チェコ映画批評家協会賞2020 受賞結果

 チェコ映画批評家協会賞(Ceny české filmové kritiky)2020の受賞結果です。(ノミネーション発表は1月2日、結果発表は2月1日)

 ◆作品賞(Nejlepší film)
 ・『異端の鳥』“Nabarvené ptáče“(チェコ・スロヴァキア・ウクライナ) プロデューサー:ヴァーツラフ・マルホウル(Václav Marhoul)
 ◎“Staříci(Old-Timers)“(チェコ・スロヴァキア) プロデューサー:Jiří Konečný
 ・“Vlastníci(Owners)”(チェコ)  プロデューサー:Marek Jeníček

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 ◆ドキュメンタリー賞(Nejlepší Dokument)
 ◎“Dálava(Over the Hills)”(チェコ) 監督:マルチン・マレチェク(Martin Mareček)
 ・“Komunismus a síť aneb Konec zastupitelské demokracie(Communism and the Net or The End of Representative Democracy)”(チェコ) 監督:Karel Vachek
 ・“Sólo”(チェコ・仏・アルゼンチン・オーストリア) 監督:アルテミオ・ベンキ(Artemio Benki)

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 ◆監督賞(Nejlepší režie)Nejlepší režie:
 ・『異端の鳥』“Nabarvené ptáče“ ヴァーツラフ・マルホウル(Václav Marhoul)
 ◎“Staříci(Old-Timers)”(チェコ・スロヴァキア) Martin Dušek、Ondřej Provazník
 ・“Vlastníci(Owners)” イジー・ハヴェルカ(Jiří Havelka)

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 ◆脚本賞(Nejlepší scénář)
 ・“Karel, já a ty(Karel, Me and You)”(チェコ) Bohdan Karásek(監督)
 ・“Staříci(Old-Timers)“ Martin Dušek、Ondřej Provazník
 ◎“Vlastníci(Owners)” イジー・ハヴェルカ(Jiří Havelka)

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 ◆男優賞(Nejlepší Mužský Herecký Výkon)(主演と助演を含む)
 ・“Na střeše(On the Roof)”(チェコ)(監督:Jirí Mádl) Alois Švehlík
 ・“Staříci(Old-Timers)” Ladislav Mrkvička
 ◎“Staříci(Old-Timers)” Jiří Schmitzer

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 ◆女優賞(Nejlepší Ženský Herecký Výkon)(主演と助演を含む)Nejlepší herec:
 ・“Karel, já a ty(Karel, Me and You)” イェノベーファ・ボコバー(Jenovéfa Boková)
 ・“Tiché doteky(A Certain Kind of Silence)”(チェコ・オランダ・ラトヴィア)(監督:Michal Hogenauer) エリシュカ・クシェンコヴァー(Eliška Křenková)
 ◎“Vlastníci(Owners)” Tereza Ramba

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 ◆オーディオヴィジュアル賞(Audiovizuální Počin)
 ※撮影、音楽、編集、音響、衣裳、調査、トリック、アニメーションを含む(zahrnující kameru, hudbu, střih, zvuk,kostýmy, výpravu, triky a animaci)Audiovizuální počin:
 ◎『異端の鳥』“Nabarvené ptáče“、撮影 ウラジミール・スムットニー(Vladimír Smutný)
 ・『異端の鳥』“Nabarvené ptáče“、音楽 Jan Vlasák
 ・“Tiché doteky(A Certain Kind of Silence)”、撮影 Gregg Telussa

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 ◆アウト・オブ・シネマ部門(Mimo Kino)
 ※長編映画以外のオーディオヴィジュアル・プロジェクトや優れたオーディヴィジュアル・ワークを含む(zahrnující audiovizuální projekty mimo kinodistribuci a jiné výrazné počiny spojené s audiovizí)
 ・“Bez vědomí”(チェコ)(TVシリーズ) 監督:Ivan Zachariás、Ondřej Gabriel
 ◎“Dcera(Daughter)”(チェコ) 監督:Daria Kashcheeva
 ・“Most!”(チェコ)(TVミニシリーズ) 監督:Jan Prušinovský、Petr Kolečko

