『ソーシャル・ネットワーク』と『インセプション』と ワシントンDC映画批評家協会賞2010 発表!

 ワシントンDC映画批評家協会賞の結果が発表になりました。(12月6日)

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 ◆作品賞
 ・“Black Swan”
 ・『インセプション』
 ・“127 Hours”
 ◎『ソーシャル・ネットワーク』
 ・『トイ・ストーリー3』

 ◆監督賞
 ・ダーレン・アロノフスキー (“Black Swan”)
 ・ダニー・ボイル (“127 Hours”)
 ・ジョエル&イーサン・コーエン (“True Grit”)
 ◎デイヴィッド・フィンチャー (『ソーシャル・ネットワーク』)
 ・クリストファー・ノーラン (『インセプション』)

 ◆主演男優賞
 ・ジェフ・ブリッジス (“True Grit”)
 ・ロバート・デュヴァル (“Get Low”)
 ・ジェシー・アイゼンバーグ (『ソーシャル・ネットワーク』)
 ◎コリン・ファース (『英国王のスピーチ』)
 ・ジェームズ・フランコ (“127 Hours”)

 ◆主演女優賞
 ・アネット・ベニング (『キッズ・オールライト』)
 ・アン・ハサウェイ (“Love & Other Drugs”)
 ・ニコール・キッドマン (“Rabbit Hole”)
 ◎ジェニファー・ローレンス (『ウィンターズ・ボーン』)
 ・ナタリー・ポートマン (“Black Swan”)

 ◆助演男優賞
 ◎クリスチャン・ベール (“The Fighter”)
 ・アンドリュー・ガーフィールド (『ソーシャル・ネットワーク』)
 ・ジョン・ホークス (『ウィンターズ・ボーン』)
 ・サム・ロックウェル (“Conviction”)
 ・ジェフリー・ラッシュ (『英国王のスピーチ』)

 ◆助演女優賞:
 ・エイミー・アダムス (“The Fighter”)
 ・ヘレナ・ボナム・カーター (『英国王のスピーチ』)
 ◎メリッサ・レオ (“The Fighter”)
 ・ハイリー・ステインフェルド (“True Grit”)
 ・ジャッキー・ウィーバー (“Animal Kingdom”)

 ◆オリジナル脚本賞:
 ・マイク・リー (“Another Year”)
 ・マーク・ハイマン、Andres Heinz 、John McLaughlin (“Black Swan”)
 ◎クリストファー・ノーラン (『インセプション』)
 ・スチュアート・ブルムバーグ、リサ・チョロデンコ (『キッズ・オールライト』)
 ・David Seidler (『英国王のスピーチ』)

 ◆脚色賞:
 ・ダニー・ボイル、サイモン・ボーフォイ (“127 Hours”)
 ◎アーロン・ソーキン (『ソーシャル・ネットワーク』)
 ・マイケル・アーント (『トイ・ストーリー3』)
 ・ジョエル&イーサン・コーエン (“True Grit”)
 ・デブラ・グラニック、Anne Rossellini (『ウィンターズ・ボーン』)

 ◆撮影賞
 ・“Black Swan”
 ◎『インセプション』
 ・“127 Hours”
 ・『ソーシャル・ネットワーク』
 ・“True Grit”

 ◆美術賞
 ・『アリス・イン・ワンダーランド』
 ・“Black Swan”
 ・『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』
 ◎『インセプション』
 ・“True Grit”

 ◆作曲賞
 ・“Black Swan”
 ◎『インセプション』
 ・“127 Hours”
 ・『ソーシャル・ネットワーク』
 ・“True Grit”

 ◆アンサンブル賞
 ・“The Fighter”
 ・『インセプション』
 ・『キッズ・オールライト』
 ・『ソーシャル・ネットワーク』
 ◎『ザ・タウン』

 ◆長編アニメーション賞
 ・『怪盗グルーの月泥棒』
 ・『ヒックとドラゴン』
 ・『メガマインド』
 ・『塔の上のラプンツェル』
 ◎『トイ・ストーリー3』

 ◆長編ドキュメンタリー賞
 ◎“Exit Through the Gift Shop” 監督:Banksy
 ・“Inside Job” 監督:チャールズ・ファーガソン
 ・“Restrepo” 監督:Tim Hetherington、Sebastian Junger
 ・“The Tillman Story” 監督:Amir Bar-Lev
 ・“Waiting for ‘Superman’” 監督:デイヴィス・グッゲンハイム

 ◆外国語映画賞
 ◎“Biutiful”(メキシコ・日) 監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
 ・『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』(スウェーデン) 監督:ニルス・アルデン・オプレヴ
 ・“I Am Love(Io sono l’amore)”(伊) 監督:ルカ・グアダグニーノ
 ・『母なる証明』(韓) 監督:ポン・ジュノ
 ・『ホワイト・マテリアル』(仏) 監督:クレール・ドゥニ

