Gacktの海外デビュー作とか、コスタ=ガヴラスの息子の初監督作品とか トロント2010 第7弾!

 今年のトロント国際映画祭での日本映画は8本となりました。
 ・トラン・アン・ユン 『ノルウェイの森』 SPECIAL PRESENTATIONS
 ・河瀬直美 『玄牝』 REAL TO REEL
 ・リンダ・ホーグラント 『ANPO』 REAL TO REEL
 ・西川智也 “Tokyo-Ebisu” WAVELENGTH
 ・園田枝里子 『ランドスケープ,セミサラウンド』 WAVELENGTH
 ・三池崇史 『十三人の刺客』 MASTERS
 ・園子温 『冷たい熱帯魚』 VANGUARD
 ・中島哲也 『告白』 VANGUARD

 日本映画のショーケースだと思うとバランスが悪すぎるし、もうちょっと「若手」の作品が“発見”されてもいいような気がしますが、モントリオール世界映画祭など、他の映画祭などとの兼ね合いもあって、こうなったという感じなのでしょうか。

 日本映画ではありませんが、MIDNIGHT MADNESS部門で上映される香港映画“The Butcher, the Chef, and the Swordsman(刀見笑)”には安藤政信が出演し、同じくMIDNIGHT MADNESS部門のアメリカ映画“Bunraku”にはGacktが出演しています。
 “Bunraku”は、メジャー・スタジオ製作作品ではありませんが、キャストもなかなか豪華で、日本でも、ファンの間では、けっこう早くから情報がやり取りされていた作品であるようです。日本では2011年に劇場公開が予定されています。

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 【MIDNIGHT MADNESS】

 ホラーやスリラー、香港ノワールなど、いわゆるファンタスティック系の作品を集めたプログラム。

 ・“The Butcher, the Chef, and the Swordsman(刀見笑)”(香港・中・米) 監督:Wu Ershan [ワールド・プレミア]
 出演:安藤政信、キティ・チャン、You Benchang、Liu Xiaoye、Ashton Xu Wuershan
 物語:肉屋のチョッパーの夢は、高級娼婦のマダム・メイを身請けすることだったが、彼女には既に約束した相手がいた。その相手は、砂漠からやってきた戦士で、彼は長刀の使い手であった。チョッパーは、彼に対抗して、肉切包丁の修練に励むが、とても手こずっていた。その肉切包丁は、世界最高の武道家の使っていた剣から打ち出したもので、若き料理人とその師匠を描いた映画でも使われたものであった……。
 アンディ・ラウによる才能発掘プロジェクト「新星導電影計劃」第二シリーズの1本だそうです。
 ウォン・カーワイの『楽園の瑕』とチャウ・シンチーの『食神』と伊丹十三の『タンポポ』をミックスしたような作品だとか。

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 ・“Fire of Conscience(火龍)”(香港・中) 監督:ダンテ・ラム [北米プレミア]
 出演:レオン・ライ、リッチー・レン、ワン・バオチャン、リウ・カイチー、ビビアン・スー
 物語:娼婦殺しが起こり、刑事マンフレッドは、エリート麻薬捜査官ケーと組まされることになる。DNA鑑定の結果、殺人事件の第一容疑者として、同僚の刑事が浮かんでくる。マンフレッドは、この結果に陰謀の匂いを嗅ぎつけ、ケーとぶつかり合いながらも、警察を脅かす“敵”に2人で立ち向かっていく……。
 プチョン国際ファンタスティック映画祭2010 男優賞(リッチー・レン)受賞。

