ベネチア国際映画祭2019 アウト・オブ・コンペティション部門ラインナップ

 【アウト・オブ・コンペティション部門】

 [フィクション]

 ・“Adults in the Room”(仏・ギリシャ) 監督:コスタ=ガヴラス
 出演:ヴァレリア・ゴリーノ、ジョージ・コラフェイス(Georges Corraface)、コリン・スティントン(Colin Stinton)、ダーン・スフーアマンス(Daan Schuurmans)、クリストス・ステルギオグル (Christos Stergioglou)、ウルリッヒ・トゥクル(Ulrich Tukur)
 物語:終わりなき悪夢の物語は2015年、債務の束縛に抵抗して立ち上がったギリシャの人びとの、半年間の反乱の実録である。おぞましく行使される欧州の権力。だが希望は傷つくことなく残っている。元財相ヤニス・バルファキスが語る「ギリシャの春」鎮圧の深層。『黒い匣 密室の権力者たちが狂わせる世界の運命』の映画化。
 サンセバスチャン国際映画祭2019 Donostia Awards部門出品。

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 ・“The Burnt Orange Heresy”(英・伊) 監督:ジュゼッペ・カポトンディ(Giuseppe Capotondi)
 出演:エリザベス・デビッキ、ドナルド・サザーランド、クレス・バング(Claes Bang)、ミック・ジャガー、ロザリンド・ハルステッド(Rosalind Halstead)
 物語:史上最も謎めいた画家の一人から珍しい絵画を盗むために雇われた、野心的なアートディーラーは、操作が制御不能になると、自身の貪欲さと不安によって消費される。
 チャールズ・ウィルフォードの『炎に消えた名画』の映画化。

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 ・“To Live(Vivere)”(伊) 監督:フランチェスカ・アルキブージ(Francesca Archibugi)
 出演:ミカエラ・ラマゾッティ、アドリアーノ・ジャンニーニ、マッシモ・ギーニ(Massimo Ghini)
 物語: Attorre家を中心に展開する。フリーランスのジャーナリストであるルカは新聞でほとんど生計を立てられていない。ダンサーのスージーは太りすぎの女性を教えることになる。6歳の娘であるルシージャは、静かで想像力豊かだが、喘息に苦しんでいる。アイルランドの美術史の学生であるメアリー・アンは、オペアとしての新しい仕事を始めるためにやってくる。Attorreの自宅での1年間は、合法かつ違法な関係、友情、愛に満ちている。

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 ・“Tutto il mio folle amore(Volare)”(伊) 監督:ガブリエレ・サルバトレス(Gabriele Salvatores)
 出演:クラウディオ・サンタマリア(Claudio Santamaria)、ヴァレリア・ゴリーノ、ディエゴ・アバタントゥオーノ(Diego Abatantuono)、Giulio Pranno、ダニエル・ビビアン(Daniel Vivian)、Maruša Majer、Tania Garribba
 物語:Vincentは、母親のElisaが、ドアのところで歌っている見知らぬ男を追い出したのを見た時、それが父親だと確信した。Vincentは、継父のMarioが母親を慰め、見知らぬ男を中に入れたことを咎めた時、すでに家を出ていく決心をしていた。彼は、新しい運命の所在がどこにあるのかを知らないまま見知らぬ男の車に忍び込んだ。
 Fulvio Ervasの小説“Se ti abbraccio non aver paura”の映画化。

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 ・『キング』“The King”(オーストラリア・米) 監督:デイヴィッド・ミショッド(David Michôd)
 出演:ティモシー・シャラメ、ロバート・パティンソン、ベン・メンデルソーン、ジョエル・エドガートン、ディーン=チャールズ・チャップマン、リリー=ローズ・デップ、ショーン・ハリス、トーマサイン・マッケンジー、トム・グリン=カーニー
 物語:イングランドの王位継承者であり、道に迷う王子であるハルは、専制君主の父親が死んだ後、ヘンリー5世に戴冠する。今、若い王は、宮殿の政治、残された戦争、および彼の過去の人生の感情的なつながりをナビゲートしなければならない。
 Netflix。

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 ・“Mosul”(米) 監督:マシュー・マイケル・カーナハン(Matthew Michael Carnahan)
 出演:Thaer Al-Shayei、Waleed Elgadi、Hayat Kamille
 物語:モスルの警察部隊は、数千人のISIS過激派からイラクの都市を解放するために戦う。
 トロント国際映画祭2019SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。

