2017年の長編ドキュメンタリー賞はこれだ!クリティクス・チョイス・アワード!

 アメリカの放送映画批評家協会(BFCA)(と放送テレビジャーナリスト協会(BTJA))が、前回より新たに創設したドキュメンタリー賞(クリティクス・チョイス・アワード ドキュメンタリー賞)の、ノミネーションが発表されました。(10月9日)

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 ◆最優秀ドキュメンタリー賞(Best Documentary) [改称]
 ・“Abacus: Small Enough to Jail”(米) 監督:スティーヴ・ジェームズ(Steve James)
 ・“Beware the Slenderman”(米) 監督:Irene Taylor Brodsky
 ・“Bright Lights: Starring Carrie Fisher and Debbie Reynolds”(米) 監督:アレクシス・ブルーム(Alexis Bloom)、フィッシャー・スティーヴンス(Fisher Stevens)
 ・“California Typewriter”(仏・インド・カナダ・米) 監督:Doug Nichol
 ・『チェイシング・コーラル 消えゆくサンゴ礁』“Chasing Coral”(米) 監督:ジェフ・オーロースキー(Jeff Orlowski)
 ・“City of Ghosts”(米) 監督:マシュー・ハイネマン(Matthew Heineman)
 ・『シリアからの叫び』“Cries From Syria”(米・シリア・チェコ) 監督:エフゲニー・アフィネフスキー(Evgeny Afineevsky)
 ・『ドーソン・シティー:凍結された時間』“Dawson City: Frozen Time”(米) 監督:ビル・モリソン(Bill Morrison)
 ・“Eagles of Death Metal: Nos Amis”(米) 監督:コリン・ハンクス(Colin Hanks)
 ・『エクス・リブリス ― ニューヨーク公共図書館』“Ex Libris: The New York Public Library”(米) 監督:フレデリック・ワイズマン
 ・“Faces Places(Visages,Villages)”(仏) 監督:アニエス・ヴァルダ& JR
 ・“Jane”(米) 監督:ブレット・モーゲン(Brett Morgen)
 ・『猫が教えてくれたこと』“Kedi”(トルコ・米) 監督:ジェイダ・トルン(Ceyda Torun)
 ・“One of Us”(米) 監督:ハイディ・ユーイング(Heidi Ewing)、レイチェル・グレイディ(Rachel Grady)
 ・“Spettacolo”(米) 監督:Jeff Malmberg、Chris Shellen
 ・“Strong Island”(米・デンマーク) 監督:Yance Ford

 上記のうち、サンダンス映画祭2017出品作は、『チェイシング・コーラル 消えゆくサンゴ礁』(観客賞)、“City of Ghosts”、『シリアからの叫び』、“Strong Island”(ストーリーテリング賞)。
 “Abacus: Small Enough to Jail”は、トロント国際映画祭2016 ピープルズ・チョイス賞次点。
 “Beware the Slenderman”は、ナンタケット映画祭2016 エイドリアン・シェリー エクセレンス・イン・フィルムメイキング賞受賞。
 “Bright Lights: Starring Carrie Fisher and Debbie Reynolds”は、カンヌ国際映画祭2016 カンヌ・クラシック部門出品。ホット・スプリングス・ドキュメンタリー映画祭2016 観客賞受賞。
 “California Typewriter”は、ニューポート・ビーチ映画祭2017 監督賞受賞。
 『チェイシング・コーラル 消えゆくサンゴ礁』は、ボールダー国際映画祭2017 最優秀ドキュメンタリー賞、観客賞受賞。HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2017 観客賞第2席。シアトル国際映画祭2017 ドキュメンタリー賞(Golden Space Needle Award)第2席。トラヴァース・シティー映画祭2017 観客賞第2席。
 “City of Ghosts”は、CPH:DOX2017 観客賞受賞。ダラス国際映画祭2017シルバー・ハート賞受賞。モントクレア映画祭2017審査員特別賞受賞。シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2017審査員大賞受賞。ミュンヘン映画祭2017 Fritz Gerlich Prize受賞。ゴールウェイ映画祭2017 最優秀人権映画賞(Best Human Rights Feature)受賞。エルサレム映画祭2017 スピリット・オブ・フリーダム部門ドキュメンタリー賞受賞。
 『ドーソン・シティー:凍結された時間』は、ベネチア国際映画祭2016 Orizzonti部門出品。
 “Eagles of Death Metal: Nos Amis”は、パームスプリングス国際映画祭2017出品。
 『エクス・リブリス ― ニューヨーク公共図書館』は、ベネチア国際映画祭2017 コンペティション部門出品。国際批評家連盟賞受賞。
 “Faces Places(Visages,Villages)”は、カンヌ国際映画祭2017 アウト・オブ・コンペティション部門出品。ドキュメンタリー賞受賞。トロント国際映画祭2017 ピープルズ・チョイス賞 ドキュメンタリー部門受賞。
 “Jane”は、トロント国際映画祭2017 TIFF DOCS部門出品。
 『猫が教えてくれたこと』は、サイドウォーク映画祭2016 最優秀ファミリー映画賞受賞。
 “One of Us”は、トロント国際映画祭2017 TIFF DOCS部門出品。
 “Spettacolo”は、ダラス国際映画祭2017 審査員特別賞受賞。Biografilmフェスティバル2017 観客賞、Life Tales Awardオナラブル・メンション受賞。
 “Strong Island”は、ベルリン国際映画祭2017 パノラマ部門出品。フル・フレーム ドキュメンタリー映画祭2017 Center for Documentary Studies Filmmaker Award、Charles E. Guggenheim Emerging Artist Award受賞。モントクレア映画祭2017 ブルース・シノフスキー賞/長編ドキュメンタリー賞受賞。シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2017ティム・ヘザリントン賞受賞。フレームライン映画祭/サンフランシスコLGBTQ映画祭2017 ドキュメンタリー賞受賞。

