ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2015 結果発表!

 第18回ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワードの受賞結果が発表されました。(12月6日)

 ※ホスト:リチャード・アヨエイド

 ◆作品賞(Best British Independent Film) プレゼンター:ジュリー・ウォルターズ、ジェイソン・アイザックス
 ・“45 Years”(英) 監督:アンドリュー・ヘイ
 ・“Amy”(英・米) 監督:アシフ・カパディア
 ◎“Ex Machina”(英) 監督:アレックス・ガーランド
 ・“The Lobster”(アイルランド・ギリシャ・仏・オランダ・米) 監督:ヨルゴス・ランティモス
 ・『マクベス』“Macbeth”(英・仏・米) 監督:ジャスティン・カーゼル

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 ◆監督賞 プレゼンター:マイク・フィギス
 ・“45 Years” アンドリュー・ヘイ
 ・“Amy” アシフ・カパディア
 ◎“Ex Machina” アレックス・ガーランド
 ・“The Lobster” ヨルゴス・ランティモス
 ・『マクベス』 ジャスティン・カーゼル

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 ◆主演男優賞 プレゼンター:セリア・イムリー
 ・コリン・ファレル “The Lobster”
 ・マイケル・ファスベンダー 『マクベス』
 ・トム・コートネイ “45 Years”
 ◎トム・ハーディー “Legend”(英・仏)(監督:ブライアン・ヘルゲランド)
 ・トム・ヒドルストン “High-Rise”(英)(監督:ベン・ウィートリー)

 ◆主演女優賞 プレゼンター:ダグラス・ブース
 ・アリシア・ヴィキャンデル 『リリーのすべて』(英・独・米)(監督:トム・フーパー)
 ・キャリー・マリガン “Suffragette”(英)(監督:Sarah Gavron)
 ・シャーロット・ランプリング “45 Years”
 ・マリオン・コティヤール 『マクベス』
 ◎シアーシャ・ローナン “Brooklyn”(アイルランド・英・カナダ)(監督:ジョン・クロウリー)

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 ◆助演男優賞 プレゼンター:アリシア・ヴィキャンデル
 ・ベン・ウィショウ “The Lobster”
 ◎ブレンダン・グリーソン “Suffragette”
 ・ドーナル・グリーソン “Brooklyn”
 ・ルーク・エヴァンス “High-Rise”
 ・ショーン・ハリス 『マクベス』

 息子のドーナル・グリーソンが代理受賞↓
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 ◆助演女優賞 プレゼンター:ジョージ・マッケイ
 ・アンヌ=マリー・ダフ “Suffragette”
 ・ヘレナ・ボナム・カーター “Suffragette”
 ・ジュリー・ウォルターズ “Brooklyn”
 ◎オリヴィア・コールマン “The Lobster”
 ・シエナ・ミラー “High-Rise”

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 ◆脚本賞(Best Screenplay) プレゼンター:ジム・スタージェス、ミーラ・シオール
 ・“45 Years” アンドリュー・ヘイ
 ・“Brooklyn” ニック・ホーンビー
 ◎“Ex Machina” アレックス・ガーランド
 ・“High-Rise” エイミー・ジャンプ(Amy Jump)
 ・“The Lobster” ヨルゴス・ランティモス、エフティミス・フィリップ(Efthymis Filippou)

 ◆技術貢献賞(Outstanding Achievement in Craft) プレゼンター:ヴィッキー・マクルーア、トマス・サングスター
 ・クリス・キング(Chris King)(編集) “Amy”
 ・フィオナ・ウィアー(Fiona Weir)(キャスティング) “Brooklyn”
 ・マーク・ディグビー(Mark Digby)(プロダクション・デザイン) “Ex Machina”
 ◎Andrew Whitehurst(VFX) “Ex Machina”
 ・アダム・アーカポー(Adam Arkapaw)(撮影) 『マクベス』