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 ・“Seberg(Against All Enemies)”(米・英) 監督:ベネディク・アンドリュース(Benedict Andrews)
 出演:マーガレット・クアリー(Margaret Qualley)、クリステン・スチュワート、スティーヴン・ルート(Stephen Root)、ザジー・ビーツ(Zazie Beetz)、ヴィンス・ヴォーン、アンソニー・マッキー、ジャック・オコンネル(Jack O'Connell)、James Jordan、コルム・ミーニー
 物語:60年代末のロサンゼルスで、若い意欲的なFBI捜査官ジャック・ソロモンが、女優ジーン・セバーグが公民権運動に参加しているのに目をつけて、彼女を違法に監視していく。
 ジーン・セバーグをクリステン・スチュワートが、セバーグと恋愛関係にあったと言われる公民権運動家ハキム・ジャマルをアンソニー・マッキーが、FBI捜査官ジャック・ソロモンをジャック・オコンネルが演じる。
 トロント国際映画祭2019SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。

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 [ノン・フィクション]

 ・“Roger Waters: Us + Them”(英) 監督:ロジャー・ウォーターズ(Roger Waters)、Sean Evans
 元ピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズの2017-2018のコンサート・ツアーを追う。

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 ・“Citizen K”(英・米) 監督:アレックス・ギブニー
 出演:ミハイル・ホドルコフスキー(Mikhail Khodorkovsky)、ウラジミール・プーチン(Vladimir Putin,)、Leonid Nevzlin、ボリス・ベレゾフスキー(Boris Berezovsky)、イゴール・マラシェンコ(Igor Malashenko)、Anton Drel、Boris Yeltsin
 ロシアの元実業家・企業家ミハイル・ホドルコフスキーは、石油会社ユコス社の社長だったが、2003年10月に、脱税などの罪で逮捕・起訴された。実際、これは、ホドルコフスキーのロシア政治への関与に反対するシロヴィキを中心としたプーチン政権側の警告とみなされている。ホドルコフスキーは、現在、ロンドンで事実上の亡命生活を送っている。
 トロント国際映画祭2019 TIFF Docs部門出品。

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 ・“Woman”(仏) 監督:ヤン・アルテュス=ベルトラン(Yann Arthus-Bertrand)、Anastasia Mikova
 50か国におよぶ2000人もの女性の声を通して、女性の目を通した世界をとらえる。
 『HOME 空から見た地球』、“Planet Ocean”、“Human”などのヤン・アルテュス=ベルトラン監督最新作。

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 ・“State Funeral”(オランダ・リトアニア) 監督:セルゲイ・ロズニタ(Sergei Loznitsa)
 発見されたフッテージによって、ヨシフ・スターリンの葬儀に至るまでの4日間を構成したドキュメンタリー。
 トロント国際映画祭2019TIFF Docs部門出品。
 ニューヨーク映画祭2019出品。

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 ・“Citizen Rosi”(伊) 監督:ディディ・ニョッキ(Didi Gnocchi)、Carolina Rosi
 フランチェスコ・ロージ(1922-2015)の映画を通して、イタリアの歴史を振り返る。国家とマフィアの関係、機関と犯罪、カルテルとの交渉……。
 出演:フランチェスコ・ロージ、Carolina Rosi、ロベルト・アンドー、Gherardo Colombo、コスタ=ガヴラス、マルコ・トゥーリオ・ジョルダーナ

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 ・“I diari di Angela - Noi due cineasti. Capitolo secondo”(伊) 監督:イェルバン・ジャニキアン(Yervant Gianikian)、アンジェラ・リッチ・ルッキ(Angela Ricci Lucchi)
 たくさんの絵と言葉。アンジェラの日記を通して伝えられる毎日。公的そして私的生活。戦争の暴力、植民地主義、ファシズム。第二次世界大戦の終結、飢餓、経済の奇跡。
 日本でも『南極から赤道まで』(1986)が紹介されている、アルメニア人の両親の下にイタリアで生まれたジャニキアンと、イタリアのラヴェンナで生まれオスカー・ココシュカに師事したリッチ・ルッキという2人組(20世紀初頭の戦争と植民地を対象としてきた)の最新作。

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 ・“Il pianeta in mare”(伊) 監督:アンドレア・セグレ(Andrea Segre)
 第二次世界大戦後、イタリアは産業発展のおかげで貧困から抜け出し、新しい夢と傷の両方をもたらした。今日、イタリアは深刻な経済危機に直面している。その物語の続きはどうなるのだろう?それを理解するために、アンドレア・セグレはベネチアの工業地帯であるマルゲーラの中心部に入った。国内で最大かつ最も退廃的なものの1つであり、土地とラグーンの間にある大きな美的魅力の空間は、進歩がしばしば「気分を害する」場所である。労働者、管理者、トラック運転手、地域の最後のトラットリアの料理人の人生を追って、映画はその偉大な夢の残されたものを理解しようする。
 『ある海辺の詩人 小さなヴェニスで』(2011)『初雪』(2013)のアンドレア・セグレ最新作。

