全州国際映画祭2010 結果発表!

 第11回全州国際映画祭の各賞が発表されました。(会期は4月29日~5月7日)

 全州国際映画祭といえば、「三人三色」というプロジェクトで知られる映画祭ですが、ポジション的には、ヨーロッパにおけるロッテルダム国際映画祭やロカルノ国際映画祭のポジションに近い感じ(有名な監督の作品や、既に高い評価を得ている作品を揃えるのではなく、無名でも野心的な若い映画作家の作品を意欲的に紹介する映画祭)でしょうか。

 コンペティション部門は3つあり、そのうちのインターナショナル・コンペティションでは、過去に諏訪敦彦監督の『M/other』やアピチャッポン・ウィーラセタクン監督の『真昼の不思議な物体』などがWoosuk Award(グランプリ)を受賞しています。
 正直なところ、そんなにプレミア度は高くありませんが(『M/other』の受賞もカンヌでの受賞から約1年後でした)、『M/other』や『真昼の不思議な物体』がグランプリを受賞しているということで、この映画祭が志向する方向はぼんやりと覗えるように思います。

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 【インターナショナル・コンペティション】

 ・“The Robber”(オーストリア・独) 監督:Benjamin Heisenberg
 ・“Susa”(グルジア) 監督:Rusudan Pirveli  [アジア・プレミア]
 ・“The Man's Woman and Other Stories”(インド) 監督:Amit Dutta
 ・“Red Dragonflies”(シンガポール) 監督:Liao Jiekai
 ・“Clash”(フィリピン) 監督:Pepe Diokno [アジア・プレミア]
 ・『私は猫ストーカー』“I am a Cat Stalker”(日) 監督:鈴木卓爾
 ・“The Anchorage”(米・スウェーデン) 監督:C.W. Winter、Anders Edstrom
 ・“Crab Trap”(コロンビア・仏) 監督:Oscar Ruiz Navia
 ・“Paraiso”(ペルー) 監督:Héctor Gálvez [アジア・プレミア]
 ・“Huacho”(チリ・仏・独) 監督:Alejandro Fernández Almendras
 ・“Castro”(アルゼンチン) 監督:Alejo Moguillansky

 ◆Woosuk Award(グランプリ)
 ◎“Susa”
 物語:スサは12歳の少年。彼の母親は無許可のウォッカ醸造所で働いていて、彼は出来上がった商品を運ぶ手伝いをさせられている。しかし、せっかくのウォッカを悪い奴に奪われたり、警察に追いかけられたりして、彼は幼いながら生きる希望を見出せないでいる。そこへ、父が帰ってくる。彼は、父がこんな日常から自分を救い出してくれるのではないかと思い、希望を抱くのだった……。
 この作品は、ロッテルダム国際映画祭2010 World Premieres部門で上映されています。

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 ◆JBbank Award(審査員特別賞)
 ◎“Red Dragonflies”
 物語:26歳のレイチェルは、旧友との思い出を再現するちょっとした冒険を計画するが、予想もしていなかったことが起こり、あっけない結末を迎える……。

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 ◆NETPAC賞
 ◎“Clash”
 物語:リチャードは、チンピラ・グループのボスだが、そろそろ足を洗って、ガールフレンドと一緒にマニラへ行こうと考えていた。しかし、彼の弟が、ライバルのトマスと手を組んだために、抜き差しならない状況になり、激しい抗争に突入してしまう……。

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 【韓国映画コンペティション】

 日本に紹介されるような作品は多くはないようです。
 2008年のJJ-Star賞(グランプリ)は、『昼間から呑む』(監督:ノ・ヨンソク)でした(観客賞も受賞)。

 ・“●REC”(韓) 監督:So Joon-Moon [ワールド・プレミア]
 ・“She Came From”(韓) 監督:Kim Sung-ho  [ワールド・プレミア]
 ・“KIMU : The Strange Dance”(韓) 監督:Park Dong-hyun
 ・“Passerby #3”(韓) 監督:Shin Su-won
 ・“Themselves”(韓) 監督:Yoon Tae-sik [ワールド・プレミア]
 ・“Metamorphosis”(韓) 監督:Lee Sam-chil [ワールド・プレミア]
 ・“The Boy from Ipanema”(韓) 監督:Kim Kih-Hoon [ワールド・プレミア]
 ・“Before the Full Moon”(韓) 監督:Seo Seh-chin

 ◆JJ-Star賞(グランプリ)
 ◎“Passerby #3”
 物語:ジワンは、仕事を辞めて、映画監督になるために脚本に専念することにする。これまでも脚本を書き続けてきたが、モノになったものはなかった。ある日、彼女は、水たまりに映った虹を見て、新しいミュージカル映画を思いつく……。

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 ◆観客賞
 ◎“The Boy from Ipanema”
 物語:サーファーの少年が、海辺で失恋したばかりの少女と出会う。2人はやがて恋に落ちるが、それぞれの過去が邪魔して、なかなか先に進めないのだった……。

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 ◆JIFF賞
 ◎“Before the Full Moon”
 2009年のサンヨン自動車のストを題材にしたドキュメンタリー。

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 ◆CJ CGV ムービーコラージュ賞
 ◎“The Boy from Ipanema”

 【韓国短編コンペティション】

 ◆グランプリ
 ◎“Frozen Land”(韓) 監督:Kim Tae-yong [ワールド・プレミア]

 ◆監督賞
 ◎“Hard-boiled Jesus”(韓) 監督:Jung Young-heon [ワールド・プレミア]

 ◆審査員特別賞
 ◎“A Brand New Journey”(韓) 監督:Kim Hee-jin [ワールド・プレミア]

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 全州国際映画祭に関しては、まだ日本語版のWikipediaの記事はありません。英語版と韓国語版はありますが。
 釜山国際映画祭やプチョン国際ファンタスティック映画祭に関しては日本語版のWikipediaの記事が存在しますから、それが、この映画祭に関する日本での知名度、注目度の差、と言えるかもしれません。

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 *当ブログ記事
 ・映画祭&映画賞スケジュール表 2009年12月~2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_32.html

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