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 ◆ディスカバリー賞(Cena innogy pro objev roku)
 ・イジー・ハヴェルカ(Jiří Havelka) “Vlastníci(Owners)”
 ◎Bohdan Karásek “Karel, já a ty(Karel, Me and You)”
 ・Daria Kashcheeva “Dcera(Daughter)”

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 主な作品のノミネーション&受賞状況は以下の通り。

 ・“Staříci(Old-Timers)“(3/5):作品・監督・脚本・男優・男優
 ・“Vlastníci(Owners)”(2/5):作品・監督・脚本・女優・ディスカバリー
 ・『異端の鳥』(1/4):作品・監督・オーディオ・オーディオ
 ・“Karel, já a ty(Karel, Me and You)”(1/3):脚本・女優・ディスカバリー
 ・“Tiché doteky(A Certain Kind of Silence)”(0/2):女優・オーディオ
 ・“Dcera(Daughter)”(1/2):アウト・ディスカバリー

 ・“Staříci(Old-Timers)“(チェコ) 監督:Martin Dušek、Ondřej Provazník
 物語:VlastaとTondaの寿命はそれほど長くないが、1950年代に彼らを刑務所に送った共産党の検察官を見つけて殺すという、もう1つの重要な仕事がある。あらゆる障害にもかかわらず正義のために戦う2人の元政治囚についての珍しいロードムービー。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2019アウト・オブ・コンペティション部門出品。

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 ・“Vlastníci(Owners)”(チェコ・スロヴァキア) Martin Dušek、Ondřej Provazník
 物語:Zahrádková夫人は、他の共同所有者に、彼らが一緒に住んでいて緊急状態にある家を最終的に救うよう説得する計画を持っている。若い新婚夫婦は理想主義的な熱意で家に引っ越したばかり。驚いたことに、最初の瞬間から、彼らは共同所有者が何にでも同意できないことに気づいた。夫人は、会議の適切なコースを注意深く制御し、規則からのわずかな逸脱を許可しない。一方、Horvátová氏には概要はないが、すべてについて積極的にコメントしている。やや素朴なSvec氏は母親を代表していて、彼女がいなければかなり迷子になる。Prochazkova夫人と彼女の最も可能性の高いビジネスパートナーのNovak氏は、アフリカの学生にアパートを借りるだけでなく、彼らの財産を評価する方法を探している。Nitranský氏は、フラットでイライラしたKubát氏があらゆる決定を妨害する屋根裏部屋を持ちたいと考えている。Cermák兄弟は知られていない、彼らは彼の後にアパートを継承している...

