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zoom RSS D米国アカデミー賞2019外国語映画賞 各国代表リスト その5

<<   作成日時 : 2018/10/04 02:06   >>

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 米国アカデミー賞2019 外国語映画賞各国代表作品のリスト その5です。

 ここでは、ボスニア・ヘルツェゴビナからロシアまでを記しています。

 ・米国アカデミー賞2019外国語映画賞 各国代表リスト その1(アイスランド〜エジプト):https://umikarahajimaru.at.webry.info/201808/article_4.html
 ・米国アカデミー賞2019外国語映画賞 各国代表リスト その2(エストニア〜スウェーデン):https://umikarahajimaru.at.webry.info/201809/article_6.html
 ・米国アカデミー賞2019外国語映画賞 各国代表リスト その3(スペイン〜ネパール):https://umikarahajimaru.at.webry.info/201809/article_18.html
 ・米国アカデミー賞2019外国語映画賞 各国代表リスト その4(ノルウェー〜ベルギー):https://umikarahajimaru.at.webry.info/201809/article_25.html

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 ◆ボスニア・ヘルツェゴビナ:“Never Leave Me(Beni Bırakma)”(ボスニア ヘルツェゴビナ・トルコ) 監督:Aida Begić
 物語:シリア人Isaは14歳で、内戦から逃げて、気づくとトルコで独りぼっちだった。彼は、シリア難民の子どもたちを収容する孤児院で、心優しい10歳のMotazとやんちゃな11歳のAhmadという2人の少年と出会う。Ahmadの父親は、自慢の父親だったが、シリアで行方不明になっていた。Motazの母親は再婚して、Motaz を孤児院に預けていた。Motaz の夢は歌謡ショーのステージで歌うことで、そうすれば母親が彼を見つけて、連れ戻してくれるのではないかと考えていた。3人は、性格も違えば、夢も違う。特に好き合っているというわけでもなかった。だが、共通の利害があった。孤児院を抜け出して、自活するのだ。彼らは、トルコの歴史的な街BalikligolのŞanlıurfaで観光客相手にティッシュを売ることからスタートする。最初はすべてが順調であるように思えた。しかし、Isaが地元のならず者Karacaにお金を借りたことからトラブルに巻き込まれ始める。
 ピンヤオ国際映画祭2017出品。
 ドバイ国際映画祭2017出品。
 エジンバラ国際映画祭2018出品。
 サラエボ映画祭2018出品。
 ストックホルム国際映画祭2018出品。
 ボスニア・ヘルツェゴビナ映画は、1994年(度)が初出品で、2003年(度)以来16回連続の18回目の米国アカデミー賞外国語映画賞出品。これまでに『鉄くず拾いの物語』が2014年にショートリスト入り、『ノー・マンズ・ランド』が2002年に受賞している。Aida Begićは、2008年(度)の“Snow(Snijeg)”、2012年(度)の“Children of Sarajevo(Djeca)”に続き、3回目の米国アカデミー賞外国語映画賞ボスニア・ヘルツェゴビナ代表選出。


