2019年を代表する(かもしれない)ヨーロッパ映画10本 ラックス賞オフィシャル・セレクション

 第13回Lux賞のオフィシャル・セレクションが発表になりました。(6月30日)

 【ラックス賞】

 ラックス賞というのは、欧州議会(European Parliament)によって贈られる映画賞で、ヨーロッパの現状(拡大と交流)を示すような題材の映画を通して公衆に議論を呼び起こすことと、EU加盟国での映画の普及とを目的として、2007年からスタートしたものです。

 内容から言うと、①ローカルで、ドメスティックな内容のものではなく、いろんな出自(出身国や民族)のバックグラウンドを持つ登場人物が出てくる現代劇で、しかもそのことが物語の根幹に関わってくるような作品、あるいは、②物語が複数のヨーロッパ諸国にまたがっていて、物語の展開に従って、それぞれの国の実情(現状)が映画の中に映し出されていくような作品、といったインターナショナル、トランスナショナルなヨーロッパ映画がピックアップされるという印象だったのですが、最近では、ヨーロッパ各国固有の事情を描いていても、それがそのまま「ヨーロッパのいま」と見なされ、共通の問題意識をもって受け止められるようになってきたようで、よりシンプルに、③ヨーロッパの現状を示していると思われるような、優れた現代ヨーロッパ映画、がピックアップされるようになってきたようです。

 投票資格があるのは、欧州議会の議員約750名のみ(2019年7月現在は751名)で、議員には、ノミネート発表後、作品の無料の上映会が行なわれることになっています。(そのために、24の言語による字幕が用意され、ヨーロッパ28ヵ国で3ヶ月にわたって上映会が実施されます。)

 選考は、前年の5月30日から当年の4月15日までに劇場公開された作品の中から、欧州議会の文化教育委員会が選出したメンバー21名(プロデューサー、配給者、映画興行者、映画祭ディレクター、映画批評家らから選ばれた「ラックス賞セレクション・パネル」。毎年1/3が改選される)がセレクションを行なって、まずオフィシャル・セレクションとして10本を選び(発表し)、そこからノミネート作品3本に絞り込み、さらに上映会による上映&投票を経て、年間最優秀作品(ラックス賞)を決定するというプロセスが取られています。

 本年度のオフィシャル・セレクションは、6月30日にカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭で発表され、ノミネーションは、7月末のベネチア国際映画祭ベネチア・デイズのラインナップ発表会で発表されることになっています。