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 ◆ニューカマー賞(Most Promising Newcomer) プレゼンター:コリン・ファレル
 ◎Abigail Hardingham “Nina Forever”(英)(監督:Ben Blaine、Chris Blaine)
 ・Agyness Deyn “Sunset Song”(英・ルクセンブルク)(監督:テレンス・デイヴィス)
 ・Bel Powley “A Royal Night Out”(英)(監督:ジュリアン・ジャロルド)
 ・Mia Goth “The Survivalist”(英)(監督:Stephen Fingleton)
 ・Milo Parker 『ミスター・ホームズ』“Mr Holmes”(英・米)(監督:ビル・コンドン)

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 ◆新人監督賞(The Douglas Hickox Award (Debut Director)) プレゼンター:ザウェ・アシュトン、クロエ・ピリー
 ・“The Hallow(The Woods)”(英・米・アイルランド) Corin Hardy
 ・“Kajaki: The True Story”(英・ヨルダン) Paul Katis
 ・“Nina Forever” Chris Blaine、Ben Blaine
 ・“Slow West”(英・ニュージーランド) John Maclean
 ◎“The Survivalist” Stephen Fingleton

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 “Slow West”は、サンダンス映画祭2015グランプリ受賞。Transatlantyk International Film Festival – Poznan2015 観客賞受賞。
 “The Survivalist”は、トライベッカ映画祭2015 ニュー・ナラティヴ・ディレクター・コンペティション部門 審査員スペシャル・メンション受賞、シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2015 Citizen Kane Award for Best Directorial Revelation受賞。

 “The Survivalist”(北アイルランド・英) 監督:Stephen Fingleton
 物語:世界を飢餓が襲う。男は、収穫物を頼りに森の中にひっそりと隠れ住んでいた。そこに食べ物と避難所を求めて、キャスリンと娘のミルジャがやってくる。3人での共存と疑惑と依存の日々が始まる。ひとりでも食い扶持が増えることは、自らの命を危うくすることでしかない。さらにそこに覆面の侵略者たちが近づいていた……。
 トライベッカ映画祭2015 ニュー・ナラティヴ・ディレクター・コンペティション部門出品。審査員スペシャル・メンション受賞。
 シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2015 Citizen Kane Award for Best Directorial Revelation受賞。

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 ◆ディスカバリー賞(The Discovery Award) プレゼンター:クレイグ・ロバーツ、Elliot Grove
 ※前回まであった「レインダンス賞」を改称したようです。
 ・“Aaaaaaaah!”(英) 監督:スティーヴ・オーラム(Steve Oram)
 ・“Burn Burn Burn”(英) 監督:Chanya Button
 ◎“Orion: The Man Who Would Be King”(英・米) 監督:Jeanie Finlay
 ・“The Return”(英) 監督:Oliver Nias
 ・“Winter”(英) 監督:Heidi Greensmith

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 “Orion: The Man Who Would Be King”(英・米) 監督:Jeanie Finlay
 Gail Brewer-Giorgioは、アメリカの小説家で、南部の人気歌手オライオンが、人気から来るプレッシャーに耐えかねて、自分の死を偽装するという小説を書いていた。彼女は、1977年にプレスリーが死んだ時、その小説のことを思い出し、プレスリーの死に関して、調査を始める。一方、Jimmy Ellis(本名:Jimmy Hughes Bell)は、売れない歌手だったが、レコード会社のプロデューサーは、彼の歌声がプレスリーに似ていたことから、彼にマスクをつけさせ、ジャケットの歌手名を「?」としたレコードをリリースする。プロデューサーの目論見は当たって、そこから「プレスリーは生きている」という伝説が生まれる。覆面歌手となったJimmy Ellisは、Gail Brewer-Giorgioの許可を得ているわけではなかったが、次のシングルからオライオンとして、数多くのシングルやアルバムをリリースする。それは、彼が1998年にアラバマの質屋で押し込み強盗に殺されるまで、そして、殺されてからも続いた。
 トライベッカ映画祭2015出品。
 ナッシュヴィル映画祭2015出品。
 シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2015出品。