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 主な作品のノミネート&受賞状況は以下の通りです。

 ・『ソーシャル・ネットワーク』(3/8):作品・監督・主演男優・助演男優・脚色・撮影・作曲・アンサンブル
 ・“Black Swan”(0/7):作品・監督・主演女優・脚本・撮影・美術・作曲
 ・『インセプション』(4/7):作品・監督・脚本・撮影・美術・作曲・アンサンブル
 ・“True Grit”(0/7):監督・主演男優・助演女優・脚色・撮影・美術・作曲
 ・“127 Hours”(0/6):作品・監督・主演男優・脚色・撮影・作曲
 ・『英国王のスピーチ』(1/4):主演男優・助演男優・助演女優・脚本
 ・“The Fighter”(2/4):助演男優・助演女優・助演女優・アンサンブル
 ・『トイ・ストーリー3』(1/3):作品・脚色・アニメ
 ・『キッズ・オールライト』(0/3):主演女優・脚本・アンサンブル
 ・『ウィンターズ・ボーン』(1/3):主演女優・助演男優・脚色
 ・“Get Low”(0/1):主演男優
 ・“Love & Other Drugs”(0/1):主演女優
 ・“Rabbit Hole”(0/1):主演女優
 ・“Conviction”(0/1):助演男優
 ・“Animal Kingdom”(0/1):助演女優
 ・“Another Year”(0/1):脚本
 ・『ザ・タウン』(1/1):アンサンブル

 全米の映画賞レースは、ナショナル・ボード・オブ・レビューと、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、そしてこのワシントンDCといった12月上旬に発表される映画批評家協会賞が、まず全体の流れを作るわけですが、批評家の視点と映画人たちの視点の違い、および、年末ギリギリでなって公開される作品が対象作品として含まれるかどうかという違いもあって、映画賞レースは前半と後半でその様子をがらりと変えてしまうことがあります。

 序盤戦で既に本命を言い当てていることもありますが、そうでないこともあり、2009年度は後者の典型のような年で、序盤戦で本命視された候補の多くが後半に脱落していくことになりました。

 ワシントンDC映画批評家協会賞もその例外ではなく、2009年度は、わずかに4部門、監督賞、助演男優賞、助演女優賞、長編アニメーション賞がアカデミー賞と同じになったに過ぎません。監督賞も本命といえば本命だったのですが、それよりも助演男優賞、助演女優賞、長編アニメーション賞は本命中の本命だったので、これが同じだったからと言って、アカデミー賞を占う結果だったと全くもって言うことはできません。

 ちなみに、2008年以前のワシントンDC映画批評家協会賞とアカデミー賞の受賞結果の合致度は――

 2008年度は、作品賞・監督賞・助演男優賞・脚色賞・美術賞・長編アニメーション賞・ドキュメンタリー賞と7部門で同じ結果
 2007年度は、作品賞・監督賞・助演男優賞・脚本・美術賞・長編アニメーション賞と6部門でアカデミー賞と同じ結果
 2006年度は、監督賞・主演男優賞・主演女優賞・助演女優賞・脚本賞・ドキュメンタリー賞・長編アニメーション賞と7部門でアカデミー賞と同じ結果
 という風になっています。
 昨年は例外として、本来なら、わりとアカデミー賞と合致度の高い、オーソドックスな映画賞なのですが。今年もなんだかたくさん外してしまう予感がしますね。

 今年は、ナショナル・ボード・オブ・レビューと本賞での受賞で、『ソーシャル・ネットワーク』が作品賞の本命のように見えますが、これだってまだまだ安心はできません。
 本当に、これが本命で、アカデミー賞受賞も確実と言えるのは、今のところ、長編アニメーション賞の『トイ・ストーリー3』だけです。

 それぞれの部門に絶対的な本命が現れるのか、本命VS対抗の部門になるのか、混戦の部門になるのか、現時点では全然はっきりしません。

 今のところ、『インセプション』が下馬評を遙かに超える優勢を見せていて、有力作品と見なされていた“Black Swan”、“True Grit”、“The King’s Speech”、“Another Year”といった作品にはまるで勢いが感じられません。

 現時点で、受賞結果の期日が発表されているのは、12日のニューヨーク映画批評家協会賞オンラインだけですが、たぶん、それ以外にも、1週間以内にいくつか受賞結果が発表されるはずです。さて、どういう結果が出るでしょうか。

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 *当ブログ記事

 ・ワシントンDC映画批評家協会賞2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_13.html

 ・ゴッサム・アワード2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201011/article_33.html
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2011 ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_1.html
 ・サテライト・アワード2010 ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_3.html
 ・ナショナル・ボード・オブ・レビュー2010:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_5.html

 ・2010年11月時点でのオスカー予想:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201011/article_12.html
 ・2010年にブレイクアウトした10人!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_5.html
 ・ポスト・トロントでのオスカー2011 詳細予想! 21部門:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201009/article_41.html
 ・25週前のオスカー2011予想!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201009/article_1.html
 ・2010年前半期全米ムービー・チャート TOP35!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201007/article_9.html
 ・早くも米国アカデミー賞2011を予想してみました!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201003/article_25.html

 ・映画祭&映画賞カレンダー 2010年5月~2011年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_23.html

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