ヨーロッパ映画賞2014 オフィシャル・セレクション50作品!

 第27回ヨーロッパ映画賞のオフィシャル・セレクション50作品が発表されました。(9月16日)

 この中から、長編アニメーション賞、ドキュメンタリー賞、ディスカバリー賞、短編映画賞を除く、各部門(作品賞、監督賞、男優賞、女優賞、脚本家賞)のノミネーションが3000名を超える会員の投票によって決定され、11月8日にセビリヤ・ヨーロッパ映画祭で発表されます。

 撮影監督賞、編集技師賞、美術監督賞、衣裳デザイナー賞、作曲者賞、音響デザイナー賞(新設)もリストの作品の中から選ばれますが、これらの部門は、ノミネーションの過程を経ずに、7名の審査員によって、直接、受賞者が決定されます。(昨年度から新たに施行されることになった方式です)

 長編アニメーション賞、ドキュメンタリー賞、ディスカバリー賞は、専門の委員会によって、以下のリストとは別にノミネーションが決定され、一方、短編映画賞のノミネーションは、ヨーロッパの15の映画祭からそれぞれの代表作品が決定され、すべてのノミネーションは、セビリヤ・ヨーロッパ映画祭で発表されます。

 ノミネーション発表の5週間後、12月13日にラトヴィアの首都リガで行なわれる授賞式ですべての受賞結果が発表されることになっています。

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 【第27回ヨーロッパ映画賞 オフィシャル・セレクション】

 ・“Locke”(英) 監督:スティーヴン・ナイト(Steven Knight)
 出演:トム・ハーディー、ルース・ウィルソン、アンドリュー・スコット、オリヴィア・コールマン、トム・ホランド、ベン・ダニエルズ、アリス・ロウ
 物語:イヴァン・ロックは、望んだ仕事につき、完璧な家族を持っていた。明日には生涯最高の瞬間を迎えるという時に1本の電話を受け、命がけの決断をしなければならなくなる。物語は、90分間でリアルタイムに展開する。
 『イースタン・プロミス』などの脚本を手がけるスティーヴン・ナイトの第2監督長編。
 ベネチア国際映画祭2013 アウト・オブ・コンペティション部門出品。
 ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2013脚本賞受賞、主演男優賞 (トム・ハーディー)、技術貢献賞(ジャスティン・ライト(編集))ノミネート。
 ヨーテボリ国際映画祭2014イングマール・ベルイマン賞/新人監督賞 コンペティション出品。


 ・“Starred Up”(英) 監督:デイヴィッド・マッケンジー
 出演:ジャック・オコンネル、ルパート・フレンド、ベン・メンデルソーン
 物語:エリックは気性が荒く、暴力的な少年で、10代ながら、一般の刑務所に移送される。しかし、それでも彼の乱暴はやむことがない。刑務所の主が、エリックに気づき、彼を抑えるために、ネヴィルを監視役として送る。問題なのは、ネヴィルが、エリックの実父だったことだ。2人が会うのは、12年ぶりだった。2人の間には、これまでの別離と不信から来る奇妙なよそよそしさがあり、そこからお互いの理解に向けたバトルが始まる。
 トロント国際映画祭2013 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。
 BFIロンドン映画祭2013 オフィシャル・コンペティション部門出品。ブリティッシュ・ニュー・カマー賞受賞(Jonathan Asser(脚本))。
 ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2013 8部門ノミネート。助演男優賞受賞(ベン・メンデルスソーン)。


 ・『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』“Under The Skin”(英・米) 監督:ジョナサン・グレイザー

