デトロイト映画批評家協会賞2019 ノミネーション発表

 デトロイト映画批評家協会賞(Detroit Film Critics Society)2019のノミネーションが発表されました。(12月6日)

デトロイト.png

 デトロイト映画批評家協会賞(The Detroit Film Critics Society)
 設立年:2007 会員数:19
 公式サイト:http://www.detroitfilmcritics.com/
 Wikipedia(英語):http://en.wikipedia.org/wiki/Detroit_Film_Critics_Society

 [特徴]
 シンプルな映画賞で、2010年までは脚本賞やドキュメンタリー賞はなく、前回まで音楽賞やアニメーション賞はなく、現在でも外国語映画賞は設けていません。
 大きな作品より比較的小さな作品を好む傾向があるようです。

 2018年の作品賞は『エイス・グレート』、2017年の作品賞は『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』、2016年の作品賞は『ラ・ラ・ランド』、2015年の作品賞は『スポットライト 世紀のスクープ』、2014年の作品賞は『6才のボクが、大人になるまで。』、2013年の作品賞は『her/世界でひとつの彼女』、2012年の作品賞は『世界にひとつのプレイブック』、2011年の作品賞は『アーティスト』、2010年の作品賞は『ソーシャル・ネットワーク』。

 ◆作品賞(Best Picture)
 ・『アイリッシュマン』 監督:マーティン・スコセッシ
 ・『ジョジョ・ラビット』 監督:タイカ・ワイティティ
 ・『マリッジ・ストーリー』 監督:ノア・バームバック
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 監督:クエンティン・タランティーノ
 ・『パラサイト 半地下の家族』(韓) 監督:ポン・ジュノ

 ◆監督賞
 ・ノア・バームバック 『マリッジ・ストーリー』
 ・ポン・ジュノ 『パラサイト 半地下の家族』(韓)
 ・マーティン・スコセッシ 『アイリッシュマン』
 ・クエンティン・タランティーノ 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ・タイカ・ワイティティ 『ジョジョ・ラビット』

 ◆主演男優賞(Best Actor)
 ・ロバート・デニーロ 『アイリッシュマン』
 ・アダム・ドライヴァー 『マリッジ・ストーリー』
 ・ロバート・パティンソン “The Lighthouse”(監督:ロバート・エガース)
 ・ホアキン・フェニックス 『ジョーカー』
 ・アダム・サンドラー “Uncut Gems”(‘監督:ベニー&ジョシュ・サフディー)

 ◆主演女優賞(Best Actress)
 ・スカーレット・ヨハンソン 『マリッジ・ストーリー』
 ・ジュリアン・ムーア “Gloria Bell”(米・チリ)(監督:セバスチャン・レリオ)
 ・ルピタ・ニョンゴ 『アス』
 ・シャーリーズ・セロン 『スキャンダル』“Bombshell”(監督:ジェイ・ローチ)
 ・レニー・ゼルウィガー 『ジュディ 虹の彼方に』

 ◆助演男優賞(Best Supporting Actor)
 ・ウィレム・デフォー “The Lighthouse”
 ・トム・ハンクス “A Beautiful Day in the Neighborhood”(監督:マリエル・ヘラー)
 ・ジョー・ペシ 『アイリッシュマン』
 ・ブラッド・ピット 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ・サム・ロックウェル 『リチャード・ジュエル』
 ・ウェズリー・スナイプス 『ルディ・レイ・ムーア』

 ◆助演女優賞(Best Supporting Actress)
 ・キャシー・ベイツ 『リチャード・ジュエル』
 ・ローラ・ダーン 『マリッジ・ストーリー』
 ・スカーレット・ヨハンソン 『ジョジョ・ラビット』
 ・アンナ・パキン 『アイリッシュマン』
 ・フローレンス・ピュー “Little Women”(監督:グレタ・ガーウィグ)

 ◆脚本賞(Best Screenplay)
 ・ノア・バームバック 『マリッジ・ストーリー』
 ・ポン・ジュノ、ハン・ジンウォン 『パラサイト 半地下の家族』
 ・ロバート・エガース、Max Eggers “The Lighthouse”
 ・クエンティン・タランティーノ 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ・スティーヴン・ザイリアン 『アイリッシュマン』

 ◆音楽賞(Best Use of Music)
 ・『1917 命をかけた伝令』(英・米)
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ・『ロケットマン』
 ・“Uncut Gems”
 ・“Wild Rose”(英)(監督:トム・ハーパー)

 ◆ブレイクスルー賞(Breakthrough)
 ・アナ・デ・アルマス、女優(『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』)
 ・ジェシー・バックリー、女優(“Wild Rose”、『ジュディ 虹の彼方に』)
 ・ケイトリン・ディーヴァー(Kaitlyn Dever) 女優(“Booksmart”、“Them That Follow”)
 ・アシュリン・フランシオーシ(Aisling Franciosi)、女優(“The Nightingale”)
 ・ポール・ウォター・ハウザー(Paul Walter Hauser)、男優(『リチャード・ジュエル』、“Late Night”、“Beats”、“7 Days to Vegas”)
 ・フローレンス・ピュー、女優(“Fighting with My Family”、『ミッドサマー』、“Little Women”)
 ・ルル・ワン(Lulu Wang)、脚本/監督/プロデューサー(“The Farewell”)
 ・オリヴィア・ワイルド、監督(“Booksmart”)

 ◆アンサンブル賞(Best Ensemble)
 ・『ルディ・レイ・ムーア』
 ・“The Farewell”
 ・『アイリッシュマン』
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ・『パラサイト 半地下の家族』