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 ・“Collective(Colectiv)”(ルーマニア・ルクセンブルク) 監督:アレクサンダー・ナナウ(Alexander Nanau)
 ルーマニアの音楽クラブでの悲劇的な火災の後、多くの火傷被害者が病院で命にかかわらない傷で死に始めている。調査ジャーナリストのチームが行動を起こし、保健システムやその他の国家機関の大規模な腐敗を発見する。
 トロント国際映画祭2019TIFF Docs部門出品。

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 ・“45 Seconds of Laughter”(米) 監督:ティム・ロビンス
 カリパトリア州刑務所からの投獄された男性のグループが、ティム・ロビンスの劇団The Actors ’Gangの演劇ワークショップに参加する。人種の壁とギャングの所属を無視して、男性は以前の敵の間に予期しない絆が現れる間、長い間休眠していた感情を使おうとする。彼らは、Commedia dell'Arteの文化的類型を使用して、彼らが住む暴力的な環境の課題に取り組み、刑務所での生活に知られていない変容と解放を目指す。
 ニューヨーク映画祭2019出品。

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 ・“The Kingmaker”(米) 監督:ローレン・グリーンフィールド(Lauren Greenfield)
 論争の的となっているイメルダ・マルコスの政治的キャリアを中心としたドキュメンタリー。
 トロント国際映画祭2019TIFF Docs部門出品。

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 [スペシャル・スクリーニング]

 ・“Irréversible - Inversion intégrale”(仏) 監督:ギャスパー・ノエ
 出演:モニカ・ベルッチ、ヴァンサン・カッセル、アルベール・デュポンテル、ジョー・プレスティア(Jo Prestia)、フィリップ・ナオン(Philippe Nahon)
 物語:なぜ人々は自分の過去しか覚えていないのだろうか?なぜ警告を発する夢を聞かないのだろうか? なぜ時間の知覚は一方向にしか移動しないのだろうか? 自由は幻想なのはなぜだろうか? なぜ人間は動物だけなのだろうか?

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 ・“Never Just a Dream: Stanley Kubrick and Eyes Wide Shut”(英/8min) 監督:Matt Wells
 スタンリー・キューブリックは、数十年にわたって、『アイズ ワイド シャット』のストーリーを語る方法を探していた。そして、映画を完成させてから数日以内に彼は亡くなった。
 “Never Just a Dream: Stanley Kubrick and Eyes Wide Shut”は、キーブリックを知っている人がプロジェクトのストーリーを最もよく語り、彼のキャリアの最後の章を感動的に描く短いドキュメンタリーである。

 ・『アイズ ワイド シャット』“Eyes Wide Shut”(1999/英・米) 監督:スタンリー・キューブリック

 ・“Electric Swan”(仏・ギリシャ・アルゼンチン/40min) 監督:コンスタンティナ・コトザマニ(Konstantina Kotzamani)
 物語:建物は動かないはずである。しかし、ブエノスアイレスのアベニーダリベルタドールでは、ブルジョアの建物の最上階が揺れ、壁とその住民を食い尽くす不思議な漏れを引き起こしている。それはすべて、コンシェルジュが住んでいる地下をあふれさせる。

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 ・“No One Left Behind”(メキシコ/29min) 監督:ギジェルモ・アリアガ(Guillermo Arriaga)
 出演:Isabel Aerenlund、ダニー・ヒューストン、Jorge A. Jimenez
 物語:アメリカ兵のグループが未知の使命のためにメキシコに旅をし、彼らは彼らの見方を変える驚くべき世界に遭遇する。

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 ・“The New Pope”(伊・仏・西) シリーズ監督:パオロ・ソレンティーノ episodes 2 and 7
 出演:ジュード・ロウ、ステファノ・アルコッシ、ヘビエル・カマラ、セシル・ドゥ・フランス、Kika Georgiou、ジョン・マルコヴィッチ、シャロン・ストーン
 Sky Atlantic、HBO 、Canal+のテレビ・シリーズ。2016年の限定シリーズ“The Young Pope”の続編。全10話。

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 ・“ZeroZeroZero”(伊) 監督:ステファノ・ソッリマ(Stefano Sollima) episodes 1 and 2
 出演:アンドレア・ライズボロー、デイン・デハーン、ガブリエル・バーン、Érick Israel Consuelo、Giuseppe De Domenico、Mauricio Méndez
 南アメリカからヨーロッパへとコカインが密輸されている。テレビ・シリーズ。

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 *当ブログ記事

 ・ベネチア国際映画祭2019 コンペティション部門ラインナップ:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201907/article_12.html

 ・ベネチア国際映画祭2019 傾向と予想:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201908/article_21.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年4月~9月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201904/article_12.html

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