オスカー2011への道 見どころ!トリビア!予想など!
前回のノミネーション記事に書ききれなかったことを、以下に書き出してみたいと思います。
◆作品ごとのノミネーション数
・『英国王のスピーチ』(12):作品・監督・主演男優・助演男優・助演女優・脚本・撮影・編集・美術・衣裳・録音・作曲
・『トゥルー・グリット』(10):作品・監督・主演男優・助演女優・脚色・撮影・美術・衣裳・録音・音響
・『インセプション』(8):作品・脚本・撮影・美術・視覚効果・録音・音響・作曲
・『ソーシャル・ネットワーク』(8):作品・監督・主演男優・脚色・撮影・編集・録音・作曲
・『ザ・ファイター』(7):作品・監督・助演男優・助演女優・助演女優・脚本・編集
・『127時間』(6):作品・主演男優・脚色・編集・作曲・歌曲
・『ブラック・スワン』(5):作品・監督・主演女優・撮影・編集
・『トイ・ストーリー3』(5):作品・脚色・音響・歌曲・アニメ
・『キッズ・オールライト』(4):作品・主演女優・助演男優・脚本
・『ウィンターズ・ボーン』(4):作品・主演女優・助演男優・脚色
・『アリス・イン・ワンダーランド』(3):美術・衣裳・視覚効果
・“Biutiful”(2):主演男優・外国語
・『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(2):美術・視覚効果
・『ヒックとドラゴン』(2):作曲・アニメ
『英国王のスピーチ』が最多ノミネーションになっていますが、当確部門を数えていくとどう頑張っても『英国王のスピーチ』が最多受賞になることはありそうにありません。
ゴールデン・グローブ賞でも『英国王のスピーチ』が最多ノミネーションになっていましたが、わずか1部門の受賞にとどまり、受賞部門数では『ソーシャル・ネットワーク』はもちろん『ザ・ファイター』や『キッズ・オールライト』にも敗れてしまっています。
トロント国際映画祭でピープルズ・チョイス賞を受賞したことで俄然注目を浴びることになった『英国王のスピーチ』は、4年前の『クィーン』と立ち位置が似ているような気がします。(ということは、キャストの賞は獲っても、作品賞や監督賞は獲れない?)
前哨戦では下馬評に反して“意外と”善戦していた『シャッター・アイランド』がアカデミー賞では1部門もノミネートされませんでした。
前哨戦でダークホース的に映画賞レースに食い込んできた“Scott Pilgrim vs. The World”や“Greenberg”、『キック・アス』、“Let Me In”、および、クロエ・モレッツは全くノミネートされませんでした。
日本からは1作品も1人もノミネートされませんでした。
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◆記録/データ
◇作品賞
監督で言うと、2年前と同じカード、つまり、ダニー・ボイル×デイヴィッド・フィンチャー×クリストファー・ノーラン×ダーレン・アロノフスキーという対決が仕組まれています。(2年前の勝者はダニー・ボイルでした。ただし、作品賞での直接対決はボイルとフィンチャーだけでしたが。)
◇主演男優賞
ジェフ・ブリッジスとコリン・ファースは2年連続ノミネートで、ジェフ・ブリッジスは2連覇がかかっています。
27歳であるジェシー・アイゼンバーグが受賞すれば、アカデミー賞主演男優賞史上最年少記録を更新することになります。これまでの史上最年少記録は『戦場のピアニスト』でのエイドリアン・ブロディーの29歳です。
過去10年間でアカデミー賞作品賞を受賞した作品が主演男優賞をも受賞する割合は1/10、過去20年間でも3/20です。かなり強力な主演男優でない限り、作品賞とのダブル受賞という可能性は低く、したがって『ソーシャル・ネットワーク』がアカデミー賞作品賞であれば、ジェシー・アイゼンバーグが主演男優賞まで受賞する確率は低いということになります。
『トゥルー・グリット』のオリジナル版(『勇気ある追跡』)では、ジェフ・ブリッジスが演じている役をジョン・ウェインが演じ、オスカーを受賞していますが、その時の、悪役はロバート・デュヴァルでした(今回は惜しくもノミネートされませんでしたが)。
アカデミー賞受賞の確率が高いと言われる、「実在の人物を演じている」のは、ファース、フランコ、アイゼンバーグの4人です。
◇主演女優賞
『ハッピー・ゴー・ラッキー』で、前哨戦で最有力候補となりながらアカデミー賞にだけ無視されたサリー・ホーキンス(“Made in Dagenham”)は、今回もノミネートされませんでした。
10年周期でノミネート/受賞していたジュリア・ロバーツ(1991年『プリティ・ウーマン』、2001年『エリン・ブロコビッチ』)は今回はノミネートされませんでした。まあ、下馬評でも前哨戦でもほとんど名前は挙がってきていませんでしたが。
◇助演女優賞
オーストラリアからアカデミー賞を受賞した女優は、主演・助演あわせて、これまでニコール・キッドマンとケイト・ブランシェットしかしません。なので、ジャッキー・ウィーバーが受賞すれば、3人目の快挙となります。
ヘイリー・スタインフェルドが受賞すれば、テイタム・オニールの10歳、アンナ・パキンの11歳に次ぐ、史上3番目の若さ(14歳)での受賞になります。
◇衣裳デザイン賞
5年連続で、中世や近代の衣裳を再現した文芸的な作品が受賞しています。
コリーン・アトウッドは、ロブ・マーシャル作品で3回アカデミー賞にノミネートされ、ティム・バートン作品で2回ノミネートされていますが、受賞した2回はいずれもロブ・マーシャル作品です。
◇メイキャップ賞
リック・ベイカーは、自身の持っているメイキャップ賞最多ノミネート記録を更新し、受賞すればメイキャップ賞最多受賞記録も更新することになります。
◇オリジナル歌曲賞
長編アニメーション賞が設立される前は、長編アニメーション作品がこの部門の常連でしたが、2002年以降全く受賞できなくなりました。今年は長編アニメーション作品が2作品ノミネートされていて、もし受賞すれば長編アニメーション作品として9年ぶりになります。
アラン・メンケンが受賞すれば、5度目の受賞となって、同部門の単独最多受賞者になります。現在は、4回受賞者が4人います。
◇短編アニメーション賞
コンスタントに受賞を重ねていたピクサー作品がこの部門で受賞できなくなってから9年経ちます(最後の受賞は2002年の『フォー・ザ・バーズ)。今年ノミネートされているピクサー作品『デイ&ナイト』はわりとよくできているのでひょっとすると9年ぶりの受賞を果たすかもしれません。
◇外国語映画賞
今回ノミネートされた5カ国の中に、最多受賞国上位7カ国(イタリア、フランス、スペイン、日本、スウェーデン、ソ連、オランダ)は1つも含まれておらず、受賞すれば、デンマークが3度目、そのほかの国はいずれも2度目の受賞となります。(前回ノミネートを受けた国からは今回1カ国も選ばれませんでした。イスラエルの4年連続ノミネートはなりませんでした。)
デンマークは8度目のノミネート、そのほかの国はいずれも5度目のノミネートです。
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◆ノミネーションに関するサプライズ(と全米映画サイトに書かれていること)
・『ザ・タウン』が作品賞にノミネートされなかったこと。
・デイヴィッド・O・ラッセル(『ザ・ファイター』)が監督賞にノミネートされたこと。
・クリストファー・ノーラン(『インセプション』)が監督賞にノミネートされなかったこと。
・主演男優賞にハヴィエル・バルデム(“Biutiful”)がノミネートされたこと。
・主演男優賞にライアン・ゴズリング(『ブルーバレンタイン』)がノミネートされなかったこと。
・主演男優賞にロバート・デュヴァル(“Get Low”)がノミネートされなかったこと。
・主演女優賞にレスリー・マンヴィル(“Another Year”)がノミネートされなかったこと。
・助演男優賞にアンドリュー・ガーフィールド(『ソーシャル・ネットワーク』)がノミネートされなかったこと。
・助演女優賞にミラ・クニス(『ブラック・スワン』)がノミネートされなかったこと。
・脚本賞に“Another Year”がノミネートされたこと。
・編集賞にリー・スミス(『インセプション』)がノミネートされなかったこと。
・衣裳デザイン賞に“I Am Love (Io sono l’amore)”がノミネートされたこと。
・オリジナル歌曲賞に本命だった‘You Haven’t Seen The Last Of Me’(『バーレスク』)がノミネートされなかったこと。
・長編ドキュメンタリー賞に“Waiting for ‘Superman’”がノミネートされなかったこと。
今回のノミネーションは、アカデミー賞の保守的性格というか、一度受賞したり、ノミネートされたりすると次回以降選ばれやすくなるという傾向性が出ていたように思います。
・主演男優賞に(他の映画賞ではほとんど選出されていない)ハヴィエル・バルデムを選んでいること。
・助演女優賞にメリッサ・レオを選んでいること。
・主演女優賞で、『ハッピー・ゴー・ラッキー』の時に続き、今回もサリー・ホーキンス(“Made in Dagenham”)を選ばなかったこと。