 ・『みおくりの作法』“Still Life”(伊・英) 監督:ウベルト・パゾリーニ
 出演:エディー・マーサン、ジョアンヌ・フロガット
 物語:ロンドン南部のギリシャ正教のお葬式。ふさわしい音楽が流れ、感動的なスピーチがなされる。ここに、埋葬所に雇われた男ジョン・メイが列席している。彼の仕事は、孤独のうちに亡くなった人の近親者を探すことだ。なかなかうまく行くことはないが、完璧主義者の彼は、この仕事を愛し、「クライアント」に最良のお別れをさせてあげようという努力を欠かさない。しかし、業務の再編で、彼がやっていた仕事が廃止されることが決まる。彼は、最後のケースに自分のプロフェッショナルとしてのスキルを注ぐことにする。その「相手」は、アル中のビリー・ストークで、ジョンは、ビリーの友人を捜して、彼の軌跡をたどり、イギリス中を旅する。その過程で、ジョンは、自らの人生を取り戻していくことになる。
 ウベルト・パゾリーニは、『フル・モンティ』や『クローサー・ユー・ゲット』、『ベラミ 愛を弄ぶ男』などを手がけるプロデューサーで、監督第1作『マチャン/大脱走』が高い評価を受けた。本作は第2監督作品。
 ベネチア国際映画祭2013 Orizzonti部門出品。監督賞、C.I.C.A.E. Award、Francesco Pasinetti Award 最優秀作品賞、Civitas Vitae Award受賞。
 チューリヒ映画祭2013 インターナショナル長編コンペティション部門出品。
 レイキャビク国際映画祭2013 コンペティション部門出品。最優秀作品賞(The Golden Puffin Discovery Award)、国際批評家連盟賞受賞。
 ワルシャワ国際映画祭2013 オープニング作品。
 アブダビ国際映画祭2013 ニュー・ホライズンズ・コンペティション部門出品。最優秀作品賞(Black Pearl Award)受賞。
 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2014 EU映画賞ノミネート。
 イタリア・ゴールデングローブ賞2014 撮影賞受賞。
 トランシルヴァニア国際映画祭2014 コンペティション部門出品。観客賞受賞。
 エジンバラ国際映画祭2014英国映画における最優秀パフォーマンス賞(エディー・マーサン)。


 ・“Mr. Turner”(英・仏・独) 監督:マイク・リー
 出演:ティモシー・スポール、リー・イングルビー(Lee Ingleby)、レスリー・マンヴィル、リチャード・ブレマー(Richard Bremmer)、ロジャー・アシュトン=グリフィス(Roger Ashton-Griffiths)、James Fleet、Dorothy Atkinson、マリオン・ベイリー(Marion Bailey)、ポール・ジェッソン(Paul Jesson)、マーティン・サヴェッジ(Martin Savage)、Joshua McGuire、ルース・シーン(Ruth Sheen)、デイヴィッド・ホロヴィッチ(David Horovitch)、カール・ジョンソン(Karl Johnson)
 物語:イギリスの風景画家ターナー(1775-1851)の晩年を描く。旅をしては絵を描いたこと、王立芸術アカデミーの会員としてはアナーキーだったこと、尊敬していた父の死に深く影響を受けたこと、田舎の貴族社会の中で暮らしたこと、吹雪を描くために自分の体を船のマストに縛りつけたりもしたこと、当たり前のような存在だった家政婦に愛されたこと、時々は売春宿に通ったこと、シーサイドの女主人とねんごろになり、最後にはロンドンのチェルシーでひっそりと一緒に暮らし、そこで死んだこと、大衆や王室からは愛されもしたが、嫌われたりもしたこと……。
 カンヌ国際映画祭2014 コンペティション部門出品。男優賞(ティモシー・スポール)、 芸術貢献賞(The Vulcan award of the Technical Artist:デック・ポープ(撮影))受賞。
 トロント国際映画祭2014 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。