 ◆ポーランド:“Cold War(Zimna Wojna)”(ポーランド・英・仏) 監督:パヴェウ・パヴリコフスキ
 出演:ヨアンナ・クーリグ(Joanna Kulig)、Tomasz Kot、ボリス・シィッチ(Borys Szyc)
 物語:1950年代と60年代のポーランドを舞台とする。物語は、ひとりの女性と2人の男性の複雑な恋愛関係を描いていて、戦後共産主義政権下に文化省の命令で1948年に設立された、ポピュラー・フォーク・ミュージック&ダンス・グループのMazowsze(マゾフシェ)の活動を背景としている。Mazowszeは、コーラスとバレエと国立のオーケストラからなっている。物語は、題材から予想されるように、少なくとも2つの局面から描かれる。政治面とパーソナルな面だ。
 撮影のために、ヴロツワフでキャンプが行なわれた。それは、スピルバーグが『ブリッジ・オブ・スパイ』を撮影し、マイケ・ファン・ディムが『キャラクター 孤独な人の肖像』を撮影した場所の近くでもある。撮影は、グループのツアーに沿って、四季を通して行なわれ、クロアチアやパリでもロケされた。
 ヨアンナ・クーリグは、アンサンブルのソロ・シンガーの役を演じる。
 モノクロ。
 カンヌ国際映画祭2018 コンペティション部門出品。監督賞受賞。
 シドニー映画祭2018出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2018ホライズンズ部門出品。
 Kino Svetozor(プラハ)2018出品。
 ゴールウェイ映画祭2018出品。
 Transatlantyk映画祭2018出品。
 オデッサ国際映画祭2018出品。
 Strelka映画祭(ロシア)2018出品。
 サラエボ映画祭2018出品。
 テルライド映画祭2018出品。
 トロント国際映画祭2018 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。
 ヨーロッパ映画賞2018 オフィシャル・セレクション。
 グディニャ映画祭2018出品。グランプリ、編集賞、録音賞、ゴールデン・カンガルー賞受賞。
 アトランティック映画祭(カナダ)2018出品。
 バルチック・パール映画祭(ラトヴィア)2018出品。
 El Gouna国際映画祭2018出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2018 Perlak部門出品。
 International Cinematographers' Film Festival Manaki Brothers 2018 出品。
 アスペン映画祭2018出品。
 ベルゲン国際映画祭2018出品。
 PAC映画祭(オランダ)2018出品。
 バンクーバー国際映画祭2018出品。
 チューリヒ映画祭2018出品。
 ミル・ヴァレー映画祭2018出品。
 CPH:PIX 2018出品。
 ニューヨーク映画祭2018出品。
 アデレード映画祭2018出品。
 ポーランド映画は、50回目の米国アカデミー賞外国語映画賞出品で、10回ノミネートされて、2015年に『イーダ』で初受賞。パヴェウ・パヴリコフスキは、『イーダ』で受賞して以来、4年ぶり2回目の米国アカデミー賞外国語映画賞ポーランド代表選出。


 ◆ボリビア:“Muralla”(ボリビア) 監督:Rodrigo Patiño
 物語:Coco “Muralla” Riveraは、90年代は偉大なゴールキーパーだったが、今は、ミニバスの運転手をしている。彼自身、アル中という問題を抱えていたが、息子が重い病気になり、今の経済状況では、手術費を払うことができない。そこで彼は手術費を稼ぐために人身売買のネットワークに手を出し、少女を売る。息子が死んだ時、亡霊に責められているように感じ、少女を救い出そうとする。
 ボリビア映画は、3年連続10回目の米国アカデミー賞外国語映画賞出品。ノミネートにもショートリストにも選ばれたことはない。Rodrigo Patiñoは、米国アカデミー賞外国語映画賞ボリビア代表初選出。


 ◆ポルトガル:“Peregrinação”(ポルトガル) 監督:ジョアン・ボテリョ
 ポルトガル人冒険家で商人でもあったフェルナン・メンデス・ピントが16世紀にインドや東南アジア、日本に訪れて書き残し、死後出版30年経って出版された『遍歴記』を映画化したもの。原作は、ウソや誤りが多いとされるが、ボテリョはその野心的なアイデンティティーを受け止めて、文学性と、家族物語、劇場を揺さぶるようなパフォーマンスとミュージカル・シーンを結びつけた3幕ものに仕上げた。
 2016年夏に、キャストなしでインドからマレーシア、ベトナム、中国、日本と旅し、2017年春に、リスボンやトマール、コンポルタ・ビーチで俳優たちと撮影を行なった。
 ポルトガル・ナショナル映画賞(ソフィア賞2018) 衣裳賞、メイキャップ&ヘア賞、特殊効果賞/キャラクタライゼーション賞受賞。作品賞、主演男優賞(Cláudio da Silva)、助演女優賞(カタリナ・ヴァレンシュタイン)、脚色賞、撮影監督賞、編集賞、録音賞、オリジナル作曲賞ノミネート。
 ポルトガル映画は、1997年(度)から22年連続35回目の米国アカデミー賞外国語映画賞出品。ノミネートにもショートリストにも一度も選ばれたことはない。ジョアン・ボテリョは、1989年の“Hard Times(Tempos Difíceis)”、1995年の“Three Palm Trees(Três Palmeiras)”に続き、3回目の米国アカデミー賞外国語映画賞ポルトガル代表選出。


 ◆香港:『オペレーション・レッドシー』(中・モロッコ) 監督:ダンテ・ラム
 香港映画は、37回目の米国アカデミー賞外国語映画賞出品で、これまで2回ノミネートされている(1992年の『紅夢』、1995年の『さらば、わが愛 覇王別姫』)。受賞したことはない。ダンテ・ラムは、2016年(度)の『疾風スプリンター』に続き2回目の米国アカデミー賞外国語映画賞香港代表選出。ノミネートされたこともショートリスト入りしたこともない。