 ◆監督賞(Best Directior) [改称]
 ・エフゲニー・アフィネフスキー(Evgeny Afineevsky) 『シリアからの叫び』“Cries from Syria”(米・シリア・チェコ)
 ・アミール・バーレフ(Amir Bar-Lev) “Long Strange Trip”(米)
 ・マシュー・ハイネマン(Matthew Heineman) “City of Ghosts”(米)
 ・ビル・モリソン(Bill Morrison) 『ドーソン・シティー:凍結された時間』“Dawson City: Frozen Time”(米)
 ・Doug Nichol “California Typewriter”(仏・インド・カナダ・米)
 ・ジェフ・オーロースキー(Jeff Orlowski) 『チェイシング・コーラル 消えゆくサンゴ礁』“Chasing Coral”(米)
 ・Irene Taylor Brodsky “Beware the Slenderman”(米)
 ・ジェイダ・トルン(Ceyda Torun) 『猫が教えてくれたこと』“Kedi”(トルコ・米)
 ・アニエス・ヴァルダ & JR “Faces Places(Visages,Villages)”(仏)
 ・フレデリック・ワイズマン 『エクス・リブリス ― ニューヨーク公共図書館』“Ex Libris: The New York Public Library”(米)

 “Long Strange Trip”は、トラヴァース・シティー映画祭2017 スペシャル・メンション受賞。

 ◆第1回作品賞(Best First Documentary) [改称]
 ・“California Typewriter”(仏・インド・カナダ・米) 監督:Doug Nichol
 ・『猫が教えてくれたこと』“Kedi”(トルコ・米) 監督:ジェイダ・トルン(Ceyda Torun)
 ・『ノーウェア・ トゥ・ ハイド  ~あるイラク人看護師の記録~』“Nowhere to Hide”(イラク・スウェーデン・ノルウェー) 監督:ザルダシュット・アフマド(Zaradasht Ahmed)
 ・“Step”(米) 監督:Amanda Lipitz
 ・“Strong Island”(米・デンマーク) 監督:Yance Ford
 ・“Whose Streets?”(米) 監督:Sabaah Folayan、共同監督:Damon Davis

 『ノーウェア・ トゥ・ ハイド  ~あるイラク人看護師の記録~』は、アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭2016 VPRO IDFA Award受賞。テッサロニキ国際ドキュメンタリー映画祭2017観客賞受賞。ミュンヘン国際ドキュメンタリー映画祭2017 Viktor Award受賞。トラヴァース・シティー国際映画祭2017 Special Founders Prize for Citizen Journalism受賞。アマンダ賞2017 ドキュメンタリー賞受賞。
 “Step”は、ウィスコンシン映画祭2017 観客賞受賞。Hot Docsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2017 観客賞第3位。シアトル国際映画祭2017 Women in Cinema Lena Sharpe Award、Golden Space Needle Award 第3席。AFI Docs2017 観客賞受賞。
 “Whose Streets?”は、サンダンス映画祭2017出品。ミネアポリス・セントポール国際映画祭2017 ドキュメンタリー賞受賞。

