詳細解説! 米国アカデミー賞2013 短編アニメーション賞 ショートリスト!

 米国アカデミー賞2013 短編アニメーション賞のショートリストが発表されました。(11月9日)

 今回は、56の有資格作品があり、その中から10作品がショートリストに選ばれています。

 ・『イーグルマン・スタッグ』“The Eagleman Stag”(2010/英) 監督:マイキー・プリーズ(Mikey Please)
 物語:ピーターは、「フライ」を何度も繰り返すと、「ライフ」に聞こえることに気づく。
 BAFTA英国アカデミー賞2011 短編アニメーション賞受賞。
 SXSW映画祭2011 SXSW Wholphin Award受賞。
 イメージフォーラム・フェスティバル2012 出品。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2011 卒業制作部門出品。特別賞受賞。
 広島国際アニメーションフェスティバル2012出品。
 シカゴ国際映画祭2011 最優秀短編賞受賞。
 *動画:http://vimeo.com/41756240

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 ・『ヘッド オーバー ヒールズ』“Head over Heels”(2012/英) 監督:ティモシー・レカート(Timothy Reckart)
 物語:長年の夫婦生活の後で、ウォルターとマッジは、別れて暮らすことに決める。ウォルターは床に、マッジは天井へと。ウォルターは、若い頃のロマンスを取り戻そうと、マッジにアプローチをかけるが、どっちが上かでもめてしまう。
 カンヌ国際映画祭2012 シネフォンダシオン部門出品。
 エジンバラ国際映画祭2012 英国短編コンペティション部門出品。
 広島国際アニメーションフェスティバル2012出品。観客賞受賞。
 ワルシャワ国際映画祭2012出品。
 *参考サイト: http://cargocollective.com/timreckart#Head-Over-Heels

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 ・『消える芸術』“Dripped”(2011/仏) 監督:Léo Verrier
 物語:ジャックは、奇妙な性格の持ち主で、美術館から絵を盗み出しては、それを食べていた。それは、画家たちの創造のプロセスを我が物にするためだ。ところが、ある日、美術館が閉まっていて、彼は自分で絵を描かなくてはならなくなる。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2011 アウト・オブ・コンペティション部門出品。
 アニマ・ムンディ・アニメーションフェスティバル2011 審査員賞受賞(最優秀サウンドトラック)。
 シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2012 最優秀短編アニメーション賞受賞。
 ナッシュヴィル映画祭2012 最優秀短編アニメーション賞受賞。
 クリーヴランド国際映画祭2012最優秀短編アニメーション賞受賞。
 第2回My French Film Festivalにて配信。

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 ・『トラム』“Tram”(2012/仏・チェコ) 監督:ミカエラ・パヴラートヴァ(Michaela Pavlátová)
 物語:路面電車の女性運転手が、運転中に空想し、現実がシュールリアリスティックに変貌し、性的な妄想(phallic delirium)が展開する。
 カンヌ国際映画祭2012 監督週間出品。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2012 グランプリ&国際批評家連盟賞受賞。
 広島国際アニメーションフェスティバル2012出品。国際審査員特別賞受賞。
 オタワ国際アニメーションフェスティバル2012 物語部門(Narrative)出品。
 カトゥーン・ドール2012 ノミネート。

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 ・『火要鎮』“Combustible”(2012/日) 監督:大友克洋
 物語:お若は、勘当され、町火消として生きる決心をした松吉への思いが捨てられない。彼女の狂った情念は、大火となって江戸の町を焼き尽くす。
 2003年の『スチームボーイ』以来の大友克洋の新作。
 自身が1995年に発表した同名の漫画を原作とするアニメーション作品で、2013年公開予定のオムニバス作品『SHORT PEACE ショート・ピース』の中の1編。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2012 短編コンペティション部門出品。