 ・“Ray & Liz”(英) 監督:リチャード・ビリンガム(Richard Billingham)
 物語:1990年。アルコールのせいで、リチャードの父レイは自分の寝室に封じ込められて出られなくなってしまう。レイとうまくいっていない妻のリズは、隣人のシドと、レイの扱いについてケンカをする。レイは、まだ希望を持っていて、自殺を通してリズを操作すれば、彼女は自分のところに戻ってきてくれると考えていた。
 10年かそのくらい前、リチャードの弟のジェイソンは、3歳で、不運なロルおじさんに預けられていた。同居人は、ロルをだまして、家に隠していた酒を飲ませ、ジェイソンのことを忘れるように仕向けた。リズは、戻ってきて、暴力で彼を罰した。
 1985年、10歳のジェイソンは、友だちとBonfire Nightに出かけ、帰り道がわからなくなって、納屋で夜を明かした。最終的に彼は保護された。ソーシャルワーカーがこのことをレイとリズに伝えた時、リズはちょっとだけ泣いて、すぐに忘れた。
 ターナー賞ノミネート、Deutsche Börse Prize受賞のアーティスト、リチャード・ビリンガムの初監督長編。Ray & Lizとは、リチャードの両親のことで、本作はブラック・カントリーの公営住宅で育った彼の記憶に基づく家族の物語であり、サッチャー時代の、日々のもめごとと孤独と愛と喪失といったユニバーサルな物語を語っている。
 ロカルノ国際映画祭2018 インターナショナル・コンペティション部門出品。スペシャル・メンション受賞。
 トロント国際映画祭2018WAVELEGTHS部門出品。
 バトゥミ国際映画祭(ジョージア)2018出品。グランプリ受賞。
 Jameson CineFest - Miskolc国際映画祭2018出品。
 El Gouna映画祭(エジプト)2018出品。Silver Star受賞。
 バンクーバー国際映画祭2018出品。
 CPH:PIX 2018出品。観客賞ノミネート。
 モントリオール・ヌーヴォー・シネマ フェスティバル2018出品。Prix de l'expérimentationスペシャル・メンション受賞。
 イスタンブールFilmekimiフェスティバル2018出品。
 ニューヨーク映画祭2018出品。
 ケルン映画祭2018出品。
 BFIロンドン映画祭2018 第1回作品コンペティション部門出品。
 サンパウロ国際映画祭2018出品。
 ウィーン国際映画祭2018出品。
 ストックホルム国際映画祭2018出品。
 テッサロニキ国際映画祭2018 インターナショナル・コンペティション部門出品。最優秀作品賞/ゴールデン・アレクサンダー“テオ・アンゲロプロス”賞受賞。
 セビリヤ・ヨーロッパ映画祭2018出品。グランプリ受賞。
 AFIフェスト2018出品。
 リスボン&Sintra映画祭2018出品。審査員特別賞監督賞受賞。
 ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2018 新人監督賞、ブレイクスルー・プロデューサー賞受賞。美術賞ノミネート。
 パームスプリングス国際映画祭2019出品。
 ロッテルダム国際映画祭2019出品。
 アンジェ・ヨーロッパ・ファースト・フィルム・フェスティバル2019出品。
 グラスゴー映画祭2019出品。
 ルクセンブルク・シティー映画祭2019出品。グランプリ受賞。
 ヴィリニュス映画祭2019 New Europe - New Namesコンペティション部門出品。最優秀作品賞受賞。
 クリーヴランド映画祭2019出品。
 ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭2019出品。女優賞(Ella Smith)、ADF撮影賞、SIGNIS賞受賞。
 D’A映画祭2019出品。
 ラスベガス映画祭2019出品。
 全州国際映画祭2019出品。
 メリーランド映画祭2019出品。
 シドニー映画祭2019出品。
 オデッサ国際映画祭2019出品。

Ray & Liz.jpg
 ・“The Realm(El reino)”(西・仏) 監督:ロドリゴ・ソロゴジェン(Rodrigo Sorogoyen)
 物語:Manuelは、国家政治への道を進んできた地方政府の影響力のある政治家で、豪華なレストランで食事をし、友人たちとヨットでパーティーをし、家族にはリッチなライフスタイルを提供していた。彼は、大胆に賄賂を使い、金を強要し、権力の中枢にいる者たちの活動を暴露する危険のある者にはお金をつかませていた。メディアがスキャンダルを報道し始めた時、Manuelは、王国から追放され、ほんの数時間前まで友人だった人々から裏切られた。すべての責任がManuelに押し付けられそうになった時、彼はひとりで落ちることを拒否し、何年も力の注いできた腐敗の仕組みを暴露しようとする。それは危険を伴う決断だった。王は落ちる。だが、王国は続いていく。
 『ゴッド・セイブ・アス マドリード連続老女強姦殺人事件』のロドリゴ・ソロゴジェン監督最新作。
 トロント国際映画祭2018 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2018 オフィシャル・セレクション出品。
 BFIロンドン映画祭2018出品。
 トリノ映画祭2018出品。
 トロムソ映画祭2019出品。
 パームスプリングス国際映画祭2019出品。
 José María Forqué Awards 2019 主演男優賞(アントニオ・デ・ラ・トレ)受賞。
 Feroz賞2919 作品賞ドラマ部門、監督賞、主演男優賞(アントニオ・デ・ラ・トレ)、助演男優賞(ルイス・サエラ(Luis Zahera))、脚本賞受賞。助演男優賞(ホセ・マリア・ポウ(Josep Maria Pou.)助演女優賞(アナ・ワナヘル(Ana Wagener))、オリジナル作曲賞、ポスター賞、トレーラー賞ノミネート。
 ゴヤ賞2019監督賞、主演男優賞(アントニオ・デ・ラ・トレ)、助演男優賞(ルイス・サエラ(Luis Zahera))、脚本賞、編集賞、録音賞、作曲賞受賞。作品賞、助演女優賞(アナ・ワナヘル)、撮影賞、特殊効果賞、新人男優賞(Francisco Reyes)、プロダクション賞ノミネート。
 バンガロール国際映画祭2019出品。
 Fotogramas de Plata 2019主演男優賞(アントニオ・デ・ラ・トレ)受賞。
 ルクセンブルク・シティー映画祭2019出品。批評家賞受賞。
 Life Festivales Cineuropeo(ウルグアイ)2019出品。
 スペイン映画週間2019(ポーランド)出品。
 The Platino Awards for Iberoamerican Cinema 2019 主演男優賞(アントニオ・デ・ラ・トレ)、編集賞受賞。オリジナル音楽賞、音響賞受賞。
 サンジョル・デー賞2019 スペイン男優賞(アントニオ・デ・ラ・トレ)、スペイン女優賞(Bárbara Lennie)受賞。スペイン映画賞、スペイン女優賞(アナ・ワナヘル)ノミネート。
 スペイン・ユニオン賞2019 主演男優賞(アントニオ・デ・ラ・トレ)、助演女優賞(アナ・ワナヘル)受賞。助演男優賞(ルイス・サエラ)、助演女優賞(ソニア・アルマルチャ)ノミネート。
 アムステルダム・スペイン映画祭2019出品。
 シアトル国際映画祭2019出品。
 オデッサ国際映画祭2019出品。
 ロドリゴ・ソロゴジェンは、『母』“Madre”で米国アカデミー賞2019 短編映画賞ノミネート。

