BFIロンドン映画祭2018 受賞結果!

 第62回BFIロンドン映画祭(10月10日-21日)の各賞が発表されました。

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 【オフィシャル・コンペティション部門】(The Official Competition)

 ※審査員:レニー・アブラハムソン(審査員長)、Baz Bamigboye(イギリスのコラムニスト)、エミリア・クラーク(イギリスの女優)、ドミニク・クーパー、Cairo Cannon(イギリスのプロデューサー)、ゴンサロ・マサ (Gonzalo Maza:チリのプロデューサー)、アンドレア・ライズボロー

 ◆最優秀作品賞
 ◎“Joy”(オーストリア) 監督:スダベー・モルテツァイ(Sudabeh Mortezai)
 物語:Joyは、若きナイジェリア女性で、セックス・トラフィックの危険なサークルに引っかかってしまう。彼女は、搾取者であるMadameへの借金を払うためにストリートで働く。一方で、ナイジェリアの家族を支え、ウィーンに住む小さな娘のよりよい生活を願っていた。Joyは、ナイジェリアからやってきた10代の娘Preciousを監督するためにMadameから紹介された時、無慈悲な搾取のシステムにおける自分の役割を必死に理解しようとする。
 『マコンド』(2014)のスダベー・モルテツァイ監督最新作。
 ベネチア国際映画祭2018 ベネチア・デイズ出品。Label Europa Cinemas Award、The first Hearst Film Award - Best Female Director受賞。
 シカゴ国際映画祭2018出品。審査員特別賞/シルバー・ヒューゴ賞受賞。

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 ◆特別コメンデーション(A Special Commendation)
 ◎『夏の鳥』“Birds of Passage(Pájaros de verano)”(コロンビア・デンマーク・メキシコ) 監督:クリスティーナ・ガジェゴ(Cristina Gallego)、シーロ・ゲーラ(Ciro Guerra)
 物語:土着のワユー族出身の一家の、静かで、伝統的な生活が、富への渇仰の犠牲者になっていく。主な主人公のRapayetは、自分の仲間とのつながりを失い、マリファナの大きなディラーになっていく。愛する人と結婚するために金を儲けようとして始めた無垢なる手段は、紛争と虚栄と部族内部の暴力と復讐のスパイラルに陥った。
 70年代。祖母、母、男たち。ワユー族一家のクロニクル。コロンビアのドラッグ取引の始まり。コロンビア版のギリシャ悲劇。
 威厳と名誉を体現する登場人物たちの自然な演技は、非職業俳優によって演じられた。
 ドラッグ・カルテルの誕生についての、視覚的に洗練された家族サーガである本作は、コロンビアの歴史と今日の国の状況について、語っている。
 『彷徨える河』の監督シーロ・ゲーラの第4作。『彷徨える河』でプロデューサーを務めたクリスティーナ・ガジェゴの初監督作品。
 カンヌ国際映画祭2018 監督週間オープニング作品。
 オデッサ国際映画祭2018 インターナショナル・コンペティション部門出品。
 ニュージーランド国際映画祭2018出品。
 モトヴン映画祭2018 メイン・プログラム出品。国際批評家連盟賞受賞。
 メルボルン国際映画祭2018出品。
 ロカルノ国際映画祭2018 ピアッツァ・グランデ部門出品。
 テルライド映画祭2018出品。
 トロント国際映画祭2018 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2018 Perlak部門出品。
 ハイファ国際映画祭2018出品。
 釜山国際映画祭2018 ワールド・シネマ部門出品。
 モントリオール・ヌーヴォー・シネマ・フェスティバル2018出品。
 ミル・ヴァレー国際映画祭2018出品。
 シカゴ国際映画祭2018出品。美術賞/シルバー・プラーク賞受賞。
 ミルウォーキー映画祭2018出品。
 ヴァージニア映画祭2018出品。
 ラテンビート映画祭2018出品。
 ストックホルム国際映画祭2018出品。
 リュブリャナ国際映画祭2018出品。
 米国アカデミー賞2019外国語映画賞 コロンビア代表。

