アジア太平洋映画賞2010 発表!

 第4回アジア太平洋映画賞(4th Annual Asia Pacific Screen Awards)のノミネーションが発表になりました。(12月2日)

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 ◆作品賞(Best Feature Film)
 ◎『唐山大地震』“Aftershock”(中・香港) 監督:フォン・シャオガン
 ・“Bal (Honey)”(トルコ・独) 監督:Semih Kaplanoglu
 ・『モンガに散る』“Báng-Kah (Monga)”(台湾) 監督:ニウ・チェンザー
 ・『坡州(パジュ)』“Paju”(韓) 監督:パク・チャノク
 ・『詩』“Poetry”(韓) 監督:イ・チャンドン

 審査員長であるデイヴィッド・パットナムは、この映画について、「ここ数年私が観てきたハリウッド映画に負けていない『大作』で、どういうレベルでもガッカリさせられることはなかった。この映画はもう既に多くの観客をつかんでいるが、世界中のもっと多くの観客に受け入れられるだろう。感動的だし、それでいて控えめで、エンディングも美しい」と語っています。

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 ◆監督賞(Achievement In Directing)
 ・フォン・シャオガン 『唐山大地震』“Aftershock”(中・香港)
 ・Semih Kaplanoglu “Bal (Honey)”(トルコ・独)
 ・ニウ・チェンザー 『モンガに散る』“Báng-Kah (Monga)”(台湾)
 ◎イ・チャンドン 『詩』“Poetry”(韓)
 ・ワン・チュアンアン 『紡績姑娘』“Weaving Girl”(中)

 イ・チャンドンは、2007年に『シークレット・サンシャイン』で作品賞を受賞し、2009年はプロデューサーを務めた『冬の小鳥』で児童映画賞を受賞していて、今回、この映画祭で3度目の受賞になります。

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 ◆男優賞(Best Performance By An Actor)
 ◎チェン・ダオミン(陳道明) 『唐山大地震』“Aftershock”(中・香港)
 ・Tony Barry “Home By Christmas”(ニュージーランド)(監督:Gaylene Preston)
 ・Sergei Puskepalis “How I Ended This Summer”(ロシア)(監督:Aleksei Popogrebsky)
 ・Mark Ivanir “The Human Resources Manager”(イスラエル・独・仏・ルーマニア)(監督:エラン・リクリス)
 ・Atul Kulkarni “Natarang”(インド)(監督:Ravi Jadhav)

 昨年の受賞者は、『おくりびと』の本木雅弘でした。

 ◆女優賞(Best Performance By An Actress)
 ・シュイ・ファン(徐帆) 『唐山大地震』“Aftershock”(中・香港)
 ・Tejaswini Pandit  “I Am Sindutai Sakpal”(インド)(監督:Ananth Mahadevan)
 ・ソ・ウ(Seo Woo) 『坡州(パジュ)』“Paju”(韓)(監督:パク・チャノク)
 ◎ユン・ジョンヒ 『詩』“Poetry”(韓)
 ・ユー・ナン 『紡績姑娘』“Weaving Girl”(中)(監督:ワン・チュアンアン)

 ユン・ジョンヒは、韓国国内での大鐘賞と青龍映画賞に続き、ここでも女優賞を受賞しました。

 ◆脚本賞(Best Screenplay)
 ・スー・シャオフェイ(蘇小衛/Su Xiaowei) 『唐山大地震』“Aftershock”(中・香港)
 ・黒沢久子、若松孝二 『キャタピラー』(日)(監督:若松孝二)
 ・ニル・ベルグマン(Nir Bergman) 『僕の心の奥の文法』“Intimate Grammar”(イスラエル)(監督:ニル・ベルグマン)
 ◎サミュエル・マオス 『レバノン』“Levanon (Lebanon)”(イスラエル・仏・独)(監督:サミュエル・マオス)
 ・イ・チャンドン 『詩』“Poetry”(韓)

 2008年はエラン・リクリスの“Lemon Tree”が、2009年は『彼女が消えた浜辺』が受賞しています。この部門は、なぜか中東作品が強いようです。

 ◆撮影賞(Achievement In Cinematography)
 ・リュイ・ユエ(呂楽/Lu Yue) 『唐山大地震』“Aftershock”(中・香港)
 ・Bariþ Özbiçer “Bal (Honey)”(トルコ・独)
 ・ジェイク・ポロック(Jake Pollock/包軒鳴)  『モンガに散る』(台湾)
 ・サントーシュ・シヴァン(Santosh Sivan)、V. Manikandan 『ラーヴァン』“Raavan”(インド)(監督:マニ ラトナム)
 ◎Sudhir Palsane “Vihir (The Well)”(インド)(監督:Umesh Vinayak Kulkarni)