 ◆ポリティカル・ドキュメンタリー賞(Best Political Documentary)
 ・“11/8/16”(米) 監督:Duane Andersen、Don Argott & Sheena M. Joyce、Yung Chang、Garth Donovan、Petra Epperlein & Michael Tucker、Vikram Gandhi、Raul Gasteazoro、Jamie Goncalves、Andrew Beck Grace、Alma Har’el、Daniel Junge、Alison Klayman、Ciara Lacy、Martha Shane、Elaine McMillion Sheldon、Bassam Tariq
 ・“Abacus: Small Enough to Jail”(米) 監督:スティーヴ・ジェームズ(Steve James)
 ・『不都合な真実2:放置された地球』“An Inconvenient Sequel: Truth to Power”(米) 監督:ボニー・コーエン(Bonni Cohen)、ジョン・シェンク(Jon Shenk)
 ・“City of Ghosts”(米) 監督:マシュー・ハイネマン(Matthew Heineman)
 ・“Dolores”(米) 監督:Peter Bratt
 ・“The Reagan Show”(米) 監督:シエラ・ペッテンジル(Sierra Pettengill)、Pacho Velez

 “11/8/16”は、ハンプトンズ国際映画祭2017出品。
 『不都合な真実2:放置された地球』は、サンダンス映画祭2017 ドキュメンタリー・プレミア部門出品。Biografilmフェスティバル2017 観客賞受賞。サンセバスチャン国際映画祭2017 Greenpeace - Lurra Award受賞。
 “Dolores”は、サンダンス映画祭2017出品。ヴァラエティー」誌が選ぶ観るべき10人の監督たち2017。ミネアポリス・セントポール国際映画祭2017 観客賞受賞。ナッシュヴィル映画祭2017 Nashville Area Hispanic Chamber of Commerce Award受賞。サンフランシスコ国際映画祭2017 観客賞受賞。モントクレア映画祭2017 観客賞受賞。カンヌ国際映画祭2017 監督週間出品。シアトル国際映画祭2017 最優秀ドキュメンタリー賞(Golden Space Needle Award)受賞。
 “The Reagan Show”は、トライベッカ映画祭2017出品。モントクレア映画祭2017 David Carr Award for Truth in Non-Fiction Filmmaking受賞。

 ◆スポーツ・ドキュメンタリー賞(Best Sports Documentary)
 ・“AlphaGo”(米) 監督:Greg Kohs
 ・“Disgraced”(米) 監督:Pat Kondelis
 ・『イカロス』“Icarus”(米) 監督:ブライアン・フォーゲル(Bryan Fogel)
 ・“Speed Sisters”(パレスチナ・米・カタール・デンマーク・英・カナダ) 監督:Amber Fares
 ・“Take Every Wave: The Life of Laird Hamilton”(米) 監督:ロリー・ケネディー(Rory Kennedy)
 ・“Trophy”(英・米・カタール) 監督:Christina Clusiau、シャウル・シュワルツ(Shaul Schwarz)

 “AlphaGo”は、トライベッカ映画祭2017出品。トラヴァース・シティー映画祭2017 Knowledge is Power Science Prize受賞。
 “Disgraced”は、SXSW映画祭2017出品。
 『イカロス』は、サンダンス映画祭2017 オーウェル賞受賞。ハンプトンズ国際映画祭2017 観客賞受賞。
 “Speed Sisters”は、アデレード映画祭2015 Flinders University Documentary Award、Foxtel Movies International Award受賞。Vail映画祭2017 ドキュメンタリー賞受賞。
 “Take Every Wave: The Life of Laird Hamilton”は、サンダンス映画祭2017 ドキュメンタリー・プレミア部門出品。
 “Trophy”は、サンダンス映画祭2017出品。CPH:DOX 2017 F:ACT Award オナラブル・メンション受賞。