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 [その他のエントリー作品]
 ・“Happy New Year, Colin Burstead.”(英) 監督:ベン・ウィートリー
 ・“In Fabric”(英) 監督:ピーター・ストリックランド
 ・“Sunset(Napszállta)”(ハンガリー・仏) 監督:ネメシュ・ラースロー
 ・“Shadow(影)”(中) 監督:チャン・イーモウ
 ・“Happy As Lazzaro(Lazzaro Felice)”(伊・仏・独・スイス) 監督:アリーチェ・ロルヴァケル
 ・“Destroyer”(米) 監督:カリン・クサマ
 ・“The Old Man and the Gun”(米) 監督:デイヴィッド・ロウリー(David Lowery)
 ・“Too late to die young (Tarde para morir joven)“(チリ・ブラジル・アルゼンチン・オランダ・カタール) 監督:ドミンガ・ソトマイヨール(Dominga Sotomayor)

 【第1回作品コンペティション部門】(First feature competition)

 ※審査員:フランシス・リー(審査員長/Francis Lee:イギリスの映画監督)、マリア・ジュルコヴィック(Maria Djurkovic:プロデューサー)、ナタリー・ドーマー(Natalie Dormer:イギリスの女優)、ウィル・ポールター(Will Poulter:イギリスの男優)、Inge De Leeuw(ロッテルダム国際映画祭のプログラマー)、ベン・ベイリー・スミス(Ben Bailey Smith:イギリスのラッパー、コメディアン、男優)

 ◆第1回作品賞/サザーランド賞(The Sutherland Award)
 ◎“Girl”(ベルギー・オランダ) 監督:Lukas Dhont
 出演:Victor Polster、アリエ・ワルトアルテ(Arieh Worthalter)
 物語:ララは、16歳で、父親と弟と一緒に暮らしている。彼女は、バレリーナになることを夢見ているが、肉体的には男の子として生まれた。思春期の早くから、彼女はホルモン・セラピーを受けているけれども、競技スポーツに携わっている彼女の体は、まだ性転換手術を受ける準備はできていない。まわりのサポートもあるが、彼女は、毎日、自分自身と、自分の肉体と、自分の恐れや希望と向き合っている。
 Lukas Dhontは、ゲント国際映画祭で、2012年に最優秀フレミッシュ学生短編映画賞スペシャル・メンション、2014年に最優秀ベルギー短編映画賞を受賞している。これが初監督長編。
 レザルク・ヨーロッパ映画祭2017 TitraFilm Prize受賞。
 カンヌ国際映画祭2018 ある視点部門出品。パフォーマンス賞(Victor Polster)、クィア・パルム 長編賞、カメラ・ドール、国際批評家連盟賞受賞。
 シドニー映画祭2018出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2018ホライズンズ部門出品。
 ラックス賞2018 オフィシャル・セレクション。
 オデッサ国際映画祭2018 インターナショナル・コンペティション部門出品。演技賞(Victor Polster)受賞。
 Palic映画祭2018出品。作品賞(Golden Tower)受賞。
 エルサレム映画祭2018出品。
 メルボルン国際映画祭2018出品。
 ノルウェー国際映画祭2018出品。
 ヨーロッパ映画賞2018 オフィシャル・セレクション。
 米国アカデミー賞2019外国語映画賞ベルギー代表。
 テルライド映画祭2018出品。
 トロント国際映画祭2018 DISCOVERY部門出品。
 オルデンバーグ国際映画祭2018出品。
 Kinoart Big Weekend(モスクワ)2018 出品。
 メッセージ・トゥ・マン映画祭(ロシア)2018出品。
 International Cinematographers' Film Festival Manaki Brothers 2018出品。
 ヘルシンキ国際映画祭2018出品。
 International Cinematographers' Film Festival Manaki Brothers 2018出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2018 Pealak部門出品。観客賞ヨーロッパ映画賞、セバスチャン賞受賞。
 ヨーロッパ映画賞2018 ディスカバリー賞ノミネート。
 ベルゲン国際映画祭2018出品。
 チューリヒ映画祭2018 インターナショナル・コンペティション部門出品。優秀作品賞/Golden Eye for Best Film受賞。
 CPH:PIX 2018出品。
 釜山国際映画祭2018 フラッシュ・フォワード部門出品。
 ゲント映画祭2018出品。
 アデレード映画祭2018出品。
 ピンヤオ国際映画祭2018出品。
 フィラデルフィア映画祭2018出品。
 ストックホルム国際映画祭2018出品。


