ボストン映画批評家協会賞2012 発表!

 .ボストン映画批評家協会賞(BSFC:The Boston Society of Film Critics )2012が発表されました。(12月9日)

 ボストンは、ハーバード大学やボストン美術館、ボストン・オペラハウス、ボストン交響楽団、そしてボストン・グローブ紙を擁する学問と芸術の町だけあってか、メインの映画賞のほかに、魅力的な上映プログラムや、意欲的な上映活動を行なっている個人や団体を表彰しているところがユニークです。

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 ◆作品賞
 ◎『ゼロ・ダーク・サーティ』 監督:キャスリン・ビグロー
 次点:『ムーンライズ・キングダム』 監督:ウェス・アンダーソン
 次点:『愛、アムール』(オーストリア・仏・独) 監督:ミヒャエル・ハネケ

 ◆監督賞
 ◎キャスリン・ビグロー 『ゼロ・ダーク・サーティ』
 次点:ポール・トーマス・アンダーソン 『ザ・マスター』

 ◆主演男優賞
 ◎ダニエル・デイ=ルイス 『リンカーン』
 次点:ドニ・ラヴァン “Holy Motors”(仏・独)(監督:レオス・カラックス)

 ◆主演女優賞
 ◎エマニュエル・リヴァ 『愛、アムール』
 次点:デニー・イップ 『桃さんのいあわせ』(香港・中)(監督:アン・ホイ)

 ◆助演男優賞
 ◎エズラ・ミラー “Perks of Being a Wallflower”
 次点:クリストフ・ヴァルツ 『ジャンゴ 繋がれざる者』)

 ◆助演女優賞
 ◎サリー・フィールド 『リンカーン』
 次点:エマ・ワトソン “Perks of Being a Wallflower”

 ◆脚本賞
 ◎トニー・クシュナー,『リンカーン』
 次点:ウェス・アンダーソン 『ムーンライズ・キングダム』

 ◆撮影賞
 ◎ミハイ・マライメア・ジュニア 『ザ・マスター』
 次点:ロバート・D・イェーマン 『ムーンライズ・キングダム』
 次点:クラウディオ・ミランダ 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』

 ◆編集賞
 ◎ウィリアム・ゴールデンバーグ、ディラン・ティチェナー 『ゼロ・ダーク・サーティ』
 次点:『アルゴ』

 ◆音楽賞(Best Use of Music)
 ◎『ムーンライズ・キングダム』
 次点:『ジャンゴ 繋がれざる者』

 ◆ニュー・フィルムメーカー賞(Best New Filmmaker)
 ◎David France “How to Survive a Plague”
 次点:Benh Zeitlin “Beasts of the Southern Wild”

 ◆アニメーション賞
 ◎『フランケンウィニー』 監督:ティム・バートン
 次点:“ParaNorman” 監督:Chris Butler、サム・フェル

 ◆ドキュメンタリー賞
 ◎“How to Survive a Plague” 監督:David France
 次点:“Queen of Versailles” 監督:ローレン・グリーンフィールド(Lauren Greenfield)

 ◆外国語映画賞
 ◎『愛、アムール』(オーストリア・仏・独) 監督:ミヒャエル・ハネケ
 次点:“Holy Motors”(仏・独) 監督:レオス・カラックス

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 【表彰と再発見】(Commendations and Rediscoveries)

 ◆特集上映(Film Series)

