オタワ国際アニメーションフェスティバル2019 受賞結果!

 第43回オタワ国際アニメーションフェスティバル(9月25日-29日)の受賞結果です。

 【長編コンペティション部門】

 ◆グランプリ(Grand Prize for Best Animated Feature)
 ◎『音楽』“On-Gaku: Our Sound”(日) 監督:岩井澤健治(Kenji Iwaisawa.)
 楽器を触ったこともない不良学生たちが、思いつきでバンドを組むことから始まるロック奇譚。
 アニメーション映画『音楽』の原作は、「シティライツ」(講談社)、「夏の手」(幻冬舎)などで人気を集める漫画家、大橋裕之による「音楽と漫画」(太田出版)。
 制作期間は約7年超、作画枚数は実に40,000枚超、を全て手描き、クライマックスの野外フェスシーン をダイナミックに再現するため、実際にステージを組みミュージシャンや観客を動員してのライブを敢行。分業制、CG制作が主流のアニメーション制作において、何もかもが前代未聞の長編アニメーションプロジェクト。アニメーション化にあたって、監督の岩井澤健治は、実写の動きをトレースする“ロトスコープ”という手法を採用。これにより、登場人物の動きがよりリアルに生々しくなっている。

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 ※審査員:Lizzy Hobbs(イギリスのアニメーション・フィルムメイカー)、Faiyaz Jafri(オランダ&パキスタンのアーティスト、フィルムメイカー、教授(Parsons School of Design in New York))、Lei Lei(中国のアニメーター)

 【短編コンペティション部門】

 ◆グランプリ(Nelvana Grand Prize for Independent Short Animation)
 ◎“Dont Know What”(オーストリア/8min16s) 監督:トーマス・レノルトナー(Thomas Renoldner) [ノン・ナラティヴ部門]
 エンターテインメント映画とビデオアートは、実写とアニメーションの間で変化する新しい種類の映画ジャンルに統合される。同時にそれは音楽作品と見なすこともできる。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2018出品。"Off-Limits" Award受賞。

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 ※審査員:Emily Pelstring(教授(Queen's University in Kingston))、Piotr Bosacki(大学のインターメディア部)、Eva Cvijanovic(モントリオール出身の映画監督、アニメーター)

 [ナラティヴ作品部門](Narrative)

 ◆最優秀ナラティヴ・ショート(CARTOON NETWORK AWARD FOR BEST NARRATIVE SHORT)
 ◎“Slug Life”(英/6:35) 監督:Sophie Gate
 物語:Tanyaは最終的に完璧なパートナー、美しい巨大なナメクジを作り出した。

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 ◆脚本賞(CRAFT AWARD FOR BEST SCRIPT)
 ◎“Acid Rain”(ポーランド/26:16) 監督:トマーシュ・ポパクル(Tomek Popakul)
 物語:東ヨーロッパのどこかで。少女は憂鬱な故郷から逃げ出す。夜中に彼女が街の郊外にいることに気づいたとき、ヒッチハイクについての彼女の初期の熱意は落ちる。橋で彼女は橋のガードレールでバランスのずれている人物と出会う。そうしてSkinnyと出会った。一種の不安定な変人。Skinnyはキャンプ用のバンに住んでいるが、それは彼の法的ではない仕事の用事を実行するために使用している。彼女は、彼と一緒に、目的地のない
旅を始める。旅が続くにつれて、二人の間に特別な愛情が広がっていく。
 ロッテルダム国際映画祭2019出品。
 サンダンス映画祭2019出品。
 インディーリスボア/リスボン国際映画祭2019出品。
 クラクフ映画祭2019出品。Silver Hobby-Horse of Cracow、Award of the President of the Association of Polish Filmmakers受賞。
 ザグレブ国際アニメーションフェスティバル2019出品。グランプリ、観客賞受賞。
 Transatlantyk映画祭2019出品。
 ニュー・ホライズンズ国際映画祭2019出品。
 ドキュフェスト国際ドキュメンタリー&短編映画祭2019出品。
 Monterrey国際映画祭2019出品。最優秀短編映画賞受賞。
 Lviv国際短編映画祭Wiz-Art 2019出品。
 ワルシャワ国際映画祭2019出品。

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 ◆デザイン賞(CRAFT AWARD FOR BEST DESIGN)
 ◎“The Six(白露)”(中/5:00) 監督:Xi Chen(陳曦)、Xu An(安旭)
 物語:6つの繰り返しシーンでの男性、女性、鶴。

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 ◆サウンデ・デザイン賞(CRAFT AWARD FOR BEST SOUND DESIGN)
 ◎“Slug Life”(英/6:35) 監督:Sophie Gate

