トロント国際映画祭2014 ラインナップその3 TIFF DOCS部門、MASTERS部門

 【TIFF DOCS部門】

 ・“Tales Of The Grim Sleeper”(米・英) 監督:ニック・ブルームフィールド(Nick Broomfield) [ワールド・プレミア]
 25年以上にわたってロサンゼルスのサウスセントラルを恐怖に陥れた連続殺人鬼「グリム・スリーパー」に関するドキュメンタリー。1985年から始まった犯行は1988年にいったん途絶え、2002年から再発して2007年まで続く。途中14年間の空白の期間があるため、犯人は「グリム・スリーパー」(眠れる残虐犯)と呼ばれるようになる。「グリム・スリーパー」は、被害者を強姦または死姦していて、現場には犯人のDNAが残されたが、160万人もの前科者が登録されているデータベースには該当者がなかったため、捜査は難航した。2010年に、ロニー・デイヴィッド・フランクリンという名の黒人が容疑者として逮捕される。逮捕につながったのは、強盗で逮捕された息子のDNAが犯人のものと似通っていたためで、そこから近親者に捜査の目が向けられることになった。フランクリンは、LAPDのメカニックや市の衛生設備の職員をしていた。既婚で2人の子があり、逮捕時で57歳、現在61歳になっている。逮捕から約1年後の2011年に起訴された。事件は長期にわたるため、証拠の数も膨大なものになる。フランクリン宅には、180人1000枚以上の女性の写真、および、ビデオが発見され、身元確認のため、写真180枚が公開された。フランクリンの容疑は、10人の女性と1人の男性の殺害、および、1人の女性の殺人未遂、とされる。2014年6月に裁判前最後の尋問が行なわれ、その後、裁判が開始される予定となっている。

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 ・“This Is My Land”(仏) 監督:Tamara Erde [ワールド・プレミア]
 イスラエル生まれの監督Tamara Erdeは、イスラエルとパレスチナの、6つの独立経営の学校を訪れ、そこでどのように歴史が教えられているか調査する。

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 ・“National Gallery”(仏・米) 監督:フレデリック・ワイズマン [北米プレミア]
 ロンドンのナショナル・ギャラリーに関するドキュメンタリー。ナショナル・ギャラリーの日々の日課や、キュレーターや修復、教育、科学、保存といったスタッフの役割、そして展示物を見にやってくる入場者の体験をとらえていく。
 カンヌ国際映画祭2014 監督週間出品。

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 ・“Natural Resistance”(伊・仏) 監督:ジョナサン・ノシター(Jonathan Nossiter) [北米プレミア]
 『モンドヴィーノ』でフランスのぶどう園を旅したジョナサン・ノシターは、本作では、イタリア、トスカーナ地方のぶどう園を旅する。訪れたぶどう園では、農薬も使わず、ぶどうの消毒もしない。彼らは、食品衛生と現在行なわれているようなファシズムの関係(それを「マクドナリゼーション」と呼ぶ)を議論し、エコロジカルな農法を広めようとしている。しかし、これらはきわめて例外的で、産業としては、一定の品質のワインを大量に生産することが求められ、伝統的なワイン作りは排除されつつある。古きよきぶどう園の原風景は、皮肉にも、サマー・ホリデーを過ごすために、古いぶどう園を買った外国人によって、かろうじて守られている。
 ベルリン国際映画祭2014 パノラマ部門出品。

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 ・“The Look Of Silence(Senyap)”(デンマーク・インドネシア・ノルウェー・フィンランド・英) 監督:ジョシュア・オッペンハイマー [カナダ・プレミア]
 『アクト・オブ・キリング』のフォローアップ作品。『アクト・オブ・キリング』撮影の過程で、撮影クルーはある犠牲者の家族と出会う。この一家は、息子を殺されていて、末っ子が兄を殺した男たちに対面しようと考え、カメラがその様子を追う。
 前作に続き、ヴェルナー・ヘルツォークがプロデューサーを務める。
 ベネチア国際映画祭2014 コンペティション部門出品。