 ◆音楽ドキュメンタリー賞(Best Music Documentary)
 ・“Clive Davis: The Soundtrack of our Lives”(米) 監督:Chris Perkel
 ・“Contemporary Color”(米) 監督:Bill Ross IV、Turner Ross
 ・“Eagles of Death Metal: Nos Amis”(米) 監督:コリン・ハンクス(Colin Hanks)
 ・『私がモーガンと呼んだ男』“I Called Him Morgan”(スウェーデン・米) 監督:Kasper Collin
 ・“Long Strange Trip”(米) 監督:アミール・バーレフ(Amir Bar-Lev)
 ・“Rumble: The Indians Who Rocked the World”(カナダ) 監督:Catherine Bainbridge、共同監督:Alfonso Maiorana

 “Clive Davis: The Soundtrack of our Lives”は、トライベッカ映画祭2017出品。
 “Contemporary Color”は、トライベッカ映画祭2016 ワールド・ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。撮影賞受賞。シネマ・アイ・オナーズ2017 撮影賞ノミネート。
 『私がモーガンと呼んだ男』は、ベネチア国際映画祭2016 アウト・オブ・コンペティション部門出品。トロント国際映画祭2016 TIFF DOCS部門出品。フィラデルフィア映画祭2016 最優秀ローカル作品賞受賞。
 “Rumble: The Indians Who Rocked the World”は、サンダンス映画祭2017マスターフル・ストーリーテリング賞受賞。ボールダー国際映画祭2017 音楽ドキュメンタリー賞受賞。HotDocsカナディアン国際映画祭2017 観客賞第2席。Biografilmフェスティバル2017 観客賞受賞。

 ◆リビング・サブジェクト賞(Most Compelling Living Subject of A Documentary) [新設]
 ・イスタンブールの猫たち(The Cats of Istanbul) 『猫が教えてくれたこと』“Kedi”
 ・Etty(ユダヤ教ハシディーム派のコミュニティーから離脱したメンバー) “One of Us”
 ・アル・ゴア 『不都合な真実2:放置された地球』“An Inconvenient Sequel: Truth to Power”
 ・レイアード・ハミルトン(Laird Hamilton:サーファー) “Take Every Wave: The Life of Laird Hamilton”
 ・ドロレス・ウエルタ(Dolores Huerta:労働活動家) “Dolores”
 ・Gigi Lazzarato(モデル) “This is Everything: Gigi Gorgeous”(米)(監督:バーバラ・コップル)
 ・The Sung Family(ニューヨークのチャイナタウンで小さな金融機関ABACUSを経営するソン一家) “Abacus: Small Enough to Jail”

 “This is Everything: Gigi Gorgeous”は、サンダンス映画祭2017 ドキュメンタリー・プレミア部門出品。

 ◆イノヴェーション賞(Most Innovative Documentary)
 ・“78/52”(米) 監督:アレクサンドレ・O・フィリップ(Alexandre O. Philippe)
 ・『ジョンベネ殺害事件の謎』“Casting JonBenet”(米・オーストラリア) 監督:キティ・グリーン(Kitty Green)
 ・『ドーソン・シティー:凍結された時間』“Dawson City: Frozen Time”(米) 監督:ビル・モリソン(Bill Morrison)
 ・“Karl Marx City”(米・独) 監督:Petra Epperlein、Michael Tucker
 ・『猫が教えてくれたこと』“Kedi”(トルコ・米) 監督:ジェイダ・トルン(Ceyda Torun)
 ・『アレッポ 最後の男たち』(『アレッポ 最後の男』)“Last Men in Aleppo”(デンマーク・シリア) 監督:フィアース・ファイヤード(Firas Fayyad)、共同監督:Steen Johannessen

 “78/52”は、カルガリー・アンダーグラウンド映画祭2017 ドキュメンタリー賞受賞。ファンタジア映画祭2017 観客賞第2席。
 『ジョンベネ殺害事件の謎』は、サンダンス映画祭2017出品。モントクレア映画祭2017 ジュニア審査員 審査員特別賞受賞。
 “Karl Marx City”は、トロント国際映画祭2016 TIFF DOCS部門出品。
 『アレッポ 最後の男たち』は、サンダンス映画祭2017 グランプリ受賞。CPH:DOX 2017 DOX:AWARD受賞。フル・フレーム・ドキュメンタリー映画祭2017 インスピレーション賞、Reva and David Logan Grand Jury Award スペシャル・メンション受賞。サラソータ映画祭2017 ドキュメンタリー賞、観客賞受賞。ドキュメンタリー・エッジ・フェスティバル2017 インターナショナル作品賞 オナラブル・メンション受賞。ミレニアムDocs Against Gravity2017 観客賞、Art/Doc賞、Lower Silesia、ミレニアム賞、グディニャ市長賞受賞。Docsバルセロナ2017 ニュー・ヴィジョン賞受賞。