 ◆VIMEO STAFF PICK AWARD
 ◎“Girl in the Hallway”(カナダ/10:32) 監督:Valerie Barnhart
 物語:「赤ずきん」がJamieに悪夢をもたらすのはなぜだろうか?それは15年ぶりで、廊下の少女はまだ彼を悩ませている。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2019出品。Festivals Connexion – Région Auvergne-Rhône-Alpes Award / In partnership with Lumières Numériques & Mèche Courte受賞。
*本編動画:https://vimeo.com/363023845

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 [ノン・ナラティヴ部門]]

 ◆アニメーション・テクニック賞(CRAFT AWARD FOR BEST ANIMATION TECHNIQUE)
 ◎”Erodium Thunk”(カナダ/2:50) 監督:Winston Hacking
 ハイパーリンクケーブルテレビコマーシャルの集中砲火。
 *本編動画:https://vimeo.com/275407702

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 [プレスクール部門]

 ◆最優秀プレスクール作品賞(Award for Best Animated Film or Series for Young Audiences – Preschool)
 ◎“Le tigre sans rayures (A Tiger with No Stripes)”(仏・スイス/8:29) 監督:Raul "Robin" Morales Reyes
 物語:小さなトラがストライプを求めて旅をする。

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 ◆オナラブル・メンション(Honorable Mentions)
 ◎『ふわふわアワー』「プイプイとムウムウ」「いつも一緒」“: PuiPui & MuuMuu 'Itsumo Issyo' (Fluffy Hour: PuiPui & MuuMuu 'Always Together')”(日/5:00) 監督:溝口広幸
 物語:ふわふわの森に住む妖精、ちょっぴりトラブルメーカーの魔法使いプイプイと食いしん坊のムウムウの物語。
 Eテレ、NHKアニメワールドにて放映。

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 ◎“Nest”(独/4:10) 監督:Sonja Rohleder & Jens Heuler
 物語:少し素朴な楽園の鳥は、仲間を引き付けるために彼の道から出る。

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 ◎“I'm Not Scared of the Crocodile”(西/4:04) 監督:Marc Riba & Anna Solanas
 物語:昔々、狩りをしたくないワニがいました。

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 [6-12歳向け短編部門](Shorts for 6-12)

 ◆最優秀6-12歳向けアニメーション賞
 ◎“Looney Tunes Cartoons” 'Curse of the Monkey Bird'(米/6:32) 監督:Pete Browngardt
 物語:PorkyとDaffyは、Monkeybirdの宝物を求めてジャングルの冒険に出かける。

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 ◆オナラブル・メンション(Honorable Mentions)
 ◎“Teofrastus”(エストニア/15:00) 監督:Sergei Kibus
 物語:1980年代にエストニアで起こった猫の目を通しての自由と思いやりの物語。猫Teofrastusは駅の待合室でホームレスの生活を送っている。ある日、彼は近くの田舎の家に住んでいる家族によって家を提供される。しかし、猫が大都会に連れて行かれて路上で迷子になると、幸せな生活は終わる。Teofrastusは幸福に戻る彼の道を見つけるだろうか?
 ズリーン国際映画祭2019子供向けアニメーション映画 インターナショナル・コンペティション部門出品。ヘルミーナ・ティールローヴァ賞受賞。
 上海国際映画祭2019短編アニメーション賞ノミネート。

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 ◎“Matches”(ハンガリー/11:25) 監督:ゲザ・M・トス(Géza M. Tóth)
 物語:孤独な少年がカラフルなマッチ棒で遊んでいて、夢、恐れ、希望について話しているうちに、マッチ棒は彼のビジョンを生き返らせる。

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 [学生部門]

 ◆学生アニメーション賞(THE ANIMATION GUILD AWARD FOR BEST STUDENT ANIMATION)
 ◎“Alfred Fauchet, à droite, à gauche (Alfred Fauchet, Here and There)”(ベルギー/6:40) 監督:Mathieu Georis
 物語:Alfredは物を取り除くことを望んでいるが、その過程で迷子になる。

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 ◆最優秀カナディアン・アニメーション賞(BEST CANADIAN STUDENT ANIMATION)
 ◎“Finding Uranus”(カナダ・香港/6:57) 監督:Ivan Li(Emily Carr University of Art and Design)
 物語:喪失と発見に関する思春期のSF。
 バンクーバー国際映画祭2019出品。

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 ◆PUBLIC PRIZE
 ◎“Gravedad”(独/10:30) 監督:Matisse Gonzalez
 物語:Rosaは、つかむものを探すと、重力が他の誰よりも強いことを知る。