 ◆マケドニア:“Secret Ingredient”(マケドニア) 監督:Gjorce Stavreski
 物語:Veleの父親は癌を患っている。だが、Veleには高額な薬を買うことができない。Veleは、犯罪者からマリファナを盗み、それをケーキに入れて、父親に食べさせ、痛みを軽減させようとする。奇跡的に父親の病状はよくなる。一方、その結果、隣人たちから奇跡のケーキのレシピを教えろとせがまれ、犯罪者たちからはマリファナを返せと要求される。だが、最も厄介だったのは、父親に長生きする意味はあると説得することだった。
 テッサロニキ国際映画祭2017 出品。観客賞受賞。
 シネデイズ映画祭(マケドニア)2017出品。
 インディア国際映画祭2017出品。
 タリン・ブラック・ナイツ映画祭2017出品。
 プネー国際映画祭2018出品。
 トロムソ国際映画祭2018出品。
 オーバーニュ国際映画祭(仏)2018出品。
 サンタバーバラ国際映画祭2018 出品。最優秀インターナショナル長編作品賞受賞。
 ファジル国際映画祭2018出品。
 コスモラマ・トロンハイム映画祭2018出品。
 ベルガモ映画ミーティング2018出品。Ubi Banca Prize受賞。
 ソフィア国際映画祭2018 バルカン・コンペティション部門出品。スペシャル・メンション受賞。
 クリ−ヴランド国際映画祭2018出品。
 ミネアポリス・セントポール国際映画祭2018出品。
 LET‘S CEE映画祭2018出品。デビュー作品賞受賞。
 サウス・イースト。ヨーロッパ映画祭ロサンゼルス2018出品。
 上海国際映画祭2018パノラマ部門出品。
 マケドニア映画は、2年ぶり15回目の米国アカデミー賞外国語映画賞出品。初出品の『ビフォア・ザ・レイン』が1995年にノミネートされている。Gjorce Stavreskiは、米国アカデミー賞外国語映画賞マケドニア代表初選出。


 ◆マラウイ:“The Road to Sunrise”(マラウイ) 監督:Shemu Joyah
 物語:男たちに搾取され、世界に嘲笑されながら、2人の娼婦がマラウイのBlantyreのスラムで生き残りを賭けて闘う。2人の一方が、金持ちの客との交渉を拒絶した時、男は彼女に暴力を振るい、自己防衛から彼女は男を死なせてしまう。彼女は、逮捕され、殺人罪で裁判にかけられる。その闘いは、単に死刑を逃れるための闘いではなく、内なる解放への旅へと変化する。
 シリコン・ヴァレー・アフリカン映画祭2017出品。特別表彰(Special Recognition Award)受賞。
 マラウイ映画は、米国アカデミー賞外国語映画賞初出品。


 ◆南アフリカ共和国:“Sew the Winter to my Skin”(南ア・独) 監督:Jahmil X.T. Qubeka
 物語:これは、1950年代の南アフリカのGreat-Karoo地区で活躍した、アウトローJohn Kepeの偉業と、影響を与えた彼の突飛な行動のクロニクルである。このロビンフッド的な人物は、白人入植者の農民から主に家畜を盗み、10年以上にわたって彼らを脅かした。強硬派のBotha将軍は、Kepeが隠れていると噂される山中の洞窟に大がかりな人狩りを行なった。この光景を通して、Kepeはまわりの先住民族たちに好印象を与え、彼の邪悪な行為も伝説にすり替えられ、彼は植民地社会という織物の中に織り込まれていった。
 本作は、プレ・アパルトヘイト時代の南アフリカの核心に至るスリリングでオペラチックなドラマであり、歴史上最も狂暴な人種差別と政治体制に種を蒔いた、植民地的強制退去の影響の直感的探求である。
 ジャ・ジャンクーらによるオムニバス映画『時はどこへ?』にも参加していたJahmil X.T. Qubeka監督の最新作。
 トロント国際映画祭2018 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 南アフリカ共和国映画は、11年連続15回目の米国アカデミー賞外国語映画賞出品で、これまで2回ノミネート(2005年“Yesterday”)されて1回受賞(2006年『ツォツィ』)している。そのほか、ショートリスト入りが2回ある(2011年“Life,Above All”と2018年『傷』“The Wound”)。Jahmil X.T. Qubekaは、米国アカデミー賞外国語映画賞南アフリカ共和国代表初選出。