 ◆ドキュメンタリー賞(Best Documentary)
 ・“Amazing Grace” 監督:シドニー・ポラック
 ・『アポロ11 完全版』“Apollo 11”(米) 監督:トッド・ダグラス・ミラー(Todd Douglas Miller)
 ・“Horror Noire: A History of Black Horror”
 ・Knock Down the House
 ・『ローリング・サンダー・レヴュー: マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説』“Rolling Thunder Revue: A Bob Dylan Story by Martin Scorsese”(米) 監督:マーティン・スコセッシ

 ◆アニメーション賞(Best Animated Film)
 ・『アナと雪の女王2』 監督:クリス・バック、ジェニファー・リー
 ・『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』 監督:ディーン・デュボア
 ・『失くした体』“I Lost My Body(J’ai perdu mon corps)”(仏) 監督:ジェレミー・クラパン
 ・『クロース』 監督:セルジオ・パブロス Klaus
 ・『トイ・ストーリー4』

 主な作品のノミネート状況は、以下の通り。

 ・『アイリッシュマン』(7):作品・監督・主演男優・助演男優・助演女優・脚本・アンサンブル
 ・『マリッジ・ストーリー』(6):作品・監督・主演男優・主演女優・助演女優・脚本
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(6):作品・監督・助演男優・脚本・音楽・アンサンブル
 ・『パラサイト 半地下の家族』(4):作品・監督・脚本・アンサンブル
 ・『ジョジョ・ラビット』(3):作品・監督・助演女優
 ・“The Lighthouse”(3):主演男優・助演男優・脚本
 ・『ジュディ 虹の彼方に』(3):主演女優・音楽・ブレイクスルー
 ・『リチャード・ジュエル』(3):助演男優・助演女優・音楽・ブレイクスルー
 ・“Booksmart”(3):音楽・ブレイクスルー・ブレイクスルー
 ・“Uncut Gems”(2):主演男優・音楽
 ・『ルディ・レイ・ムーア』(2):助演男優・アンサンブル
 ・“Little Women”(2):助演女優・音楽
 ・“Wild Rose”(2):音楽・ブレイクスルー
 ・“The Farewell”(2):ブレイクスルー・アンサンブル

 デトロイト映画批評家協会賞は、どの部門もやや主流でないノミニーを選んでくるところがあると思いますが、そんな中でも本年度は『アイリッシュマン』が最多ノミネートになっています。このままデトロイト映画批評家協会賞では、そして他の映画賞でも『アイリッシュマン』が最多受賞になるのでしょうか。

 マーティン・スコセッシは、2度目の米国アカデミー賞監督賞受賞なるか。

 スカーレット・ヨハンソンは、主演女優賞と助演女優賞のダブル・ノミネートになるのか。

 本年度は『パラサイト 半地下の家族』がどこまで映画賞を受賞するかが、見どころの1つになっていると思いますが、デトロイト映画批評家協会賞では4部門ノミネートになりました。米国アカデミー賞でも、作品賞、監督賞、国際映画賞の3部門はノミネート有望でしょうか。『パラサイト 半地下の家族』は、本年度の『ROMA/ローマ』(作品賞をも狙いながら女優賞を獲ったりしつつ最終的に外国語映画賞を受賞)になるのか、それとも『万引き家族』(外国語映画賞の本命)になるのか。

 本年度の全米映画賞レースに絡んでくる外国語映画は、『パラサイト 半地下の家族』と“Pain and Glory(Dolor y gloria)”くらいか。それとももっと出てくるのか。

 今年の日本映画は、全米映画賞レースでノミネートされそうなのが『天気の子』くらいですが、上記を見る限りでは『天気の子』でも難しいでしょうか。

 全米映画賞レースは始まったばかりで、簡単にいくつか見どころをピックアップしてみましたが、今後、随時拾っていきたいと思います。

 デトロイト映画批評家協会賞の受賞結果は、12月9日に発表されます。

 *この記事がなかなか参考になった!と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。
  ↓ ↓ ↓ ↓
 
  ↑ ↑ ↑ ↑
  クリックしてね!

 *当ブログ記事
 ・デトロイト映画批評家協会賞2018 ノミネーション発表:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201812/article_2.html
 ・デトロイト映画批評家協会賞2018 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201812/article_7.html
 ・デトロイト映画批評家協会賞2017 ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201712/article_8.html
 ・デトロイト映画批評家協会賞2017 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201712/article_15.html
 ・デトロイト映画批評家協会賞2016 ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201612/article_57.html
 ・デトロイト映画批評家協会賞2016 受賞結果: http://umikarahajimaru.at.webry.info/201612/article_74.html
 ・デトロイト映画批評家協会賞2015 ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_25.html
 ・デトロイト映画批評家協会賞2015 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_35.html
 ・デトロイト映画批評家協会賞2014 受賞結果: http://umikarahajimaru.at.webry.info/201412/article_44.html
 ・デトロイト映画批評家協会賞2013 ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_24.html
 ・デトロイト映画批評家協会賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_34.html
 ・デトロイト映画批評家協会賞2012 ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_27.html
 ・デトロイト映画批評家協会賞2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_37.html
 ・デトロイト映画批評家協会賞2011 ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_21.html
 ・デトロイト映画批評家協会賞2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_35.html
 ・デトロイト映画批評家協会賞2010 ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_16.html
 ・デトロイト映画批評家協会賞2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_37.html
 ・デトロイト映画批評家協会賞2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_31.html
 ・デトロイト映画批評家協会賞2008 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_31.html

 ・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_2.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年10月~2020年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_7.html

 追記:
 ・デトロイト映画批評家協会賞2019 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201912/article_28.html

この記事へのコメント