ヨーロッパ映画賞2013 ノミネーション発表!

 第26回ヨーロッパ映画賞のノミネーションが、第10回セビリヤ・ヨーロッパ映画祭で発表されました。(11月9日)

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 ◆作品賞
 ・『鑑定士と顔のない依頼人』(伊) 監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
 ・『ブランカニエベス』(西・仏) 監督:パブロ・ベルヘル
 ・“The Broken Circle Breakdown”(ベルギー) 監督:フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン(Felix van Groeningen)
 ・“La Grande Bellezza(The Great Beauty)”(伊・仏) 監督:パオロ・ソレンティーノ
 ・『コーヒーをめぐる冒険』“Oh Boy!”(独) 監督:ヤン・オーレ・ゲルスター(Jan Ole Gerster)
 ・『アデル、ブルーは熱い色』“La Vie D’Adele: Chapitres 1 & 2 (Adele: Chapters 1 & 2)”(仏) 監督:アブデラティフ・ケシシュ

 パオロ・ソレンティーノは、2008年に『イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男-』でノミネート。

 ◆監督賞
 ・パブロ・ベルヘル 『ブランカニエベス』
 ・フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン “The Broken Circle Breakdown”
 ・アブデラティフ・ケシシュ 『アデル、ブルーは熱い色』“La Vie D’Adele: Chapitres 1 & 2 (Adele: Chapters 1 & 2)”
 ・フランソワ・オゾン 『危険なプロット』(仏)
 ・パオロ・ソレンティーノ “La Grande Bellezza (The Great Beauty)”
 ・ジュゼッペ・トルナトーレ 『鑑定士と顔のない依頼人』

 フランソワ・オゾンは、2001年に『スイミング・プール』で2003年に、『まぼろし』でノミネート。
 パオロ・ソレンティーノは、2008年に『イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男-』でノミネート。
 ジュゼッペ・トルナトーレは、2007年に『題名のない子守唄』でノミネート。

 ◆男優賞
 ・ジュード・ロウ 『アンナ・カレーニナ』(英)(監督:ジョー・ライト)
 ・ヨハン・ヘルデンベルグ(Johan Heldenbergh) “The Broken Circle Breakdown”
 ・ファブリス・ルキーニ 『危険なプロット』
 ・トニ・セルヴィッロ “La Grande Bellezza (The Great Beauty)”
 ・トム・シリング 『コーヒーをめぐる冒険』

 トニ・セルヴィッロは、2008年に『イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男-』と『ゴモラ』で受賞。

 ◆女優賞
 ・キーラ・ナイトレイ 『アンナ・カレーニナ』
 ・ヴェールレ・バーテンス(Veerle Baetens) “The Broken Circle Breakdown”
 ・バーバラ・スコーヴァ 『ハンナ・アーレント』(独・ルクセンブルク・仏・イスラエル)(監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ)
 ・ナオミ・ワッツ 『インポッシブル』(西)(監督:フアン・アントニオ・バヨナ)
 ・ルミニツァ・ゲオルギウ “Pozitia Copilului(Child's Pose)”(ルーマニア)(監督:Călin Peter Netzer)

 バーバラ・スコーヴァは、1992年に『ヨーロッパ』で主演女優賞にノミネート、1991年に『ボイジャー』で助演女優賞にノミネート。

 ◆脚本賞
 ・トム・ストッパード 『アンナ・カレーニナ』
 ・ジュゼッペ・トルナトーレ 『鑑定士と顔のない依頼人』
 ・カール・ヨース(Carl Joos)、フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン “The Broken Circle Breakdown”
 ・フランソワ・オゾン 『危険なプロット』
 ・パオロ・ソレンティーノ、ウンベルト・コンタレッロ(Umberto Contarello) “La Grande Bellezza (The Great Beauty)”

 フランソワ・オゾンは、2002年に『8人の女たち』でノミネート。
パオロ・ソレンティーノは、2008年に『イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男-』でノミネート。