 ・『FRANK -フランク-』“Frank”(アイルランド・英) 監督:レニー・アブラハムソン

 ・“Calvary”(アイルランド・英) 監督:ジョン・マイケル・マクドナー
 出演:ブレンダン・グリーソン、クリス・オダウド(Chris O'Dowd)、ケリー・ライリー、エイダン・ギレン(Aidan Gillen)
 物語:ジェームズ・ラヴェルは、カトリックの神父で、教区の信者から告解を受けている。顔の見えぬ信者は、自分は、神父により7歳の時に性的な虐待を受け、1週間後にその相手を殺しそうと考えていると告げる。ジェームズは、その復讐の相手が、ほかならぬ自分であることを知り、衝撃を受ける。その事実は、告解で知ったことであるがゆえに、警察へ行くこともできず、彼にとって殺人者を待つ、苦痛の1週間が始まる。さらに、そこに自殺を考えている彼の娘がやってきて、事態はより複雑になる。
 サンダンス映画祭2014 プレミア部門出品。
 ベルリン国際映画祭2014 パノラマ部門出品。エキュメニカル審査員賞受賞。
 アイルランド・アカデミー賞2014 作品賞・監督賞・主演男優賞(ブレンダン・グリーソン)・脚本賞受賞。
 トランシルヴァニア国際映画祭2014 国際批評家連盟賞受賞。
 「ヴァラエティー」誌批評家による、ヨーロッパ映画ナウ!2014。


 ・『Living Is Easy With Eyes Closed』“Living Is Easy With Eyes Closed(Vivir es fácil con los ojos cerrados)”(西) 監督:ダヴィド・トルエバ(David Trueba)
 出演:ハビエル・カマラ(Javier Cámara)、Natalia de Molina、フランセス・クルメ(Francesc Colomer)
 物語:1966年のスペイン。パコは、英語の教師で、ビートルズの歌を使って、英語を教えている。アルメリアで、ジョン・レノンが映画を撮影していると聞いた彼は、会いに行く決心をする。向かう途中で、家から逃げ出してきた16歳の少年ベレンと、自分の何かから逃げている21歳のファンホと出会う。彼らはぶつかり合い、そして、かけがえのない友情を築く。
 サンセバスチャン国際映画祭2013 オフィシャル・セレクション出品。
 ゴヤ賞2014作品賞・監督賞・主演男優賞・脚本賞・衣裳賞・作曲賞・新人女優賞ノミネート。
 パームスプリングス国際映画祭2014 シネ・ラティーノ賞受賞。
 グアダラハラ国際映画祭2014 イベロアメリカ長編フィクション・コンペティション部門出品。
 米国アカデミー賞2015 外国語映画賞 スペイン代表。


 ・“Wounded(La herida)”(西) 監督:Fernando Franco
 物語:アナは、30歳で、救急車のドライバーをしている。仕事はうまくいっていたが、私生活に問題を抱えていた。というのも、彼女自身は知らなかったが、精神科医によると境界性人格障害という心の病にかかっているらしかったのだ。アナは、次第に自己破滅的になり、アルコールに溺れ、自らを傷つけた。幸せになりたかったが、なかなか叶えられそうになかった。
 サンセバスチャン国際映画祭2013 オフィシャル・セレクション出品。
 BFIロンドン映画祭2013第1回作品コンペティション部門出品。
 ゴヤ賞2014 主演女優賞(Marian Álvarez)・新人監督賞受賞、作品賞・編集賞・録音賞ノミネート。
 グアダラハラ国際映画祭2014イベロアメリカ長編フィクション・コンペティション部門出品。


 ・『カニバル』“Cannibal”(西・ルーマニア・ロシア・仏) 監督:マヌエル・マルティン・クエンカ(Manuel Martin Cuenca)
 出演:アントニオ・デ・ラ・トレ(Antonio de la Torre)、マリア・アルフォンサ・ロッソ(María Alfonsa Rosso)、オリンピア・メリンテ(Olimpia Melinte)
 物語:カルロスは、グラナダに住む一流の仕立て屋だが、殺人鬼という裏の顔を持っていた。彼は、人を殺すのに、自責の念も罪の意識も感じない。ところが、無垢なニナと出会って、それが変わる。それこそ、彼にとっての初恋であった。
 トロント国際映画祭2013 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2013 オフィシャル・セレクション出品。
 ゴヤ賞2014 撮影賞受賞。作品賞・監督賞・主演男優賞(Manuel Martín Cuenca)・脚色賞・美術賞・録音賞・新人女優賞(Olimpia Melinte)ノミネート。
 トランシルヴァニア国際映画祭2014 Shadows部門出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2014 アナザー・ビュー部門出品。
 プチョン国際ファンタスティック映画祭2014ワールド・ファンタスティック・シネマ部門出品。