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 ◆プロデューサー・オブ・ザ・イヤー(Producer of the Year) プレゼンター:ヴァネッサ・カービー、ジェンマ・チャン
 ※前回までは、「プロダクション賞(Best Achievement in Production)」だったのが、改称したようです。
 ・“45 Years”
 ・“Amy”
 ◎“Kajaki: The True Story” Paul Katis、Andrew De Lotbiniere
 ・“The Lobster”
 ・“The Violators”(英)(監督:Helen Walsh)

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 “Kajaki: The True Story”(英・ヨルダン) 監督:Paul Katis
 出演: David Elliot、マーク・スタンリー(Mark Stanley)、スコット・カイル(Scott Kyle)
 物語:2006年9月。アフガニスタン南部、Kajaki Damを見下ろす前哨基地から、3人のイギリス兵がパトロールに出る。干上がった河床に差しかかった時、3人のうちの1人が、約25年前、ロシアの占領時代に埋められた機雷を踏んでしまう。仲間は、助けを求めて急ぐが、そのまわりもまた機雷に囲まれていた。
 BAFTA英国アカデミー賞2015 英国デビュー賞ノミネート。
 BAFTAスコットランド・アワード2015 男優賞受賞(David Elliot)。

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 ◆最優秀英国短編賞(Best British Short) プレゼンター:アレックス・ロウザー、エラ・パーネル
 ・“Balcony”(英) 監督:Toby Fell-Holden
 ・“Crack”(英) 監督:Peter King
 ◎“Edmond”(英) 監督:ニーナ・ガンツ(Nina Gantz)
 ・“Love Is Blind”(英) 監督:Dan Hodgson
 ・“MANoMAN”(英) 監督:Simon Cartwright

 “Edmond”は、エジンバラ国際映画祭2015出品。
 “Love Is Blind”は、カンヌ国際映画祭2015短編コンペティション部門出品。サンタフェ・インディペンデント映画祭2015 ナラティヴ・ショート部門審査員賞受賞。
 “MANoMAN”は、カンヌ国際映画祭2015 シネフォンダシオン部門出品。エジンバラ国際映画祭2015出品。

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 “Edmond”(英) 監督:ニーナ・ガンツ(Nina Gantz)
 物語:「他人への愛、そして他人と一緒にいたいというエドモンドの気持ちは強い……おそらく、あまりにも強すぎる。湖のほとりに佇み、自分に残された選択肢を熟考するエドモンドは、彼の人生を遡っていく。自分自身の欲望は、果たしてどこに起源を持つのだろうかと改めて考えてみるのだ。」
 エジンバラ国際映画祭2015出品。
 新千歳空港国際アニメーション映画祭2015 インターナショナル・コンペティション部門出品。

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 ◆最優秀ドキュメンタリー賞(Best Documentary) プレゼンター:マシュー・ベアード、Tuppence Middleton
 ・“Amy”(英) 監督:アシフ・カパディア(Asif Kapadia)
 ◎“Dark Horse: The Incredible True Story of Dream Alliance”(英) 監督:ルイーズ・オズモンド(Louise Osmond)
 ・“How to Change the World”(英・カナダ) 監督:Jerry Rothwell
 ・“Palio”(英) 監督:Cosima Spender
 ・“A Syrian Love Story”(英) 監督:ショーン・マカリスター(Sean McAllister)

 “Amy”は、ヨーロッパ映画賞2015 ドキュメンタリー賞ノミネート。ハリウッド映画賞2015 ドキュメンタリー賞受賞。
 “Dark Horse: The Incredible True Story of Dream Alliance”は、サンダンス映画祭2015観客賞受賞。トロント国際映画祭2015 TIFF DOCS部門出品。
 “How To Change The World”は、サンダンス映画祭2015出品。編集賞受賞。HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2015 観客賞6位。シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2015 グリーン賞受賞。レイキャビク国際映画祭2015 環境賞受賞。
 “Palio”は、トライベッカ映画祭2015 編集賞受賞。カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2015 ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。
 “A Syrian Love Story”は、シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2015 グランプリ受賞。ヨーロッパ映画賞2015 ドキュメンタリー賞ノミネート。