・アカデミー賞は、外国映画や注目度がさほど高くはなかったインディペンデント作品からサプライズ的にノミネーションを出して、懐の広いところ、目配りの利いているところを見せたりしますが、今回はそういうノミニーが少なかった。(今年は功労賞的なノミネーションもありませんでした。)
・外国語映画賞は、数多い候補の中からノミネート経験のある監督の作品ばかり3つも選んでいます。
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◆連続ノミネート
◇2年連続ノミネート
・ジェフ・ブリッジス(主演男優賞)
・コリン・ファース(主演男優賞)
・ジェレミー・レナー(助演男優賞)
・サンディー・パウエル(衣裳デザイン賞)
・Mark P. Stoeckinger(音響編集賞)
・ランディー・ニューマン(歌曲賞)
◇3年連続ノミネート
・トム・マイヤーズ(音響編集賞)
・アレクサンドル・デプラ(オリジナル作曲賞)
このうち連覇がかかっているのはジェフ・ブリッジスとサンディー・パウエルだけです。
◆複数部門ノミネート
◇2部門
・ダニー・ボイル(作品賞・脚色賞)
・クリストファー・ノーラン(作品賞・脚本賞)
・アン・ロッセリーニ(作品賞・脚色賞)
・スコット・ルーディン(作品賞・作品賞)
・リー・アンクリッチ(脚色賞・長編アニメーション賞)
・Skip Lievsay(録音賞・音響編集賞)
・Craig Berkey(録音賞・音響編集賞)
・A・R・ラフマーン(作曲賞・歌曲賞)
◇3部門
・コーエン兄弟(作品賞・監督賞・脚色賞)
◆最多受賞経験者
・アラン・メンケン(歌曲賞) 8回
・リック・ベイカー(メイキャップ賞) 6回
・コーエン兄弟(作品賞・監督賞・脚色賞) 4回
・ケン・ラルストン(視覚効果賞) 4回(+特別貢献賞)
・Scott Millan(録音賞) 4回
◆これまでオスカーに最も縁遠かったノミニー
・Greg P. Russell(録音賞) 今回で14回目のノミネート
・ロジャー・ディーキンス(撮影賞) 今回で9度目のノミネート
・マイク・リー(脚本賞) 今回で7度目のノミネート
・ジョン・ラセター(脚色賞) 今回で6度目のノミネート(ただし特別貢献賞は受賞しています)
残念ながら、いずれも受賞できそうにありません。
◆最年長初ノミネート
・ジャッキー・ウィーバー(助演女優賞) 1947年生まれの63歳
今回のノミネーションでは、ロバート・デュヴァルもマイケル・ダグラスもノミネートされず、比較的若いノミニーが選ばれたようです。
監督賞にノミネートされた監督も比較的若い顔ぶれになっています(少なくとも昨年より平均年齢は若いはずです。)。
トム・フーパー 1972年生まれ
ダーレン・アロノフスキー 1969年生まれ
デイヴィッド・フィンチャー 1962年生まれ
デイヴィッド・O・ラッセル 1958年生まれ
イーサン・コーエン 1957年生まれ
ジョエル・コーエン 1954年生まれ
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◆予想
今年は全米の各組合賞/協会賞の結果発表よりもアカデミー賞のノミネーションの発表の方が早かったので、現時点で予想してしまうと予想の精度が落ちてしまいますが、的中率を上げることが目的でもないので、現時点での予想を出しておきたいと思います。
◎印が当確、○印が有力、△印が有望、×印が「あえて予想してみるならこれかな?」です。
・作品賞
◎『ソーシャル・ネットワーク』
前哨戦では『ソーシャル・ネットワーク』の圧勝ですが、最多ノミネートが『英国王のスピーチ』であること、米・映画製作者組合賞(PGA)の受賞作品が『英国王のスピーチ』であることが不安材料です。
・監督賞
◎デイヴィッド・フィンチャー 『ソーシャル・ネットワーク』
前哨戦での最多受賞はデイヴィッド・フィンチャーであり、統計上、作品賞と監督賞が一致する確率は高いわけですが、番狂わせがないとも限りません。ただし、前哨戦で、フィンチャーの次に有力候補であったクリストファー・ノーランをノミネーションの時点で排除したことは、フィンチャーに監督賞を獲らせるための措置に見えなくもありません。
・主演男優賞
◎コリン・ファース 『英国王のスピーチ』
他の候補が受賞する可能性もありますが、『英国王のスピーチ』に何か賞をあげるとしたたらまず主演男優賞であること、前哨戦ではコリン・ファースが最多受賞していること、コリン・ファースは昨年もノミネートされていながら受賞を逃していること、から考えても、コリン・ファースが最有力です。
・主演女優賞
◎ナタリー・ポートマン 『ブラック・スワン』
ナタリー・ポートマンが前哨戦最多受賞であり、『ブラック・スワン』を通じて知り合った男性との結婚&妊娠を祝福しよう(華を添えよう)というムードがさらに彼女の受賞を後押しするかもしれません。
ただし、4度目のノミネートで無冠のアネット・ベニングにさらわれてしまう可能性もなくはありません。ゴールデン・グローブ賞のコメディー/ミュージカル部門主演女優賞はアネット・ベニングでしたし。
・助演男優賞
◎クリスチャン・ベール 『ザ・ファイター』
前哨戦ではクリスチャン・ベールが圧勝していますが、案外こういう部門でサプライズが起こったりするもので、だとすれば、有力候補はジェフリー・ラッシュでしょうか。
・助演女優賞
○メリッサ・レオ 『ザ・ファイター』
混戦していますが、放送映画批評家協会賞とゴールデン・グローブ賞を受賞したことでメリッサ・レオが頭ひとつ抜け出した形になりました。
ヘイリー・スタインフェルドの若さを買うとか、これまでほとんど注目されてこなかったジャッキー・ウィーバーのベテランの演技力を買う、という可能性もなくはありません。
・オリジナル脚本賞
○『英国王のスピーチ』
前哨戦では『英国王のスピーチ』が最多受賞ですが、脚本家組合賞(WGA)には(規定により)ノミネートもされなかったということが不安材料です。前哨戦の次点は『インセプション』です。
・脚色賞
◎『ソーシャル・ネットワーク』
・撮影賞
△『ブラック・スワン』
混戦していて、『ブラック・スワン』と『インセプション』が競り合っています。何度も涙を飲んでいるロジャー・ディーキンスを受賞させてやろうということにはならないでしょうか。さもなくば『トゥルー・グリット』は無冠に終わってしまいそうですが。
・編集賞
○『ソーシャル・ネットワーク』
前哨戦で優勢だった『インセプション』がノミネートされず、作品賞受賞作品が編集賞もするというデータがあるので、ここはやはり『ソーシャル・ネットワーク』が最有力です。作品賞受賞作品以外の作品が編集賞を受賞するのは、(編集が凝った作品であるかどうかはともかく)『マトリックス』や『ブラックホーク・ダウン』『プライベート・ライアン』など、インパクトのある作品であるようです。
・美術賞
△『インセプション』
前哨戦では『インセプション』か『シャッター・アイランド』かという感じでしたが、『シャッター・アイランド』はノミネートされませんでした。
・衣裳デザイン賞
△『アリス・イン・ワンダーランド』
前哨戦では『アリス・イン・ワンダーランド』が優勢でしたが、アカデミー賞が中世や近代の衣裳を再現した文芸的な作品を好むとしたら、『英国王のスピーチ』が受賞する可能性もあります。
『アリス・イン・ワンダーランド』の衣裳を手がけたコリーン・アトウッドは、ロブ・マーシャル作品で3回アカデミー賞にノミネートされ、ティム・バートン作品で2回ノミネートされていますが、受賞した2回はいずれもロブ・マーシャル作品です。
・メイキャップ賞
△『ウルフマン』
放送映画批評家協会賞で受賞したのは『アリス・イン・ワンダーランド』ですが、ノミネートされませんでした。
メイキャップ賞というのは、特撮ものに与えられるのが一般的で、概して優れた「特殊メイク」に与えられる賞であるということからすれば『ウルフマン』が有望でしょうか。
他の2作品にどのようにメイキャップが使われているのかはまだよくわかっていません。
・視覚効果賞
△『インセプション』
前哨戦では『インセプション』が優勢です。対抗は『アリス・イン・ワンダーランド』でしょうか。
この部門の受賞/ノミネート傾向(の一部)は以下の通りです。
①この賞をノミネート/受賞しやすい作品のジャンルは、SF(近未来もの、宇宙もの、スーパーヒーローもの、モンスターもの、ファンタジー)、パニックもの、災害もの、冒険活劇(現在、過去、未来/海洋、山岳)など。
③視覚効果(SFX)がその作品を映画史上に残る作品にするのに大いに貢献している作品は評価されやすい。『ジュラシック・パーク』『フォレスト・ガンプ』『タイタニック』『マトリックス』『ベンジャミン・バトン』など。
⑥シリーズ第1作、新シリーズ第1作は、ノミネートされやすい。たとえば、『ナルニア国物語』『ライラの冒険』『トランスフォーマー』『スーパーマン・リターンズ』『ダークナイト』『アイアンマン』など。
⑩リメイク作品、再シリーズ化作品は注目を集めやすい(最新のSFXを使って作品を全く新しいものとして作り直そうという意欲や試みが評価されるから?)。たとえば、『宇宙戦争』、『ポセイドン』、『スーパーマン・リターンズ』、『ダークナイト』
⑭受賞作品は、視覚効果協会賞受賞作品と重なりやすい。
・録音賞
×『インセプション』