 ◎「踊らなくちゃ:アメリカ・ミュージカル映画の研究」“Gotta Dance: A Survey of the American Film Musical”@ ArtsEmerson/Paramount Theater(1月20日-3月30日)
 ・『サニー・サイド・アップ』“Sunnyside Up”(米/1928)  監督:デイヴィッド・バトラー(David Butler) [未DVD化作品/修復版]
 ・『ブロードウェイ・メロディー』“The Broadway Melody”(米/1929) 監督:ハリー・ボーモント(Harry Beaumont)
 ・『デキシー歌舞曲』“Hearts in Dixie”(米/1929) 監督:ポール・スローン(Paul Sloane) [レア・アーカイブ・プリント]
 ・『デリシャス』“Delicious”(米/1931)  監督:デイヴィッド・バトラー [未DVD化作品/ニュープリント]
 ・『今晩は愛して頂戴ナ』“Love Me Tonight”(米/1932)  監督:ルーバン・マームリアン [修復版]
 ・『月の宮殿』“Moonlight And Pretzels”(米/1933) 監督:カール・フロイント(Karl Freund)、モンテ・ブライス(Monte Brice)
 ・『ブルースを唄ふ女』“Torch Singer”(米/1933) 監督:アレクサンダー・ホール(Alexander Hall)、ジョージ・サムンズ(George Somnes)
 ・『フットライト・パレード』“Footlight Parade”(米/1933) 監督:ロイド・ベーコン(Lloyd Bacon)
 ・『メリィ・ウィドウ』“The Merry Widow”(米/1934) 監督:エルンスト・ルビッチ
 ・『百万弗小僧』“Kid Millions”(米/1934) 監督:ロイ・デル・ルース(Roy Del Ruth)
 ・『輝く瞳』“Bright Eyes”(米/1934) 監督:デイヴィッド・バトラー
 ・『トップ・ハット』“Top Hat”(米/1935) 監督:マーク・サンドリッチ(Mark Sandrich)
 ・『巨星ジークフェルド』“The Great Ziegfeld”(米/1936) 監督:ロバート・Z・レオナード
 ・“Swing!”(米/1938)  監督:オスカー・ミショー(Oscar Micheaux) [レア・アーカイブ・プリント]
 ・『アメリカの結婚仲買人』“American Matchmaker”(米/1940)  監督:エドガー・G・ウルマー [修復版]
 ・『雨に唄えば』“Singin’ in the Rain”(米/1952) 監督:スタンリー・ドーネン、ジーン・ケリー

 ◎「狂気と異常:エーリッヒ・フォン・シュトロハイムの美しき遺産」“Cruel and Unusual: The Exquisite Remains of Erich Von Stroheim”@Harvard Film Archive(7月6日-16日)
 ・『アルプス颪』“Blind Husbands”(米/1919) 監督:エーリッヒ・フォン・シュトロハイム
 ・『愚なる妻』“Foolish Wives”(米/1922) 監督:エーリッヒ・フォン・シュトロハイム
 ・『グリード』“Greed”(米/1925) 監督:エーリッヒ・フォン・シュトロハイム
 ・『メリー・ウイドー』“The Merry Widow”(米/1925) 監督:エーリッヒ・フォン・シュトロハイム
 ・『結婚行進曲』“The Wedding March”(米/1928) 監督:エーリッヒ・フォン・シュトロハイム
 ・『クィーン・ケリー』“Queen Kelly”(米/1929) 監督:エーリッヒ・フォン・シュトロハイム
 ・“Hello, Sister!”(米/1933) 監督:エーリッヒ・フォン・シュトロハイム
 ・『サンセット大通り』“Sunset Boulevard”(米/1950) 監督:ビリー・ワイルダー

 ◎「ニコラス・ケイジ:グレイテスト・アメリカン・アクター」“Nicolas Cage: Greatest American Actor”@The Brattle Theatre(6月11日-21日)
 “Valley Girl”(1983)、『赤ちゃん泥棒』(1988)、『バンパイア・キッス』(1990)、『ワイルド・アット・ハート』(1991)、『コン・エアー』(1997)、『フェイス/オフ』(1998)、『スネーク・アイズ』(1999)、『アダプテーション』(2003)、『ウィッカーマン』(2006)、『ゴーストライダー』(2007)、『バッド・ルーテナント』(2009)。
 『ザ・ロック』が『ゴーストライダー』に差し替えになったようです。