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 ・“Red Nights(Les Nuits Rouges du Bourreau de Jade)”(香港・中・仏) 監督:ジュリアン・カーボン(Julien Carbon)、ローラン・クティオ(Laurent Courtiaud) [ワールド・プレミア]
 出演:Frédérique Bel、Carrie Ng、Carole Brana、Stephen Wong
 物語:カトリーヌは、香港で高級工芸品を扱う美術商で、始皇帝のものだったと言われる白い翡翠の印鑑の入った箱を手に入れる。一方、キャリーは、香港に住む芸術のパトロンで、今は、始皇帝の処刑人をモチーフとした作品のプロダクションを設けていた。始皇帝の処刑人は、毒薬を使って、犠牲者を麻痺させたり、彼らの知覚を高めさせたりできると考えられ、キャリーは、その毒薬を何とか手に入れることができないかと考えていた。その毒薬がどうやら白い翡翠の印鑑の中に入っているらしいとわかると、キャリーはそれを手に入れるべく、カトリーヌに近づいていくのだった……。
 監督の2人組は、『暗戦』『ブラックマスク2』『レジェンド 三蔵法師の秘宝』などで脚本を担当したコンビで、これが監督デビュー作に当たります。
 撮影は、『インファナル・アフェア』シリーズなどを手がけるン・マンチン。

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 ・“Insidious”(米) 監督:James Wan [ワールド・プレミア]
 出演:パトリック・ウィルソン、ローズ・バーン、リン・シェイ、タイ・シンプキンズ、バーバラ・ハーシー
 物語:夫婦が古い家に引越しをする。直後に、彼らの息子が事故に遭い、昏睡状態に陥る。母親は息子の看病に努めるが、家の中で次々と奇怪なことが起こり始める……。
 『ソウ』シリーズの監督・製作総指揮を務めるジェームズ・ワンの監督最新作。プロデューサーは、『パラノーマル・アクティビティ』の監督オーレン・ペリとプロデューサーのスティーヴン・シュナイダー&ジェイソン・ブラム。

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 ・“Bunraku”(米) 監督:Guy Moshe [ワールド・プレミア]
 出演:ジョシュ・ハートネット、ロン・パールマン、ウディ・ハレルソン、Gackt、デミ・ムーア、菅田俊
 物語:ニコラ・ザ・ウッドカッター(ロン・パールマン)は、鉄の拳を持ち、仲間を従えて、東大西洋一帯を牛耳っている犯罪組織のボスで、人々は彼らを恐れるようにして暮らしていた。ある夜、1人の流れ者(ジョシュ・ハートネット)がバーにやってきて、ニコラを殺したいと話す。その後、ヨシという名の侍(Gackt)が入ってきて、一族のお守りを奪ったニコラからお守りを取り返して、父親の敵討ちをしたいと話す。2人は、運命的に出会って、契りを交わし、ニコラを探して、旅に出る……。
 監督のGuy Mosheは、これが長編第2作で、自分で脚本を書いて売ったが、映画化される見込みがないと知って買い戻し、自ら監督することにしたのだという。
 『クロウ』『ファイト・クラブ』『マイノリティ・リポート』『ターミナル』『チャーリーとチョコレート工場』『ウォッチメン』などを手がける美術監督アレックス・マクドウェルの初プロデュース作品。
 Gacktの起用は、監督が、大河ドラマ『風林火山』での彼の演技を見て気に入って、日本まで出演交渉に来たのだという。

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 ・“John Carpenter's The Ward”(米) 監督:ジョン・カーペンター [ワールド・プレミア]
 出演:アンバー・ハード、メイミー・ガマー、ダニエル・パナベイカー、ジャレッド・ハリス、リンゼイ・フォンセカ
 物語:古い農場が炎上して、取り乱した娘クリスティンが警察に保護され、精神病院に送られる。クリスティンは、担当医の根気強い診察にも応えようとしなかったため、彼女の心神喪失の原因も解明されず、リハビリもいっこうに進まない。彼女は、やがて、閉ざされた特別病棟で、夜中にホールをうろつく亡霊と話をするようになる。その結果、彼女は、これまでここにいた患者で、誰一人生きてここを出た者がいないということを知る。

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 ・“Stake Land”(米) 監督:Jim Mickle [ワールド・プレミア]
 出演:ニック・デミッチ、コナー・パオロ、ダニエル・ハリス、ケリー・マクギリス、マイケル・セルベリス
 物語:アメリカは、ヴァンパイアの波に襲われて、廃墟と化していた。マーティンの家族が襲われた時、彼は、ミスターと呼ばれるハンターに助けられる。ミスターは、ヴァンパイアの生き残りを家族のようにして引き連れながら、よりよい場所を求めて、北へ向かう。