 ・“Sunshine Superman”(米・ノルウェー・英) 監督:Marah Strauch [ワールド・プレミア]
 「ベースジャンピング」の歴史とカール・ボーニッシュに関するドキュメンタリー。「ベースジャンピング」の「ベース」(BASE)とは、B=ビル、A=アンテナ(人が住んでいないタワー)、S=橋桁、E=アース(断崖などの自然物)の頭文字を取ったもので、これらの高所からパラシュートを使って飛び降りることを「ベースジャンピング」と言い、エクストリーム・スポーツの1つと見なされている。着地点までの距離が非常に短く、近くに障害物も多かったりすることで、スカイダイビング以上に危険と見なされている。フィルムメーカーのカール・ボーニッシュが、「ベースジャンピング」の命名者で、1978年にエル・カピタンで初めての降下を映像に収めた。彼は、1984年にノルウェーの崖で亡くなるまで、ベースジャンピングを映像や雑誌で発表し続け、ベースジャンピングがレジャーやスポーツとして広まるのに寄与した。

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 ・“Red Army”(米・ロシア) 監督:ギャビー・ポルスキー(Gabe Polsky) [カナダ・プレミア]
 監督のギャビー・ポルスキーは、ロシア移民の息子で、シカゴでホッケーの選手をしていたが、プロにはなれずに、映画の道に進み、後に、兄弟でPolsky Filmsを立ち上げ、ヘルツォークの『バッド・ルーテナント』などのプロデュースをしている。
 ギャビー・ポルスキーは、1987年のホッケーのカナダ・カップで、ロシア・チーム「Red Army」が伝説的な試合をした映像を見て、ロシアに飛び、元選手たちにインタビューを行なう。選手たちは、当時、合宿して特訓を重ね、年に36日しか家族に会えないような生活をしたという。その結果、彼らは国民的なヒーローになったが、共産主義の崩壊後、政治的な敵と見なされ、ホッケー選手としての彼らのキャリアは終わった。
 本作は、ヘルツォークとジェリー・ワイントロープの支援により、完成した。
 カンヌ国際映画祭2014 特別上映作品。
 モスクワ国際映画祭2014 オープニング作品。

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 ・“Iraqi Odyssey”(イラク・スイス・独・UAE) 監督:Samir [ワールド・プレミア]
 戦争、爆弾、怒れるひげの男たち、泣き叫ぶ白布の女たち、破壊された都市イラク。西欧から見たイラクのイメージはこんなものかもしれない。しかし、これらは50年代から70年代のイメージだ。現在のイラクでは、女性はベールを脱いで学び、バグダッドの男性はエレガントに着飾る。安っぽい音楽の流れる映画だってたくさん作られている。どうしてこうなったのか。映画監督のSamirは、中流家族でありながら、グローバリゼーションの結果、オークランド、モスクワ、パリ、ロンドン、バッファロー、ニューヨークと、バラバラになった彼自身の家族について語る。162分。