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 ・“The Fall of the House of Usher”(2012/米・ルクセンブルク・仏) 監督:Raul Garcia
 エドガー・アラン・ポーの『アッシャー家の崩壊』をアニメーション化した作品。
 ナレーションは、クリストファー・リー。
 Raul Garciaは、スペイン出身のアニメーターで、アニメーターとしてスペインやフランスのアニメーション作品に関わっているほか、『アラジン』から『ファンタジア2000』までのディズニー作品に参加している。監督としては、いくつかの短編のほか、2008年にスペインで1本の長編を発表している。アニメーションのテクニックに関する2冊の本を出版し、世界各地でアニメーションを教えたりもしている。
 トレーラー:http://www.youtube.com/watch?v=5So_E6yPW40

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 ・“Adam and Dog”(2011/米) 監督:Minkyu Lee
 物語:人類創世記。アダムと、この世に初めて生み出された犬との物語。
 Disney visual developement artist のMinkyu Leeが、ディズニーやドリームワークス、ピクサーなどさまざまなスタジオで働く友人たちと一緒に作り上げた作品。
 アニー賞2012 短編アニメーション賞受賞。
 公式トレーラー:http://vimeo.com/34849443

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 ・“Fresh Guacamole”(2012/米) 監督:PES
 物語:手榴弾をカットして、中身を出し、野球のボールを、文字通り、賽の目に切り刻む。ゴルフボールを絞り、電球はフィラメントを取り除いてピーマンのように刻む。これらをあわせて、チェスの駒から香辛料を振りかけ、まぜたら、できあがり。ゲームのチップを、クッキー代わりに使って、上に乗せて、召し上がれ!
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2012 短編コンペティション部門出品。
 オタワ国際アニメーションフェスティバル2012 物語部門(Narrative)出品。
 *動画: http://www.wimp.com/guacamolepes/

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 ・“Maggie Simpson in‘The Longest Daycare’”(2012/米) 監督:デイヴィッド・シルヴァーマン(David Silverman)
 物語:マージ・シンプソンが、幼児のマギーを幼稚園に預ける。普通クラスのマギーは、同じクラスのジェラルドが、飛んできた蝶を木づちで叩いてつぶし、「アート作品」にしてしまうのを見て、次にこんなことがあったら、蝶を助けてあげようと考える。『蝶の一生』という本を見て、いも虫が蝶になることを知った彼女は、いも虫がさなぎになり、羽化するのを待つ。そして、蝶が出てきた時、窓の外へ逃がそうとするが、ジェラルドがブラインドを閉めて、邪魔をする。泣き叫ぶマギー。そこにマージがやってきて、マギーを引き取っていく。実は、マギーは、泣き叫んでいる時に、こっそり頭のリボンと蝶をすり替えていて、家へと向かう最中にそっと蝶を逃がしてやる。
 シンプソンズの劇場版としては2本目で、作品としては“A Streetcar Named Marge”(1992)の続編に当たる。
 20世紀フォックスがTVシリーズから劇場版短編を製作したのはこれが初めて。
 デイヴィッド・シルヴァーマンは、『エルドラド/黄金の都』『モンスターズ・インク』『ザ・シンプソンズ MOVIE』の監督。
 アメリカでは『アイス・エイジ4 パイレーツ大作戦』(日本未公開)の併映作品。
 アメリカでは、DVD/ブルーレイの“The Simpsons: The Complete 23rd Season”BOXセットに収録予定。
 *盗撮動画かもしれない動画:http://www.youtube.com/watch?v=8KJ5SI_DZRo&feature=player_embedded#!