 ・“Beautiful Youth(Hermosa Juventud)”(西) 監督:ハイメ・ロサレス(Jaime Rosales)
 物語:経済的危機にある現在のスペイン。ナタリアとカルロスは、20歳のカップルで、現代のスペインで生き抜こうと必死だ。彼らの限られた収入では、自分たちの望むような生活をするのは難しい。彼らには、大金を稼げるような希望もなく、それゆえ大きな野心もなかった。彼らは、アマチュアのポルノ映画を撮って金を稼ごうとするが、彼らの間に娘フリアが生まれたことで、変化のチャンスが訪れる。
 カンヌ国際映画祭2014 ある視点部門出品。エキュメニカル審査員賞スペシャル・メンション受賞。
 ラックス賞2014 オフィシャル・セレクション。
 サンセバスチャン国際映画祭2014 メイド・イン・スペイン部門出品。


 ・“Bird People”(仏) 監督:パスカル・フェラン(Pascale Ferran)
 出演:アナイス・ドゥムースティエ(Anaïs Demoustier)、ジョシュ・チャールズ(Josh Charles)、ロシュディー・ゼム、Camelia Jordana、アケラ・サリ(Akéla Sari)、アン・アズレイ(Anne Azoulay)
 物語:アメリカのコンピューター・エンジニアが、フランスのロワシー近くにある国際的なホテルにチェックインする。彼は、ヘビーな仕事に関わっていて、プレッシャーも大きく、思い切って人生を変えてしまいたいと考えていた。数時間後、超常現象が起こって、彼と若いメイドの体が入れ替わってしまう。
 カンヌ国際映画祭2014 ある視点部門出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2014 ホライズン部門出品。
 トロント国際映画祭2014 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。


 ・“Girlhood(Bande De Files)”(仏) 監督:セリーヌ・シアマ
 出演:Tatiana Rojo、Diabate Idrissa、ラバ・ナイト・ウフェラ(Rabah Nait Oufella)
 物語:Mariemeは、16年間、家でも、学校でも、地域社会でも、あらゆることにダメ出しをされてきた。しかし、自由に、踊り、ケンカをし、おしゃべりし、大声で笑う3人組の女たちと出会い、すべてが変わる。Mariemeは、名前もVicと変え、服装も一新して、ギャングの一味に加わる。そうすることが、彼女にとって自由への道だったのだ。
 カンヌ国際映画祭2014 監督週間出品。
 ラックス賞2014 オフィシャル・セレクション。
 パリ映画祭2014 プレミア部門出品。
 トロント国際映画祭2014 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2014 パールズ部門出品。


 ・“Goodbye To Language(Adieu Au Langage)”(仏) 監督:ジャン=リュック・ゴダール
 出演:Kamel Abdeli、Dimitri Basil、Zoé Bruneau、Richard Chevallier、Jessica Erickson、Héloise Godet、Alexandre Païta
 物語:既婚の女性と独身の男性が出会う。彼は、愛し合い、ケンカをする。一匹の犬がうろうろする。そして、季節が過ぎ、第2の映画が始まる……。
 ゴダールの39本目の長編監督作品。3D。
 カンヌ国際映画祭2014 コンペティション部門出品。審査員賞、パルム・ドッグ第2席受賞。
 モスクワ国際映画祭2014 81/2部門出品。
 トロント国際映画祭2014 MASTERS部門出品。