 ◆長編アニメーション賞(Best Animated Feature Film)
 ・『いばらの王 King of Thorn』“Ibara No Ou (King Of Thorn)”(日) 監督:片山一良
 ・『ガフールの伝説』“Legend Of The Guardians: The Owls Of Ga’Hoole”(オーストラリア・米) 監督:ザック・スナイダー
 ・『マイマイ新子と千年の魔法』“Mai Mai Shinko To Sennen No Maho (Mai Mai Miracle)”(日) 監督:片渕須直
 ・『ホッタラケの島 遙と魔法の鏡』“Hottarake No Shima – Haruka To Maho No Kagami (Oblivion Island: Haruka And The Magic Mirror)”(日) 監督:佐藤信介
 ◎“Piercing 1”(中) 監督:Liu Jian

 日本映画が3本もノミネートされていたのにも拘わらず、受賞したのは進境著しい中国産アニメーションでした。
 “Piercing 1”は、アヌシー国際アニメーションフェスティバル2010 長編コンペティション部門出品。

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 ◆ドキュメンタリー賞(Best Documentary Feature Film)
 ・“12 Angry Lebanese: The Documentary”(レバノン) 監督:Zeina Daccache
 ・“Budrus”(パレスチナ・イスラエル・米) 監督:Julia Bacha
 ・“Enemies Of The People”(カンボジア・英) 監督:Rob Lemkin、Thet Sambath
 ・“Karamay(克拉玛依)”(中) 監督:Xu Xin(徐辛)
 ◎“Last Train Home”(中・カナダ) 監督:Lixin Fan

 国際的にも注目されるべきドキュメンタリー作品の約半数は、アジアを舞台にしたもので(ドキュメンタリーの対象になるような題材が特にアジア地域に多いということですが)、そういった状況を反映したノミネーションでした。

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 ◆児童映画賞(Best Children’s Feature Film)
 ・“Boy”(ニュージーランド) 監督:Taika Waititi
 ・“Bran Nue Dae”(オーストラリア) 監督:Rachel Perkins
 ・“Echoes Of The Rainbow(歳月神偸)”(香港) 監督:アレックス・ロー
 ◎“The Other”(イラン) 監督:Mehdi Rahmani
 ・“Udaan”(インド) 監督:Vikramaditya Motwane

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 ◆審査員グランプリ
 ◎寺島しのぶ 『キャタピラー』

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 ◎サミュエル・マオス 『レバノン』

 ◆ユネスコ賞(The UNESCO Award)
 ◎“Bal (Honey)”(トルコ・独)

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 ◆演技部門特別表彰(High Commendation from the International Jury for his performance)
 ◎Tony Barry “Home By Christmas”(ニュージーランド)

 ◆技術部門/視覚効果特別表彰(High Commendation for Outstanding Technology and Special Effects)
 ◎『ガフールの伝説』

 ◆生涯功労賞(The FIAPF Award for Outstanding Achievement in Film)
 ◎クリスティン・ハキム

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 ◆次回作品のための脚本準備金授与(2万5000ドル/ The script development of new feature film projects)
 ◎イ・チャンドン
 ◎セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ
 ◎アスガー・ファルハディー
 ◎Peng Tao

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 主なノミネート&受賞状況は以下の通りです。

 ・『唐山大地震』“Aftershock”(2/6):作品・監督・男優・女優・脚本・撮影
 ・『詩』“Poetry”(2/4):作品・監督・女優・脚本
 ・“Bal (Honey)”(0/3):作品・監督・撮影
 ・『モンガに散る』(0/3):作品・監督・撮影
 ・『坡州(パジュ)』(0/2):作品・女優
 ・『紡績姑娘』“Weaving Girl”(0/2):監督・女優

 この映画賞は、エントリー方式の映画賞で、今年は対象地域から239作品のエントリーがあった、と発表されています。

 『唐山大地震』と『詩』が2部門ずつの受賞ですが、全体的には、できるだけ多くの国の作品に賞を振り分けたという印象です。

 全体的には、必ずしも順当ではないかもしれないけれど、こういうのもアリかもしれないという感じの受賞結果で、ちょっと面白みがないというか、だったら、わざわざお金を集めて賞を出す必要もないかな~、と思ったりもしますね。

 
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 *当ブログ記事
 ・アジア太平洋映画賞2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_32.html
 ・アジア太平洋映画賞2009 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_44.html
 ・アジア太平洋映画賞2008 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200811/article_7.html

 ・映画祭&映画賞カレンダー 2010年5月~2011年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_23.html

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