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 ・“Invisibles(Les Invisibles)”(仏) 監督:Louis-Julien Petit
 物語:ホームレス女性のためのレセプションセンターEnvolが、市の決定に続いて閉鎖されることになる。ソーシャルワーカーには、心配している女性を元気づけるために3ヶ月の猶予が与えられる。
 アングレーム映画祭2019出品。
 Saint-Jean-de-Luz)国際映画祭2019出品。
 シアトル国際映画祭2019出品。
 ミュンヘン映画祭2019出品。

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 ・“System Crasher(Systemsprenger)”(独) 監督:ノラ・フィングシャイト(Nora Fingscheidt)
 物語:9歳の娘Benniは、優しいけれども、非常に攻撃的な女の子である。彼女はいろんな児童保護サービスに委ねられるが、どこでも、追い出されてしまう。彼女が本当に望んでいることは一つのことだけなのに。しかし母親のビアンカは自分の娘を怖がっている。
 レザルク映画祭2018のWork in Progress,で、TitraFilm Award(映像と音響のポスト・プロダクションのために10000ユーロ)を獲得している。
 初監督長編。
 ベルリン国際映画祭2019コンペティション部門出品。アルフレッド・バウアー賞(銀熊賞)、Reader Jury of the "Berliner Morgenpost"、受賞。
 Schwerin Art of Film Festival 2019出品。Best Sound and Music(Flying Ox)受賞。
 香港フィルマート2019出品。
 全州国際映画祭2019出品。
 Molodist国際映画祭2019出品。エキュメニカル審査員賞受賞。
 トランシルヴァニア国際映画祭2019出品。
 上海国際映画祭2019出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2019 ホライズンズ部門出品。
 FEST New Directors New Films2019出品。
 台北電影節2019インターナショナル・ニュー・タレント・コンペティション出品。
 Transatlantyk映画祭2019出品。
 エルサレム映画祭2019出品。

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 ・“Clergy(Kler)”(ポーランド) 監督;ヴォイテク・スマルゾフスキ(Wojciech Smarzowski)
 物語:数年前の悲劇的な出来事は、3人のカトリック司祭の運命を結びつけた。それから、彼らは彼らの生存を祝うために災害のあらゆる記念日に会っている。日常的に彼らには浮き沈みがある。Lisowskiは大都市のクリア働いていて、キャリアを持ち、バチカン市国を夢見ている。問題は、ポーランドで最大の聖域を築くために政治的な影響力を行使する裕福な教会職員、Mordowicz大司教である。2人目の司祭、Trybusは村の牧師である。彼は貧しい地域社会に奉仕し、ますます頻繁に人間の弱さに屈している。Kukułaも元気ではない。熱心な信仰にもかかわらず、彼は実際には一晩で教区教徒の信頼を失う。まもなく、3人の聖職者の話が加わる。
 グディニャ映画祭2018出品。プロダクション・デザイン賞、Award of Festivals and Reviews of the Polish Film Abroad、Don Kichot - Award of the Polish Federation of Film Discussion Clubs、ジャーナリスト賞、観客賞、メイン・コンペティション部門 特別賞受賞。
 ポーランド・フィルムメイカーズ批評家協会賞2018Golden Reel(最優秀ポーランド映画賞)受賞。
 ヴィリニュス国際映画祭2019出品。
 ポーランド映画賞2019 作品賞、監督賞、主演男優賞(Jacek Braciak)、助演男優賞(ヤヌシュ・ガヨス(Janusz Gajos))、脚本賞、作曲賞ノミネート。
 Molodist国際映画祭2019出品。
 トランシルヴァニア国際映画祭2019 国際批評家連盟賞受賞。

