ロバート・カーライル初監督作品が2冠! BAFTAスコットランド・アワード2015!

 BAFTAスコットランド・アワード2015の授賞式が行われました。(11月15日。ノミネーション発表は10月13日。)

 ◆作品賞 長編映画部門(Feature Film)
 ・“16 Years Till Summer”(アイスランド・英)(Loumclou Films/Taskovski Films)(監督:Lou McLoughlan) プロダクション・チーム
 ◎“The Legend of Barney Thomson”(カナダ・英)(Sigma Films/Trinity Works Entertainment/Icon Film Distribution) John G. Lenic、ブライアン・コフィー(Brian Coffey)、カリーナ・キフ(Kaleena Kiff)、ロバート・カーライル(監督)
 ・『海賊じいちゃんの贈りもの』“What We Did On Our Holiday”(英)(Origin Pictures/Lionsgate UK) アンディー・ハミルトン(Andy Hamilton)(監督)、ガイ・ジェンキン(Guy Jenkin)(監督)、デイヴィッド・M・トンプソン(David Thompson)、ダン・ウィンチ(Dan Winch)

 “The Legend of Barney Thomson”(カナダ・英) 監督:ロバート・カーライル
 出演:ロバート・カーライル、エマ・トンプソン、レイ・ウィンストン、トム・コートネイ、アシュレイ・ジェンセン、マーティン・コムストン
 物語:バーニー・トンプソンは、グラスゴーの床屋で働いているさえない中年の理髪師。彼は、その床屋内でも人気がなく、低い序列に甘んじている。彼は、年下のくせに人気のある同僚に殺意を抱くが、もちろんそれを実行に移す勇気などない。ところが、偶然から彼は、彼にクビを言い渡したオーナーの息子を死なせてしまう。彼は、異常なくらい陽気な母親に助けを求める。一方、街では謎のシリアル・キラーが横行していた……。
 Douglas Lindsayの小説、:バーニー・トンプソン・シリーズの第1弾“The Long Midnight of Barney Thomson”の映画化。
 ロバート・カーライルの初監督長編。
 エジンバラ国際映画祭2015 オープニング・ナイト・ガラ作品。

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 ◆作品賞 テレビ・ドラマ部門(Television Drama) [新設]
 ◎“Glasgow Girls”(英)(Minnow Films/BBC Three) ブライアン・ウェルシュ(Brian Welsh)(監督)、Colin Barr、Kate Cook
 ・『シェトランド』“Shetland”(英)(ITV Studios For BBC Scotland/BBC One) プロダクション・チーム
 ・“Stonemouth”(英)(BBC Scotland/Slate North/BBC One Scotland) プロダクション・チーム

 “Glasgow Girls”(英) 監督:ブライアン・ウェルシュ(Brian Welsh)
 出演: Letitia Wright、Olivia Popica、Kirstie Steele
 物語:2005年、ロマ人のコソボ難民であるAgnesa Murselajとその母親が、明け方に襲撃を受けて、捕らえられ、強制送還までの間、拘留されることになった。グラスゴーのDrumchapel高校の6人の仲間―その中には移民も生まれつきのスコットランド人もいた―は怒り、手続きをやめるよう請願を出す。明け方の襲撃と未成年の拘留をやめさせるキャンペーンは大きくなり、彼らは、スコットランド国立議会まで出向き、大きな支援を得、その活動はスコティッシュ・キャンペーン・オブ・ザ・イヤーを獲得するほどに発展した。その結果、Agnesaの追放は停止され、そして5年後、国立議会で明け方の襲撃と未成年の拘留の禁止が決定された。
 この物語は、実話で、キャンペーンのために、BBCで2つのドキュメンタリーが制作され、作品はアムネスティ・インターナショナルUKメディア賞を受賞した。2012年には、この物語はナショナル・シアター・オブ・スコットランドでミュージカル化された。本作は、そのテレビ・ドラマ版である。
 監督のブライアン・ウェルシュは、『エスケープ・アーティスト 無罪請負人』が日本に紹介されている。

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 ◆監督賞 映画/TV部門
 ・Gordon Anderson “Scrotal Recall”(英)
 ・ロバート・カーライル “The Legend of Barney Thomson”
 ◎Donald Coutts “Katie Morag”(英)

 ◆男優賞 映画部門
 ・ロバート・カーライル “The Legend of Barney Thomson”
 ◎David Elliot “Kajaki: The True Story”(英・ヨルダン)(監督:Paul Katis)
 ・デイヴィッド・テナント 『海賊じいちゃんの贈りもの』