 ・“Violette”(仏・ベルギー) 監督:マルタン・プロヴォスト(Martin Provost)
 出演:エマニュエル・ドゥヴォス、サンドリーヌ・キベルラン、オリヴィエ・グルメ
 物語:ヴィオレット・ルデュクは、1940年代にサンジェルマン・デ・プレで、シモーヌ・ボーヴォワールと出会う。2人の作家は、ルデュクの書くことによる自由への希求と、ボーヴォワールの、ヴィオレット・ルデュクという偉大な書き手の運命を自分が握っているという確信に似た思いから、強く結びつき、その関係は生涯続いた。
 『セラフィーヌの庭』のマルタン・プロヴォスト監督最新作。
 トロント国際映画祭2014 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。
 BFIロンドン映画祭2013 DARE部門出品。
 イスタンブール国際映画祭2014 インターナショナル・コンペティション部門出品。


 ・“Two Days, One Night (Deux jours, une nuit)”(ベルギー・仏) 監督:リュック&ジャン=ピエール・ダルデンヌ
 出演:マリオン・コティヤール、ファブリツィオ・ロンギオーヌ(Fabrizio Rongione)、オリヴィエ・グルメ、カトリーヌ・サレ(Catherine Salée)、クリステル・コルニル(Christelle Cornil)
 物語:サンドラは、ソーラーパネルの工場で働いている。彼女の雇用主は、同僚たちにボーナスを諦めるよう説得しろと言い、それができなければ、彼女はレイオフだと宣告される。従業員による最初の投票は、彼女に好ましいものではなかった。従業員たちは、週明けにもう一度投票をすることを約束する。週末。サンドラは、夫の助けを借りて、従業員たちの家を一軒一軒まわり、彼女が職を失わないで済むように、すなわち、彼女のためにボーナスを犠牲にしてくれるように説得してまわる。
 カンヌ国際映画祭2014 コンペティション部門出品。
 シドニー映画祭2014 シドニー映画賞受賞。
 モスクワ国際映画祭2014 81/2部門出品。
 トロント国際映画祭2014 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。
 ヨーロッパ映画賞2014 オフィシャル・セレクション、ピープルズ・チョイス賞ノミネート。
 米国アカデミー賞2015 外国語映画賞 ベルギー代表。


 ・“Wolf”(オランダ) 監督:Jim Taihuttu
 物語:マジッドは、オランダの名もない灰色の町からやってきた才能あるキックボクサー。彼は、その戦いぶりから、勝ち上がるごとに、悪評を得、リングの内と外でバトルが始まる。そして、キックボクシングの世界と組織犯罪がからみあい、彼は、自分はいったい何を望んでいたのかがわからなくなる。
 サンセバスチャン国際映画祭2013 ニュー・ディレクターズ部門出品。
 The Golden Calf 2013 監督賞、主演男優賞(Marwan Kenzari)、美術賞受賞。
 台北電影節2014 インターナショナル・ニュー・タレント・コンペティション出品。審査員特別賞受賞。


 ・“Human Capital (Il capitale umano)”(伊・仏) 監督:パオロ・ヴィルツィ
 出演:ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ、ファブリツィオ・ベンティヴォリオ(Fabrizio Bentivoglio)、ヴァレリア・ゴリーノ、 ファブリツィオ・ジフーニ(Fabrizio Gifuni)、ルイジ・ロ・カーショ、Matilde Gioli
 物語:イタリア北東部。雪が降る、暗いクリスマス・イヴの夜。ジープが自転車をはねる。その事故が発端となって、裕福なBernaschiと、崖っぷち状態にあるRovelli家が結びつき、それぞれの運命が大きく変わっていく。
 Stephen Amidonの同名の小説の映画化。
 バーリ国際映画祭2014監督賞・主演男優賞(ファブリツィオ・ジフーニ)・助演女優賞(Matilde Gioli)・脚本賞・編集賞受賞。
 トライベッカ映画祭2014 女優賞受賞(ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ)。
 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2014 作品賞・主演女優賞(ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ)・助演男優賞(ファブリツィオ・ジフーニ)・助演女優賞(ヴァレリア・ゴリーノ)・脚本賞・編集賞・録音賞受賞。
 イタリア・ゴールデングローブ賞2014 作品賞受賞。
 ナストロ・ダルジェント賞2014 監督賞・主演男優賞(ファブリツィオ・ベンティヴォリオ、ファブリツィオ・ジフーニ)・脚本賞・編集賞・美術賞・録音賞受賞。
 パリ映画祭2014 プレミア部門出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2014 ホライズンズ部門出品。
 モトヴン映画祭2014 メイン・プログラム。
 米国アカデミー賞2015 外国語映画賞 イタリア代表。