 ◆メキシコ:“Roma”(メキシコ・米) 監督:アルフォンソ・キュアロン
 出演:Marina de Tavira、Daniela Demesa、Marco Graf、Yalitza Aparicio、Enoc Leaño、Daniel Valtierra
 物語:1970年代初頭のメキシコシティー。中流家族が多く暮らしているローマ地区。ミシュテカ族出身のCleoとAdelaが、Sofiaの家で働き始める。Sofiaには4人の子どもがいるが、夫は長らく不在で、Sofiaがひとりで家を切り盛りしている。Cleoは、そんなSofiaの子どもたちを自分の子のように可愛がるようになる。ある時、政府の軍隊と学生のデモ隊が衝突して、SofiaもCleoもメキシコの家庭に忍び寄る変化を感じざるを得なくなる。
 アルフォンソ・キュアロンにとっては、『天国の口、終りの楽園。』以来となるメキシコでの制作作品で、『ゼロ・グラビティ』以来5年ぶりの新作。
 アルフォンソ・キュアロンの子ども時代のエピソードが盛り込まれている(らしい)。
 2016年の秋から制作は進められていたが、2016年11月に窃盗事件があり、2人の女性が発砲を受け、5人のクルーが病院に運ばれたという。
 アルフォンソ・キュアロンは、監督のほかに脚本、撮影、編集、製作を手がける。
 アルフォンソ・キュアロン初のNetflix配給作品。
 ベネチア国際映画祭2018 コンペティション部門出品。金獅子賞、SIGNIS賞受賞。
 テルライド映画祭2018出品。
 トロント国際映画祭2018 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。
 ハンブルク・フィルム・フェスト2018出品。
 ニューヨーク映画祭2018出品。
 ハンプトンズ国際映画祭2018出品。
 ミル・ヴァレー映画祭2018出品。
 CPH:PIX 2018出品。
 BFIロンドン映画祭2018 Strand Galas部門出品。
 メキシコ映画は、米国アカデミー賞外国語映画賞ノミネート8回(一番最近は2011年の『BIUTIFUL ビューティフル』)、そのほかにショートリスト1回(2009年の『命を燃やして』)、受賞経験はまだない。アルフォンソ・キュアロンは、米国アカデミー賞外国語映画賞メキシコ代表初選出。


 ◆モロッコ:“Burnout”(モロッコ・ノルウェー) 監督:Nour-eddine Lakhmari
 物語:13歳の少年Ayoubが遠くから店の窓を見つめているシーンから始まる。彼は、靴屋の売り子として働いていて、母親に人工骨を買うためにお金を稼ぎたいと思っている。本作では、カサブランカで暮らす数人の異なる人々の者の見方が示される。結果的に特権階級の顧客を相手にする医学生。ジャガーを運転するJadと不幸な妻Ines。気まぐれな車の愛好家。人生は、異なる都市環境と結びつけられている。本作は、社会的、経済的状況がいかに登場人物の生活状況に影響を与えるか示している。
 ドバイ国際映画祭2017出品。
 モロッコ映画は、1977年(度)が初出品で、8年連続14回目の米国アカデミー賞外国語映画賞出品。2012年にロシュディ・ゼム監督の『私は オマールに 殺された』がショートリスト入りしただけで、ノミネートされたことは一度もない。Nour-eddine Lakhmariは、2009年(度)の“Casanegra”以来、2回目の米国アカデミー賞外国語映画賞モロッコ代表選出。


 ◆モンテネグロ:“Iskra”(モンテネグロ・セルビア) 監督:Gojko Berkuljan
 物語:Petarは、引退した刑事で、彼が遺したものと言えば娘のIskraだけだ。しかし、彼の年金生活は、Iskraの失踪によって中断される。彼は、娘を捜そうとして、過去に引き戻される。
 モンテネグロ映画祭2017出品。
 FEST国際映画祭(ベオグラード国際映画祭)2018出品。
 Gojko Berkuljanは、編集技師やアシスタント・ディレクターとして何年ものキャリアを持ち、これが初監督作品。
 モンテネグロ映画は、2年ぶり5回目の米国アカデミー賞外国語映画賞出品。これまでノミネートにもショートリストにも選ばれたことはない。


