米国アカデミー賞2020 メイキャップ&ヘアスタイリング賞 ショートリスト発表

 米国アカデミー賞2020 メイキャップ&ヘアスタイリング賞 ショートリストが発表されました。(12月16日)

 ・『スキャンダル』“Bombshell”
 ・『ルディ・レイ・ムーア』“Dolemite Is My Name”
 ・『ダウントン・アビー』“Downton Abbey”
 ・『ジョーカー』“Joker”
 ・『ジュディ 虹の彼方に』“Judy”
 ・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』“Little Women”
 ・『マレフィセント2』“Maleficent: Mistress of Evil”
 ・『1917 命をかけた伝令』“1917”(英・米)
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』“Once upon a Time…in Hollywood”
 ・『ロケットマン』“Rocketman”

 発表されたのは作品タイトルだけで、ノミネート対象者などは発表されていません。

 前回までは、この部門のショートリストは7作品でしたが、今回は10作品になっています。

 【これまでのデータ&予想】

 これまでのアカデミー賞メイキャップ賞受賞作品を振り返ってみると以下のようになります――

 2019年:『バイス』
 2018年:『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
 2017年:『スーサイド・スクワッド』
 2016年:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
 2015年:『グランド・ブダペスト・ホテル』
 2014年:『ダラス・バイヤーズクラブ』
 2013年:『レ・ミゼラブル』
 2012年:『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』
 2011年:『ウルフマン』
 2010年:『スター・トレック』
 2009年:『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
 2008年:『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』
 2007年:『パンズ・ラビリンス』
 2006年:『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』
 2005年:『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』
 2004年:『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』
 2003年:『フリーダ』
 2002年:『ロード・オブ・ザ・リング』

 メイキャップ賞というのは、特撮ものに与えられるのが一般的で、概して優れた「特殊メイク」に与えられる賞であるということがわかります。「特殊メイク」以外での受賞作は、おそらく「老けメイク」(『ベンジャミン・バトン』の場合は「若づくりメイク」も含む)が審査/評価の対象になるのだろうと思われます。

 近年のショートリスト、ノミネーション(○)、受賞作(◎)は以下のようになっています。

 2019年
 ・『ブラックパンサー』“Black Panther”
 ・『ボヘミアン・ラプソディ』“Bohemian Rhapsody”
 〇『ボーダー 二つの世界』“Border(Gräns)”(スウェーデン・デンマーク)(監督:アリ・アッバシ)
 〇『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』“Mary Queen of Scots”(英)(監督:ジョージー・ローク)
 ・『僕たちのラストステージ』“Stan & Ollie”(米)(監督:ジョン・S・ベアード)
 ・『サスペリア』“Suspiria”
 ◎『バイス』“Vice”

 2018年
 ・『ブライト』
 ◎『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
 ・『ゴースト・イン・ザ・シェル』
 ・『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
 ・『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』
 〇『ヴィクトリア女王 最期の秘密』
 〇『ワンダー』

 2017年
 ・『デッドプール』
 ・“The Dressmaker”(オーストラリア)(監督:ジョスリン・ムーアハウス)
 ・『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』
 ・『ヘイル、シーザー!』
 〇『幸せなひとりぼっち』
 〇『スター・トレック BEYOND』
 ◎『スーサイド・スクワッド』

 2016年
 ・『ブラック・スキャンダル』
 ・『コンカッション』
 ・『レジェンド 狂気の美学』
 ◎『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
 ・『ミスター・ホームズ』
 〇『100歳の華麗なる冒険』
 〇『レヴェナント:蘇えりし者』

 2015年
 ・『アメイジング・スパイダーマン2』
 ○『フォックスキャッチャー』
 ◎『グランド・ブダペスト・ホテル』
 ○『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
 ・『マレフィセント』
 ・『ノア 約束の舟』
 ・『博士と彼女のセオリー』

 2014年
 ・『アメリカン・ハッスル』
 ◎『ダラス・バイヤーズクラブ』
 ・『華麗なるギャツビー』
 ・『ヘンゼル&グレーテル』
 ・『ハンガー・ゲーム2』
 ○『Jackass クソジジイのアメリカ横断チン道中』
 ○『ローン・レンジャー』

 2013年
 ○『ヒッチコック』
 ○『ホビット 思いがけない冒険』
 ◎『レ・ミゼラブル』
 ・『リンカーン』
 ・『LOOPER/ルーパー』
 ・『メン・イン・ブラック3』
 ・『スノーホワイト』

 2012年
 ○『アルバート氏の人生』
 ・『もうひとりのシェイクスピア』
 ・『アーティスト』
 ・『ゲンズブールと女たち』
 ○『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』
 ・『ヒューゴの不思議な発明』
 ◎『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』

 2011年
 ・『アリス・イン・ワンダーランド』
 ○『バーニーズ・バージョン ローマと共に』
 ・『ザ・ファイター』
 ・『ジョナ・ヘックス』
 ・『トゥルー・グリット』
 ○『ウェイバック-脱出6500km-』
 ◎『ウルフマン』