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 [その他のエントリー作品]
 ・“Only You”(英) 監督:ハリー・ウートリーフ(Harry Wootliff)
 ・“RAY & LIZ”(英) 監督:リチャード・ビリンガム(Richard Billingham)
 ・“Journey to a Mother's Room(Viaje al cuarto de una madre)”(西・仏) 監督:Celia Rico Clavellino
 ・“Holiday”(デンマーク・オランダ・スウェーデン) 監督:Isabella Eklöf
 ・“The Day I Lost My Shadow(Yom Adaatou Zouli)“(シリア・仏・カタール・レバノン) 監督:Soudade Kaadan
 ・“Soni”(インド) 監督:Ivan Ayr
 ・“Dead Pigs(海上浮城)”(中) 監督:Cathy Yan(閻羽茜)
 ・“Wildlife”(米) 監督:ポール・ダノ
 ・“The Chambermaid (La Camarista) “(メキシコ) 監督:Lila Avilés

 【ドキュメンタリー・コンペティション部門】(Documentary competition)

 ※サイモン・チン(審査員長/映画プロデューサー)、Lucy Cohen(イギリスの映画監督)、チャーリー・ライン(Charlie Lyne:イギリスの映画監督、批評家)、Daisy Asquith(イギリスの映画監督、プロデューサー、撮影監督)、Anita Rani(イギリスの司会者)

 ◆最優秀ドキュメンタリー賞(The Grierson Award)
 ◎“What You Gonna Do When The World's on Fire?”(伊・米・仏) 監督:ロベルト・ミネルビーニ(Roberto Minervini)
 2017年の夏。正義とサバイバルのために闘っているブラック・アメリカンの日常。ニューオリンズとミシシッピ州ジャクソン・カントリーの胸が痛むような4つのストーリーラインを追っている。
 この映画では、ジュディー・ヒルを観察している。彼女は、彼女のバーが脅かされている中、家族や友人たちが何とかやっていけるよう励んでいる(財政的にも感情的にも)。彼女には2人の兄弟ロナルドとティトゥスがいるが、近所は暴力に悩まされている。ケヴィンは、マルディグラのインディアンの伝統的な大酋長で、自分たちの文化的伝統を引き継ごうとしている。そして、ニュー・ブラック・パンサーは、1軒1軒調査して、KKKに起因する殺人がないか調べている。
 ロベルト・ミネルビーニの第5監督長編。長編ドキュメンタリーは3作目。
 ロベルト・ミネルビーニは、イタリアで生まれ、2000年にアメリカに移住して、アメリカを拠点として活動している。
 ベネチア国際映画祭2018 コンペティション部門出品。Leoncino d'Oro Award (Agiscuola) ユニセフ賞(Cinema for UNICEF)、Premio Soundtrack Stars オリジナル・ソング賞スペシャル・メンション(“Judy Hill”)、Premio Vivere da Sportivi, Fair play al cinema受賞。
 トロント国際映画祭2018 WAVELENGTHS部門出品。
 ニューヨーク映画祭2018出品。
 バンクーバー国際映画祭2018出品。
 釜山国際映画祭2018 ドキュメンタリー・ショーケース部門出品。
 バルディビア国際映画祭2018出品。