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 ・“Super”(米) 監督:James Gunn [ワールド・プレミア]
 出演:レイン・ウィルソン、エレン・ペイジ、リヴ・タイラー、ケヴィン・ベーコン、ネイサン・フィリオン
 物語:フランク(レイン・ウィルソン)は、妻(リヴ・タイラー)をドラッグ・ディーラー(ケヴィン・ベーコン)に寝取られて、心に深い痛手を負う。彼は、なかなか立ち直ることができなかったが、妻を取り戻すために何かすべきだと考え、コスチュームを身に着けて、“クリムゾン・ボルト”に変身し、小さなことから正義を正していこうと決める。まず、彼は、映画館の列に横入りしたカップルにモンキーレンチで正義の鉄槌を食らわせる。この事件はニュースになり、彼に共感したコミック店店員の女の子(エレン・ペイジ)が仲間になりたいとやってきて、ボルティーとして加わる……。

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 ・“Vanishing on 7th Street”(米) 監督:ブラッド・アンダーソン [ワールド・プレミア]
 出演:ヘイデン・クリステンセン、タンディー・ニュートン、ジョン・レグイザモ、ジェイコブ・ラティモア
 物語:すべては停電から始まる。闇が世界を襲い、そして去った後、それまで人が立っていたところには衣服の残骸しか残されていなかった。太陽はほとんど姿を見せなくなく、闇が支配し始める。空っぽの通りを影が徘徊し、囁き声が反響する。生き残った者は、太陽光以外の光のそばにいた者で、その何人かは、発電機を明かりを灯しているバーに集まってきた。しかし、その明かりもだんだん弱まり、明かりを求めてどこかよそに行かなければならなくなる……。

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 【SPROCKETS FAMILY ZONE】

 キッズ・ムービー、ファミリー・ムービーのセクション。

 ・“Karla and Jonas (Karla og Katrine)”(デンマーク) 監督:Charlotte Sachs Bostrup [北米プレミア],
 物語:13歳のカルラは、孤児のジョナスを哀れんでいた。それは、彼には本当の家族がいないからだった。ある日、彼女は、テレビ番組をまねて、ジョナスと2人で、彼の本当のお母さんを捜す旅に出発する……。
 デンマーク・アカデミー賞2010 最優秀児童映画ノミネート。
 ズリーン国際映画祭2010 FICCドン・キホーテ賞受賞。

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 ・“Little Sister(妹妹)”(中・米) 監督:Richard Bowen [ワールド・プレミア]
 出演:Xiao Min、Brenda Song、Yang Zhicheng Zhang Jie、Wang Caiping
 監督のRichard Bowenが博物館で見つけた、シンデレラの原型のような物語が書かれた脚本を映画化したもの。舞台は、何百年も前の中国南部の村。孤児のヒロインが、養母にいじめられ、舞踏会に行きたいのに行かせてもらえず、夜中に行動を起こして、舞踏会に行くも片方の靴を落として帰ってくる。後で、ハンサムな君主が靴を手に娘を捜しに来るというところまで同じ。

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 ・“Sammy’s Adventures: The Secret Passage”(ベルギー) 監督:ベン・スタッセン(Ben Stassen) [北米プレミア]
 物語:1959年にサミーはカリフォルニアの浜辺で、海亀として生まれる。サミーがまずやらなければならないことは、カモメやカニに襲われないうちに海へとたどり着くことだったが、あともう少しというところでカモメにつかまってしまう。同様に、カモメにつかまった仲間を横目に何とか助かる方法を考えたサミーは、カモメの目をめがけて砂をかける。そのおかげでサミーは助かり、もう一匹の仲間シェリーをも助けることに成功する。その後、サミーは、世界中の海を泳いで50年もの旅をするが、何かにつけて思い出されるのは生まれたばかりの頃に出会ったシェリーのことだった……。
 環境保護へのメッセージをも含んだ3-Dアニメーション。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2010 プレミア部門出品。