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 ・『異端の鳥』“Nabarvené ptáce(The Painted Bird)”(チェコ・スロヴァキア・ウクライナ) 監督:ヴァーツラフ・マルホウル(Václav Marhoul)
 ユダヤ系ポーランド人でアメリカで活躍した作家イエジー・コジンスキー(1933-1991)の『異端の鳥』(ペインテッド・バード)の映画化。
 物語:「第2次大戦が開始した時代。6歳の少年が両親から離れて疎開し、混乱のなかで連絡は途絶え、預け先の里親がすぐに死んでしまったことから、少年は生き延びるために村々をさまよい歩くことになる。そして、ブロンドの髪を持つ白人の村々の中で、オリーブ色の肌に黒髪黒目の少年は、ジプシーかユダヤ人の浮浪者と見なされる。タイトルのペインティッド・バードとは、鳥の群れから1匹を捕まえ、それにペンキを縫って群れに戻すと、鳥たちは異分子が混じりこんだとみなして、総攻撃をかけ殺してしまう、つまりこの少年はどこへ行っても、異分子として虐待を受ける。どう足掻こうとその黒髪と肌の色から云われなき虐待を受け、少年は声を失う。」
 男優:ヴァーツラフ・マルホウル(Václav Marhoul)の第3監督作。
 ベネチア国際映画祭2019コンペティション部門出品。ユニセフ賞受賞。
 トロント国際映画祭2019 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。
 バンクーバー国際映画祭2019出品。
 BFIロンドン映画祭2019出品。
 ケルン映画祭2019出品。
 シカゴ国際映画祭2019出品。撮影賞(シルバー・ヒューゴ賞)受賞。
 ワルシャワ国際映画祭2019出品。
 コルコタ国際映画祭2019出品。
 東京国際映画祭2019ワールド・フォーカス部門出品。
 ミンスク国際映画祭2019出品。
 コーク国際映画祭2019出品。
 タリン・ブラック・ナイツ映画祭2019出品。
 ワルシャワ・ジューイッシュ映画祭2019出品。
 Camerimage2019 Bronze Frog、国際批評家連盟賞受賞。
 サテライト・アワード2019 外国語映画賞ノミネート。
 ヨーテボリ映画祭2020出品。
 ソフィア映画祭2020出品。

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 ・“Karel, já a ty(Karel, Me and You)”(チェコ) 監督:Bohdan Karásek
 物語:3人の若いプラハ人は、パートナー生活の悲しみと喜びを経験する。Sasaは夫Karelとの関係を一時停止させる。その後まもなく、彼は友人のDusanと出会い、彼女は一時的に彼のところに引っ越す。彼女は彼のところに避難所をみつける。彼らは彼らの関係をよいものにしようとしていて、彼らの不確実性を弱めてお互いを支援しようとしている。彼らの間にロマンチックな関係はないが、彼らは他の人と接するときに欠けているように見える強い絆を発見する。

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 “Dcera(Daughter)”(チェコ/14min43s) 監督:Daria Kashcheeva
 物語:病室で、娘は幼い頃のことを思い出す。幼い頃、彼女は怪我をした鳥との経験を父親と共有しようとした。誤解と失われた抱擁の瞬間は、窓ガラスが小鳥の衝撃で壊れる瞬間まで、この病室までずっと何年にも続く。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2019 卒業制作コンペティション部門グランプリ/Cristal for a graduation film受賞。
 メルボルン国際映画祭2019出品。
 トロント国際映画祭2019出品。
 学生アカデミー賞2019 外国映画 アニメーション部門受賞。
 フィラデルフィア映画祭2019出品。
 Contact:インターナショナル学生映画祭2019出品。
 ストックホルム映画祭2019出品。
 ローマ・インディペンデント映画祭2019出品。
 サンダンス映画祭2020出品。
 米国アカデミー賞2020 短編アニメーション賞ノミネート。
 McMinnville短編映画祭2020出品。

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 2019年のチェコ映画は、『異端の鳥』の圧勝かと思われましたが、チェコ映画批評家協会賞の結果を見る限りではそうではなかったようです。
 ただし国外での人気はやはり『異端の鳥』が圧倒的で、他の作品はさほど人気はなく、作品紹介を読んでも内容はよくわからないのでした。日本に紹介されるのは、おそらく『異端の鳥』だけでしょうね。

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 *当ブログ記事

 ・チェコ映画批評家協会賞2019 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201901/article_24.html
 ・チェコ映画批評家協会賞2018 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201801/article_5.html
 ・チェコ映画批評家協会賞2018 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201801/article_71.html
 ・チェコ映画批評家協会賞2017 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201701/article_4.html
 ・チェコ映画批評家協会賞2017 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201701/article_76.html
 ・チェコ映画批評家協会賞2016 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_48.html
 ・チェコ映画批評家協会賞2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_52.html
 ・チェコ映画批評家協会賞2014:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201401/article_77.html
 ・チェコ映画批評家協会賞2013:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_2.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2020年2月~5月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/202002/article_7.html

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