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 【アニメーション・シリーズ・コンペティション部門】

 ◎“Bee and PuppyCat: Lazy in Space” 'Little Fingers'(米・日/23:00) 監督:Natasha Allegri、志村錠児、大庭秀昭、Hans Tseng、Efrain Farias
 物語:ペットショップをクビになった主人公「Bee(ビー)」。
金欠に悩むものの、ひょんなことから猫なのか犬なのかもつかない不思議な生物「PuppyCat(パピーキャット)」と出会い、少々変わった新たな生活が始まる…。

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 【カナディアン・アニメーション賞】

 ◆最優秀カナディアンダ・アニメーション賞(Canadian Film Institute Award for Best Canadian Animation)
 ◎“Physique de la tristesse (The Physics of Sorrow)”(カナダ/ 27:09) 監督:セオドア・ウシェフ [ナラティヴ部門]
 物語:男性は、ブルガリアでの若い頃から、カナダでますます根のない大人の年を経て思い出をふるいにかける。
 トロント国際映画祭2019出品。最優秀カナディアン短編賞 オナラブル・メンション受賞。
 バンクーバー国際映画祭2019 スペシャル・メンション受賞。

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 ◆オナラブル・メンション(Honorable Mentions)
 ◎“Finding Uranus”(カナダ・香港/ 6:57) 監督:Ivan Li [学生部門]

 ◎“Girl in the Hallway”(カナダ/ 10:32) 監督:Valerie Barnhart [ナラティヴ部門]

 [カナディアン・学生コンペティション部門]

 ◆オナラブル・メンション(HONOURABLE MENTIONS)
 ◎“J'ai hiberneé toute l'année (I Hibernated All Year)”(カナダ/3:32) 監督:Adele Vendette(Mel Hoppenheim School of Cinema, Concordia University)
 物語:若い男は自分自身を隔離し、彼に到達しようとする人からの呼び出しを無視する。それから彼は時間との競争を始め、孤独の日々は彼を消費し始める。

 ◎“The Fox and The Pigeon”(カナダ/6:00) 監督:Michelle Chua、Aileen Dewhurst、Sharon Gabriella、Viktor Ivanovski、Sang Lee、Tyler Pacana、SiKyung Kevin Sung、Morgan Thompson、Steven Wang、Matt Walton、Chelsea van Tol(Sheridan College)
 キツネが平和にアイスクリームを楽しんでいるだけのこの話では、ストーリーテリングとストーリーテラーの境界があいまいになる。

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 【コミッションド部門】

 ◆最優秀コミッションド・アニメーション部門(BEST COMMISSIONED ANIMATION)
 ◎“Tricky Women 2019 Trailer”(ポーランド/0:38) 監督:Marta Pajek
 物語:魔女が私たちを誘って、女性によるアニメ映画の祭典に参加する。

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 【VR部門】

 ◆ベスト・ヴァーチャル・リアリティー(BEST VIRTUAL REALITY)
 ◎“Gymnasia”(カナダ/6:00) 監督:Chris Lavis & Maciek Szczerbowski
 物語:失われた子供時代の幽霊のようなエフェメラがあなたを待っている夢に足を踏み入れてください。

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 長編コンペティション部門のグランプリを日本作品が受賞するのは、2017年の湯浅政明
作品『夜は短し歩けよ乙女』に続き、2年ぶり2回目です。

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 ・オタワ国際アニメーションフェスティバル2017 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201709/article_35.html
 ・オタワ国際アニメーションフェスティバル2017 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201709/article_41.html

 ・オタワ国際アニメーションフェスティバル2016 受賞結果 その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201611/article_49.html
 ・オタワ国際アニメーションフェスティバル2016 受賞結果 その2:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201611/article_50.html

 ・オタワ国際アニメーションフェスティバル2014 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201409/article_23.html
 ・オタワ国際アニメーションフェスティバル2014 ラインナップ(続き)&受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201409/article_24.html

 ・オタワ国際アニメーションフェスティバル2013 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201309/article_25.html
 ・オタワ国際アニメーションフェスティバル2012 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201209/article_21.html
 ・オタワ国際アニメーションフェスティバル2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201209/article_30.html
 ・オタワ国際アニメーションフェスティバル2011 ラインナップ&受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_19.html
 ・オタワ国際アニメーションフェスティバル2010 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_21.html
 ・オタワ国際アニメーションフェスティバル2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_37.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年4月~9月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201904/article_12.html
 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年10月~2020年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_7.html

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