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 【VANGUARD】

 公式には「既成のルールやスタイル、物語の構造にとらわれず、ジャンルを飛び越え、新しく刺激的な作品を集めたプログラム」ということになっていますが、基本的にはこれまでどこかの映画祭で高い評価を受けたことがある俊英の最新作を紹介するセクションになっています。

 ・“Monsters”(英) 監督:Gareth Edwards [カナダ・プレミア]
 物語:6年前に、NASAが太陽系にエイリアンが棲息している可能性を見出し、探査衛星を送る。衛星は、サンプルを採集して、地球に帰還する際、爆発して、中央アメリカに落ちる。そして、まもなく、新しい生命体が現われ、メキシコの半分が感染地域に指定されることになる……。
 エジンバラ国際映画祭2010 新人監督賞受賞。プチョン国際ファンタスティック映画祭2010 監督賞受賞。

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 ・“Our Day Will Come(Notre jour viendra)”(仏) 監督:ロマン・ガヴラス(Romain Gavras) [ワールド・プレミア]
 出演:Olivier Barthelemy、ヴァンサン・カッセル
 物語:髪を赤く染めた少年レミーは、サッカー仲間からいじめられ、その反動で、家で妹や母親に八つ当たりして家を飛び出す。同じく髪を赤く染めたパトリックは、カウンセラーで、そんなレミーから話を聴いて、自分たちには居場所がないと感じ、2人で、自由を求めて旅に出ることに決める。
 監督は、コスタ=ガヴラスの息子で、ミュージック・ビデオの監督としても知られるロマン・ガヴラス。

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 ・“At Ellen’s Age(Im Alter Von Ellen)”(独) 監督:Pia Marais [北米プレミア]
 物語:ドイツ人スチュワーデスが夫のもとを飛び出して、仕事も辞め、ラディカルな動物愛護団体に加わって、奇妙な冒険をする。
 ロカルノ国際映画祭2010 インターナショナル・コンペティション部門出品。

 ・“The Christening”(ポーランド) 監督:Marcin Wrona [インターナショナル・プレミア]
 物語:Michalは、自分の運を変え、過去の前科から逃れたいと思っている。しかし、暴力的なギャングから追われることになった時、懸命になって家族を救う方法を考える。

 ・“Easy Money(Snabba Cash)”(スウェーデン) 監督:Daniel Espinosa [北米プレミア]
 物語:JWは、ツキに見放されたビジネススクールの学生で一攫千金を夢見ていた。そんな彼は、たまたま逃げてきた脱獄囚を助けて、コカイン取引の糸口をつかむ。しかし、ストックホルムのコカイン市場は、セルビア人マフィアに押さえられている。これにからんでくるのが、ボスに裏切られて、捨てられた元幹部のムラドで、彼は、娘を故国セルビアに帰すためにも一稼ぎしたいと考えていた……。
 スウェーデンで、2006年にベストセラーになったJens Lapidusの原作の映画化。
 ザック・エフロン主演で、リメイク決定。

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 ・『冷たい熱帯魚』“Cold Fish”(日) 監督:園子温 [北米プレミア]
 出演:吹越満、黒沢あすか、神楽坂恵、でんでん
 「実際に起きたいくつかの連続猟奇殺人事件からインスパイアされた人間の狂気と極限の愛を紡ぎ上げた『愛のむきだし』に続く作品。家庭不和の中、熱帯魚店を営む主人公が、ある日であった同業者の手伝いをするうちに、想像を絶する猟奇殺人事件に巻き込まれていく。」
 ベネチア国際映画祭2010 Orizzonti部門出品。

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 ・『告白』“Confessions”(日) 監督:中島哲也 [カナダ・プレミア]

 ・“A Horrible Way to Die”(米) 監督:Adam Wingard [ワールド・プレミア]
 出演:Amy Seimetz、Joe Swanberg、AJ Bowen、Brandon Carroll、Lane Hughes
 物語:シリアル・キラーが刑務所を脱獄し、元カノの元に向かう。元カノは、ちょうど、小さな町で人生をやり直そうとし始めたところだった。