放送映画批評家協会賞は『インセプション』でした。
ノミニーの中で、最も受賞経験の多いScott Millanが関わっているのは『ソルト』です。
・音響編集賞
×『インセプション』
SFやアクション系の作品が受賞することが多いようです。
・オリジナル作曲賞
△『ソーシャル・ネットワーク』
混戦していますが、放送映画批評家協会賞とゴールデン・グローブ賞は『ソーシャル・ネットワーク』でした。
・オリジナル歌曲賞
△‘If I Rise’(『127時間』)
本命だった‘You Haven’t Seen The Last Of Me’(『バーレスク』)はノミネートされませんでした。
放送映画批評家協会賞は‘If I Rise’でした。
・短編映画賞
דGod of Love”
この部門は長編監督デビューして成功していく監督をたくさん輩出しています。
シリアスなのは“Na Wewe”ですが、軽めの作品が選ばれる年もあります。
“God of Love”は学生アカデミー賞受賞作品です。
・長編ドキュメンタリー賞
△“Exit Through the Gift Shop”
前哨戦最多受賞作品は“Exit Through the Gift Shop”ですが、混戦していて、“Inside Job”や“Restrepo”が受賞する可能性もあります。
“Waiting for ‘Superman’”は前哨戦でこの部門の二番手につけていましたが、ノミネートされませんでした。これは“Exit Through the Gift Shop”を受賞させるための誘導なのでしょうか。
・短編ドキュメンタリー賞
דStrangers No More”
イラク戦の後遺症、アルカイダのテロ、海面上昇、土壌汚染などシリアスな題材を扱った作品ばかりですが、その中では希望の光が見られる(と思われる)この作品をチョイスしてみました。
・長編アニメーション賞
◎『トイ・ストーリー3』
アニー賞(アニメーション界のアカデミー賞)はたぶん『ヒックとドラゴン』が最多受賞になるのではないかと思われますが、アカデミー賞は半年以上前から『トイ・ストーリー3』に確定しています。
・短編アニメーション賞
△“The Lost Thing”
わりと順当な結果を出すのがこの部門であるとしたなら、今年ここは“The Lost Thing”でしょうか。次点が『マダガスカルのトラベルノート』、そして『デイ&ナイト』。
・外国語映画賞
△“Biutiful”
ゴールデン・グローブ賞は“In a Better World (Hævnen)”でしたが、ゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞が一致したのは過去10年間で2回だけ、過去20年間で6回だけです。
アカデミー賞は、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥがお好きと考えると“Biutiful”が有力でしょうか。
全部で、◎印が7つ、○印が3つ、△印が10、×印が4つです。
◎印と○印が順当にくれば10部門的中で、△印と×印も全部ハズすとは考えられないので確率5分の1としても2つか3つは的中するはずなので、今年の予想的中ラインは12~13部門的中で「普通」となり、あとは、どのくらいアカデミー賞の傾向性と作品内容を読み取れるか、そして、現在のアメリカの映画界の現状や雰囲気を読み取れるか、にかかっている、と言っていいかと思います。合格ラインは15部門以上ということになるでしょうか。
といっても◎印と○印からもサプライズは出るはずで、全く予想通りでもそれはそれでつまらないし、「おおっ、そうきたか!」というような受賞結果があってもいい、むしろ、あった方がいい、と個人的には考えています。さて、どうなるでしょうか。
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◆当ブログ リンク集
・第83回米国アカデミー賞 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_40.html
【前哨戦まとめ】
・2010年度映画賞の結果をまとめてみました! アメリカ編前半戦!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_59.html
◇2010年度全米映画賞レース後半戦↓
・カンザスシティ映画批評家協会賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_4.html
・オンライン映画批評家協会賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_6.html
・セントラル・オハイオ映画批評家協会賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_11.html
・全米映画批評家協会賞2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_12.html
・ピープルズ・チョイス・アワード2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_14.html
・女性映画ジャーナリスト同盟映画賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_19.html
・ノース・テキサス映画批評家協会賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_20.html
・バンクーバー映画批評家協会賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_21.html
・アイオワ映画批評家協会賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_30.html
・放送映画批評家協会賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_33.html
・ゴールデン・グローブ賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_37.html
・米・監督組合賞(DGA)2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_34.html
・米・脚本家組合賞(WGA)2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_7.html
・米・製作者組合賞(PGA)2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_8.html
・米・美術監督組合賞(ADG)2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_15.html
・米・映画音響協会(CAS)2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_16.html
・米・視覚効果協会賞(VES)2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_17.html
・米・撮影監督協会(ASC)2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_23.html
・米・編集者賞(ACE)2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_31.html
※すでに製作者組合賞(PGA)の受賞結果と衣裳デザイナー組合賞(CDG)のノミネーションなどが発表されていますが、余裕があれば、随時アップしていきたいと思っています。
【米国アカデミー賞2011 予備選考】
・米国アカデミー賞2011 外国語映画賞候補 9作品発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_39.html
・米国アカデミー賞2011 メイキャップ賞セミファイナリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_22.html
・米国アカデミー賞2011 視覚効果賞 セミファイナリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_9.html
・米国アカデミー賞2011 オリジナル歌曲賞候補41曲 発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_30.html
・米国アカデミー賞2011 短編映画賞候補 ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_17.html
・米国アカデミー賞2011 短編アニメーション賞候補ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_4.html