 ◆最優秀コメディー賞(European Comedy 2013) [新設]
 ・『アイム・ソー・エキサイテッド!』“Los Amantes Pasajeros(I’m So Excited!)”(西) 監督:ペドロ・アルモドバル
 ・“Benvenuto Presidente!(Welcome Mr President!)”(伊) 監督:Riccardo Milani
 ・『愛さえあれば』(デンマーク・スウェーデン・伊・仏・独) 監督:スザンネ・ビア
 ・“Svecenikova Djeca(The Priest’s Children)”(クロアチア・セルビア) 監督:Vinko Brešan

 ◆ドキュメンタリー賞 11月4日発表
 ・『殺人という行為』“Act of Killing”(デンマーク・ノルウェー・英) 監督:ジョシュア・オッペンハイマー
 ・“L'escale (Stop-Over)”(スイス・仏) 監督:Kaveh Bakhtiari
 ・“The Missing Picture (L’image manquante)”(カンボジア・仏) 監督:リティー・パニュ

 ◆長編アニメーション賞 9月30日発表
 ・“The Congress”(イスラエル・独・ポーランド・ルクセンブルク・仏・ベルギー) 監督:アリ・フォルマン
 ・“Jasmine”(仏) 監督:Alain Ughetto
 ・“Pinocchio”(伊・ルクセンブルク・仏・ベルギー) 監督:エンツォ・ダロ(Enzo d' AIò)

 ◆短編映画賞 ヨーロッパの15の映画祭で順次発表されていき、今年は9月22日のエンカウンター短編&アニメーション映画祭(ブリストル)でコンプリート。

 ・ブリストル(英)代表:“Orbit Ever After”(英) 監督:Jamie Stone
 ・コーク(アイルランド)代表:“Morning”(英・アイルランド/21分) 監督:Cathy Brady
 ・ヴィラ・ド・コンデ(ポルトガル)代表:“Cut”(独/12分) 監督:Christoph Girardet、Matthias Mueller [実験映画]
 ・バリャドリッド(西)代表:『死の影』“Dood Van Een Schaduw (Death of a Shadow)”(ベルギー・仏/20分) 監督:Tom Van Avermaet
 ・クレモン・フェラン(仏)代表:“Skok (Jump)”(ブルガリア/30分) 監督:Petar Valchanov、 Kristina Grozeva
 ・ゲント(ベルギー)代表:“As Ondas (The Waves)”(ポルトガル/22分) 監督:Miguel Fonseca
 ・ロッテルダム(オランダ)代表:“Though I Know The River is Dry”(エジプト・パレスチナ・英/20分) 監督:Omar Robert Hamilton
 ・ロカルノ(スイス)代表:“Zima”(ロシア/12分) 監督:Cristina Picchi [ドキュメンタリー]
 ・ベネチア(イタリア)代表:“Houses With Small Windows”(ベルギー/15分) 監督:Bülent Öztürk
 ・ベルリン(独)代表:“Misterio (Mistery)”(西/12分) 監督:Chema García Ibarra
 ・クラクフ(ポーランド)代表:“Letter”(ロシア/20分) 監督:セルゲイ・ロズニタ(Sergei Loznitsa) [ドキュメンタリー]
 ・サラエボ(ボスニア ヘルツェゴビナ)代表:“A Story For The Modlins”(西/26分) 監督:Sergio Oksman [ドキュメンタリー]
 ・ドラマ(ギリシャ)代表:“Butter Lamp(La lampe au beurre de yak/酥油燈)”(中・仏/15分) 監督:HuWei(胡佛)
 ・タンペレ(フィンランド)代表:“Sonntag 3 (Sunday 3)”(独/14分) 監督:Jochen Kuhn [アニメーション]
 ・グリムスター(ノルウェー)代表:“Yaderni Wydhody (Nuclear Waste)”(ウクライナ/25分) 監督:Myroslav Slaboshpytskiy

 ◆ディスカバリー賞(第1回作品賞) 10月14日発表
 ・“La Plaga(The Plague)”(西) 監督:Neus Ballús
 ・“Miele”(伊・仏) 監督:ヴァレリア・ゴリーノ
 ・『コーヒーをめぐる冒険』“Oh Boy!”(独) 監督:ヤン・オーレ・ゲルスター(Jan Ole Gerster)
 ・“Eat Sleep Die (Äta sova dö)”(スウェーデン) 監督:Gabriela Pichler
 ・“Call Girl”(スウェーデン・アイルランド・フィンランド・ノルウェー) 監督:Mikael Marcimain