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 ・“Silvered Water, Syria Self-Portrait (Ma’a al Fidda)”(シリア・仏) 監督:Ossama Mohammed、Wiam Simav Bedirxan [北米プレミア]
 アラブの春が波及して始まったシリアの内戦(バッシャール・アル=アサド大統領に抗議する反体制派と政府軍の戦い。15万人もの死者を出した)に関するドキュメンタリー。ただし、その映像は、プロの映画クルーが撮影した内戦のドキュメントではなく、渦中にあった市民が携帯電話などを使って個々に撮影したもので、「1001人のシリア人」(“1,001 Syrians”)と呼ばれる彼らが、インターネットにアップロードした、恐るべき破壊行為や生々しい残虐行為の映像によって本作は構成されている。
 シリア出身の映画監督Ossama Mohammedとともに、監督としてクレジットされているWiam Simav Bedirxanは、「1001人のシリア人」の中のひとりで、抗議デモの中心地となったホムスで小学校教師をしていたクルド人女性である(クルド語のWiam Simavを英語に訳すとSilvered Waterとなり、それがタイトルにも採用されている)。彼女は、「ホムス包囲」の最中に、2011年以降フランスに亡命しているOssama Mohammedに、インターネットを通じて、「あなたがここにいたら、何を撮りますか」などとやりとりを交わしていて、ホムス包囲当時の状況を現地から発信している。
 Wiam Simav BedirxanとOssama Mohammedとは、Wiam Simav Bedirxanがホムスから脱出してのち初めて直接会い、本作のカンヌ国際映画祭のプレミア上映に一緒に参加した。Ossama Mohammedは、彼女の中に、新しいシリアの姿を見、フリースタイルで映画を作る姿勢を学んだと語っている。
 カンヌ国際映画祭2014 特別上映作品(“Eau Argentée”より改題)。

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 ・“I Am Here(Wo Jiu Shi Wo/我就是我)”(中) 監督:リーシン・ファン(Fan Lixin/范立欣) [インターナショナル・プレミア]
 2004年から中国・湖南テレビで放送を開始したオーディション番組“超級女声(Super Girl)”(2006年に“快楽女声”と解題して再開)の、姉妹番組として始まった“快楽男声(Super Boy)”の、2013年のオーディションの過程を追ったドキュメンタリー。“快楽男声(Super Boy)”は、中国の約10の都市で、歌手を目指す若者たちの予選を行ない、視聴者の投票で次のステップに進む勝者が決められていく。オーディションでは、父親との確執を抱える、シャイな23歳の華晨宇(Chenyu Hua)が女性視聴者の支持を得て、優勝するまでがとらえられる。しかし、本作は、単なるオーディション参加者個人に関するドキュメントではなく、「ポスト90年代世代」と呼ばれる世代―過保護に育てられて、自己中心的でありながら、兄弟もなく、孤独で、伝統的家族の中でもがき、厳しい競争社会に送り出されていく―の肖像をとらえた作品になっている。
 『最後の帰郷列車』“Last Train Home”が高い評価を受けたリーシン・ファン監督の最新作。

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 ・“Merchants Of Doubt”(米) 監督:ロバート・ケナー(Robert Kenner) [カナダ・プレミア]
 「ベニスの商人」ならぬ「ダウトの商人」。企業は、「プロの懐疑論者」を雇って、気象変動などというものが起こっているという指摘に疑問を投げかけさせ、一般市民や政府が(企業に不利益をもたらすような)対策を講じるのを遅らせようとしている。
 『フード・インク』のロバート・ケナー監督最新作。

 ・“Seymour: An Introduction”(米) 監督:イーサン・ホーク [インターナショナル・プレミア]
 クラシックのピアニストであり、作曲家で、作家で、教師でもある、86歳のセイモア・バーンスタイン(Seymour Bernstein)に関するドキュメンタリー。俳優イーサン・ホークが、彼のこれまでの人生と、ピアノ教師として指導する姿をとらえる。

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 ・“The Yes Men Are Revolting”(米) 監督:Laura Nix、イエスメン(Yes Men) [ワールド・プレミア]
 アンディ・ビックルバウム(Andy Bichlbaum)とマイク・ボナーノ(Mike Bonanno)という社会派パフォーマンス・デュオ(お笑いテロリストとも呼ばれる)、イエスメン(The Yes Men)による3部作の最終章。企業は、世界を荒廃させ、それを改めさせようという動きを抑えつけている。今こそ、われわれは行動を起こして、現状に変えていかなければならない。

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 ・『ロジャー&ミー』(1989/米) 監督:マイケル・ムーア
 25周年アニバーサリー上映。