 ◆歌曲賞(Best Song in a Documentary)
 ・『不都合な真実2:放置された地球』“An Inconvenient Sequel: Truth to Power”-‘Truth to Power’ ワンリパブリック(OneRepublic)
 ・『チェイシング・コーラル 消えゆくサンゴ礁』“Chasing Coral”-‘Tell Me How Long’ クリスティン・ベル(Kristen Bell)
 ・『シリアからの叫び』“Cries From Syria”-‘Prayers for This World’ シェール
 ・“Dina”(米)(監督:Dan Sickles、Antonio Santini)-‘Best I Can’ マイケル・セラ フィーチャリング シャロン・ヴァン・エッテン(Michael Cera featuring Sharon Van Etten)
 ・“Served Like a Girl”-‘Dancing Through the Wreckage’ パット・ベネター(Pat Benatar)
 ・“Step”-‘Jump’ シンシア・エリヴォ(Cynthia Erivo)

 “Served Like a Girl”は、SXSW映画祭2017 出品。Bentonville映画祭2017 ドキュメンタリー賞受賞。

 ◆ドキュメンタリー賞 限定シリーズ部門(TV/配信)(Best Limited Documentary Series(TV/Streaming)) [改称]
 ・“The Defiant Ones”(HBO)
 ・『伝説の映画監督 -ハリウッドと第二次世界大戦-』“Five Came Back”(Netflix / Amblin Television, IACF Productions, Netflix, Passion Pictures, Rock Paper Scissors Entertainment)
 ・『キーパーズ』“The Keepers”(Netflix / Film 45, Tripod Media)
 ・“The Nineties”(CNN / CNN, Playtone, Herzog & Company)
 ・『プラネットアースⅡ』“Planet Earth II”(BBC America, AMC, SundanceTV / BBC Natural History Unit, BBC America, ZDF, Tencent, France Télévisions)
 ・“The Vietnam War”(PBS / Florentine Films, WETA-TV Washington)

 ◆ドキュメンタリー賞 存続シリーズ部門(TV/配信)(Best Ongoing Documentary Series(TV/Streaming)) [改称]
 ・“30 for 30”(ESPN / ESPN Films)
 ・“American Masters”(PBS / WNET New York City)
 ・“Frontline”(PBS / WGBH-TV Boston)
 ・“Independent Lens”(PBS / Independent Television Service, Inc.)
 ・“POV”(PBS / American Documentary, Inc.)
 ・“VICE”(HBO / VICE Media)

 “30 for 30”と“Frontline”と“POV”は前回もノミネート。“30 for 30”が受賞。

 ※前回、映画作品とTV/配信作品が分けられていて、映画作品とTV作品の双方をフォローしようとして分類が曖昧になっているという指摘がありましたが、ドキュメンタリー賞 TV/配信部門、監督賞 TV/配信部門、第1回作品賞 TV/配信部門は、今回は廃止になっています。

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 複数の部門でノミネートされている作品は、以下の通り。

 ・『猫が教えてくれたこと』(5):作品・監督・第1回・サブジェクト・イノヴェーション
 ・“Abacus: Small Enough to Jail”(3):作品・ポリティカル・サブジェクト
 ・“California Typewriter”(3):作品・監督・第1回
 ・『チェイシング・コーラル 消えゆくサンゴ礁』(3):作品・監督・歌曲
 ・“City of Ghosts”(3):作品・監督・ポリティカル
 ・『シリアからの叫び』(3):作品・監督・歌曲
 ・『ドーソン・シティー:凍結された時間』(3):作品・監督・イノヴェーション
 ・『不都合な真実2:放置された地球』(3):ポリティカル・サブジェクト・歌曲
 ・“Beware the Slenderman”(2):作品・監督
 ・“Eagles of Death Metal: Nos Amis”(2):作品・音楽
 ・『エクス・リブリス ― ニューヨーク公共図書館』(2):作品・監督
 ・“Faces Places(Visages,Villages)”(2):作品・監督
 ・“One of Us”(2):作品・サブジェクト
 ・“Strong Island”(2):作品・第1回
 ・“Long Strange Trip”(2):監督・音楽
 ・“Step”(2):第1回・歌曲
 ・“Dolores”(2):ポリティカル・サブジェクト
 ・“Take Every Wave: The Life of Laird Hamilton”(2):スポーツ・サブジェクト