・米国アカデミー賞2011 長編ドキュメンタリー賞候補 ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201011/article_29.html
・米国アカデミー賞2011 長編アニメーション賞候補 ロングリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201011/article_24.html
・米国アカデミー賞2011短編ドキュメンタリー候補ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_25.html
・米国アカデミー賞2011 外国語映画賞各国代表65作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_22.html
・米国アカデミー賞2011 外国語映画賞各国代表リスト その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201009/article_29.html
・米国アカデミー賞2011 外国語映画賞各国代表リスト その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201009/article_40.html
・米国アカデミー賞2011外国語映画賞各国代表 続々発表!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201009/article_2.html
・いろいろびっくり! 米国アカデミー賞2011外国語映画賞韓国代表発表!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201009/article_11.html
・えっ、『告白』なの? 米国アカデミー賞2011外国語映画賞日本代表決定!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201009/article_14.html
・凄いゾ!桃井かおり!主演作がアカデミー賞2011外国語映画賞エントリー!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201009/article_39.html
【米国アカデミー賞2011までの道のり】
・2010年度全米映画賞レース前半戦に関するあれやこれや:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_60.html
・2010年11月時点でのオスカー予想:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201011/article_12.html
・2010年にブレイクアウトした10人!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_5.html
・ポスト・トロントでのオスカー2011 詳細予想! 21部門:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201009/article_41.html
・25週前のオスカー2011予想!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201009/article_1.html
・2010年前半期全米ムービー・チャート TOP35!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201007/article_9.html
・早くも米国アカデミー賞2011を予想してみました!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201003/article_25.html
【過去のデータ】
・2009年度映画賞の結果をまとめてみました! アメリカ編:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_43.html
・2009年度映画賞の結果をまとめてみました! アメリカ編 後半戦:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201003/article_14.html
・2008年度映画賞の結果をまとめてみました! アメリカ編:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_37.html
・2008年度映画賞の結果をまとめてみました! アメリカ編 後半戦:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_26.html
・第82回米国アカデミー賞 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/theme/0a72ceaf25.html
・第82回米国アカデミー賞 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_6.html
・第82回米国アカデミー賞 見どころ、トリビア、予想など:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_7.html
・米国アカデミー賞関連記事:http://umikarahajimaru.at.webry.info/theme/0a72ceaf25.html
【映画賞について調べてみました】
・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_2.html
・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました その2 「米国アカデミー賞に最も近い受賞結果を出す映画賞はこれだ!」:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_3.html
・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html
・米国アカデミー賞にノミネートされた日本人リスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200801/article_20.html
・米国アカデミー賞各部門の名称について:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_19.html
【映画祭&映画賞カレンダー】
・映画祭&映画賞カレンダー 2010年12月~2011年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_48.html
【各国アカデミー賞】
・イギリス・アカデミー賞2011候補 ロングリスト発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_13.html
・アイルランド映画・テレビアカデミー賞2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_29.html
・ゴヤ賞(スペイン・アカデミー賞)2010 ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_28.html
・デンマーク・アカデミー賞2011 ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_63.html
・スウェーデン・アカデミー賞2011 ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_18.html
・金馬奨(台湾アカデミー賞)2010 発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201011/article_30.html
・大鐘賞(韓国アカデミー賞)2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201011/article_3.html
・アルゼンチン・アカデミー賞2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_62.html
※すでにスウェーデン・アカデミー賞の受賞結果と、セザール賞(フランス・アカデミー賞)のノミネーションが発表されていますが、余裕があれば随時アップしたいと思います。
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◆おまけのトリビア
・助演男優賞にはジェフリー・ラッシュ(Geffrey Rush)がノミネートされ、短編映画賞には“The Crush”がノミネートされている。
・助演男優賞にはマーク・ラファロ(Mark Ruffalo)がノミネートされ、短編アニメーション賞には“The Gruffalo”がノミネートされている。