 ◆ラトヴィア:“To Be Continued (Turpinājums)”(ラトヴィア) 監督:Ivars Seleckis
 ラトヴィアの様々な地域で暮らす7人の子どもたちを2年にわたって追ったドキュメンタリー。1人は、カントリーサイドに暮らし、家族に強いルーツを持っている。1人は、母親がイギリスで働いていので、祖母と一緒に暮らしている。1人は、第二次世界大戦後に祖父母がラトヴィアにやってきて、違う国籍を持ち、ビジネスマンになりたいと考えている。7人の子どもたちは、様々な歴史的社会的経済的な過程を通して、ここにたどりついた。過去の伝説や今日の現実によって育まれた技術や価値、希望にはどんなものがあるだろうか。
 Ivars Seleckisは、50年以上のキャリアを持つドキュメンタリー映画の撮影監督、映画監督。
 Visions du Réel 2018出品。
 ラトヴィアからは、7年連続10回目の米国アカデミー賞外国語映画賞出品。Ivars Seleckisは、米国アカデミー賞外国語映画賞ラトヴィア代表初選出。ラトヴィアからは、ショートリストもノミネーションも選ばれたことはない。


 ◆リトアニア:“Wonderful Losers: A Different World(Nuostabieji Luzeriai. Kita planeta)”(リトアニア・ラトヴィア・伊・ベルギー) 監督:アルーナス・マテーリス(Arūnas Matelis)
 われわれの多くにとって、レースに参加しているサイクリストは、単なる敗者たちである。彼らは、ウォーター・キャリアーとか、ドメスティークとか、gregariosとか、プロフェッショナル・サイクリングのサンチョ・パンサとか呼ばれる。彼らが、個人的な勝利を味わうことは滅多にない。彼らは、チームメイトを勝利に導くために、犠牲になるのだ。撮影クルーは、ケガをしたサイクリストがまわりをひしめく小さな救護車に乗って、医者のチームと一緒に驚くべきレースの世界を観察する。レースにおけるメディカル・チームの存在は、戦場の最前線にいるそれを思い出させる。サイクリストたちはクラッシュし、起き上がり、また走り出す。こうしたカオスの中で、多くの驚くべきことが起こる。本作では、素晴らしき敗者たち、本物の戦士であり、プロフェッショナル・サイクリングにおける騎士であり、修道士たちの、これまで語られなかった世界が明らかになる。
 アルーナス・マテーリスは、2006年に初監督長編ドキュメンタリー『おうちに帰ろう』“Before Flying Back to Earth(Prieš parskrendant į žemę)”がリトアニアから初めて米国アカデミー賞外国語映画賞リトアニア代表選出された監督で、今回が12年ぶり2回目の米国アカデミー賞外国語映画賞リトアニア代表選出。リトアニアからは8年連続11回目の選出。まだショートリストにもノミネートにも進んだことはない。
 ワルシャワ国際映画祭2017 ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。最優秀ドキュメンタリー賞受賞。
 ミンスク国際映画祭2017 出品。グランプリ、観客賞受賞。
 トリエステ映画祭2018出品。最優秀ドキュメンタリー賞(Alpe Adria Cinema Award)受賞。
 リトアニア映画賞2018 最優秀音楽賞、最優秀ドキュメンタリー賞、観客賞受賞。貢献賞(編集賞)ノミネート。

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 ◆ルーマニア:“I Do Not Care If We Go Down in History as Barbarians(Îmi este indiferent dacă în istorie vom intra ca barbari)”(ルーマニア・チェコ・独・ブルガリア・仏) 監督:Radu Jude
 物語:若いアーティストが、1941年以降の歴史的出来事を再構築しようと計画する。1941年とは、ルーマニア政権が、ルーマニア軍を通して、東欧の最前線で民族浄化を実行しようとした時である。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2018 オフィシャル・セレクション出品。作品賞(Crystal Globe)、Label Europa Cinemas受賞。
 Radu Judeは、2016年の“Aferim!”以来、3年ぶり2回目の選出。ノミネートされれば初ノミネート。


 ◆ルクセンブルク:『グッドランド』“Gutland”(ルクセンブルク・独・ベルギー) 監督:ゴヴィンダ・ヴァン・メーレ(Govinda Van Maele)
 物語:ルクセンブルクのSchandelsmillenの農業地帯に流れ者がやってくる。収穫シーズンは終わっているが、ドイツ人のJensは仕事を探していた。彼は、農業労働者として働いていて、Lucyに拾われる。Lucyは、シングルマザーで、村のビアホールに彼を雇った。Jensは、地元民に愛想よくしたりしなかったが、地元民はすぐに彼を受け入れて、パーティーに誘い、トランペットをプレゼントし、村のバンドに入らないかと誘った。こうして、Jensの初日は田舎風の静けさの中で過ぎた。しかし、Jensは、Schandelsmillenの人々が陰で何かしていないか探り始め、一方で村人もJensの過去を探り始めていた。
 初監督長編。
 トロント国際映画祭2017 DISCOVERY部門出品。
 東京国際映画祭2017 コンペティション部門出品。
 パームスプリングス国際映画祭2018出品。
 アンジェ・ファースト・フィルム・フェスティバル2018出品。
 ロッテルダム国際映画祭2018出品。
 ルクセンブルク・シティー映画祭2018出品。
 フィルム・コメント・セレクト2018出品。
 ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭2018出品。
 ゴールウェイ映画祭2018出品。
 Transatlantyk映画祭2018出品。
 ルクセンブルクからは6年連続15回目の米国アカデミー賞外国語映画賞出品。これまで一度もショートリストにもノミネーションにも選ばれたことはない。