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 ・“God Exists, Her Name Is Petrunya(Gospod postoi, imeto i' e Petrunija)”(北マケドニア・ベルギー・スロヴェニア・クロアチア・仏) 監督:Teona Strugar Mitevska
 出演:Zorica Nusheva、ラビナ・ミテフスカ(Labina Mitevska)、Stefan Vujisic、Suad Begovski、Simeon Moni Damevski、Violeta Sapkovska、Petar Mircevski、Andrijana Kolevska、Nikola Kumev、Bajrush Mjaku
 物語:1月19日。マケドニアでは毎年公現祭が行なわれる。これはマケドニア独特の儀式で、大祭司が川に十字架を投げ込み、それを手に入れた者が1年間幸運に恵まれるというもので、見つけた者は地元のヒーローになれる。Petrunijaは、31歳の歴史家だが、失業中で、両親と一緒に暮らしている。彼女は、ブラック企業での面接からの帰りに、儀式に出くわし、川に飛び込んで十字架を獲得する。しかし、ひとりの男性が、彼女には参加する権利がないと言って、彼女から十字架を奪おうとする。騒ぎが続き、混乱が激しくなって、Petrunijaは十字架を持って逃げる。しかし、結局は警察署に連行されることになる。彼女は自分が勝者であると主張し、十字架に渡すことを拒む。警官、検査官、司祭が彼女にあきらめるよう説得しようとするが失敗する。
 ベルリン国際映画祭2019コンペティション部門出品。エキュメニカル審査員賞、Guild Film Prize受賞。
 トランシルヴァニア国際映画祭2019出品。
 シドニー映画祭2019出品。
 エジンバラ国際映画祭2019出品。
 オデッサ国際映画祭2019出品。
 ゴールデン・アプリコット・エレヴァン国際映画祭2019出品。

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 ・“Honeyland”(北マケドニア) 監督:Tamara Kotevska、Ljubomir Stefanov
 荒れ果てたマケドニアの村で、50代の女性Hatidzeが、明るい黄色のブラウスと緑のスカーフを身に着けて、ハチのコロニーが岩に沿ってあるのを確認するために丘の中腹を歩き回っている。彼女は秘密の聖歌でハチを黙らせて、網や手袋なしでハチの巣を優しく扱う。彼女は故郷に戻ると、手作りの巣箱と寝たきりの母親の面倒を見、時折自分の商品を市場に出すために首都に向かう。ある日、移動労働者の一家が隣にやってきて、Hatidzeの平和な王国は、轟音のエンジン、キャッキャ叫ぶ7人の子どもたち、そして150頭の牛に道を譲る。それでもHatidzeは仲間を歓迎し、何も隠し立てしない。実証済みの養蜂アドバイスも、彼女の愛情も、彼女の特別なブランデーも。しかし、すぐに、移動労働者一家の家長であるHusseinは、Hatidzeの生活様式を永遠に破壊する可能性がある一連の決定を下す。
 サンダンス映画祭2019出品。グランプリ、撮影賞、mpact and Change受賞。
 香港国際映画祭2019出品。
 New Directors/ New Films2019出品。
 Visions du Reel映画祭2019出品。
 7Magnificent(セルビア)出品。
 Frames of Representation(英)2019出品。
 サラソータ映画祭2019出品。長編ドキュメンタリー賞受賞。
 サンランシスコ国際映画祭2019出品。
 モスクワ国際映画祭2019出品。
 HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2019出品。
 IsReal映画祭サルジニア2019出品。
 モントクレア映画祭2019出品。Bruce Sinofsky Prize for Documentary Feature受賞。
 CinéDOC-Tbilisi2019出品。
 Docs Against Gravity映画祭2019出品。グランプリ、Bydgoszcz ART.DOC賞、グディニャ市長賞受賞。
 DOK.festミュンヘン2019出品。
 Docsバルセロナ国際ドキュメンタリー映画祭2019出品。最優秀ドキュメンタリー賞受賞。
 シアトル国際映画祭2019出品。
 DocAvivテルアビブ国際ドキュメンタリー映画祭2019出品。最優秀インターナショナル作品賞受賞。
 クラクフ映画祭2019出品。
 バークシャー国際映画祭2019出品。長編ドキュメンタリー賞受賞。
 ドキュメンタリー・エンジ映画祭2019(ニュージーランド)出品。
 シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2019出品。
 シドニー映画祭2019出品。
 ミッドナイト・サン映画祭2019出品。
 プロヴィンスタウン国際映画祭2019出品。
 ナンタケット映画祭2019出品。