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◆作品ごとのノミネーション数
・『英国王のスピーチ』(12):作品・監督・主演男優・助演男優・助演女優・脚本・撮影・編集・美術・衣裳・録音・作曲
・『トゥルー・グリット』(10):作品・監督・主演男優・助演女優・脚色・撮影・美術・衣裳・録音・音響
・『インセプション』(8):作品・脚本・撮影・美術・視覚効果・録音・音響・作曲
・『ソーシャル・ネットワーク』(8):作品・監督・主演男優・脚色・撮影・編集・録音・作曲
・『ザ・ファイター』(7):作品・監督・助演男優・助演女優・助演女優・脚本・編集
・『127時間』(6):作品・主演男優・脚色・編集・作曲・歌曲
・『ブラック・スワン』(5):作品・監督・主演女優・撮影・編集
・『トイ・ストーリー3』(5):作品・脚色・音響・歌曲・アニメ
・『キッズ・オールライト』(4):作品・主演女優・助演男優・脚本
・『ウィンターズ・ボーン』(4):作品・主演女優・助演男優・脚色
・『アリス・イン・ワンダーランド』(3):美術・衣裳・視覚効果
・“Biutiful”(2):主演男優・外国語
・『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(2):美術・視覚効果
・『ヒックとドラゴン』(2):作曲・アニメ
『英国王のスピーチ』が最多ノミネーションになっていますが、当確部門を数えていくとどう頑張っても『英国王のスピーチ』が最多受賞になることはありそうにありません。
ゴールデン・グローブ賞でも『英国王のスピーチ』が最多ノミネーションになっていましたが、わずか1部門の受賞にとどまり、受賞部門数では『ソーシャル・ネットワーク』はもちろん『ザ・ファイター』や『キッズ・オールライト』にも敗れてしまっています。
トロント国際映画祭でピープルズ・チョイス賞を受賞したことで俄然注目を浴びることになった『英国王のスピーチ』は、4年前の『クィーン』と立ち位置が似ているような気がします。(ということは、キャストの賞は獲っても、作品賞や監督賞は獲れない?)
前哨戦では下馬評に反して“意外と”善戦していた『シャッター・アイランド』がアカデミー賞では1部門もノミネートされませんでした。
前哨戦でダークホース的に映画賞レースに食い込んできた“Scott Pilgrim vs. The World”や“Greenberg”、『キック・アス』、“Let Me In”、および、クロエ・モレッツは全くノミネートされませんでした。
日本からは1作品も1人もノミネートされませんでした。
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◆記録/データ
◇作品賞
監督で言うと、2年前と同じカード、つまり、ダニー・ボイル×デイヴィッド・フィンチャー×クリストファー・ノーラン×ダーレン・アロノフスキーという対決が仕組まれています。(2年前の勝者はダニー・ボイルでした。ただし、作品賞での直接対決はボイルとフィンチャーだけでしたが。)
◇主演男優賞
ジェフ・ブリッジスとコリン・ファースは2年連続ノミネートで、ジェフ・ブリッジスは2連覇がかかっています。
27歳であるジェシー・アイゼンバーグが受賞すれば、アカデミー賞主演男優賞史上最年少記録を更新することになります。これまでの史上最年少記録は『戦場のピアニスト』でのエイドリアン・ブロディーの29歳です。
過去10年間でアカデミー賞作品賞を受賞した作品が主演男優賞をも受賞する割合は1/10、過去20年間でも3/20です。かなり強力な主演男優でない限り、作品賞とのダブル受賞という可能性は低く、したがって『ソーシャル・ネットワーク』がアカデミー賞作品賞であれば、ジェシー・アイゼンバーグが主演男優賞まで受賞する確率は低いということになります。
『トゥルー・グリット』のオリジナル版(『勇気ある追跡』)では、ジェフ・ブリッジスが演じている役をジョン・ウェインが演じ、オスカーを受賞していますが、その時の、悪役はロバート・デュヴァルでした(今回は惜しくもノミネートされませんでしたが)。
アカデミー賞受賞の確率が高いと言われる、「実在の人物を演じている」のは、ファース、フランコ、アイゼンバーグの4人です。
◇主演女優賞
『ハッピー・ゴー・ラッキー』で、前哨戦で最有力候補となりながらアカデミー賞にだけ無視されたサリー・ホーキンス(“Made in Dagenham”)は、今回もノミネートされませんでした。
10年周期でノミネート/受賞していたジュリア・ロバーツ(1991年『プリティ・ウーマン』、2001年『エリン・ブロコビッチ』)は今回はノミネートされませんでした。まあ、下馬評でも前哨戦でもほとんど名前は挙がってきていませんでしたが。
◇助演女優賞
オーストラリアからアカデミー賞を受賞した女優は、主演・助演あわせて、これまでニコール・キッドマンとケイト・ブランシェットしかしません。なので、ジャッキー・ウィーバーが受賞すれば、3人目の快挙となります。
ヘイリー・スタインフェルドが受賞すれば、テイタム・オニールの10歳、アンナ・パキンの11歳に次ぐ、史上3番目の若さ(14歳)での受賞になります。
◇衣裳デザイン賞
5年連続で、中世や近代の衣裳を再現した文芸的な作品が受賞しています。
コリーン・アトウッドは、ロブ・マーシャル作品で3回アカデミー賞にノミネートされ、ティム・バートン作品で2回ノミネートされていますが、受賞した2回はいずれもロブ・マーシャル作品です。
◇メイキャップ賞
リック・ベイカーは、自身の持っているメイキャップ賞最多ノミネート記録を更新し、受賞すればメイキャップ賞最多受賞記録も更新することになります。
◇オリジナル歌曲賞
長編アニメーション賞が設立される前は、長編アニメーション作品がこの部門の常連でしたが、2002年以降全く受賞できなくなりました。今年は長編アニメーション作品が2作品ノミネートされていて、もし受賞すれば長編アニメーション作品として9年ぶりになります。
アラン・メンケンが受賞すれば、5度目の受賞となって、同部門の単独最多受賞者になります。現在は、4回受賞者が4人います。
◇短編アニメーション賞
コンスタントに受賞を重ねていたピクサー作品がこの部門で受賞できなくなってから9年経ちます(最後の受賞は2002年の『フォー・ザ・バーズ)。今年ノミネートされているピクサー作品『デイ&ナイト』はわりとよくできているのでひょっとすると9年ぶりの受賞を果たすかもしれません。
◇外国語映画賞
今回ノミネートされた5カ国の中に、最多受賞国上位7カ国(イタリア、フランス、スペイン、日本、スウェーデン、ソ連、オランダ)は1つも含まれておらず、受賞すれば、デンマークが3度目、そのほかの国はいずれも2度目の受賞となります。(前回ノミネートを受けた国からは今回1カ国も選ばれませんでした。イスラエルの4年連続ノミネートはなりませんでした。)
デンマークは8度目のノミネート、そのほかの国はいずれも5度目のノミネートです。
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◆ノミネーションに関するサプライズ(と全米映画サイトに書かれていること)
・『ザ・タウン』が作品賞にノミネートされなかったこと。
・デイヴィッド・O・ラッセル(『ザ・ファイター』)が監督賞にノミネートされたこと。
・クリストファー・ノーラン(『インセプション』)が監督賞にノミネートされなかったこと。
・主演男優賞にハヴィエル・バルデム(“Biutiful”)がノミネートされたこと。
・主演男優賞にライアン・ゴズリング(『ブルーバレンタイン』)がノミネートされなかったこと。
・主演男優賞にロバート・デュヴァル(“Get Low”)がノミネートされなかったこと。
・主演女優賞にレスリー・マンヴィル(“Another Year”)がノミネートされなかったこと。
・助演男優賞にアンドリュー・ガーフィールド(『ソーシャル・ネットワーク』)がノミネートされなかったこと。
・助演女優賞にミラ・クニス(『ブラック・スワン』)がノミネートされなかったこと。
・脚本賞に“Another Year”がノミネートされたこと。
・編集賞にリー・スミス(『インセプション』)がノミネートされなかったこと。
・衣裳デザイン賞に“I Am Love (Io sono l’amore)”がノミネートされたこと。
・オリジナル歌曲賞に本命だった‘You Haven’t Seen The Last Of Me’(『バーレスク』)がノミネートされなかったこと。
・長編ドキュメンタリー賞に“Waiting for ‘Superman’”がノミネートされなかったこと。
今回のノミネーションは、アカデミー賞の保守的性格というか、一度受賞したり、ノミネートされたりすると次回以降選ばれやすくなるという傾向性が出ていたように思います。
・主演男優賞に(他の映画賞ではほとんど選出されていない)ハヴィエル・バルデムを選んでいること。
・助演女優賞にメリッサ・レオを選んでいること。
・主演女優賞で、『ハッピー・ゴー・ラッキー』の時に続き、今回もサリー・ホーキンス(“Made in Dagenham”)を選ばなかったこと。
