米・映画編集者賞(ACE)2020 ノミネーション

 第70回米・映画編集者賞(ACE:American Cinema Editors/Eddie)のノミネーションが発表になりました。(12月11日)

 【映画部門】
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 ◆ドラマ部門(Best Edited Feature Film (Dramatic))
 ・『フォードVSフェラーリ』 アンドリュー・バックランド(Andrew Buckland)、マイケル・マカスカー(Michael McCusker)
 ・『アイリッシュマン』 テルマ・スクーンメイカー
 ・『ジョーカー』 ジェフ・グロス(Jeff Groth)
 ・『マリッジ・ストーリー』 ジェニファー・レイム(Jennifer Lame)
 ・『パラサイト 半地下の家族』(韓) ヤン・ジンモ(Jinmo Yang)

 ◆コメディー部門(Best Edited Feature Film (Comedy)
 ・『ルディ・レイ・ムーア』 ビリー・フォックス(Billy Fox)
 ・『フェアウェル』 マイケル・テイラー(Michael Taylor)、Matthew Friedman
 ・『ジョジョ・ラビット』 トム・イーグルス(Tom Eagles)
 ・『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』 ボブ・ダクセイ(Bob Ducsay)
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 フレッド・ラスキン(Fred Raskin)

 ◆アニメーション部門(Best Edited Animated Feature Film)
 ・『アナと雪の女王2』 ジェフ・ドラヘイム(Jeff Draheim)
 ・『失くした体』“I Lost My Body”  ベンジャミン・マッスブル(Benjamin Massoubre)
 ・『トイ・ストーリー4』 アクセル・ゲッデス(Axel Geddes)

 ◆ドキュメンタリー部門(Best Edited Documentary(Feature))
 ・『アメリカン・ファクトリー』“American Factory”  リンゼイ・ウッツ(Lindsay Utz)
 ・『アポロ11 完全版』“Apollo 11” トッド・ダグラス・ミラー(Todd Douglas Miller)
 ・“Linda Ronstadt: The Sound of My Voice” ジェイク・プシンスキー(Jake Pushinsky)、Heidi Scharfe
 ・“Making Waves: The Art of Cinematic Sound” David J. Turner、Thomas G. Miller

 ジェイク・プシンスキーは、テレビ部門(ドキュメンタリー)でもノミネート。

 【テレビ部門】

 ◆ミニシリーズ・TV映画部門(Best Edited Miniseries or Motion Picture for Television)
 ・『チェルノブイリ』“Chernobyl”: “Vichnaya Pamyat” ジンクス・ゴッドフリー (Jinx Godfrey)、Simon Smith
 ・“Fosse/Verdon”: “Life is a Cabaret” ティム・ストリート(Tim Streeto)
 ・『ボクらを見る目』“When They See Us: Part 1” テリリン・A・シュロシャイアー (Terilyn A. Shropshire)

 ◆ドラマ・シリーズ 民放部門(Best Edited Drama Series for Commercial Television)
 ・『シカゴ・メッド』“Chicago Med”: “Never Going Back To Normal”  デイヴィッド・J・シーゲル(David J. Siegel)
 ・『キリング・イヴ/Killing Eve』“Killing Eve”: “Desperate Times” Dan Crinnion
 ・『キリング・イヴ/Killing Eve』“Killing Eve”: “Smell Ya Later” Al Morrow
 ・『MR. ROBOT / ミスター・ロボット』“Mr. Robot”: “Unauthorized” ロザンヌ・タン(Rosanne Tan)

 前回も、『キリング・イヴ/Killing Eve』から受賞。

 ◆ドラマ・シリーズ コマーシャルフリー部門(Best Edited Drama Series for Non-Commercial Television)
 ・『ユーフォリア/EUPHORIA』“Euphoria”: Pilot フリオ・ペレス4世(Julio C. Perez IV)
 ・『ゲーム・オブ・スローンズ』“Game of Thrones”: “The Long Night” Tim Porter
 ・『マインドハンター』“Mindhunter”: Episode 2 カーク・バクスター(Kirk Baxter)
 ・『ウォッチメン』“Watchmen”: “It’s Summer and We’re Running Out of Ice” デイビッド・アイゼンバーグ(David Eisenberg)

 ◆コメディー・シリーズ 民放部門(Best Edited Comedy Series For Commercial Television)
 ・“Better Things”: “Easter” Janet Weinberg
 ・『クレイジー・エックス・ガールフレンド』“Crazy Ex-Girlfriend:” “I Need To Find My Frenemy” Nena Erb
 ・『グッド・プレイス』“The Good Place”: “Pandemonium”  エリック・キサック(Eric Kissack)
 ・『シッツ・クリーク』“Schitt’s Creek”: “Life is a Cabaret” Trevor Ambrose