Honeyland.jpg
 ・“Her Job(I douleia tis)”(ギリシャ・仏・セルビア) 監督:Nikos Labôt
 監督:37歳のPanayiotaは、静かで控えめな性格で、夫(横柄な性格で、不十分な失業手当をギャンブルパーラーで使っていた)と反抗的な10代の娘と敏感な幼い息子とともに暮らしている。自己犠牲的で、卑屈で(ほとんど文盲な)Panayiotaは、家庭の中に押し込められていて、自立性を示すことはなかった。ある日、近くのモールで、掃除婦の仕事を得た彼女は、新たな生活に興奮した。熱心で内向的な彼女は、まもなく従業員の手本となって、経済的な自立をし、アパートの壁を越えて社会生活を広げた。家へ帰ると、家族はPanayiotaの開花した自由を尊敬の目で見つめた。けれども彼女が新たに獲得した自主性は、仕事での一連のレイオフによって、時期尚早に与えられたものであったことが明らかになる。
 初監督長編。
 トロント国際映画祭2018 DISCOVERY部門出品。
 ハイファ国際映画祭2018出品。
 Tofifest国際映画祭2018出品。
 ワルシャワ国際映画祭2018 コンペティション1-2部門出品。最優秀作品賞、国際批評家連盟賞、ヤング国際批評家連盟賞受賞。
 ハリウッド映画賞2018 審査員賞受賞。
 2018 ラバト国際映画祭(モロッコ)出品。
 Auteur映画祭2018出品。
 ブリュッセル地中黄映画祭2018出品。審査員特別賞、批評家賞受賞。
 レザルク・ヨーロッパ映画祭2018出品。
 テッサロニキ国際映画祭2018 女優賞(Marisha Triantafyllidou)受賞。
 ヨーテボリ国際映画祭2019出品。
 バンガロール国際映画祭2019出品。
 コスモラマ、トロンハイム国際映画祭2019観客賞ノミネート。
 ソフィア国際映画祭2019出品。最優秀バルカン映画賞受賞。
 クリーヴランド映画祭2019出品。
 レッチェ・ヨーロッパ映画祭2019出品。
 ギリシャ・アカデミー賞2019主演女優賞(Marisha Triantafyllidou)、助演女優賞(Maria Filini)、第1回作品賞受賞。作品賞、脚本賞、メイキャップ賞ノミネート。
 Crossing Europe 映画祭2019出品。
 Off Camera国際インディペンデント映画祭2019出品。
 Espoo国際映画祭2019出品。
 Festival 2 Valenciennes 2019出品。
 Panorama du Cinéma Grec Contemporain 2019出品。
 Molodist国際映画祭2019出品。
 ロサンゼルス・ギリシャ映画祭2019出品。作品賞、監督賞、パフォーマンス賞(Marisha Triantafyllidou)ノミネート。
 エジンバラ国際映画祭2019出品。