 ◎“UCLA Festival of Preservation”@The Museum of Fine Arts
 UCLAの映画&TVアーカーブからのセレクション。作品を入れ替えつつ、国内を巡回したようです。下記はヒューストンで上映されたラインナップ。
 ・“On the Vitaphone: 1927–30”(1927-30) 監督:複数の監督たち
 ・『十字軍』“The Crusades”(1935) 監督:セシル・B・デミル
 ・『夜の他人』“Strangers in the Night”(1944) 監督:アンソニー・マン
 ・『眠りの館』“Sleep, My Love”(1948) 監督:ダグラス・サーク
 ・『犯人を逃がすな』“Cry Danger”(1951) 監督:ロバート・パリッシュ
 ・“This Is Your Life: Holocaust Stories”(1953-61) 監督:Axel Gruenberg、Richard Gottlieb
 ・“Samuel Beckett's “Film” ”(1965) 監督:アラン・シュナイダー(Alan Schneider)
 ・『ワンダ』“Wanda”(1970) 監督:バーバラ・ローデン(Barbara Loden)
 ・『わが心のジミー・ディーン』“Come Back to the 5 & Dime, Jimmy Dean, Jimmy Dean”(1982) 監督:ロバート・アルトマン

 ◎「ジャファール・パナヒ:これは回顧上映ではない」“Jafar Panahi: This Is Not a Retrospective”@Harvard Film Archive(11月30日-12月3日)
 ・『白い風船』(1995)
 ・『鏡』(1997)
 ・『チャドルと生きる』(2000)
 ・『クリムゾン・ゴールド』(2003)
 ・『オフサイド・ガールズ』(2006)
 ・『これは映画ではない』(2011)

 ◆最優秀リディスカバリー(Best Rediscoveries)

 ◎“Wake in Fright”(1971/オーストラリア・米)(監督:テッド・コッチェフ)@The Brattle Theatre

 ◎『わが心のジミー・ディーン』“Come Back to the 5 & Dime, Jimmy Dean, Jimmy Dean”(1982)(監督:ロバート・アルトマン)@The Museum of Fine Arts

 ◎『おもひでぽろぽろ』“Only Yesterday”(1991/日)(監督:高畑勲) @The Museum of Fine Arts

 ◎“Citizens Band”(1977)(監督:ジョナサン・デミ)@Harvard Film Archive

 ◎『砂丘』(1970)(監督:ミケランジェロ・アントニオーニ)@Harvard Film Archive

 ◆表彰(Commendations)

 ◎Independent Film Festival Boston
 ここで上映しなければ、決して観られなかったようなインディペンデント映画やドキュメンタリー、短編を10年にわたって上映して、コミュニティーを創出したことに対して。

 ◎Sharon and Lisa Rivoof
 ブランダイス大学のナショナル・センターで、イディッシュ映画を毎年修復し、ボストンおよび世界中で上映したことに対して。

 ◎The Sound of Silents film series
 バークレー音楽大学の学生たちが、Sheldon Mirowitzとバークレー作曲学部によるオリジナルの作曲と演奏で、サイレント映画をシリーズ上映したことに対して。

 ◎Arthur Singer and Ron Goodman
 著書“Boston’s Downtown Movie Palaces”に対して。

 ◎Generoso Fierrofor
 The Complete Works Series at MITというレトロスペクティヴ・シリーズで、ジャック・オディアールや山下敦弘、ジャ・ジャンクー、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン、ペンエーグ・ラッタナルアーン、パク・チャヌク、Corneliu Porumboiuといった国際的なフィルムメーカーの作品を短編から長編まで、上映しているその弛まない努力に対して。

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 ボストン・オンライン映画批評家協会賞とは、13部門中、作品賞・監督賞・主演男優賞・脚本賞・編集賞・ドキュメンタリー賞の6部門が同じ結果になりました。

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 *当ブログ記事

 ・ボストン映画批評家協会賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_20.html
 ・ボストン映画批評家協会賞2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_25.html
 ・ボストン映画批評家協会賞2009 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_23.html
 ・ボストン映画批評家協会賞2008 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_24.html

 ・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_2.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年6月~2013年1月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_9.html

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