 ◆ピープルズ・チョイス賞 8月30日発表
 ・『アンナ・カレーニナ』(英) 監督:ジョー・ライト
 ・“La Cage Dorée (The Gilded Cage)”(ポルトガル・仏) 監督:Ruben Alves
 ・『インポッシブル』(西) 監督:フアン・アントニオ・バヨナ
 ・『アイム・ソー・エキサイテッド!』“Los Amantes Pasajeros (I'm So Excited!)”(西) 監督:ペドロ・アルモドバル
 ・“The Broken Circle Breakdown”(ベルギー・オランダ) 監督:フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン(Felix van Groeningen)
 ・『鑑定士と顔のない依頼人』(伊) 監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
 ・『コーヒーをめぐる冒険』“Oh Boy!”(独) 監督:ヤン・オーレ・ゲルスター(Jan Ole Gerster)
 ・『ザ・ディープ』(アイスランド・ノルウェー) 監督:バルタザール・コルマウクル
 ・『愛さえあれば』(デンマーク・スウェーデン・伊・仏・独) 監督:スザンネ・ビア
 ・『シュガーマン 奇跡に愛された男』(英・スウェーデン) 監督:マリク・ベンジェルール
 ・『コン・ティキ』(ノルウェー・デンマーク・英・独・スウェーデン) 監督:ヨアヒム・ローニング、エスペン・サンドベリ

 【技術部門】

 10月26日に受賞者のみ発表。

 ※審査員:トゥオマス・カンテリネン(Tuomas Kantelinen:フィンランドの作曲家)、Francesco Ranieri Martinotti(イタリアの監督・プロデューサー)、Karel Och(チェコの映画祭プログラマー)、Simón de Santiago Aréizaga(スペインのプロデューサー)、エルベ・シュネイ(Hervé Schneid:フランスの映画編集者)、Marek Septimus Wieser(スウェーデンの撮影監督)、ヤスミラ・ジュバニッチ

 ◆撮影監督賞(European Cinematographer 2013 – Prix Carlo di Palma)
 ◎Asaf Sudry “Lemale Et Ha’Halal (Fill the Void)”(イスラエル)(監督:Rama Burshtein)
 Asaf Sudryは、『ボーフォート レバノンからの撤退』などを手がける撮影監督で、この作品で、ハイファ国際映画祭2012 最優秀撮影賞、イスラエル・アカデミー賞2012 撮影賞を受賞しています。

 ◆編集者賞(European Editor 2013)
 ◎クリスティアーノ・トラヴァリョーリ(Cristiano Travaglioli) “La Grande Bellezza (The Great Beauty)”(伊・仏)(監督:パオロ・ソレンティーノ)
 クリスティアーノ・トラヴァリョーリは、『きっと ここが帰る場所』『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』などを手がける映画編集者です。

 ◆プロダクション・デザイナー賞(European Production Designer 2013)
 ◎サラ・グリーンウッド 『アンナ・カレーニナ』(英)(監督:ジョー・ライト)
 サラ・グリーンウッドは、この作品で、放送映画批評家協会賞2013 美術賞、米・美術監督組合賞(ADG)2013 歴史もの映画部門賞、イブニング・スタンダード英国映画賞2013 技術貢献賞など受賞、米国アカデミー賞2013 美術賞、BAFTA英国アカデミー賞2013美術賞などノミネート。

 ◆衣裳デザイナー賞(European Costume Designer 2013) [新設]
 ◎パコ・デルガド 『ブランカニエベス』(西・仏)(監督:パブロ・ベルヘル)
 パコ・デルガドは、2012年度の作品では『レ・ミゼラブル』でのノミネート&受賞が多かったようですが、この作品でゴヤ賞2013を受賞しています。