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 [その他のエントリー作品]
 ・“Evelyn”(英) 監督:オーランド・ヴォン・アインシーデル(Orlando von Einsiedel)
 ・“The Plan that came from the bottom up”(ポルトガル・英) 監督:Steve Sprung
 ・“John McEnroe: In the Realm of Perfection”(仏) 監督:Julien Faraut
 ・“Young and Alive(L'époque)”(仏) 監督:Matthieu Bareyre
 ・“Dream Away”(独・エジプト・カタール) 監督:マルワーン・オマラ(Marouan Omara)、ハンナ・ドムケ(Johanna Domke)
 ・“The Raft”(スウェーデン) 監督:マルクス・リンデーン( Marcus Lindeen)
 ・“Putin’s Witnesses”(ラトヴィア・スイス・チェコ) 監督:ヴィタリー・マンスキー(Vitaly Mansky)
 ・“Bisbee ’17”(米) 監督:Robert Greene
 ・“Theatre of War”(アルゼンチン・西・独) 監督:ロラ・アリアス(Lola Arias)

 【短編映画賞プログラム】(Short Film Award)

 審査員:Rungano Nyoni(審査員長/ザンビア・ウェールズ映画監督)、Ayo Akingbade(イギリスの映画監督)、Joe Lawlor&Christine Molloy(ダブリン生まれのフィルムメイカー)、オリヴァー・シム(Oliver Sim:イギリスのミュージシャン、作曲家)、アニャ・テイラー=ジョイ(Anya Taylor-Joy)

 ◎“Lasting Marks”(英/14min) 監督:チャーリー・ライン(Charlie Lyne)
 ドキュメンタリー。
 サッチャー政権の末期。16人の男たちがサドマゾヒズムで裁判にかけられる。彼らの物語は、警察、検察、タブロイド新聞によって語られる。被告席にいる彼らによってではなく。
 昨年“Fish Story”で注目されたチャーリー・ライン(Charlie Lyne)の最新作。

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 [その他のエントリー作品]
 ・“Leash”(英/17min) 監督:Harry Lighton
 ・“Another Decade”(英/13min) 監督:モーガン・クエインタンス(Morgan Quaintance)
 ・“Salam”(英・米/13min) 監督:Claire Fowler
 ・“The Field”(仏・英・インド/19min) 監督:Sandhya Suri
 ・“Monelle”(伊/16min) 監督:Diego Marcon
 ・“Solar Walk”(デンマーク/21min) 監督:レーカ・ブチ(Réka Bucsi)
 ・“De Natura”(ルーマニア/6min) 監督:ルシール・アザリロヴィック
 ・“Veslemøy’s Song”(カナダ/9min) 監督:Sofia Bohdanowicz
 ・“Hello, Rain”(ナイジェリア/30min) 監督:C J ‘Fiery’ Obasi

 ◆BFI Fellowship
 ◎ティム・バートン
 ◎ヘレナ・ボナム・カーター

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 映画賞レースで受賞を重ねている作品が、さらに受賞する結果になりました。

 各部門でスペシャル・メンションが発表される年がありますが、本年度はありませんでした。

 本年度のBFIロンドン映画祭は、77カ国から225作品が上映されたと発表されています。

 映画祭の新しいディレクターとしてTricia Tuttleの就任が決まったことも発表されました。

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 *当ブログ記事

 ・BFIロンドン映画祭2017 ラインナップ その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201709/article_44.html
 ・BFIロンドン映画祭2017 ラインナップ その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201709/article_45.html
 ・BFIロンドン映画祭2017 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201710/article_25.html

 ・BFIロンドン映画祭2016 ラインナップ その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201610/article_25.html
 ・BFIロンドン映画祭2016 ラインナップ その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201610/article_26.html
 ・BFIロンドン映画祭2016 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201610/article_32.html

 ・BFIロンドン映画祭2013 ラインナップ その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201310/article_5.html
 ・BFIロンドン映画祭2013 ラインナップ その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201310/article_6.html
 ・BFIロンドン映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201310/article_31.html

 ・BFIロンドン映画祭2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201210/article_28.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2018年10月~2019年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201810/article_5.html

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