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 ・『紙ひこうき』“Paperman”(2012/米) 監督:ジョン・カーズ(John Kahrs)
 物語:ニューヨークで働く孤独な若者が、通勤途中に、美しい女性とめぐり合う。彼女のことが忘れられなくなるが、その彼女が、通りを挟んだ向かいの高層ビルで働いていることに気づく。彼は、何とかして自分のことを気づいてもらおうとするが、その思いはなかなか届かない。
 監督のJohn Kahrsは、『バグズ・ライフ』から『塔の上のラプンツェル』までのピクサー/ディズニー作品に関わるアニメーター。監督作品は、これが初めて。
 『シュガー・ラッシュ』の併映作品。
 広島国際アニメーションフェスティバル2012 セミナーにて上映。
 オタワ国際アニメーションフェスティバル2012 インターナショナル・ショーケース部門出品
 *参考:http://hiroanim.org/pdf/daily_2012/lappy11_3.pdf

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 【選外作品について】

 上記のリストを見て最初に思ったのは、今年の国際映画祭で評判のよかった下記の作品がこの段階ですら選ばれていないことでした。

 ・Will Andersonの“The Making of Longbird”(英)
 ・エマ・ドゥ・スワーフ(Emma De Swaef)とマーク・ジェイムス・ロエルズ(Marc James Roels)による『オー、ウィリー』“Oh Willy...”(ベルギー・仏・オランダ)
 ・Franck Dionの『エドモンドとロバ』“Edmond Was a Donkey”(仏・カナダ)
 ・Tomer Eshedの『フラミンゴ・プライド』“Flamingo Pride”(独) 
 ・Isaac Kingの“Second Hand”(カナダ)
 ・セオドア・ウシェフの『ナイチンゲール イン ディッセンバー』“Rossignols en Décembre (Nightingales in December)”(カナダ)
 ・ドン・ハーツフェルトの『なんて素敵な日』“It's Such a Beautiful Day”(米)

 ノミネート有力作品とみなされていた作品の中でショートリスト入りしたのは、わずかに『トラム』だけで、受賞最有力候補であった『オー、ウィリー』ですら選外になるという、意外な結果になっています。

 そこで、改めて、個々の作品を調べていくと、1年遅れ、2年遅れとも思える作品が選ばれて、2012年の新作が軒並み落とされていることがわかります。

 う~ん、どうなんでしょう。

 たとえノミネートまで進んでも、内容的にアカデミー賞を獲るとは思えない『トラム』や、これがノミネート/受賞するならこれまでの作品だって選ばれたってよかったんじゃないかと思えるPESの“Fresh Guacamole”、そしてシンプソンズの劇場用短編“Maggie Simpson in‘The Longest Daycare’”などを外して、別の作品を選んだってよかったはずですが、セレクトの基準がよくわかりません。

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 【ショートリスト作品の傾向】

 ま、それはともかく、ショートリストに選ばれた作品を見ていくと―

 ・長年ディズニーの長編作品のアニメーターを務めたことのある監督:Raul Garcia、John Kahrs

 ・長編も手がけたことのある監督:大友克洋、Raul Garcia、デイヴィッド・シルヴァーマン

 ・長編アニメーションの併映作品:“Maggie Simpson in‘The Longest Daycare’”、『紙ひこうき』

 ・過去に米国アカデミー賞にノミネートされたことがある監督:ミカエラ・パヴラートヴァ(『ことば、ことば、ことば』)

 ・学生作品:『イーグルマン・スタッグ』、『ヘッド オーバー ヒールズ』

 と、実にさまざまな出自を持つ監督の作品が集められてきていることがわかります。

 また、過去10年で、ピクサー作品がノミネートされなかったことは2回しかないが、今回はショートリストにすら引っかからなかった、ということもあります。

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 【予想】

 ここまでの受賞履歴で見ると、有力な作品は、4本あります。
 ・『イーグルマン・スタッグ』
 ・『消える芸術』“Dripped”
 ・『トラム』
 ・“Adam and Dog”

 トレーラーを見て、面白そうと思ったのは、『ヘッド オーバー ヒールズ』です。
 学生作品ですが、発想が面白いし、ディテールも凝っている。これで、ハートウォーミングないい終わり方をしていれば、受賞の目はあるんじゃないかと思います。夫と妻の位置関係が入れ替わっておしまいというつまらないオチだったら、受賞はおぼつきませんが。