 ・“The Wonders(Le Meraviglie /Quando nascesti te)”(伊・独・スイス) 監督:アリーチェ・ロルヴァケル(Alice Rohrwacher)
 出演:Maria Alexandra Lungu、サム・ルーウィック(Sam Louwyck)、アルバ・ロルヴァケル、Sabine Timoteo、Agnese Graziani、モニカ・ベルッチ
 物語:ジェルソミーナの家には特別なルールがある。それは、まず第一に、12歳のジェルソミーナが一家の頭で、3人の妹たちは、彼女に従って、彼女の監視下で働き、彼女が寝ていいという時に眠るということだ。彼女の父親ヴォルガングは外国人で、ジェルソミーナがこの奇妙な王国の女王になるように、彼らのためにここを作り上げていった。もちろん、男の跡取りがいたなら、それに越したことはなかったが、それはかなわなかった。ジェルソミーナは、養蜂の才能に優れ、蜂蜜作りもうまかった。ところが、地帯に農薬が撒かれ、田舎にも変化が訪れる。ちょうどその頃、TVクルーがやってきて、伝統的な農家に、コンテストに参加して、豪華なクルーズを目指さないかという話を持ちかけてくる。TV番組に参加するということは、仕事を疎かにすることに他ならない。懸命に働いて、蜂のコロニーを増やし、養蜂場の水準を保つのが彼らの務めだ。父は、TV出演など考えてもみなかったが、ジェルソミーナにはその話は魅力的に感じられた。時を同じくして、ドイツ政府のリハビリ・プログラムでマルティンという少年が働きにやってくる。ヴォルガングは、マルティンを見て、男の跡取りが欲しかったという思いを強くし、ジェルソミーナは、TV出演への夢に心惑わされる……。
 カンヌ国際映画祭2014 コンペティション部門出品。グランプリ受賞。
 ナストロ・ダルジェント賞2014監督賞・脚本賞・編集賞・プロデューサー賞ノミネート。特別賞受賞。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2014 ホライズンズ部門出品。
 サラエボ映画祭2014 キノスコープ部門出品。
 ラックス賞2014 オフィシャル・セレクション。


 ・“Dreamland(Traumland)”(スイス・独) 監督:Petra Volpe
 物語:チューリヒのクリスマス・イヴ。レナ(39)は、夫が売春婦と浮気していることに気づく。女のポン引きであるユディットは、ホテルのスイートで、警察官と性的な妄想をして過ごす。ロルフ(58)は、アル中治療からの回復期にあり、息子との関係を修復しようとしている。マリア(67)は、ユアン(69)を誘惑しようとするが、彼はまだ亡くなった妻のことが忘れられないでいる。これらの登場人物を、若い東欧の売春婦が結び付けている……。
 チューリヒ国際映画祭2013 インターナショナル長編コンペティション部門出品。
 釜山国際映画祭2013 フラッシュ・フォワード部門出品。
 スイス映画賞2014 主演女優賞 (ウルシーナ・ラルディ(Ursina Lardi)) 受賞、作品賞・脚本賞ノミネート。
 モスクワ国際映画祭2014 コンペティション部門出品。