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 ・“Cold Case Hammarskjöld”(デンマーク・ノルウェー・スウェーデン・ベルギー) 監督:マッツ・ブリュガー(Mads Brügger)
 1961年9月17日夜、国連事務総長ダグ・ハマーショルド(1905-1961)がコンゴ動乱の停戦調停に赴く途上で、搭乗機のダグラス DC-6B(機体記号SE-BDY)が北ローデシア(現在のザンビア)のンドラで墜落し、ハマーショルドほか乗組員が巻き込まれて事故死した。これには、墜落説と暗殺説が唱えられたが、50年経っても真相ははっきりしなかった。デンマークのジャーナリストでもあるマッツ・ブリュガーは、スウェーデンの私立探偵の相棒らとともに手がかりを追い求め、ついに、ある事実にたどりついた(2007年に没したベルギー人傭兵の戦闘機パイロットが、命令されて撃墜したと証言していることが判明した)。
 『アンバサダー』(2011)のマッツ・ブリュガー最新作。
 サンダンス映画祭2019出品。監督賞受賞。
 ヨーテボリ映画祭2019出品。
 テッサロニキ・ドキュメンタリー映画祭2019出品。
 HUMAN国際ドキュメンタリー映画祭2019出品。
 True/False映画祭2019出品。
 One World映画祭2019出品。監督賞受賞。
 Movies That Matter フェスティバル2019出品。ゴールデン・バタフライ賞受賞。
 DOCVILLE国際ドキュメンタリー映画祭(ベルギー)2019出品。
 It's All True国際ドキュメンタリー映画祭2019長編/中編ドキュメンタリー賞コンペティション部門出品。最優秀作品賞受賞。
 イスタンブール国際映画祭2019出品。
 ウィスコンシン映画祭2019出品。
 ミネアポリス・セントポール国際映画祭2019出品。
 アテネ国際映画&ビデオ・フェスティバル2019出品。
 モスクワ国際映画祭2019出品。
 ボストン・インディペンデント映画祭2019出品。
 HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2019出品。
 ノルウェー・ドキュメンタリー映画祭2019出品。
 Doclandsドキュメンタリー映画祭2019出品。
 モントクレア映画祭2019出品。
 メリーランド映画祭2019出品。
 BELDOCS国際ドキュメンタリー映画祭2019出品。
 ノルディック・ドックス2019出品。
 Docs Against Gravity映画祭2019出品。Bydgoszcz ART.DOC Award -スペシャル・メンション受賞。
 シネトピア映画祭2019出品。観客賞受賞。
 ノースウェスト・フェスト2019出品。
 シアトル国際映画祭2019出品。
 Docsバルセロナ国際ドキュメンタリー映画祭2019出品。
 シカゴ批評家映画祭2019出品。
 マンモス・レイク映画祭2019出品。
 DocAvivテルアビブ国際ドキュメンタリー映画祭2019出品。
 トランシルヴァニア国際映画祭2019出品。
 グリニッジ国際映画祭2019出品。長編ドキュメンタリー賞受賞。
 Oslo Pix 2019出品。
 ライトハウス国際映画祭2019出品。長編ドキュメンタリー賞受賞。
 エンカウンター南アフリカ国際映画祭2019出品。
 Biografilm フェスティバル2019出品。
 AFI DOCS 2019出品。
 ナンタケット映画祭2019出品。
 ミュンヘン映画祭2019出品。ARRI/OSRAM Award -スペシャル・メンション受賞。
 ハンプトンズ国際映画祭2019出品。
 ソニー・ブルックス映画祭2019出品。
 メルボルン国際映画祭2019出品。