 ◆コメディー・シリーズ コマーシャルフリー部門(Best Edited Comedy Series for Non-Commercial Television)
 ・『バリー』“Barry”: “Berkman” Kyle Reiter
 ・『デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~』“Dead to Me”: Pilot Liza Cardinale
 ・『Fleabag フリーバッグ』“Fleabag”: “Episode 2.1” Gary Dollner
 ・『ロシアン・ドール:謎のタイムループ』“Russian Doll”: “The Way Out” Todd Downing

 ◆TVドキュメンタリー部門(Best Edited Documentary (Non-Theatrical))
 ・『白昼の誘拐劇』“Abducted in Plain Sight” James Cude
 ・“Bathtubs Over Broadway” Dava Whisenant
 ・『ネバーランドにさよならを』“Leaving Neverland” Jules Cornell
 ・“What’s My Name: Muhammad Ali” ジェイク・プシンスキー(Jake Pushinsky)

 ジェイク・プシンスキーは、映画部門(ドキュメンタリー)でもノミネート。

 ◆ノン・スクリプト・シリーズ部門(Best Edited Non-Scripted Series)
 ・『ベーリング海の一攫千金』“Deadliest Catch”: “Triple Jeopardy” Ben Bulatao、Rob Butler、Isaiah Camp、Greg Cornejo、Joe Mikan
 ・『サバイビング・R.ケリー』“Surviving R. Kelly”: “All The Missing Girls” Stephanie Neroes、Sam Citron、LaRonda Morris、Rachel Cushing、Justin Goll、Masayoshi Matsuda、Kyle Schadt
 ・“Vice Investigates”: “Amazon on Fire” Cameron Dennis、Kelly Kendrick、Joe Matoske、Ryo Ikegami

 ◆学生コンペティション部門(Anne V. Coates Student Award Nominees)
 ・Samuel Bailey University of North Carolina School of the Arts
 ・Chase Johnson California State University, Fullerton
 ・William Kalstrom Florida State University

 受賞結果の発表は、2020年1月17日です。

 【米国アカデミー賞と映画編集者賞(ACE)との関係】

 2000年以降の、映画編集者賞(ACE)とアカデミー賞編集賞の受賞作品の一致度は以下のようになっています。

 ・2019年:一致(ドラマ部門『ボヘミアン・ラプソディ』)
 ・2018年:一致(ドラマ部門『ダンケルク』)
 ・2017年:不一致(ACEは『メッセージ』『ラ・ラ・ランド』、AAは『ハクソー・リッジ』)
 ・2016年:一致(ドラマ部門『マッドマックス 怒りのデス・ロード』)
 ・2015年:不一致(ACEは『6才のボクが、大人になるまで。』『グランド・ブダペスト・ホテル』、AAは『セッション』)
 ・2014年:不一致(ACEは『キャプテン・フィリップス』『アメリカン・ハッスル』、AAは『ゼロ・グラビティ』)
 ・2013年:一致(ドラマ部門『アルゴ』)=AA作品賞
 ・2012年:不一致(ACEは『ファミリー・ツリー』『アーティスト』、AAは『ドラゴン・タトゥーの女』
 ・2011年:一致(ドラマ部門『ソーシャル・ネットワーク』)
 ・2010年:一致(ドラマ部門『ハート・ロッカー』)=AA作品賞
 ・2009年:一致(ドラマ部門『スラムドッグ$ミリオネア』)=AA作品賞
 ・2008年:一致(ドラマ部門『ボーン・アルティメイタム』)
 ・2007年:一致(ドラマ部門『ディパーテッド』)=AA作品賞
 ・2006年:一致(ドラマ部門『クラッシュ』)=AA作品賞
 ・2005年:一致(ドラマ部門『アビエイター』)
 ・2004年:一致(ドラマ部門『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』)=AA作品賞
 ・2003年:一致(コメディー/ミュージカル部門『シカゴ』)=AA作品賞
 ・2002年:一致(ドラマ部門『ブラックホーク・ダウン』)
 ・2001年:不一致(ACEは『グラディエーター』『あの頃ペニー・レインと』、AAは『トラフィック』)
 ・2000年:一致(ドラマ部門『マトリックス』)

 上記20年間では、75%の確率で映画編集者賞(ACE)とアカデミー賞編集賞の受賞作品は一致し、しかもその作品がアカデミー賞作品賞をも制してしまう確率がかなり高いことがわかります。