 [配給会社]

 Netflix作品が、『チェイシング・コーラル 消えゆくサンゴ礁』、“One of Us”、“Strong Island”、『イカロス』、『ジョンベネ殺害事件の謎』、『伝説の映画監督 -ハリウッドと第二次世界大戦-』、『キーパーズ』と7作品もあります。

 Amazon Studio作品が、“City of Ghosts”、“Long Strange Trip”と2作品あります。
 HBO作品が、“Beware the Slenderman”、 “Bright Lights: Starring Carrie Fisher and Debbie Reynolds”、『シリアからの叫び』、“Eagles of Death Metal: Nos Amis”。
 PBS作品が、“Abacus: Small Enough to Jail”、 “Dolores”。

 そのほか、“Step”がFoxサーチライト作品、『不都合な真実2:放置された地球』がパラマウント作品、“Jane”がナショナル・ジオグラフィック・ドキュメンタリー、“Whose Streets?”がマグノリア・ピクチャーズ、“Take Every Wave: The Life of Laird Hamilton”がサンダンス・セレクツ、“Trophy”がCNNフィルムズ、“Clive Davis: The Soundtrack of our Lives”がアップル・ミュージック、“This is Everything: Gigi Gorgeous”がYouTube Red、“78/52”がIFCミッドナイトです。

 [プレミア上映]

 サンダンス映画祭2017 US ドキュメンタリー・コンペティション部門出品作品が、『ジョンベネ殺害事件の謎』、『チェイシング・コーラル 消えゆくサンゴ礁』(観客賞)、“City of Ghosts”、“Dina”(グランプリ)、“Dolores”、『イカロス』(オーウェル賞)、”Step“(インスピレーショナル・フィルムメイキング賞)、“Strong Island”(ストーリーテリング賞)、“Trophy”、“Whose Streets?”と10作品あります。

 サンダンス映画祭2017 ワールド・シネマ ドキュメンタリー・コンペティション部門出品作品が、『アレッポ 最後の男たち』(グランプリ)、“RUMBLE: The Indians Who Rocked The World”(マスターフル・ストーリーテリング賞)。

 サンダンス映画祭2017 ドキュメンタリー・プレミア部門出品作品が、『シリアからの叫び』、“Take Every Wave: The Life of Laird Hamilton”、“This is Everything: Gigi Gorgeous”、『不都合な真実2:放置された地球』、“Long Strange Trip”と5作品あります。

 トロント国際映画祭2017 TIFF DOCS部門出品作品が、『エクス・リブリス ― ニューヨーク公共図書館』、“Jane”、“One of Us”と3作品あり、MASTERS部門出品作品が“Faces Places(Visages Villages)”(ピープルズ・チョイス賞)です。

 [米国アカデミー賞との関連性]

 前回のノミネーションでは、米国アカデミー賞2017長編ドキュメンタリー賞ショートリストに選ばれた15作品のうち、9作品がクリティクス・チョイス2017 最優秀ドキュメンタリー賞にノミネートされ、そのほかの部門に3作品がノミネートされているので、本年度の米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞ショートリストもほとんどが上記の中から選ばれることになるのはほぼ間違いありません。
 米国アカデミー賞2017長編ドキュメンタリー賞ノミネート作品だと、5作品中4作品がクリティクス・チョイス2017 最優秀ドキュメンタリー賞ノミネート作品に選ばれていました。(入っていなかった唯一の作品は『私はあなたのニグロではない』“I Am Not Your Negro”でした。)

