ジャン・ヴィゴ賞2019 受賞結果!

 ジャン・ヴィゴ賞(Prix Jean Vigo)2019が発表されました。(6月12日)

 【ジャン・ヴィゴ賞】
 ジャン・ヴィゴ賞は、若くして亡くなった映画監督ジャン・ヴィゴにちなんで、1951年に創設されたフランスの映画賞で、若手監督に贈られます。

 以前は、アルベール・ラモリス(『白い馬』)とか、アラン・レネ(『夜と霧』)とか、クロード・シャブロル(『美しきセルジュ』)、ゴダール(『勝手にしやがれ』)、イヴ・ロベール(『わんぱく戦争』)、ロベール・アンリコ(『美しき人生』)、ウィリアム・クライン(『ポリー・マグーお前は誰だ?』)など、巨匠として全世界的に認められていくことになる監督をたくさん輩出していたのですが、最近は、一般性が乏しい作品が多いのか、受賞作品が日本に紹介されることも少なくなりました。日本では、劇場公開どころか、受賞作品が、フランス映画祭で上映されることも稀で、受賞監督のその後の作品が紹介されることも少なくなったようです。

 選考方法に問題があるのか、あるいは、むしろ意図的に、一般的に受け入れられにくい作品をピックアップして、新しい映画監督が世に出るのを後押ししている、ということなのかもしれません。

 〈1990年以降のジャン・ヴィゴ賞受賞作品(長編作品)〉
 ・1990年 “Mona et moi”(仏) 監督:パトリック・グランベレ(Patrick Grandperret)
 ・1991年 『赤と黒の接吻』“Le Brasier”(仏) 監督:エリック・バルビエ(Eric Barbier)
 ・1992年 『パリ・セヴェイユ』“Paris s'éveille”(仏・伊) 監督:オリヴィエ・アサイヤス(Olivier Assayas)
 ・1993年 “Les histoires d'amour finissent mal... en général”(仏)  監督:アンヌ・フォンテーヌ(Anne Fontaine)
 ・1994年 『幸せ過ぎて』“Trop de bonheur”(仏) 監督:セドリック・カーン(Cédric Kahn)
 ・1995年 “N'oublie pas que tu vas mourir”(仏) 監督:グサヴィエ・ボーヴォワ(Xavier Beauvois)
 ・1996年 『アンコール』“Encore”(仏) 監督:パスカル・ボニゼール(Pascal Bonitzer)
 ・1997年 『ジーザスの日々』“La Vie de Jésus”(仏) 監督:ブリュノ・デュモン(Bruno Dumont)
 ・1998年 『夢だと云って』“Dis-moi que je rêve”(仏) 監督:クロード・ムリエラス(Claude Mourieras)
 ・1999年 『人生なんて怖くない』“La vie ne me fait pas peur”(仏・スイス) 監督:ノエミ・ルヴォフスキー(Noémie Lvoski)
 ・2000年 “Saint-Cyr”(仏・独・ベルギー) 監督:Patricia Mazuy
  “De l'histoire ancienne”(仏) 監督:オルソ・ミレー(Orso Miret)
 ・2001年 “Candidature”(仏) 監督:エマニュエル・ブルデュー(Emmanuel Bourdieu)
  “Ce vieux rêve qui bouge”(仏) 監督:アラン・ギロディー(Alain Guiraudie)
 ・2002年 “Royal Bonbon”(仏・カナダ・ハイチ) 監督:Charles Najman
 ・2003年 “Toutes ces belles promesses(All the fine promises)”(仏・ベルギー) 監督:Jean-Paul Civeyrac
 ・2004年 “Quand je serai star”(仏) 監督:パトリック・ミモーニ(Patrick Mimouni)
 ・2005年 『明るい瞳』“Les Yeux clairs”(仏) 監督:ジェローム・ボネル(Jérôme Bonnell)
 ・2006年 “Le Dernier des fous”(仏) 監督:Laurent Achard
 ・2007年 “La France”(仏) 監督:Serge Bozon
 ・2008年 “Nulle part, terre promise”(仏) 監督:エマニュエル・ファンキエル(Emmanuel Finkiel)
 ・2009年 “L'Arbre et la Forêt”(仏) 監督:オリヴィエ・デュカステル(Olivier Ducastel )、 ジャック・マルティノー(Jacques Martineau)
 ・2010年 『聖少女アンナ』“Un Poison violent(Love like Poison)”(仏) 監督:カテル・キレヴェレKatell Quillevéré)
 ・2011年 “Les Chants De Mandrin”(仏・ベルギー・西) 監督:ラバ・アメール=ザイメッシュ(Rabah Ameur-Zaïmeche)
 ・2012年 “L'Âge atomique”(仏) 監督:Héléna Klotz
 ・2013年 “L' Enclos du temps”(仏) 監督:ジャン=シャルル・フィトゥシ(Jean-Charles Fitoussi)
 ・2014年 “Mange tes morts(Eat Your Bones)”(仏) 監督:Jean-Charles Hue
 ・2015年 “La Peur(The Fear)”(仏・カナダ) 監督:ダミアン・オドゥール(Damien Odoul)
 ・2016年 『ルイ14世の死』(仏・西) 監督:アルベルト・セラ
 ・2017年 『バルバラ セーヌの黒いバラ』(仏) 監督:マチュー・アマルリック
 ・2018年 『シェエラザード』“Shéhérazade”(仏) 監督:Jean-Bernard Marlin
  “Un couteau dans le cœur (Knife + Heart)”(仏・メキシコ) 監督:ヤン・ゴンザレス(Yann Gonzalez)