 ・“Kaboom”(米・仏) 監督:グレッグ・アラキ [北米プレミア]
 出演:Juno Temple、Thomas Dekker、ケリー・リンチ、James Duval
 物語:セクシー・コメディー・スリラー。スミスは、大学の新入生で、幻覚剤の入ったクッキーを食べた後、恐ろしい殺人を目撃する。彼は、真相を探ろうとして、深い陰謀に巻き込まれてしまう。
 カンヌ国際映画祭2010 ミッドナイト・スクリーニング部門出品。クイア・パルム受賞。

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 ・“L.A. Zombie”(独・米・仏) 監督:ブルース・ラ=ブルース [北米プレミア]
 出演:フランソワ・サガット
 物語:エイリアン・ゾンビが、太平洋上に現れる。彼は、サーファーのトラックに乗って、山の上まで行くが、恐ろしい事故が起こってサーファーは死んでしまう。そこで、エイリアン・ゾンビがサーファーの遺体にファックすると、サーファーは蘇える。エイリアン・ゾンビは、その場を離れ、大都市ロサンゼルスに入り込む。ロサンゼルスには、ホワイトカラー犯罪があり、ギャングの発砲があり、ホームレスのジャンキーがいて、ドラッグ中毒のポルノスターがいる。彼は、救世主のように、遺体をみつけてはファックして、彼らを蘇えらせていく。次第に、彼は、自分がエイリアン・ゾンビなのか、幻想を見ている浮浪者なのか、わからなくなる……。
 ロカルノ国際映画祭2010 インターナショナル・コンペティション部門出品。

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 ・“Microphone”(エジプト) 監督:Ahmad Abdalla [ワールド・プレミア]
 物語:何年もの間、故国エジプトを出て、アメリカに住んでいたKhaledがアレキサンドリアに戻ってくる。しかし、自分がいない間に町も人も変わってしまったことを知る。彼は、町を散策するうち、アンダーグラウンドで活動しているストリート・ヒップホッパーやグラフィティ・アーティスト、ドキュメンタリー作家などと出会い、彼らに魅了されていく……。

 【VISIONS】

 ドキュメンタリーを中心に、革新的な作品を集めたセクション。

 ・“k.364 A Journey by Train”(英・独・仏) 監督:ダグラス・ゴードン(Douglas Gordon) [北米プレミア]
 『ジダン 神が愛した男』のダグラス・ゴードン監督の最新作。ホロコースト時代に家族を死に追いやったコースを走る列車に乗って旅する2人のイスラエル人ミュージシャンのオン・ステージ、オフ・ステージの姿を追う。
 ベネチア国際映画祭2010 Orizzonti部門出品。

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 ・“Moscow 11:19:31”(英) 監督:マイケル・ナイマン [北米プレミア]
 監督であるマイケル・ナイマン自身へのインタビューと彼の音楽で構成される6分の短編。

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 ・“Over Your Cities Grass Will Grow”(英・仏・オランダ) 監督:ソフィー・ファインズ [北米プレミア]
 アンセルム・キーファーに関するドキュメンタリー。レイフ・ファインズを兄に、ジョセフ・ファインズを弟に持つソフィー・ファインズの最新作。
 カンヌ国際映画祭2010 特別上映作品。

 ・“The Ditch”(仏・ベルギー) 監督:ワン・ビン(Wang Bing) [北米プレミア]
 1950年代末に、「右派」と見なされて、再教育キャンプに送られた人々の痛ましい経験が語られる。

 ・“Brownian Movement”(オランダ・独・ベルギー) 監督:Nanouk Leopold [ワールド・プレミア]
 出演:Sandra Hüller、Dragan Bakema
 若い母親の、自分でもうまく説明できない欲望に関する物語。