 あと、作品の性格上、無冠ですが、もの凄く評判がいいのが、『シュガー・ラッシュ』の併映作品の『紙ひこうき』です。断片はいろいろ公開されているものの、トレーラーという形になったものは公開されていないようで、作品のタッチはつかみきれていませんが、キャラクター自体はディズニーそのものでありながら、黒白映画(+特殊な技法)で公開するという変わったチョイスがなされています。

 順当に考えれば、この6作品の中から3~5作品がノミネーションに進むのではないかと考えられます。

 『火要鎮』は、作品のバランス次第では、滑り込めるかもしれません。

 例年、2~4本は外国作品がノミネートされていますが、本年度はどうでしょうか。

 受賞予想としては、『消える芸術』か“Adam and Dog”か『紙ひこうき』、結末次第で『ヘッド オーバー ヒールズ』というところですが、さらに絞り込むと“Adam and Dog”か『紙ひこうき』か、でしょうか。

 どちらもアメリカ作品ですが、このどちらかが受賞すれば、ずっと外国作品ばかりが受賞していたのに、ここにきて、2年連続でアメリカ作品が受賞することになります。

 『紙ひこうき』が受賞するとすれば、(ピクサー作品を除く)ディズニー作品としてはかなり久しぶりのはずで、ざっと調べたところでは、1970年の『トリはタフなり』以来になると思われます。
 また、『紙ひこうき』が受賞するとすれば、併映作品の受賞として、2003年の『チャブチャブズ』以来10年ぶり。
 黒白作品としては―、すべての受賞作を把握しているわけではないので、時間をかけて調べなければわかりませんが、少なくとも50年以上前まで遡るはずです。

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 【短編アニメーション賞 ロングリスト】

 さて、ショートリスト10作品に絞り込まれる前の56作品に関してですが、事前に調べて書き出しているサイトがいくつかあります。

 公式発表ではなりませんが、たとえば、ANIMATION WORLD NETWORK調べによるリストは、以下の通りです。(http://www.awn.com/news/awards/57-shorts-qualify-oscar-race)