 ・“Home From Home - Chronicle Of A Vision(Die Andere Heimat - Chronik einer Sehnsucht)”(独・仏) 監督:エドガー・ライツ(Edgar Reitz)
 出演:Jan Schneider、ヴェルナー・ヘルツォーク、Marita Breuer、Maximilian Scheidt、Julia Prochnow、Mélanie Fouché、Konstantin Buchholz
 物語:19世紀半ばのドイツ、ラインラント=プファルツ州ライン=フンスリュック郡の村。村民は、村を出て行くか、とどまるか、決断を迫られるほど厳しい状況に追い込まれている。主人公は、農夫の息子ヤコブで、彼は、自由と明るい未来を求めて、ガールフレンドとともに、ブラジルに移民したいと考えている。しかし、軍隊から兄が帰ってきて、事情が一変する。
 TVで放映された「Heimat」3部作の続編。
 ベネチア国際映画祭2013 アウト・オブ・コンペティション部門出品。
 トロント国際映画祭2013 MASTERS部門出品。
 ワルシャワ国際映画祭2013 特別上映作品。
 Cameraimege2013 メイン・コンペティション部門出品。
 バイエルン映画賞2014 作品賞・脚本賞受賞。
 ドイツ映画批評家協会賞2014 長編映画賞・撮影賞受賞。
 ドイツ映画賞2014 作品賞・監督賞・脚本賞受賞、撮影賞・美術賞・衣裳賞ノミネート。
 エジンバラ国際映画祭2014 フォーカス・オン・ドイツ部門出品。


 ・『マコンド』“Macondo”(オーストリア) 監督:スダベ・モルデザイ(Sudabeh Mortezai)
 出演:Ramasan Minkailov、Aslan Elbiev、Kheda Gazieva
 物語:マコンドは、ウィーン郊外にあり、22カ国から来た3000人の難民が暮らしている。そのひとりラマサンは、11歳の少年で、チェチェンから、母と妹と一緒にここにやってきた。父親は、ロシアとの紛争で殺された。少なくとも彼はそう教えられている。彼は、父親の代わりにならなければならないと考え、妹の面倒を見たりして頑張っている。ある日、そこに、父の友人だというイサという名の陰気な男が訪ねてきて、彼らの生活をかき乱し始める。
 ベルリン国際映画祭2014 コンペティション部門出品。
 香港国際映画祭2014 ヤング・シネマ・コンペティション部門出品。グランプリ受賞。
 レッチェ・ヨーロッパ映画祭2014 ヨーロッパ・コンペティション部門出品。脚本賞受賞。
 「ヴァラエティー」誌批評家による、ヨーロッパ映画ナウ!2014。
 ラックス賞2014 オフィシャル・セレクション。


 ・“Amour Fou”(オーストリア・ルクセンブルク・独) 監督:ジェシカ・ハウスナー
 物語:1810年から1811年にかけて。世間から認められなかったドイツの劇作家ハインリヒ・フォン・クライストと、癌を患った人妻ヘンリエッテ・フォーゲルの人生の最期を描く。彼らは、愛によって、運命づけられた死から逃れるために、そして、一方が死んでもう一方が取り残されるのを避けるために、2人で自殺するという道を選ぶ。
 カンヌ国際映画祭2014 ある視点部門出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2014 ホライズンズ部門出品。
 プーラ映画祭2014 インターナショナル・プログラム出品。スペシャル・メンション受賞。
 サラエボ映画祭2014 イン・フォーカス部門出品。
 トロント国際映画祭2014 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。


 ・“The Dark Valley(Das finstere Tal)”(独・オーストリア) 監督:アンドレアス・プロハスカ(Andreas Prochaska)
 出演:サム・ライリー、トビアス・モレッティ(Tobias Moretti)、ポーラ・ビール(Paula Beer)、Thomas Schubert、Carmen Gratl
 物語:19世紀の末の、山間の村。冬の気配が漂っていて、ひとりの流れ者が馬で村に入ってくる。彼は、冬の間、泊めてくれる家を探す。農夫ブレンネルの6人の息子たちが、彼を歓迎する。しかし、彼は、彼らにダークな秘密があることなど、知る由もなかった……。
 バイエルン映画賞2014 監督賞・男優賞(トビアス・モレッティ)受賞。
 ベルリン国際映画祭2014 ベルリナーレ・スペシャル部門出品。
 ドイツ映画賞2014助演男優賞・撮影賞・美術賞・衣裳賞・メイキャップ賞・音響賞・音楽賞受賞。
 ブリュッセル映画祭2014 オフィシャル・コンペティション部門出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2014 ミッドナイト・スクリーニング部門出品。
 プチョン国際ファンタスティック映画祭2014 プチョンズ・チョイス 長編部門出品。グランプリ受賞。
 米国アカデミー賞2015 外国語映画賞 オーストリア代表。


