー2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_5.html
 ・ナショナル・ボード・オブ・レビュー2009 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_6.html
 ・ナショナル・ボード・オブ・レビュー2008結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_10.html
 ・ナショナル・ボード・オブ・レビュー2007結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200712/article_11.html
 ・ナショナル・ボード・オブ・レビュー2006結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200612/article_5.html

 ・ゴッサム・アワード2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_25.html
 ・ニューヨーク映画批評家協会賞2011:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_27.html

 ・インディペンデント・スピリット・アワード2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_28.html

 ・2011年11月時点でのオスカー予想:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_16.html

 ・映画祭&映画賞カレンダー 2011年6月~2012年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201106/article_3.html

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