 ・“National Diploma(Examen d’Etat)”(仏・コンゴ) 監督:Dieudo Hamadi [北米プレミア]
 コンゴ民主共和国のキサンガリ。ここはDieudo Hamadi監督のホームタウンで、彼はここにある、アテネ・ロイヤル・ハイスクールの生徒たちが、自分たちの将来を決める重要なキーとなる国家試験に挑む様子をとらえる。しかし、この学校は、ロイヤルとは名ばかりで、洪水の後の水たまりが残ったままだ。学校は、腐敗と策略が渦巻く社会の縮図であり、独特の風土が問題を複雑にする。生徒は、外部の生徒とともに2ヶ月間共同生活を強いられる。彼らは見知らぬ者たちの中で、教科書を取り出し、一緒に祈り、ペンを祝福し、自分より読み書きのできる人間を探す。彼らの中からJoëlに焦点が当てられる。彼は、なんとしても市場のポーターで人生を終えたくはないと考える。
 ニヨン国際映画祭 シネマ・ドゥ・リール2014 Prix International De La Scam受賞。

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 ・“Beats Of The Antonov”(スーダン・南ア) 監督:Hajooj Kuka [ワールド・プレミア]
 スーダンの青ナイルとヌバ山の地域で暮らす人々が、内戦をどう感じ、どのような影響を受けたかが描かれる。中でも重要なのは音楽で、元々、音楽は彼らの生活にとって大きな価値を持っていたが、内戦時にはより重要な意味合いを持つようになり、彼らのアイデンティティーとすら言えるものになった。タイトルにあるアントノフは、ロシアの航空機のことで、それがこの地域に爆弾を落としていったため、住人にとって恐怖の対象となった。

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 【MASTERS部門】

 ・“The Face Of An Angel”(英) 監督:マイケル・ウィンターボトム [ワールド・プレミア]
 出演:ケイト・ブランシェット、ダニエル・ブリュール、カーラ・デルヴィーニュ、アリスター・ペトリ、ジュヌヴィエーヴ・ゴーント、ピーター・サリヴァン、ロージー・フェルナー
 物語:フィルムメーカー(ダニエル・ブリュール)とアメリカ人ジャーナリスト(ケイト・ベッキンセール)が、トスカーナ地方で起こったイギリス人留学生殺人事件とその後の裁判を追っていて、フィルムメーカーはそれを映画化しようと考えている。
 Barbie Latza Nadeauのノンフィクション“Angel Face: Sex, Murder and the Inside Story of Amanda Knox”をフィクションとして映画化したもの。
 アマンダ・ノックス事件:2007年に留学先のイタリア・ペルージャで、イギリス人留学生のメレディス・ケルヒャーが殺害され、ルームメイトのアメリカ人留学生アマンダ・ノックスとその恋人であるラファエル・ソレントが容疑者として逮捕され、有罪判決を受けて収監された。2人は2011年の控訴審で無罪となり、自由の身になったが、2013年に最高裁が二審の判決を破棄した結果、再審が行なわれることになり、ノックスに28年半、ソレントに25年の実刑判決が出された。アマンダはアメリカに帰国しているが、弁護士は彼女がイタリア最高裁に上訴するだろうと語っている。

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 ・“Goodbye To Language 3D (Adieu Au Langage 3D)”(仏) 監督:ジャン=リュック・ゴダール [北米プレミア]
 出演:Kamel Abdeli、Dimitri Basil、Zoé Bruneau、Richard Chevallier、Jessica Erickson、Héloise Godet、Alexandre Païta
 物語:既婚の女性と独身の男性が出会う。彼は、愛し合い、ケンカをする。一匹の犬がうろうろする。そして、季節が過ぎ、第2の映画が始まる……。
 ゴダールの39本目の長編監督作品。3D。
 カンヌ国際映画祭2014 コンペティション部門出品。審査員賞、パルム・ドッグ第2席受賞。