 同様の傾向は当然今年も適用されると思われるので、映画編集者賞(ACE)受賞作品がアカデミー賞編集賞を受賞し、作品賞をも制する確率は高いと言えます。(ただし、そうした傾向も2011年までで、2012年以降は確率は半減したということもできるかもしれません。)

 また、受賞結果が不一致となった2017年、2015年、2014年、2012年も、一方の受賞作は、もう一方でノミネートされていますから、映画編集者賞(ACE)でノミネートされていなければ、米国アカデミー賞で編集賞を受賞する可能性は極めて低いことになります。

 さらに、1976年以降43年間で、米国アカデミー賞編集賞にノミネートされていない作品が作品賞を受賞したことは、2015年の1回しかなく(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』は映画編集者賞(ACE)にはノミネートされていたが、米国アカデミー賞編集賞にはノミネートされていなかった。)、映画編集者賞(ACE)≒米国アカデミー賞編集賞にノミネートされない作品は、作品賞からも遠のくことになります。

 ドキュメンタリー部門
 2019年:ACE(『フリーソロ』)=AA長編ドキュメンタリー賞
 2018年:ACE(“Jane”)≠AA長編ドキュメンタリー賞(『イカロス』)
 2017年:ACE=AA長編ドキュメンタリー賞
 2016年:ACE=AA長編ドキュメンタリー賞
 2015年:ACE=AA長編ドキュメンタリー賞
 2014年:ACE=AA長編ドキュメンタリー賞
 2013年:ACE=AA長編ドキュメンタリー賞
 2012年:ACE(『フリーダム・ライダーズ 人種隔離バスへの抵抗』)≠AA長編ドキュメンタリー賞(『アンディフィーテッド 栄光の勝利』)
 2011年:ACE(『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』)≠AA長編ドキュメンタリー賞(『インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実』)
 2010年:ACE=AA長編ドキュメンタリー賞
 2009年:ACE=AA長編ドキュメンタリー賞

 2014年は、ACEで既に『バックコーラスの歌姫たち』が受賞を果たしています。

 アニメーション部門
 2019年:ACE=AA長編アニメーション賞
 2018年:ACE=AA長編アニメーション賞
 2017年:ACE=AA長編アニメーション賞
 2016年:ACE=AA長編アニメーション賞
 2015年:ACE(『LEGOムービー』)≠AA長編アニメーション賞(『ベイマックス』)
 2014年:ACE=AA長編アニメーション賞
 2013年:ACE=AA長編アニメーション賞
 2012年:ACE=AA長編アニメーション賞
 2011年:ACE=AA長編アニメーション賞
 2010年(新設):ACE=AA長編アニメーション賞

 2013年は混戦でしたが、ACEで『メリダとおそろしの森』が受賞しています。

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 *当ブログ記事

 ・米・映画編集者賞(ACE)2019 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201902/article_11.html
 ・米・映画編集者賞(ACE)2018ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201801/article_17.html
 ・米・映画編集者賞(ACE)2018 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201801/article_68.html
 ・米・映画編集者賞(ACE)2017ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201701/article_7.html
 ・米・映画編集者賞(ACE)2017受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201701/article_73.html
 ・米・映画編集者賞(ACE)2016ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_11.html
 ・米・映画編集者賞(ACE)2016受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_59.html
 ・米・映画編集者賞(ACE)2015ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201501/article_3.html
 ・米・映画編集者賞(ACE)2015受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201502/article_4.html
 ・米・映画編集者賞(ACE)2014ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201401/article_30.html
 ・米・映画編集者賞(ACE)2014受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201402/article_19.html
 ・米・映画編集者賞(ACE)2013ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201301/article_34.html
 ・米・映画編集者賞(ACE)2013受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201302/article_29.html
 ・米・映画編集者賞(ACE)2012ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_32.html
 ・米・映画編集者賞(ACE)2012受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201202/article_31.html
 ・米・映画編集者賞(ACE)2011ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_31.html
 ・米・映画編集者賞(ACE) 2011受賞結果: http://umikarahajimaru.at.webry.info/201102/article_39.html
 ・米・映画編集者賞(ACE)2010ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_23.html
 ・米・映画編集者賞(ACE)2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_28.html
 ・米・映画編集者賞(ACE)2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_21.html

 ・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_2.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 ・全米映画賞レース2019の受賞結果をまとめてみました:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201912/article_59.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年10月~2020年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_7.html

 追記:
 ・米・映画編集者賞(ACE)受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/202001/article_35.html

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