 ・“White God(Fehér isten)”((ハンガリー・独・スウェーデン) 監督:コーネル・ムンドルッツォ(Kornél Mundruczó)
 物語:血統書つきの犬に対する優遇策が打ち出され、雑種には厳しい税が課せられることが決まる。飼い主たちは犬を棄て始め、ストリートは犬であふれてしまう。13歳のリリもハーゲンという犬を飼っていたが、父親に棄てるように命じられる。懇願も聞き入れられず、棄てることになって、ハーゲンからは、人間には親友はいないのだと思われる。棄てられたハーゲンは、野良犬たちのギャング団に仲間入りする。しかし、たちまちつかまって、動物収容所に送られる。ここでは助かる見込みは少ない。犬たちは反乱と逃げ出す機会を窺う。彼らの復讐は非情だ。一方、リリは、家を飛び出して、ハーゲンの行方を追う。
 この作品のために、200頭の犬が集められ、トレーニングされた。
 カンヌ国際映画祭2014 ある視点部門出品。ある視点賞、パルム・ドッグ受賞。
 ラックス賞2014 オフィシャル・セレクション。
 米国アカデミー賞2015 外国語映画賞 ハンガリー代表。


 ・『イーダ』(ポーランド) 監督:パヴェウ・パヴリコフスキ

 ・“Papusza”(ポーランド) 監督:ヨアンナ・コス=クラウゼ(Joanna Kos-Krauze)、クシシュトフ・クラウゼ(Krzysztof Krauze)
 物語:Bronisława Wajs(1908-1987)は、Papuszaという愛称で知られる、世界で最も有名な、ポーランド生まれのロマ人の詩人である。彼女の詩の才能は優れているが、その人生には謎が多い。若くして高飛車なフォーク・ミュージシャンと結婚させらせたこと、2つの戦争と共産主義時代の迫害、文学的名声を得ながらも貧困に苦しんだこと、古くから伝わるロマの文化や習慣の秘密を非ロマ社会にさらして、ロマを汚したとして、ロマ社会から追放されたこと等、知られざる彼女の人生が描かれる。
 『ニキフォル 知られざる天才画家の肖像』のクシシュトフ・クラウゼとその妻ヨアンナ・コス=クラウゼの最新監督作品。
 ほとんど職業俳優を起用せず、ポーランド語のロマ方言を用い、約1年かけて製作された。また、ジプシーの住まいや小村は細部まで再現された。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2013 コンペティション部門出品。スペシャル・メンション受賞。
 グディニャ国際映画祭2013 助演男優賞(Zbigniew Walerys)、メイキャップ賞(Anna Nobel-Nobielska)、音楽賞(Jan Kanty Pawluśkiewicz)受賞。
 BFIロンドン映画祭2013 DEBATE部門出品。
 シカゴ国際映画祭2013 ワールド・シネマ部門、ReelWomen部門出品。
 バリャドリッド国際映画祭2013 オフィシャル・セレクション。監督賞、男優賞(Zbigniew Walerys)、ヤング審査員賞受賞。
 テッサロニキ国際映画祭2013 観客賞受賞。


 ・『ワレサ-連帯の男-』(ポーランド) 監督:アンジェイ・ワイダ

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 オフィシャル・セレクションは、次の記事に続きます。

 ・ヨーロッパ映画賞2014 オフィシャル・セレクション50作品 その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201409/article_26.html

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 *当ブログ記事

 ・ヨーロッパ映画賞2014 ピープルズ・チョイス賞ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201409/article_13.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2014年3月~11月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201403/article_4.html

 追記:
 ・ヨーロッパ映画賞2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201412/article_20.html

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