 米国アカデミー賞では、一度ノミネートされると次回からノミネートされやすいという傾向がありますが、上記の中で過去にノミネート/受賞している監督は、ざっとチェックしたところでは、以下の通りです。
 2016年:エフゲニー・アフィネフスキー(『ウィンター・オン・ファイヤー: ウクライナ、自由への闘い』)、マシュー・ハイネマン(『カルテル・ランド』)
 2015年:ロリー・ケネディー(『サイゴン陥落 緊迫の脱出』)
 2010年:(フィッシャー・スティーヴンス(『ザ・コーヴ』受賞))
 2007年:(『不都合な真実』受賞)、ハイディ・ユーイング&レイチェル・グレイディ(『ジーザス・キャンプ〜アメリカを動かすキリスト教原理主義〜』)
 1995年:(スティーヴ・ジェームズ(『フープ・ドリームス』編集賞ノミネート))
 1991年:バーバラ・コップル(“American Dream”受賞)
 1977年:バーバラ・コップル(“Harlan County, USA”受賞)

 [予想]

 現時点では、特に突出した作品は見当たらないのですが、一応、米国アカデミー賞2018 長編ドキュメンタリー賞と全米映画賞レース2017 長編ドキュメンタリー部門の予想を書き出しておきたいと思います。

 賞レース的に有力かどうかはともかく、注目の作品が3つあります。『エクス・リブリス ― ニューヨーク公共図書館』と“Faces Places(Visages,Villages)”と『不都合な真実2:放置された地球』です。
 フレデリック・ワイズマンは、これまで3大映画祭とも米国アカデミー賞とも無縁だったわけですが、『エクス・リブリス ― ニューヨーク公共図書館』がベネチア国際映画祭のコンペティション部門に選出されたことで事情が変わったのかどうか。そもそも『エクス・リブリス ― ニューヨーク公共図書館』は、これまでのフィルモグラフィーの中でも特筆すべき作品なのかどうか。今のところ、この作品がアメリカの映画人の中でどういう風にとらえられているのか、まだちょっと見えていません。
 “Faces Places(Visages,Villages)”もアニエス・ヴァルダもいろんなところで賞をもらっていますが、それは作品としてすばらしいからなのか、名誉賞的な意味合いが強いのか。ドキュメンタリー作品としてすばらしいとして、それは米国アカデミー賞にノミネートされるべきと判断されるようなものなのかどうか。米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞のノミネーションは、非英語作品はせいぜいで2本くらいなので、これを入れてしまうと、他の外国語作品の選択の余地が狭まってしまいます。
 『不都合な真実』は、米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞しているわけですが、その続編も有力な作品として米国アカデミー賞にノミネートされるべきほどのものなのかどうか。監督も違うし。

 これら3作品を別にして、前回同様にここで最優秀ドキュメンタリー賞にノミネートされている作品から、米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞ノミネート作品が選ばれる可能性が高いと考えると、候補はかなり絞られてきます。
 映画祭人気や受賞歴から考えると、有望視される作品は、
 ・『チェイシング・コーラル 消えゆくサンゴ礁』
 ・“City of Ghosts”
 ・『シリアからの叫び』
 ・“Strong Island”
 あたりでしょうか。

 そのほかの部門からも有望な作品をピックアップしておくと
 ・“Step”
 ・“Dolores”
 ・“Rumble: The Indians Who Rocked the World”
 ・『アレッポ 最後の男たち』

 現時点で、これらの中から全米映画賞レースでドキュメンタリー賞の受賞を重ねて、米国アカデミー賞でも本命になるようなイメージの作品は、見えてきませんが、1か月後にはここの受賞結果も出て(さらにその1か月後には米国アカデミー賞2018長編ドキュメンタリー賞ショートリストも発表されて)、全米映画賞レース2017長編ドキュメンタリー部門の様相もはっきりしてくるはずです。

 クリティクス・チョイス・アワード2017 ドキュメンタリー部門の受賞結果の発表は、11月2日です。

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 *当ブログ記事

 ・サンダンス映画祭2017 USコンペティション部門ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201612/article_99.html
 ・サンダンス映画祭2017 その他の部門のラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201612/article_101.html

 ・トロント国際映画祭2017 TIFF DOCS部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201708/article_8.html

 ・クリティクス・チョイス・アワード2016 ドキュメンタリー部門賞ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201610/article_21.html
 ・クリティクス・チョイス・アワード2016 ドキュメンタリー部門賞受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201611/article_8.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2017年9月~2018年1月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201708/article_31.html

 追記:
 ・クリティクス・チョイス・アワード2017 ドキュメンタリー部門 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201711/article_5.html

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