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 ・“The Man Who Surprised Everyone(Chelovek, kotoryy udivil vsekh)”(ロシア・エストニア・仏) 監督:Natasha Merkulova、Aleksey Chupov
 物語:Egor Korshunov (40)は、セルビアの森林警備隊員で、地元の環境保全会社で働き、タイガの密猟者と激しく闘っていた。彼は、家族人間で、村人から尊敬されていた。彼と妻のNataliaは2人目の子どもを欲していた。ところが、思いがけず、Egorに末期がんが見つかり、余命2ヶ月と宣告される。伝統的な薬もシャーマンの呪術も彼を救うことはできない。残る選択肢は1つだけ。それは、セルビアの古い叙事詩に伝わる伝説の英雄、Zhamba the drakeのように、人格を完全に入れ替えて、彼の命を奪おうとしている「死」をだますという方法だ。
 Natalia Merkulovaが子ども時代に聞いた村に伝わる伝説に基づく。
 夫婦による監督チームの第2作。
 ベネチア国際映画祭2018 Orizzonti部門出品。女優賞(Natalya Kudryashova)受賞。
 El Gouna国際映画祭2018ナラティヴ・コンペティション部門出品。スペシャル・メンション受賞。
 釜山国際映画祭2018フラッシュ・フォワード部門出品。
 ボルドー国際インディペンデント映画祭2018出品。
 パリ・ロシアン映画祭2018出品。
 Honfleur Festival of Russian Cinema 2018出品。グランプリ、男優賞(Evgeniy Tsyganov)、女優賞(Natalya Kudryashova)受賞。
 Janela do Recife国際映画祭2018出品。
 ピンヤオ国際映画祭2019 Crouching Tigers部門(臥虎単元)ノミネート。観客賞受賞。
 ロシア映画批評家賞2019主演男優賞(Evgeniy Tsyganov)受賞。主演女優賞(Natalya Kudryashova)、脚本賞ノミネート。
 トロムソ国際映画祭2019出品。
 ロッテルダム国際映画祭2019出品。
 ヨーテボリ国際映画祭2019出品。
 Zinegoak Bilbao 国際GLT映画祭2019 Outstanding Secondary Performance on a Feature Film、審査員賞受賞。
 グラスゴー国際映画祭2019出品。
 À l'Est映画祭2019出品。
 ルクセンブル・シティー映画祭2019出品。グランプリ・スペシャル・メンション受賞。
 グアダラハラ国際映画祭2019出品。
 ヴィリニュス国際映画祭2019出品。
 ニカ賞2019主演男優賞(Evgeniy Tsyganov)、助演男優賞(Yuriy Kuznetsov)受賞。作品賞、監督賞、主演女優賞(Natalya Kudryashova)、脚本賞ノミネート。
 イースト&ウエスト国際映画祭2019出品。主演男優賞(Evgeniy Tsyganov)、助演女優賞(Natalya Kudryashova)、脚本賞受賞。作品賞ノミネート。
 Festival de Cine Al Este de Lima 2019出品。最優秀フィクション賞受賞。
 イスタンブール国際映画祭2019出品。
 ウルグアイ国際映画祭2019出品。
 Crossing Europe 映画祭2019出品。最優秀フィクション賞受賞。
 シアトル国際映画祭2019出品。
 Al Este映画祭(ペルー)2019出品。
 トランシルヴァニア国際映画祭2019出品。
 ミュンヘン映画祭2019出品。
 OUTShine映画祭2018出品。

The Man Who Surprised Everyone.jpg
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 ・ラックス賞2018 オフィシャル・セレクション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201807/article_2.html
 ・ラックス賞2018 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201811/article_20.html
 ・ラックス賞2017 オフィシャル・セレクション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201707/article_4.html
 ・ラックス賞2017 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201707/article_38.html
 ・ラックス賞2017 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201711/article_25.html
 ・ラックス賞2016 オフィシャル・セレクション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201607/article_5.html
 ・ラックス賞2016 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201607/article_28.html
 ・ラックス賞2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201611/article_41.html
 ・ラックス賞2015 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201510/article_12.html
 ・ラックス賞2015 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201511/article_29.html
 ・ラックス賞2014 オフィシャル・セレクション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201407/article_10.html
 ・ラックス賞2014 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201407/article_22.html
 ・ラックス賞2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201412/article_28.html
 ・ラックス賞2013 オフィシャル・セレクション10作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201307/article_1.html
 ・ラックス賞2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201307/article_18.html
 ・ラックス賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_29.html
 ・ラックス賞2012 オフィシャル・セレクション10作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201207/article_3.html
 ・ラックス賞2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201207/article_16.html
 ・ラックス賞2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201211/article_21.html
 ・ラックス賞2011:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_2.html
 ・ラックス賞2010:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201007/article_27.html
 ・ラックス賞2009:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_43.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年4月~9月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201904/article_12.htm

 追記:
 ・ラックス賞2019 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201907/article_8.html
 ・ラックス賞 2019 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201911/article_39.html

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