 ◆音響デザイナー賞(European Sound Designer 2013) [新設]
 ◎Matz Müller & Erik Mischijew 『パラダイス:神』(オーストリア・独・仏)(監督:ウルリッヒ・ザイドル)
 Matz Müller & Erik Mischijewは、『パラダイス』3部作のほか、ザイドルの『ドッグ・デイズ』、ジェシカ・ハウスナーの『Lovely Rita ラブリー・リタ』『Hotel ホテル』『ルルドの泉で』などを手がけています。Erik Mischijewは、単独では、『ブロンドと柩の謎』『モンゴル』なども手がけています。ともに、ドキュメンタリーやTV作品が多いようです。

 ◆作曲家賞(European Composer 2013)
 ◎エンニオ・モリコーネ 『鑑定士と顔のない依頼人』(伊)(監督:ジュゼッペ・トルナトーレ)
 エンニオ・モリコーネは、この作品で、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞とナストロ・ダルジェント賞を受賞しています。

 【特別賞・名誉賞】

 ◆生涯貢献賞(Lifetime Achievement Award)
 ◎カトリーヌ・ドヌーヴ

 ◆ワールドシネマへの貢献賞(European Achievement in World Cinema Award)
 ◎ペドロ・アルモドバル

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 主な作品のノミネート状況は以下の通りです。
 ・“The Broken Circle Breakdown”(6):作品・監督・男優・女優・脚本・ピープル
 ・『鑑定士と顔のない依頼人』(4):作品・監督・脚本・ピープル +作曲
 ・“La Grande Bellezza(The Great Beauty)”(4):作品・監督・男優・脚本 +編集
 ・『コーヒーをめぐる冒険』(4):作品・男優・ディスカバリー・ピープル
 ・『アンナ・カレーニナ』(4):男優・女優・脚本・ピープル +プロダクション デザイン
 ・『危険なプロット』(3):監督・男優・脚本
 ・『ブランカニエベス』(2):作品・監督 +衣裳
 ・『アデル、ブルーは熱い色』(2):作品・監督
 ・『インポッシブル』(2):女優・ピープル
 ・『アイム・ソー・エキサイテッド!』(2):コメディー・ピープル
 ・『愛さえあれば』(2):コメディー・ピープル
 ・『ハンナ・アーレント』(1):女優
 ・“Pozitia Copilului(Child's Pose)”(1):女優

 全体としては、先行して発表された技術部門賞の周辺で、ノミニーの多くが選ばれる結果になっています。

 オフィシャル・セレクションには入っていなかった『アデル、ブルーは熱い色』が、理事会の推薦枠で2部門にノミネートされたこと、“The Broken Circle Breakdown”が思いのほか高い評価を受けていること以外は、概ね順当なノミネーションになったと言えるのではないでしょうか。

 『アデル、ブルーは熱い色』は、オフィシャル・セレクションに入っていなかったので、てっきり本年度の対象作品ではないのかと思っていたら、単にオフィシャル・セレクションに入っていなかっただけのようです。

 オフィシャル・セレクションを眺めた印象では、本年度は『鑑定士と顔のない依頼人』の圧勝かと予想されたのですが、男優賞と女優賞にはノミネートされず、また『アデル、ブルーは熱い色』が作品賞と監督賞にノミネートされたことで、少なくとも『鑑定士と顔のない依頼人』の圧勝という感じでは終わらないことが明らかになりました。作品賞と監督賞は、『鑑定士と顔のない依頼人』と『アデル、ブルーは熱い色』の一騎打ちという感じでしょうか。

 ノミニーの大半は、初ノミネートで、受賞すれば初受賞です。

 授賞式は、12月7日にベルリンで行われます。

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 *当ブログ記事

 ・ヨーロッパ映画賞2013 技術部門6部門 受賞者発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201310/article_37.html

 ・ヨーロッパ映画賞2013 ディスカバリー賞 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201310/article_22.html

 ・ヨーロッパ映画賞2013 アニメーション賞 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201310/article_1.html

 ・ヨーロッパ映画賞2013 短編映画賞 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201309/article_40.html

 ・ヨーロッパ映画賞2013 オフィシャル・セレクション その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201309/article_19.html
 ・ヨーロッパ映画賞2013 オフィシャル・セレクション その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201309/article_20.html

 ・ヨーロッパ映画賞2013 ピープルズ・チョイス賞 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201309/article_4.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年5月~12月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_9.html

 追記:
 ・ヨーロッパ映画賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_16.html

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