 ・“The Four Times(Le Quattro volte)”(伊・独・スイス) 監督:Michelangelo Frammartino [カナダ・プレミア]
 物語:カラブリアを舞台にした4つのエピソードが、ドキュメンタリーとフィクションを併用した手法で語られる。年老いたシェパードの最後の日々、牧草地に誕生した新しい生命とその最初の数週間、モミの木の四季、トウヒが石炭に変わるまで。
 カンヌ国際映画祭2010 監督週間出品。Label Europa Cinemas / The Europa Cinemas Label受賞。

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 ・“The Autobiography of Nicolae Ceausescu(Autobiografia Lui Nicolae Ceausescu)”(ルーマニア) 監督:Andrei Ujica [北米プレミア]
 TVR National Film Archiveの1000時間に及ぶアーカイブから200時間の映像を抽出し、公式行事の中に垣間見える独裁者の素の表情を集めて1本の作品にまとめ上げた「ニコラエ・チャウシェスク自伝」。
 Andrei Ujicaは、1981年にルーマニアからドイツに移住した監督で、この作品は、共産主義時代をモチーフにしたビデオグラム・シリーズの第三弾。
 本作は、ルーマニアのテレビ局と国立映画センターの共同製作によって制作された作品。
 カンヌ国際映画祭2010 特別上映。

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 ・“Promises Written in Water”(米) 監督:ヴィンセント・ギャロ [北米プレミア]
 出演:ヴィンセント・ギャロ、デルフィーヌ・バフォー(Delfine Bafort)、セイジ・スタローン(Sage Stallone)、Lisa Love
 物語:美しい少女が病で死に瀕している。彼女は、耐えられなくなるまでは、手当てをしてもらうことはもちろん、病院にも行くこともしない。彼女の恐れることは、彼女が死んだ後に体に起こる変化のことで、彼女は火葬を望み、あるカメラマンにその手配を頼む。カメラマンはそれを了承し、その準備を行なう。
 ベネチア国際映画祭2010 コンペティション部門出品。

 ・“Summer of Goliath”(メキシコ・カナダ・オランダ) 監督:Nicolàs Pereda [北米プレミア]
 メキシコの田舎の夏。人々の間に、緊張と他人への疑惑が高まっていく。

 ・“A Useful Life(La Vida Útil)”(ウルグアイ) 監督:Federico Veiroj [インターナショナル・プレミア]
 物語:ホルヘは、モンテビデオのシネマテークで25年働いている。経営は末期症状を呈していて、何か文化的なイベントをするなどして手を打った方がいいとはわかっているが、予算はなく、彼は、映画の上映以外に何も知らないのだった。
 サンセバスチャン国際映画祭2009 Films in Progress Industry Award受賞。

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 7回にわたって、トロント国際映画祭2010のラインナップを書いてきましたが、一応、以上で、コンプリートということになります(一部、省略したり、割愛したりした部分もあります)。

 全部で300本くらいあるようです。

 ラインナップ発表時点で、既に日本公開が決まっている作品もありますが、そういう作品も含めて、昨年の場合は、全ラインナップ(http://umikarahajimaru.at.webry.info/200908/article_25.html)の中からは約60本が、日本で劇場公開されたり(これから公開予定だったり)、映画祭で上映されたりしています。

 今年も同レベルと考えれば、やはり60本くらいは日本でも公開/上映される、ということになるでしょうか。さて、それは――

 ま、そういうことを予想しつつ、あれこれ想像している間が、一番楽しいんですよね~。

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 *当ブログ記事
 ・トロント国際映画祭2010 ラインナップ第1弾:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201007/article_28.html
 ・トロント国際映画祭2010 ラインナップ第2弾:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201008/article_2.html
 ・トロント国際映画祭2010 ラインナップ第3弾:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201008/article_6.html
 ・トロント国際映画祭2010 ラインナップ第4弾:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201008/article_8.html
 ・トロント国際映画祭2010 ラインナップ第5弾:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201008/article_10.html
 ・トロント国際映画祭2010 ラインナップ第6弾:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201008/article_11.html
 ・トロント国際映画祭2010 全タイトル・リスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201008/article_13.html

 ・映画祭&映画賞カレンダー 2010年5月~2011年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_23.html

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