 以下、英題アルファベット順。

 1.“7596 Frames”(ブルガリア) 監督:Martin Georgiev
 2.“Adam and Dog”(2011/米) 監督:Minkyu Lee
 3.“Amazonia”(米) 監督:Sam Chen
 4.“Being Bradford Dillman”(英) 監督:Emma Burch
 5.『ベリー』(おなか)“Belly”(英) 監督:ジュリア・ポット(Julia Pott )
 6.『身体の記憶』“Body Memory”(エストニア) 監督:ウロ・ピッコフ(Ulo Pikkov)
 7.“Bydlo”(カナダ) 監督:Patrick Bouchard
 8.“Cadaver”(米) 監督:Joseph Ansell
 9.“Chase”(仏・オランダ) 監督:Adriaan Lokman
 10.『火要鎮』“Combustible”(2012/日) 監督:大友克洋
 11.“Daffy's Rhapsody”(米) 監督:マシュー・オキャラハン(Matthew O'Callaghan)
 12.“Dell'ammazzare il maiale(About killing the pig)”(伊) 監督:Simone Massi
 13.『消える芸術』“Dripped”(2011/仏) 監督:Léo Verrier
 14.『エドモンドとロバ』“Edmond Était Un Âne”(仏・カナダ) 監督:Franck Dion
 15.“Fear of Flying”(アイルランド) 監督:Conor Finnegan
 16.“Fresh Guacamole”(2012/米) 監督:PES
 17.『ヘッド オーバー ヒールズ』“Head over Heels”(2012/英) 監督:ティモシー・レカート
 18. “Here and the Great Elsewhere (Le grand ailleurs et le petit ici)”(カナダ) 監督: Michèle Lemieux
 19.“House of Monsters”(米) 監督:Dawn Brown
 20.“I Hate You, Red Light”(カナダ・米) 監督:Juanma Urbina、M.R. Horhager
 21.“I Saw Mice Burying a Cat”(中) 監督:Dmitry Geller
 22.『なんて素敵な日』“It's Such a Beautiful Day”(米) 監督:ドン・ハーツフェルト
 23.“Junkyard”(ベルギー・オランダ) 監督:Hisko Hulsing
 24.『カリ、ザ リトル バンパイヤ』“Kali Le Petit Vampire”(仏・ポルトガル・カナダ・ウイス) 監督:レジーナ・ペソア(Regina Pessoa)
 25.“Kara”(仏) 監督:David Cage
 26.“Kubla Khan”(2010/米) 監督:Joan Gratz
 27.“La Detente”(仏) 監督:Pierre Ducos、Bertrand Bey
 28.『まいごのペンギン』“Lost and Found”(2009/英) 監督:フィリップ・ハント(Philip Hunt)
 29.“Maggie Simpson in‘The Longest Daycare’”(2012/米) 監督:デイヴィッド・シルヴァーマン
 30.『オー、ウィリー』“Oh Willy...”(ベルギー・仏・オランダ) 監督:エマ・ドゥ・スワーフ(Emma De Swaef)、マーク・ジェイムス・ロエルズ(Marc James Roels)
 31.“Overcast”(カナダ) 監督:Velislav Kazakov
 32.“Paperman”(2012/米) 監督:John Kahrs
 33.“Pasteurized”(アルゼンチン) 監督:Nicolás P. Villarreal
 34.“Pepe & Lucas”(米) 監督:Brain Zoo Studio
 35.“Réflexion”(仏) 監督:田村義道、PlanKtoon
 36.“Sammy”( ) 監督:
 37.“Shift”(英・独) 監督:Max Hattler
 38.『スロウ デレク』“Slow Derek”(英) 監督:ダン・ オジャリ(Dan Ojari)
 39.“The Eagleman Stag”(2010/英) 監督:Mikey Please
 40.“The Fall of the House of Usher”(2012/米・ルクセンブルク・仏) 監督:Raul Garcia
 41.“The Game”(ポーランド) 監督:Marcin Janiec
 42.『グラッファローのこども』“The Gruffalo's Child”(英) 監督:ヨハネス・ヴァイランド(Johannes Weiland)、ウーヴェ・ハイドシュッター(Uwe Heidschötter)
 43.“The Hybrid Union”(米・ウクライナ) 監督:Serguei Kouchnerov
 44.“The Last Bus (Posledny Autobus)”(スロヴァキア) 監督:Martin Snopek、Ivana Laucikova
 45.“The Maker”(オーストラリア・米・英) 監督:Christopher Kezelos
 46.“The Making Of Longbird”(英) 監督:Will Anderson
 47.“The Missing Key”(オーストラリア) 監督:ジョナサン・ニックス(Jonathan Nix)
 48.“The Pub”(英) 監督:ジョゼフ・ピアス(Joseph Pierce)
 49.“The Story of Pines”(米) 監督:Musa Brooker
 50.“The Tale of a String”( ) 監督:
 51.“The Wind Girl (La Nina de Viento)”(2009/チリ) 監督:Nicolas Lara
 52.“Traces”( ) 監督:
 53.『トラム』“Tram”(2012/仏・チェコ) 監督:ミカエラ・パヴラートヴァ
 54.“Wiggle Room”(米) 監督:Joe Schenkenberg
 55.“Wolf Dog Tales”(米) 監督:Bernadine Santistevan
 56.“Zeinek Gehiago Iraun (Who Lasts Longer)”(西) 監督:Gregorio Muro

 ※ 引用元にはタイトルだけしか記してありませんでしたが、上記では、製作国と監督名を調べて書き足しています。なので、場合によっては、別の作品と取り違えをしていることもあるかもしれません。