 ◆レバノン:“Capharnaüm(Capharnaüm)”(レバノン) 監督:ナディーン・ラバキー
 物語: 約12歳のZain(正確な年齢は誰にもわからない。出生証明書をもらってはいないから)が、自分の両親を子どもの面倒をちゃんと見ないという理由で裁判所に訴える。だが、これは法廷ドラマではない。その部分は最低限に抑えられている。描かれるのは、ベイルートのスラムの子どもたちの窮状、あるいは、IDカードを持たない人々のカフカ的なつながりである。
 Zainは、SouadとSelimという両親と、何人いるのかはっきりとはわからない兄弟たちと一緒にアパートで暮らしている。子どもたちはみんな稼ぎに出かけなければならない。朝、Zainより年上の子どもたちは、稼ぎに行くために早々に家から追い立てられる。彼らはまぜものの入った麻薬を売りにストリートなどに行かされる。Zainの場合は、コンビニエンス・ストアで、相手はオーナーで地主のAssaddだった。Zainは、11歳のSaharを連れていたが、Saharは、Assaddに売られることになっていたらしい。Zainは、それに気づいたが、Saharを救うことはできず、逃げ出してしまう。遊園地に入り込んだ彼は、書類を持たない不法労働のエジプト人掃除婦Rahilと友だちになる。Rahilは隠れて幼児Yonasを育てていたが、仕事には都合が悪いので、Zainがベビシッターの役を引き受ける。Zainは空腹になり、Yonasにも食べものが必要だったが、そうしているうちにYonasを見失ってしまう……。
 撮影に6カ月、ラッシュに500時間、編集に1年半が費やされた。キャストは、ほぼ非職業俳優が起用された。
 タイトルの「カペナウム」は、新約聖書に登場する、ガリラヤ湖の北西岸の町で、イエスが多くの人々を癒したり、五千人の給食やいのちのパンの説教、マタイの召命を行なったりしたとされる。だが、それにも拘わらず、カペナウムの人々は悔い改めなかったため、この町は滅ぶと預言された。
 第3長編。
 カンヌ国際映画祭2018 コンペティション部門出品。審査員賞、エキュメニカル審査員賞受賞。
 ニュー・ホライズンズ映画祭2018出品。
 メルボルン国際映画祭2018出品。
 サラエボ映画祭2018出品。
 ノルウェー映画祭2018出品。
 トロント国際映画祭2018 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。
 アトランティック映画祭(カナダ)2018出品。
 アデレード映画祭2018出品。
 ミル・ヴァレー映画祭2018出品。
 BFIロンドン映画祭2018 Strand Galas部門出品。
 レバノン映画は、6年連続14回目の米国アカデミー賞外国語映画賞出品。前回『判決、ふたつの希望』が米国アカデミー賞外国語映画賞初ノミネート。ナディーン・ラバキーは、2007年(度)に『キャラメル』、2011年(度)に“Where Do We Go Now?”が米国アカデミー賞外国語映画賞レバノン代表に選出されていて、今回が3回目の選出。


 ◆ロシア:『ヒトラーと戦った22日間』“Sobibor”(ロシア・独・リトアニア・ポーランド) 監督:コンスタンチン・ハベンスキー(Konstantin Khabenskiy)
 俳優コンスタンチン・ハベンスキーの主演、初監督長編。
 ロシアは、1992年(度)から1993年(度)を除く25年連続26回目の出品。7回ノミネートされて、1995年に『太陽に灼かれて』で受賞。近年では、前回『ラブレス』でノミネート、前々回『パラダイス』でショートリスト、2015年には『裁かれるは善人のみ』でノミネート。

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 ・映画賞&映画祭カレンダー 2018年3月〜9月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201803/article_33.html

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