 2010年
 ・『第9地区』
 ○『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』
 ・『Dr.パルナサスの鏡』
 ・『ナイトミュージアム2』
 ・『ザ・ロード』
 ◎『スター・トレック』
 ○『ヴィクトリア女王 世紀の愛』

 最終的に特撮系の作品が受賞するにせよ、ノミネーション段階では、特撮系の作品と時代ものと現代劇という3タイプの作品を選んでいるのは確かなようです

 とすると、本年度は、現代劇枠が『スキャンダル』『ルディ・レイ・ムーア』『ジョーカー』『ジュディ 虹の彼方に』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『ロケットマン』、時代劇枠が『ダウントン・アビー』『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』『1917 命をかけた伝令』、特撮枠が『マレフィセント2』ということになりそうです。今回は、現代劇枠/時代劇枠が分けにくいですね。

 この部門を設けている映画賞は、ほとんどありませんが、現在までに発表されているノミネーション/受賞結果は、以下の通りです。

 ◆ハリウッド映画賞2019 ハリウッド・メイキャップ&ヘアスタイリスト賞
 ◎リジー・ヤンニ・ジョルジュ(Lizzie Yianni-Georgiou)、Tapio Salmi、Barrie Gower 『ロケットマン』

 ◆ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2019 メイキャップ&ヘア・デザイン賞(Best Make-Up & Hair Design)
 ・Morten Jacobsen、ロジェ・サミュエルズ(Rogier Samuels)、Lindelotte Van Der Meer “Dirty God”
 ・Karen Hartley-Thomas “The Personal History of David Copperfield”
 ・Emma Scott “In Fabric”
 ・Jody Williams “Wild Rose”
 ◎ジェレミー・ウッドヘッド(Jeremy Woodhead) 『ジュディ 虹の彼方に』“Judy”

 ◆AACTAオーストラリア・アカデミー賞2019 ヘア&メイキャップ賞(AACTA Award for Best Hair and Makeup)
 ・『キング』“The King” アレッサンドロ・ベルトラッツィ(Alessandro Bertolazzi)
 ◎“Lambs of God” Zeljka Stanin、Paul Pattison、Cheryl Williams
 ・“Nekromancer” Angela Conte、Paul Katte、Nick Nicolaou、Rosemary Saffioti
 ・“The Nightingale” Nikki Gooley、Larry Van Duynhoven、Cassie O'Brien

 ◆クリティクス・チョイス・アワード2020 ノミネーション
 ・『スキャンダル』
 ・『ルディ・レイ・ムーア』
 ・『アイリッシュマン』
 ・『ジョーカー』
 ・『ジュディ 虹の彼方に』
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ・『ロケットマン』

 ◆ヨーロッパ映画賞2019 ヘア&メイクアップ・アーティスト賞(European Hair & Make-up Artist 2019)
 ◎ナディア・ステイシー(Nadia Stacey) 『女王陛下のお気に入り』
 『女王陛下のお気に入り』は、BAFTA英国アカデミー賞2019 メイキャップ&ヘア賞受賞、ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2018 メイキャップ&ヘア・デザイン賞受賞。
 ヨーロッパ映画賞は初めて。

 対象がずれていたりするので、あまり参考にならないかもしれませんが、一致している候補が米国アカデミー賞でもノミニーになる可能性がある、と考えることもできるでしょうか。

 この部門も、作品賞の周辺で受賞作を選んでいるという傾向が見て取れますが、本年度は、『スキャンダル』『ルディ・レイ・ムーア』『ジュディ 虹の彼方に』『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』『1917 命をかけた伝令』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が、そうしたポジションに近い作品ということになりそうです。

 以上から考えて、無理にでも予想するなら、現代劇枠から『ジュディ 虹の彼方に』、時代劇枠から『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』、特撮枠から『マレフィセント2』を候補作品とすると、最終的には、『ジュディ 虹の彼方に』あたりが有力、ということになるでしょうか。。

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 *当ブログ記事

 ・米国アカデミー賞2019 メイキャップ&ヘアスタイリング賞ショートリスト:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201812/article_51.html
 ・米国アカデミー賞2018 メイキャップ&ヘアスタイリング賞ショートリスト:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201712/article_77.html
 ・米国アカデミー賞2017 メイキャップ&ヘアスタイリング賞ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201612/article_83.html
 ・米国アカデミー賞2016 メイキャップ&ヘアスタイリング賞ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_43.html
 ・米国アカデミー賞2015 メイキャップ&ヘアスタイリング賞ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201501/article_8.html
 ・米国アカデミー賞2014 メイキャップ&ヘアスタイリング賞ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_40.html
 ・米国アカデミー賞2013 メイキャップ&ヘアスタイリング賞ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_33.html
 ・米国アカデミー賞2012 メイキャップ賞ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_14.html
 ・米国アカデミー賞2011 メイキャップ賞ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_22.html
 ・米国アカデミー賞2010 メイキャップ賞ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_17.html
 ・米国アカデミー賞2009 メイキャップ賞ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_6.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年10月~2020年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_7.html

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