ベネチア国際映画祭2013 追加上映作品

 第70回ベネチア国際映画祭の追加上映作品が発表されました。(8月8日)

 【アウト・オブ・コンペティション部門】

 ・“Une Promesse(A Promise)”(仏・ベルギー) 監督:パトリス・ルコント
 出演:レベッカ・ホール、アラン・リックマン、リチャード・マッデン(Richard Madden)
 物語:第一次世界大戦前のドイツ。ルードヴィッヒは、実業家カール・ホフマイスターの秘書の職を得、カールの屋敷で暮らすようになる。ルードヴィヒは、カールの妻に恋をし、相手も同じ気持ちであることを知る。ルードヴィヒは、新しい事業のために南アフリカに行くことになり、彼女との再会を約して、ドイツの地を離れる。異国で暮らしながらも、彼は、帰国する日を指折り数えるが、そこで第一次世界大戦が起こり、帰国できる状況ではなくなる。そして9年の月日が流れる。帰国した彼は、事業家が亡くなっていることを知る。これで2人の間には障害はなくなったはずだった。しかし、自分の中にもう昔のような情熱がないことに気づくのだった……。
 シュテファン・ツヴァイクの“Le Voyage dans le passé”の映画化。

画像

 ・“Dai nostri inviati – La Rai racconta la Mostra del Cinema 1980 – 1989”(伊) 監督: Enrico Salvatori、Giuseppe Giannotti、Davide Savelli [スペシャル・イベント]
 RAIによるベネチア国際映画祭に関するドキュメンタリーで、2010年に発表された「1954-1967」、2011年に発表された「1968-1979」に続く第3弾。

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 あと、今回のベネチア国際映画祭には、70周年を記念して現在制作中の“Venezia 70 - Future Reloaded”という作品があり、これは70人の監督による60秒から90秒の短編の連作ですが、8月9日現在でまだ56人で、なかなかコンプリートになりません。
 現在まで、発表されている監督は―
 カリム・アイノズ(Karim Ainouz)(ブラジル)、ジョン・アコムフラー(ガーナ)、Hara Alabdalla(シリア)、ベルナルド・ベルトルッチ、カトリーヌ・ブレイヤ、Julio Bressane(ブラジル)、Rama Burshtein(イスラエル)、Antonio Capuano(伊)、ピーター・チャン、イザベル・コイシェ、Amiel Courtin-Wilson(オーストラリア)、Jan Cvitcovic(スロヴェニア)、クレール・ドゥニ、ラヴ・ディアス、Amit Dutta(インド)、アトム・エゴヤン、アレクセイ・フェドルチェンコ、デヴィデ・フェラーリオ(Davide Ferrario)(伊)、フレデリック・フォンテーヌ(Frederic Fonteyne)(ベルギー)、ジェームズ・フランコ、Lluis Gatler(西)、ハイレ・ゲリマ、アレクセイ・ゲルマン・ジュニア、アモス・ギタイ、モンテ・ヘルマン、ホン・サンス、ブノワ・ジャコー、ジャ・ジャンクー、セミフ・カプランオール、シェカール・カプール、マルレン・フツィエフ(ロシア)、アッバス・キアロスタミ、キム・ギドク、ヨルゴス・アンティモス、パブロ・ラライン、トビアス・リンホルム、Guido Lombardi(伊)、Jazmin Lopez(アルゼンチン)、ミルチョ・マンチェフスキー、サミュエル・マオズ、Pietro Marcello(伊)、Franco Maresco(伊)、ブリランテ・メンドーサ、ウォルター・サレス、ポール・シュレイダー、アピチャッポン・ウィーラセタクン。

 参加監督の条件は、過去20年間で少なくとも1回はベネチア国際映画祭に参加したことのある監督ということになっています。

 テーマや(時間以外の)条件は全く指定されておらず、作り手の自由に任されています。

 参加した監督のパーソナルな芸術的洞察力を通して、映画の未来を照らし出すような作品になれば、というのが、映画祭サイドの意図するところですが、果たしてどういう作品になっているでしょうか。

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 *当ブログ記事

 ・ベネチア国際映画祭2013コンペティション部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201307/article_20.html
 ・ベネチア国際映画祭2013 アウト・オブ・コンペティション部門、Orizzonti部門、ベネチア・クラシックス部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201308/article_4.html
 ・ベネチア国際映画祭2013 ベネチア・クラシックス部門、批評家週間、ベネチア・デイズ ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201308/article_5.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年5月~12月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_9.html

 追記:
 
 残りの参加監督は以下の通りです。

 Salvatore Mereu(伊)、Celina Murga(アルゼンチン)、アミール・ナデリ、シリン・ネシャット、エルマンノ・オルミ、ニコラス・ペレダ(Nicholas Pereda)(メキシコ)、Franco Piavoli(伊)、Giuseppe Piccioni(伊)、ミケーレ・プラチド、エドガー・ライツ(Edgar Reitz)(独)、ジョアン・ペドロ・ロドリゲス(Joao Pedro Rodrigues)(ポルトガル)、ウルリッヒ・ザイドル、トッド・ソロンズ、園子温、ジャン=マリー・ストローブ、Tusi Tanasese(サモア)、Tariq Teguia(アルジェリア)、パブロ・トラペロ、Athina Rachel Tsangari(ギリシャ)、塚本晋也、テレーザ・ヴィラヴェルデ(Teresa Villaverde)(ポルトガル)、ワン・ビン、ヨン・ファン、クシシュトフ・ザヌーシ

 この作品は、当然、カンヌ国際映画祭60周年記念作品の『それぞれのシネマ』と比較されることになりますが、『それぞれのシネマ』がコンペティション部門常連監督ばかりを揃えたのに対し、こちらはまだまだ知られていない監督も多く、ちょっとバランスの悪さも感じさせ、ベネチア国際映画祭ゆかりの監督を集めるにしてももっと他にいただろうと思わなくもありません。
 まあ、しょせんイベント映画だし、1分程度の短編を70本も続けて観る、観せられることにどれだけの意味があるのか(1時間半ずっとCMだけの番組を見せられる感じ?)と思ったりもしますが、DVDでリリースされれば1つ1つの作品をじっくりと何度も観られるし、ひょっとするとこの中から発見される監督もあるのかもしれません。

 ちなみに、『それぞれのシネマ』は、34組36人の監督が参加していますが、これら2つの作品に共通して参加している監督には、アモス・ギタイ、アトム・エゴヤン、アッバス・キアロスタミ、ウォルター・サレスがいます。

 なお、個々の作品の上映順がどうなっているのか、よくわかりませんが、参加監督の発表は、変則的に監督名のアルファベット順で行なわれていました。最終的なリストも監督名のアルファベット順です。

 この作品は、ベネチア国際映画祭の70周年企画であり、70人揃わないと格好がつかないので、ひょっとすると保険として「困ったら頼むかもしれない」と声をかけられていた監督もいるのかもしれませんね。

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