・アカデミー賞は、外国映画や注目度がさほど高くはなかったインディペンデント作品からサプライズ的にノミネーションを出して、懐の広いところ、目配りの利いているところを見せたりしますが、今回はそういうノミニーが少なかった。(今年は功労賞的なノミネーションもありませんでした。)
・外国語映画賞は、数多い候補の中からノミネート経験のある監督の作品ばかり3つも選んでいます。
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◆連続ノミネート
◇2年連続ノミネート
・ジェフ・ブリッジス(主演男優賞)
・コリン・ファース(主演男優賞)
・ジェレミー・レナー(助演男優賞)
・サンディー・パウエル(衣裳デザイン賞)
・Mark P. Stoeckinger(音響編集賞)
・ランディー・ニューマン(歌曲賞)
◇3年連続ノミネート
・トム・マイヤーズ(音響編集賞)
・アレクサンドル・デプラ(オリジナル作曲賞)
このうち連覇がかかっているのはジェフ・ブリッジスとサンディー・パウエルだけです。
◆複数部門ノミネート
◇2部門
・ダニー・ボイル(作品賞・脚色賞)
・クリストファー・ノーラン(作品賞・脚本賞)
・アン・ロッセリーニ(作品賞・脚色賞)
・スコット・ルーディン(作品賞・作品賞)
・リー・アンクリッチ(脚色賞・長編アニメーション賞)
・Skip Lievsay(録音賞・音響編集賞)
・Craig Berkey(録音賞・音響編集賞)
・A・R・ラフマーン(作曲賞・歌曲賞)
◇3部門
・コーエン兄弟(作品賞・監督賞・脚色賞)
◆最多受賞経験者
・アラン・メンケン(歌曲賞) 8回
・リック・ベイカー(メイキャップ賞) 6回
・コーエン兄弟(作品賞・監督賞・脚色賞) 4回
・ケン・ラルストン(視覚効果賞) 4回(+特別貢献賞)
・Scott Millan(録音賞) 4回
◆これまでオスカーに最も縁遠かったノミニー
・Greg P. Russell(録音賞) 今回で14回目のノミネート
・ロジャー・ディーキンス(撮影賞) 今回で9度目のノミネート
・マイク・リー(脚本賞) 今回で7度目のノミネート
・ジョン・ラセター(脚色賞) 今回で6度目のノミネート(ただし特別貢献賞は受賞しています)
残念ながら、いずれも受賞できそうにありません。
◆最年長初ノミネート
・ジャッキー・ウィーバー(助演女優賞) 1947年生まれの63歳
今回のノミネーションでは、ロバート・デュヴァルもマイケル・ダグラスもノミネートされず、比較的若いノミニーが選ばれたようです。
監督賞にノミネートされた監督も比較的若い顔ぶれになっています(少なくとも昨年より平均年齢は若いはずです。)。
トム・フーパー 1972年生まれ
ダーレン・アロノフスキー 1969年生まれ
デイヴィッド・フィンチャー 1962年生まれ
デイヴィッド・O・ラッセル 1958年生まれ
イーサン・コーエン 1957年生まれ
ジョエル・コーエン 1954年生まれ
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◆予想
今年は全米の各組合賞/協会賞の結果発表よりもアカデミー賞のノミネーションの発表の方が早かったので、現時点で予想してしまうと予想の精度が落ちてしまいますが、的中率を上げることが目的でもないので、現時点での予想を出しておきたいと思います。
◎印が当確、○印が有力、△印が有望、×印が「あえて予想してみるならこれかな?」です。
・作品賞
◎『ソーシャル・ネットワーク』
前哨戦では『ソーシャル・ネットワーク』の圧勝ですが、最多ノミネートが『英国王のスピーチ』であること、米・映画製作者組合賞(PGA)の受賞作品が『英国王のスピーチ』であることが不安材料です。
・監督賞
◎デイヴィッド・フィンチャー 『ソーシャル・ネットワーク』
前哨戦での最多受賞はデイヴィッド・フィンチャーであり、統計上、作品賞と監督賞が一致する確率は高いわけですが、番狂わせがないとも限りません。ただし、前哨戦で、フィンチャーの次に有力候補であったクリストファー・ノーランをノミネーションの時点で排除したことは、フィンチャーに監督賞を獲らせるための措置に見えなくもありません。
・主演男優賞
◎コリン・ファース 『英国王のスピーチ』
他の候補が受賞する可能性もありますが、『英国王のスピーチ』に何か賞をあげるとしたたらまず主演男優賞であること、前哨戦ではコリン・ファースが最多受賞していること、コリン・ファースは昨年もノミネートされていながら受賞を逃していること、から考えても、コリン・ファースが最有力です。
・主演女優賞
◎ナタリー・ポートマン 『ブラック・スワン』
ナタリー・ポートマンが前哨戦最多受賞であり、『ブラック・スワン』を通じて知り合った男性との結婚&妊娠を祝福しよう(華を添えよう)というムードがさらに彼女の受賞を後押しするかもしれません。
ただし、4度目のノミネートで無冠のアネット・ベニングにさらわれてしまう可能性もなくはありません。ゴールデン・グローブ賞のコメディー/ミュージカル部門主演女優賞はアネット・ベニングでしたし。
・助演男優賞
◎クリスチャン・ベール 『ザ・ファイター』
前哨戦ではクリスチャン・ベールが圧勝していますが、案外こういう部門でサプライズが起こったりするもので、だとすれば、有力候補はジェフリー・ラッシュでしょうか。
・助演女優賞
○メリッサ・レオ 『ザ・ファイター』
混戦していますが、放送映画批評家協会賞とゴールデン・グローブ賞を受賞したことでメリッサ・レオが頭ひとつ抜け出した形になりました。
ヘイリー・スタインフェルドの若さを買うとか、これまでほとんど注目されてこなかったジャッキー・ウィーバーのベテランの演技力を買う、という可能性もなくはありません。
・オリジナル脚本賞
○『英国王のスピーチ』
前哨戦では『英国王のスピーチ』が最多受賞ですが、脚本家組合賞(WGA)には(規定により)ノミネートもされなかったということが不安材料です。前哨戦の次点は『インセプション』です。
・脚色賞
◎『ソーシャル・ネットワーク』
・撮影賞
△『ブラック・スワン』
混戦していて、『ブラック・スワン』と『インセプション』が競り合っています。何度も涙を飲んでいるロジャー・ディーキンスを受賞させてやろうということにはならないでしょうか。さもなくば『トゥルー・グリット』は無冠に終わってしまいそうですが。
・編集賞
○『ソーシャル・ネットワーク』
前哨戦で優勢だった『インセプション』がノミネートされず、作品賞受賞作品が編集賞もするというデータがあるので、ここはやはり『ソーシャル・ネットワーク』が最有力です。作品賞受賞作品以外の作品が編集賞を受賞するのは、(編集が凝った作品であるかどうかはともかく)『マトリックス』や『ブラックホーク・ダウン』『プライベート・ライアン』など、インパクトのある作品であるようです。
・美術賞
△『インセプション』
前哨戦では『インセプション』か『シャッター・アイランド』かという感じでしたが、『シャッター・アイランド』はノミネートされませんでした。
・衣裳デザイン賞
△『アリス・イン・ワンダーランド』
前哨戦では『アリス・イン・ワンダーランド』が優勢でしたが、アカデミー賞が中世や近代の衣裳を再現した文芸的な作品を好むとしたら、『英国王のスピーチ』が受賞する可能性もあります。
『アリス・イン・ワンダーランド』の衣裳を手がけたコリーン・アトウッドは、ロブ・マーシャル作品で3回アカデミー賞にノミネートされ、ティム・バートン作品で2回ノミネートされていますが、受賞した2回はいずれもロブ・マーシャル作品です。
・メイキャップ賞
△『ウルフマン』
放送映画批評家協会賞で受賞したのは『アリス・イン・ワンダーランド』ですが、ノミネートされませんでした。
メイキャップ賞というのは、特撮ものに与えられるのが一般的で、概して優れた「特殊メイク」に与えられる賞であるということからすれば『ウルフマン』が有望でしょうか。
他の2作品にどのようにメイキャップが使われているのかはまだよくわかっていません。
・視覚効果賞
△『インセプション』
前哨戦では『インセプション』が優勢です。対抗は『アリス・イン・ワンダーランド』でしょうか。
この部門の受賞/ノミネート傾向(の一部)は以下の通りです。
①この賞をノミネート/受賞しやすい作品のジャンルは、SF(近未来もの、宇宙もの、スーパーヒーローもの、モンスターもの、ファンタジー)、パニックもの、災害もの、冒険活劇(現在、過去、未来/海洋、山岳)など。
③視覚効果(SFX)がその作品を映画史上に残る作品にするのに大いに貢献している作品は評価されやすい。『ジュラシック・パーク』『フォレスト・ガンプ』『タイタニック』『マトリックス』『ベンジャミン・バトン』など。
⑥シリーズ第1作、新シリーズ第1作は、ノミネートされやすい。たとえば、『ナルニア国物語』『ライラの冒険』『トランスフォーマー』『スーパーマン・リターンズ』『ダークナイト』『アイアンマン』など。
⑩リメイク作品、再シリーズ化作品は注目を集めやすい(最新のSFXを使って作品を全く新しいものとして作り直そうという意欲や試みが評価されるから?)。たとえば、『宇宙戦争』、『ポセイドン』、『スーパーマン・リターンズ』、『ダークナイト』
⑭受賞作品は、視覚効果協会賞受賞作品と重なりやすい。
・録音賞
×『インセプション』
放送映画批評家協会賞は『インセプション』でした。