 デイヴィッド・テナントは、前回は、『エスケープ・アーティスト 無罪請負人』でTV部門男優賞を受賞。

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 “Kajaki: The True Story”(英・ヨルダン) 監督:Paul Katis
 出演: David Elliot、マーク・スタンリー(Mark Stanley)、スコット・カイル(Scott Kyle)
 物語:2006年9月。アフガニスタン南部、Kajaki Damを見下ろす前哨基地から、3人のイギリス兵がパトロールに出る。干上がった河床に差しかかった時、3人のうちの1人が、約25年前、ロシアの占領時代に埋められた機雷を踏んでしまう。仲間は、助けを求めて急ぐが、そのまわりもまた機雷に囲まれていた。
 BAFTA英国アカデミー賞2015 英国デビュー賞ノミネート。
 ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2015 新人監督賞ノミネート。

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 ◆女優賞 映画部門
 ・エレナ・アナヤ(Elena Anaya) 『快楽の渦』“Swung”(英)(監督:コリン・ケネディー)
 ・エリザベス・マクガヴァン 『快楽の渦』“Swung”
 ◎エマ・トンプソン “The Legend of Barney Thomson”

 ◆男優賞 TV部門
 ・マーク・ボナー(Mark Bonnar) “Catastrophe”(英)
 ・ピーター・ミュラン “Stonemouth”
 ◎ケン・ストット(Ken Stott) 『ザ・ミッシング~消えた少年~』“The Missing”(英・米・ベルギー)

 マーク・ボナーは、前回は“Line of Duty”でTV部門男優賞ノミネート。
 ピーター・ミュランは、前回は『サンシャイン/歌声が響く街』で映画部門男優賞でノミネート。

 ◆女優賞 TV部門
 ・ミシェール・ゴメス(Michelle Gomez) 『ドクター・フー』“Doctor Who”(英)
 ◎シャロン・ルーニー(Sharon Rooney) “My Mad Fat Diary”(英)
 ・シャーロット・スペンサー(Charlotte Spencer) “Stonemouth”

 シャロン・ルーニーは、同作品で2年連続ノミネート。

 ◆脚本賞 映画/TV部門
 ◎グレゴリー・バーク(Gregory Burke) 『ベルファスト71』
 ・Tom Edge “Scrotal Recall”(英)
 ・スティーヴン・モファット(Steven Moffat) 『ドクター・フー』“Doctor Who”

 ◆作品賞 TV部門 長編/実話エンタテインメント(Features/ Factual Entertainment Programme)
 ◎“It Was Alright in The 70s”(Objective Scotland/Channel 4) プロダクション・チーム
 ・“Kirstie And Phil's Love It Or List It”(Raise The Roof Productions/Channel 4) Andrew Jackson、Paula Campion-Skerry
 ・“Viva Variety”(Matchlight/BBC One Scotland) プロダクション・チーム

 ◆コメディー・エンタテインメント番組賞(Comedy/ Entertainment Programme)
 ・“Celtic Connections Opening Concert: Martyn Bennett's Grit”(BBC Scotland/BBC Two Scotland) プロダクション・チーム
 ◎“Mrs Brown's Boys”(BBC Scotland/BBC One) Brendan O'carroll、Ben Kellett、Martin Delany、Stephen McCrum
 ・“Still Game Live”(BBC Scotland/BBC One Scotland) プロダクション・チーム

 “Mrs Brown's Boys”は3年連続ノミネート。2012年にも受賞。

 ◆時事番組賞(Current Affairs)
 ・“Eòrpa - Mh17”(BBC Scotland/BBC Alba) プロダクション・チーム
 ◎“Low Pay Britain (Dispatches)”(Firecrest Films/Channel 4) Richard Cookson、Nicole Kleeman、Morland Sanders
 ・“Scotland Decides: The Big,Big Debate”(Mentorn Scotland/BBC One) プロダクション・チーム

 ◆ドキュメンタリー・シリーズ賞(Factual Series)
 ◎“Being Sixteen in 2014”(BBC Scotland/BBC Two Scotland) Natalie Moss、Jude Suggett、Andrew Lockyer、Matt Pinder
 ・“Planet Oil”(BBC Scotland/BBC Two Scotland) プロダクション・チーム
 ・“Transplant Tales”(Matchlight/BBC One Scotland) プロダクション・チーム

 ◆単発ドキュメンタリー賞(Single Documentary)
 ◎“The Bridge: Fifty Years Across The Forth”(TVI Vision/BBC One Scotland) プロダクション・チーム
 ・“Danny Macaskill: Riding The Ridge”(Iwc Media/Cut Media/BBC One Scotland) プロダクション・チーム
 ・“My New Hair”(Scottish Documentary Institute/STV) Ruth Carslaw、Anthea Harvey