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 【長編作品】(Prix Jean Vigo Long métrage)
 ◎“Vif argent(Burning Ghost)”(仏) 監督:Stéphane Batut
 物語:Justeは彼が見ることができる人々だけを探してパリの街をさまよう。彼は彼らを来世に導く前に彼らの最後の記憶を集める。ある日、若い女性Agatheは彼を認める。彼女は生きていた時の彼を知っている。 彼女は生きていて、彼は幽霊です。彼らはどうやってお互いを愛し、この二度目のチャンスをつかむことができるのだろうか?
 カンヌ国際映画祭2019 ACID部門出品。

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 【短編作品】(Prix Court métrage)
 ◎“Braquer Poitiers(Carwash)”(仏/59min) 監督:Claude Schmitz
 物語:フランスのどこかで。ささいな犯罪者ThomasとFrancisは、洗車の所有者、Wilfrid,を人質として自分の家に連れて行く。ThomasとFrancisはWilfridのお金で消えたがっているのを知っていることが明らかになるとき、ストックホルム症候群はWilfridに影響を与える。彼は人質であることにそれほど煩わされていない。これは彼に彼の庭の世話をする時間を与える。そして彼は会社が好きだ。夏は広がる。フランスのガールフレンドはささいな泥棒に加わる。次第に状況は手に負えなくなる。
 FIDマルセイユ2018出品。観客賞受賞。
 Festival Internacional de Cine Valdivia 2018出品。グランプリ受賞。
 クレルモン・フェラン国際短編映画祭2019出品。Prix Egalité et diversité受賞。
 First Look映画祭(米)2019出品。
 ロッテルダム国際映画祭2019出品。
 Rencontres du moyen métrage de Brive2019出品。Prix Ciné+受賞。

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 ◆名誉ヴィゴ賞(Vigo d'honneur)
 ◎アラン・カヴァリエ(Alain Cavalier)

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 *当ブログ記事

 ・ジャン・ヴィゴ賞2018:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201807/article_3.html
 ・ジャン・ヴィゴ賞2017:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201706/article_9.html
 ・ジャン・ヴィゴ賞2016:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201606/article_3.html
 ・ジャン・ヴィゴ賞2014:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201406/article_14.html
 ・ジャン・ヴィゴ賞2013:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_14.html
 ・ジャン・ヴィゴ賞2011:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201105/article_19.html
 ・ジャン・ヴィゴ賞2010:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_5.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年4月~9月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201904/article_12.html

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