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 ・“A Pigeon Sat On A Branch Reflecting On Existence (En Duva Satt På En Gren Och Funderade På Tillvaron)”(スウェーデン・ノルウェー・仏・独) 監督: ロイ・アンダーソン [北米プレミア]
 物語:冗談グッズ(joke items)を売り歩いて世界を飛び回っている2人のセールスマンがいて、彼らは仕事に疲れている。本作では、彼らを通して、世界の現在、過去、未来を見せる。世界には様々な暮らしや環境があり、人は脆いということが示される。
 タイトルには、ブリューゲルの『雪中の狩人』に描かれている世界を、その中に描かれている鳥の視点で見てみたらどうなるか、想像してみようといった意味合い(「視点の入れ替え」の提案)が込められている。
 『散歩する惑星』、『愛おしき隣人』に続く“living”3部作の最終章。
 ベネチア国際映画祭2014 コンペティション部門出品。


 ・“1001 Grams”(ノルウェー・独・仏) 監督:ベント・ハーメル [ワールド・プレミア]
 物語:1キログラムの定義は、「国際キログラム原器の質量」であり、普遍的な物理量ではなく、人工物(1879年に作成された3つのキログラム原器の1つで、90%のプラチナと10%のイリジウムからなる。パリ郊外セーヴルの国際度量衡局(BIPM)に保管されている)に基づいて定義されている。しかも、国際キログラム原器の質量は、不安定で、表面吸着などの影響により年々増加している。主人公は、仕事に取りつかれたラボの研究者マリーで、最近、離婚を経験した。彼女は、パリで開催された「重さ」に関するセミナーに出席し、そこで全く新しい経験をする。彼女は、自分の失意や悲しみ、愛に関する「尺度」について考え、これからの自分の人生(の重さや尺度)と折り合いをつけて生きていくことを学ぶ。

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 ・“Leviathan”(ロシア) 監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ [カナダ・プレミア]
 出演:Alexey Serebryakov、Elena Lyadova、ヴラディミール・ヴドヴィチェンコフ(Vladimir Vdovichenkov)
 物語:ニコライは、若い妻リリヤと、10代の息子ロムカとともに、時々クジラがやってくるような、ロシア北部のバレンツ海に面した小さな町に住んでいる。悪徳の町長が、ニコライ自動車修理店と家と土地を差し押さえようとする。ニコライは、軍隊時代の仲間で、今はやり手の弁護士になっている友人に相談し、町長を負かすには、ヤツの汚職の証拠をつかむしかないと覚悟を決める。
 カンヌ国際映画祭2014 コンペティション部門出品。脚本賞(アンドレイ・ズビャギンツェフ、Oleg Negin)受賞。

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 ・“The Golden Era (黄金時代/Huang Jin Shi Dai)”(中・香港) 監督:アン・ホイ [北米プレミア]
 出演:タン・ウェイ、馮威(フェン・ウェイ/ Feng Shaofeng)
 物語:中国の女性作家蕭紅(1911-1942)と同じく作家の蕭軍(1907-1988)の物語。1920年代から40年代の中国。若者たちには夢があり、自由や愛を追い求めた。それは、まさに黄金時代であり、彼らの希望は、国の未来そのものだった。黒龍江省出身の蕭紅は、親の決めた結婚が嫌で、家を飛び出す。ハルピンで、新聞記者をしていた蕭軍と出会い、彼の勧めで、新聞に原稿を書くようになる。やがて上海で魯迅に紹介されて、作家として本格的にデビューし、その才能を花開かせる。蕭軍と別れた後、彼女は、若い作家と結婚し、子供をもうけるが、死別し、その後、香港で病死する。177分。
 ベネチア国際映画祭2014 アウト・オブ・コンペティション部門出品。
 ※フォ・ジェンチイ監督が、同じ題材を2012年に“蕭紅(Falling Flowers)”として映画化し、主演のソン・ジア(宋佳)が高い評価を受けている。