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 ◆インターナショナル・インディペンデント映画賞(Best International Independent Film) プレゼンター:マクシーン・ピーク
 ・『キャロル』(英・米・仏) 監督:トッド・ヘインズ
 ・『フレンチアルプスで起きたこと』(スウェーデン・デンマーク・仏・ノルウェー) 監督:リューベン・オストルンド
 ・“Girlhood(Bande de filles)”(仏) 監督:セリーヌ・シアマ
 ◎“Room”(アイルランド・カナダ) 監督:レニー・アブラハムソン
 ・『サウルの息子』“Son of Saul”(ハンガリー) 監督:ネルシュ・ラースロー

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 ◆ヴァラエティー賞(Variety Award) プレゼンター:スタンリー・トゥッチ
 ◎ケイト・ウィンスレット

 ◆リチャード・ハリス賞(The Richard Harris Award) プレゼンター: Rufus Harris
 ◎キウェテル・イジョフォー

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 ◆審査員特別賞
 ◎クリストファー・コリンズ(Chris Collins)(1962-2014)
 クリストファー・コリンズは、パヴェウ・パヴリコウスキ監督の『マイ・サマー・オブ・ラブ』(2004)の製作、『ベル ~ある伯爵令嬢の恋~』(2013)の製作総指揮などを手がけたプロデューサー。

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 主な作品のノミネート&受賞状況は以下の通りです。

 ・“The Lobster”(1/7):作品・監督・主演男優・助演男優・助演女優・脚本・プロデューサー
 ・“45 Years”(0/6):作品・監督・主演男優・主演女優・脚本・プロデューサー
 ・『マクベス』(0/6):作品・監督・主演男優・主演女優・助演男優・技術
 ・“Amy”(0/5):作品・監督・技術・プロデューサー・ドキュメンタリー
 ・“Brooklyn”(1/5):主演女優・助演男優・助演女優・脚本・技術
 ・“Ex Machina”(4/4):作品・監督・脚本・技術
 ・“High-Rise”(0/4):主演男優・助演男優・助演女優・脚本
 ・“Suffragette”(1/4):主演女優・助演男優・助演女優・助演女優
 ・“Nina Forever”(1/2):ニューカマー・新人監督
 ・“The Survivalist”(1/2):ニューカマー・新人監督
 ・“Kajaki: The True Story”(1/2):新人監督・プロデューサー

 今年のブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワードは、アメリカの映画賞レースに顔を出している作品がたくさんあったわけですが、“45 Years”とか“Suffragette”とか“Brooklyn”とか、有力視されている作品がいくつもあったのにも関わらず、最終的には、“Ex Machina”が、作品賞、監督賞を含む、ノミネートされていた4部門すべてで受賞を果たすという結果になりました。

 “Ex Machina”は、全米映画賞レースでも善戦していますから、その流れを受けた形での受賞ということになるでしょうか。

 個人的には、“Ex Machina”は、英国エンパイア賞2015にノミネートされていた作品なので、1年遅せーよ!という感じがしないでもありませんが。

 作品自体は、アレックス・ガーランドの初監督作品というより、『月に囚われた男』から
『モンスターズ/地球外生命体』、『ザ・マシーン』などへと繋がる、2000年代の英国SF映画の流れにある作品、と見なせるように思います。

 Wikipediaにも早々に詳しいストーリーが上がっていて、「あれっ、知らない間に日本公開しちゃったの?」って勘違いさせられるくらいでしたが、そろそろ日本でも公開が決まる頃でしょうか。世界の主だった国でまだ劇場公開されてないは日本くらいだし、配給するとしたら、ユニバーサル(東宝東和)ということになるのでしょうか?

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 *当ブログ記事

 ・ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2015 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201511/article_5.html
 ・ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2014 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201411/article_1.html
 ・ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201412/article_13.html
 ・ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201311/article_17.html
 ・ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_20.html
 ・ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201211/article_3.html
 ・ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_26.html
 ・ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_4.html
 ・ブリティッシュ・インディペンドント・フィルム・アワード2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_9.html
 ・ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201011/article_2.html
 ・ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2010受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_10.html
 ・ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2009 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_3.html
 ・ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_12.html
 ・ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2008 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_3.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2015年9月~2016年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201509/article_2.html

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