ノミニーの中で、最も受賞経験の多いScott Millanが関わっているのは『ソルト』です。
・音響編集賞
×『インセプション』
SFやアクション系の作品が受賞することが多いようです。
・オリジナル作曲賞
△『ソーシャル・ネットワーク』
混戦していますが、放送映画批評家協会賞とゴールデン・グローブ賞は『ソーシャル・ネットワーク』でした。
・オリジナル歌曲賞
△‘If I Rise’(『127時間』)
本命だった‘You Haven’t Seen The Last Of Me’(『バーレスク』)はノミネートされませんでした。
放送映画批評家協会賞は‘If I Rise’でした。
・短編映画賞
דGod of Love”
この部門は長編監督デビューして成功していく監督をたくさん輩出しています。
シリアスなのは“Na Wewe”ですが、軽めの作品が選ばれる年もあります。
“God of Love”は学生アカデミー賞受賞作品です。
・長編ドキュメンタリー賞
△“Exit Through the Gift Shop”
前哨戦最多受賞作品は“Exit Through the Gift Shop”ですが、混戦していて、“Inside Job”や“Restrepo”が受賞する可能性もあります。
“Waiting for ‘Superman’”は前哨戦でこの部門の二番手につけていましたが、ノミネートされませんでした。これは“Exit Through the Gift Shop”を受賞させるための誘導なのでしょうか。
・短編ドキュメンタリー賞
דStrangers No More”
イラク戦の後遺症、アルカイダのテロ、海面上昇、土壌汚染などシリアスな題材を扱った作品ばかりですが、その中では希望の光が見られる(と思われる)この作品をチョイスしてみました。
・長編アニメーション賞
◎『トイ・ストーリー3』
アニー賞(アニメーション界のアカデミー賞)はたぶん『ヒックとドラゴン』が最多受賞になるのではないかと思われますが、アカデミー賞は半年以上前から『トイ・ストーリー3』に確定しています。
・短編アニメーション賞
△“The Lost Thing”
わりと順当な結果を出すのがこの部門であるとしたなら、今年ここは“The Lost Thing”でしょうか。次点が『マダガスカルのトラベルノート』、そして『デイ&ナイト』。
・外国語映画賞
△“Biutiful”
ゴールデン・グローブ賞は“In a Better World (Hævnen)”でしたが、ゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞が一致したのは過去10年間で2回だけ、過去20年間で6回だけです。
アカデミー賞は、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥがお好きと考えると“Biutiful”が有力でしょうか。
全部で、◎印が7つ、○印が3つ、△印が10、×印が4つです。
◎印と○印が順当にくれば10部門的中で、△印と×印も全部ハズすとは考えられないので確率5分の1としても2つか3つは的中するはずなので、今年の予想的中ラインは12~13部門的中で「普通」となり、あとは、どのくらいアカデミー賞の傾向性と作品内容を読み取れるか、そして、現在のアメリカの映画界の現状や雰囲気を読み取れるか、にかかっている、と言っていいかと思います。合格ラインは15部門以上ということになるでしょうか。
といっても◎印と○印からもサプライズは出るはずで、全く予想通りでもそれはそれでつまらないし、「おおっ、そうきたか!」というような受賞結果があってもいい、むしろ、あった方がいい、と個人的には考えています。さて、どうなるでしょうか。
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◆当ブログ リンク集
・第83回米国アカデミー賞 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_40.html
【前哨戦まとめ】
・2010年度映画賞の結果をまとめてみました! アメリカ編前半戦!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_59.html
◇2010年度全米映画賞レース後半戦↓
・カンザスシティ映画批評家協会賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_4.html
・オンライン映画批評家協会賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_6.html
・セントラル・オハイオ映画批評家協会賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_11.html
・全米映画批評家協会賞2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_12.html
・ピープルズ・チョイス・アワード2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_14.html
・女性映画ジャーナリスト同盟映画賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_19.html
・ノース・テキサス映画批評家協会賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_20.html
・バンクーバー映画批評家協会賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_21.html
・アイオワ映画批評家協会賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_30.html
・放送映画批評家協会賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_33.html
・ゴールデン・グローブ賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_37.html
・米・監督組合賞(DGA)2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_34.html
・米・脚本家組合賞(WGA)2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_7.html
・米・製作者組合賞(PGA)2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_8.html
・米・美術監督組合賞(ADG)2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_15.html
・米・映画音響協会(CAS)2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_16.html
・米・視覚効果協会賞(VES)2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_17.html
・米・撮影監督協会(ASC)2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_23.html
・米・編集者賞(ACE)2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_31.html
※すでに製作者組合賞(PGA)の受賞結果と衣裳デザイナー組合賞(CDG)のノミネーションなどが発表されていますが、余裕があれば、随時アップしていきたいと思っています。
【米国アカデミー賞2011 予備選考】
・米国アカデミー賞2011 外国語映画賞候補 9作品発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_39.html
・米国アカデミー賞2011 メイキャップ賞セミファイナリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_22.html
・米国アカデミー賞2011 視覚効果賞 セミファイナリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_9.html
・米国アカデミー賞2011 オリジナル歌曲賞候補41曲 発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_30.html
・米国アカデミー賞2011 短編映画賞候補 ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_17.html
・米国アカデミー賞2011 短編アニメーション賞候補ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_4.html
・米国アカデミー賞2011 長編ドキュメンタリー賞候補 ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201011/article_29.html