 なお、ロングリストを調べて書き出しているサイトはほかにもあります。56作品ではなく、57作品だったりもしますが。
 ・ANIMATION MAGAZINE:http://www.animationmagazine.net/events/57-shorts-are-in-the-oscar-game-this-year/
 ・Michael Sporn Animaion Inc:http://www.michaelspornanimation.com/splog/?p=3191

 これだけあって、アジア作品がまるで入っていないというのは、国際映画祭でのエントリーと比較しても、バランスが悪いように思います。
 ロサンゼルス郡で、連続して3日以上、かつ、1日2回以上、有料で、上映しなければならない(もしくは、アカデミーのリストにある映画祭のコンペティション部門に出品し、賞を受賞していること、あるいは、学生アカデミー賞で金賞を受賞していること、他)、というのがネックになっている、ということでしょうか。

 【選外作品について】のところでピックアップした作品のいくつかは56作品の中に含まれ、いくつかは含まれていないことがわかりましたが、含まれていなかった作品は、ひょっとすると、来年度の候補に入るのかもしれません。

 その一方で、56作品の中に含まれながら、本年度で最も高い評価を受けている『オー、ウィリー』がこの段階で落ちていることも、わかりました。これは、単に審査する人の違い(好みの問題)なのでしょうか。少なくとも『オー、ウィリー』を選外にした委員会のメンバーは、これまでのこの作品を評価してきたいくつもの映画祭の審査員とは、感覚がズレしているということになります。
 ま、個人的には、『オー、ウィリー』はまだ見れていないので、何とも言えませんが……。

 ただ、ひょっとすると、審査云々ではなくて、「資格」はあったけれど、映画会社サイドがエントリーしなかったという可能性もありますが、そういうこともあるのでしょうか?
 全部が全部、アカデミー賞を狙っているわけじゃないし、公式発表が、エントリー作品の数ではなく、有資格作品の数を発表しているところも怪しいですよね。

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 *当ブログ記事

 ・ザグレブ国際アニメーションフェスティバル2012 ラインナップ その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201205/article_25.html
 ・ザグレブ国際アニメーションフェスティバル2012 ラインナップ その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201205/article_26.html
 ・ザグレブ国際アニメーションフェスティバル2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_6.html

 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2012 ラインナップその1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_1.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2012 ラインナップその2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_2.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2012 ラインナップその3:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_3.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_12.html

 ・オタワ国際アニメーションファスティバル2012 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201209/article_21.html
 ・オタワ国際アニメーションファスティバル2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201209/article_30.html

 ・カトゥーン・ドール2012 ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201207/article_7.html
 ・カトゥーン・ドール2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201209/article_20.html

 ・米国アカデミー賞2012 短編アニメーション賞 ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_3.html
 ・米国アカデミー賞2011 短編アニメーション賞 ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_4.html
 ・米国アカデミー賞2010 短編アニメーション賞 ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_34.html

 ・米国アカデミー賞2013 外国語映画賞 各国代表 リスト その1(アイスランド~スロヴァキア):http://umikarahajimaru.at.webry.info/201209/article_9.html
 ・米国アカデミー賞2013 外国語映画賞 各国代表 リスト その2(スロヴェニア~南アフリカ):http://umikarahajimaru.at.webry.info/201209/article_26.html
 ・米国アカデミー賞2013 外国語映画賞 各国代表リスト! その3(メキシコ~ロシア):http://umikarahajimaru.at.webry.info/201209/article_38.html
 ・米国アカデミー賞2013 外国語映画賞 完全ガイド:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201210/article_1.html

 ・米国アカデミー賞2013 短編ドキュメンタリー賞ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201210/article_18.html

 ・米国アカデミー賞2013 長編アニメーション賞 エントリー作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201211/article_1.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年6月~2013年1月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_9.html

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