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 ・『自由が丘8丁目』“Hill Of Freedom (Ja-Yu-Ui Eon-Deok)”(韓) 監督:ホン・サンス [北米プレミア]
 出演:加瀬亮、ムン・ソリ、ソ・ヨンファ、キム・ウィソン、ユン・ヨジョン、キ・ジュボン、イ・ミヌ、チョン・ウンチェ
 物語:グォンは、学校で講師をしているが、体を痛め、山で療養する。その後、学校に戻ったを、自分宛の分厚い手紙が待ち受けている。2年前、学校にはモリという名の日本人講師がいて、彼は、グォンにプロポーズする。彼女は、いったん考えさせてくれというが、翌日、断ることに決める。その後、彼は、日本に帰ったが、今回受け取ったのは、そのモリからの手紙だった。 彼女は、手紙を読み始めるが、新鮮な空気が吸いたくなり、手紙を手にしたまま階段を下りていく。頭がぼーっとした彼女は、倒れ、持っていた手紙をばら撒いてしまう。手紙には、通し番号が入れられておらず、正しい順番がわからなくなってしまう。
 ベネチア国際映画祭2014 Orizzonti部門出品。

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 ・“Revivre (Hwajang/ Make-Up)”(韓) 監督:イム・グォンテク [北米プレミア]
 出演:アン・ソンギ、キム・ギュリ、キム・ホジョン、キム・ビョンチュン、ヨ・ミンジョン、パク・チョンシク
 物語:50代半ばのオサンムは、大手化粧品会社の重役で、癌による4年間闘病生活の果てに妻を失う。知らせを聞いてかけつけた娘が泣くのを見て、彼は、癌の再発を知って、妻が嗚咽したのを思い出す。葬式の席に、部下が彼の決済が必要な書類を持ってくる。新製品の発売を控えて、広告のコピーやモデルを決めなければならないが、彼は別のことを考えている。それは葬式に黒いパンツスーツでやってきた部下の女性チュ・ウンジュのことで、妻を看病している間も彼は彼女のことを思慕していたのだ。
 韓国のベストセラー作家金薫(キム・フン)が2003年に発表した小説で、第28回文学賞受賞作の“화장”の映画化。
 イム・グォンテクの102本目の監督作品。
 ベネチア国際映画祭2014 アウト・オブ・コンペティション部門出品。

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 ・“Timbuktu”(仏・モーリタニア・マリ) 監督:アブデラマン・シサコ(Abderrahmane Sissako) [北米プレミア]
 出演:Abel Jafri、Pino Desperado、ヒシャーム・ヤクビ(Hichem Yacoubi)、Kettly Noël、Toulou Kiki
 物語:マリ北部の小さな町Aguelhokで、若いカップルが2人の子供と幸せに暮らしていた。ところが、2012年7月22日に彼らは投石により惨殺される。この3ヶ月前、イスラム・グループAnsar Dineが、同地にあったマリの軍事基地を掌握したと宣言する。彼らは、その時に、82人の兵士と一般人を殺害し、フランス政府から告発されることになった。一家を殺したのもこのイスラム・グループで、彼らは、イスラムの教えに従い、このカップルが結婚せずに子供をもうけたことに対して罰(石打ちの刑)を与えたというのだった。一帯に住んでいたのは、遊牧民が大半だったが、この事件以後、多くがアルジェリアへと避難した。
 実際にあった事件に基づく作品。
 カンヌ国際映画祭2014 コンペティション部門出品。
 パリ映画祭2014 プレミア部門出品。
 エルサレム映画祭2014 スピリット・オブ・フリーダム賞受賞。

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 ・トロント国際映画祭2014 ラインナップ その1 GALA部門、SPECIAL PRESENTATIONS部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201407/article_19.html
 ・トロント国際映画祭2014 ラインナップ その2 SPECIAL PRESENTATIONS部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201407/article_20.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2014年3月~11月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201403/article_4.html

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