 ◆児童番組賞(Children’s Programme)
 ◎“The Dog Ate My Homework”(BBC Scotland/CBBC) プロダクション・チーム
 ・“Katie Morag”(Move On Up/CBeebies) プロダクション・チーム
 ・“Teacup Travels”(Plum Films/CBeebies) プロダクション・チーム

 “Katie Morag”は、2年連続ノミネート。前回受賞。

 ◆アニメーション賞(Animation)
 ・“Gerascophobia”(英)(Glasgow School of Art) Shuangshuang Hao(監督)、Kaj Mäki-Ullakko、Alasdair Hankinson
 ・“Scribbledub”(英) Ross Hogg(監督)、Robbie Gunn
 ◎『ステムズ』“Stems”(英) エインズリー・ヘンダーソン(Ainslie Henderson)(監督)、Poppy Acroyd、Michael Hughes、Will Anderson

 『ステムズ』“Stems”(英) 監督:エインズリー・ヘンダーソン(Ainslie Henderson)
 物語:作者の手でパペットが作られていき、そのパペットたちが動き出して、音楽を演奏する。2分20秒のストップモーション・アニメーション。
 BAFTA英国アカデミー賞2013 短編アニメーション賞を受賞した“The Making of Longbird”のほか、“I Am Tom Moody”や“Monkey Love Experiments”などを発表しているAinslie Hendersonの最新作。
 エジンバラ国際映画祭2015 英国短編アニメーション賞(ノーマン・マクラレン賞)受賞。
 新千歳空港国際アニメーション映画祭2015 インターナショナル・コンペティション ファミリー部門出品。キッズ賞受賞。

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 ◆短編映画賞(Short Film)
 ・“Dropping Off Michael”(英)(Jumpcut) プロダクション・チーム 監督:Zam Salim
 ・“Gasping”(英)(Hopscotch Films) Greg Hemphill(監督)
 ◎“Mining Poems or Odes”(英)(Scottish Documentary Institute) Callum Rice(監督)、Jack Cocker

 “Mining Poems or Odes”(英) 監督:Callum Rice
 物語:ロバートは、スコットラントのGovanで船の溶接工をしていた。いま、彼は、道具を、ペンと紙に替え、過去を振り返って、言葉と哲学を詩に記そうとする。11分の短編ドキュメンタリー。

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 ◆ゲーム賞(Game)
 ◎“Distant Star: Revenant Fleet” Blazing Griffin
 ・“Monstrum” Team Junkfish
 ・“Rituals” Tymon Zgainski

 【特別賞・名誉賞】

 ◆映画&テレビへの貢献賞(Outstanding Contribution to Film & Television)
 ◎ビル・パターソン(Bill Paterson)
 ビル・パターソンは、『キリング・フィールド』『バロン』『ミス・ポター』などの映画、『LAW & ORDER:UK』『アガサ・クリスティー ミス・マープル』『ドクター・フー』などのTV作品、舞台などで活躍するスコットランド人男優。

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 ◆放送への貢献賞(Outstanding Contribution to Broadcasting)
 ◎Dorothy Byrne
 Dorothy Byrneは、チャンネル4のNews and Current Affairs部門のヘッドで、いくつもの賞を受賞している編集技師。

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 ◆技術への貢献賞(Outstanding Contribution to Craft)
 ◎David Balfour
 David Balfourは、舞台出身で、ハリウッド映画の『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』や『マレフィセント』など、長年にわたって美術(小道具)を手がけている。

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 作品賞を受賞した“The Legend of Barney Thomson”は、ロバート・カーライルの初監督長編で、このキャストだったら、日本でも何らかの形で、紹介されてもいいし、原作も翻訳出版されていいと思いますが、どうでしょうか。

 それにしても、俳優出身の監督で、最初に、原作もののミステリを手がけるなんて、ちょっと変わってますね。脚本を手がけた2人も、特に脚本家としての実績はないし、プロデューサーもTV畑の人ばかり。ひょんなことから主演も監督もすることになった、という感じなんでしょうか。あるいは、カーライルは、コーエン兄弟みたいな作品が好みなのか……。

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 ・BAFTAスコットランド・アワード2014 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201411/article_7.html
 ・BAFTAスコットランド・アワード2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201412/article_7.html
 ・BAFTAスコットランド・アワード2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201211/article_18.html
 ・BAFTAスコットランド・アワード2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_7.html
 ・BAFTAスコットランド・アワード2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_15.html
 ・BAFTAスコットランド・アワード2009:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_15.html

 ・BAFTA LA ブリタニア・アワード2015:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201510/article_31.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2015年9月~2016年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201509/article_2.html

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