・米国アカデミー賞2011 長編アニメーション賞候補 ロングリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201011/article_24.html
・米国アカデミー賞2011短編ドキュメンタリー候補ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_25.html
・米国アカデミー賞2011 外国語映画賞各国代表65作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_22.html
・米国アカデミー賞2011 外国語映画賞各国代表リスト その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201009/article_29.html
・米国アカデミー賞2011 外国語映画賞各国代表リスト その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201009/article_40.html
・米国アカデミー賞2011外国語映画賞各国代表 続々発表!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201009/article_2.html
・いろいろびっくり! 米国アカデミー賞2011外国語映画賞韓国代表発表!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201009/article_11.html
・えっ、『告白』なの? 米国アカデミー賞2011外国語映画賞日本代表決定!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201009/article_14.html
・凄いゾ!桃井かおり!主演作がアカデミー賞2011外国語映画賞エントリー!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201009/article_39.html
【米国アカデミー賞2011までの道のり】
・2010年度全米映画賞レース前半戦に関するあれやこれや:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_60.html
・2010年11月時点でのオスカー予想:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201011/article_12.html
・2010年にブレイクアウトした10人!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_5.html
・ポスト・トロントでのオスカー2011 詳細予想! 21部門:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201009/article_41.html
・25週前のオスカー2011予想!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201009/article_1.html
・2010年前半期全米ムービー・チャート TOP35!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201007/article_9.html
・早くも米国アカデミー賞2011を予想してみました!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201003/article_25.html
【過去のデータ】
・2009年度映画賞の結果をまとめてみました! アメリカ編:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_43.html
・2009年度映画賞の結果をまとめてみました! アメリカ編 後半戦:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201003/article_14.html
・2008年度映画賞の結果をまとめてみました! アメリカ編:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_37.html
・2008年度映画賞の結果をまとめてみました! アメリカ編 後半戦:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_26.html
・第82回米国アカデミー賞 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/theme/0a72ceaf25.html
・第82回米国アカデミー賞 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_6.html
・第82回米国アカデミー賞 見どころ、トリビア、予想など:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_7.html
・米国アカデミー賞関連記事:http://umikarahajimaru.at.webry.info/theme/0a72ceaf25.html
【映画賞について調べてみました】
・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_2.html
・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました その2 「米国アカデミー賞に最も近い受賞結果を出す映画賞はこれだ!」:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_3.html
・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html
・米国アカデミー賞にノミネートされた日本人リスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200801/article_20.html
・米国アカデミー賞各部門の名称について:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_19.html
【映画祭&映画賞カレンダー】
・映画祭&映画賞カレンダー 2010年12月~2011年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_48.html
【各国アカデミー賞】
・イギリス・アカデミー賞2011候補 ロングリスト発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_13.html
・アイルランド映画・テレビアカデミー賞2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_29.html
・ゴヤ賞(スペイン・アカデミー賞)2010 ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_28.html
・デンマーク・アカデミー賞2011 ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_63.html
・スウェーデン・アカデミー賞2011 ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_18.html
・金馬奨(台湾アカデミー賞)2010 発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201011/article_30.html
・大鐘賞(韓国アカデミー賞)2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201011/article_3.html
・アルゼンチン・アカデミー賞2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_62.html
※すでにスウェーデン・アカデミー賞の受賞結果と、セザール賞(フランス・アカデミー賞)のノミネーションが発表されていますが、余裕があれば随時アップしたいと思います。
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◆おまけのトリビア
・助演男優賞にはジェフリー・ラッシュ(Geffrey Rush)がノミネートされ、短編映画賞には“The Crush”がノミネートされている。
・助演男優賞にはマーク・ラファロ(Mark Ruffalo)がノミネートされ、短編アニメーション賞には“The Gruffalo”がノミネートされている。
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