ロアン・リンユイ& 田中絹代生誕100年も! 台北電影節2010 各賞発表!

 第12回台北電影節の各賞が発表になりました。(7月10日)

 台北電影節は、ホウ・シャオシェンが設立した台湾電影文化協会が企画し、台北市が主催、台北市文化局が運営している台湾映画のショーケースのような映画祭で、1998年にスタートして、今年で第12回を迎えています。(計算が合わないのは2001年の開催がなかったからです。)

 台北電影節の中に台北電影奨というコンペティション部門があり、長編劇映画部門とドキュメンタリー部門、短編部門、アニメーション部門の4つの部門が設けられていて、エントリーされた作品の中から優秀作品賞をはじめとする賞が決められます。

 台北電影節は、歴史も浅く、台湾金馬奨ほどの権威もないけれど、地元映画監督たちの作品上映の場としてより有効に機能していると、Wikipedia(英語版)には書かれています。

 今年の開催期間は、6月25日~7月15日で、台北電影奨各賞の発表は、会期半ばの7月10日に行なわれました。

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 ◆グランプリ(Grand Prize / 百萬首獎)
 ◎“Let The Wind Carry Me / 乘著光影旅行” 監督:チャン・シューチュン(Jiang Xiuqiong/姜秀琼)

 ◆最優秀長編劇映画賞(Best Narrative Feature / 最佳劇情長片)
 ◎“The Fourth Portrait / 第四張畫” 監督:チョン・モンホン(鍾孟宏)

 ◆最優秀監督賞(Best Director / 最佳導演獎)
 ◎チェン・ウェンタン(Cheng Wen-Tang/鄭文堂) “Tears /眼淚”

 ◆最優秀主演男優賞(Best Actor/最佳男演員獎)
 ◎ビー・シャオハイ(Xiao-Hai Bi/畢曉海) “The Fourth Portrait/第四張畫”


 ◆最優秀主演女優賞(Best Actress/最佳女演員獎)
 ◎アイビー・チェン(Chen Yihan/陳意涵) 『聴説』“Hear Me/聽說” 監督
:チェン・フェンフェン


 ◆最優秀助演男優賞(Best Supporting Actor/最佳男配角獎)
 ◎ツァイ・チェンナン(Cai Zhen-Nan/蔡振南) “Ending Cut/老徐的完結篇” 監督:廖祺华(Chi-hua Liao)

 ◆最優秀助演女優賞(Best Supporting Actress/最佳女配角獎)
 ◎チェン・シーイン(Cheung Si-Yin/張詩盈) “Seven Days In Heaven/父後七日”  監督:刘梓洁(Zi-jie Liu)、王育麟(Yulin Wang)

 ◆最優秀脚本賞(Best Screenplay/最佳編劇獎)
 ◎エッセイ・リウ(Essay Liu/劉梓潔) “Seven Days In Heaven/父後七日”

 ◆最優秀撮影賞(Best Cinematography/最佳攝影)
 ◎リャオ・ベンジュン(Liao Peng Jung/廖本榕) 『ヴィサージュ』“臉 Face” 監督:ツァイ・ミンリャン

 ◆最優秀編集賞(Best Editing/最佳剪輯)
 ◎クァン・プンラン(Kwan Pun- Leung/關本良)、シュー・ハンユアン(Hsu Hung-Yuan/許紘源) “Let The Wind Carry Me/乘著光影旅行”

 ◆最優秀美術賞(Best Art Direction/最佳美術設計)
 ◎ホアン・メイチン(Huang Mei-Ching/黃美清)、チェン・ボーレン(Chen Po-Jen/陳柏任) “Monga/艋舺” 監督:钮承泽(Doze Niu)

 ◆最優秀音楽賞(Best Music/最佳音樂)
 ◎レイ・グワンシャ(Summer Lei/雷光夏)、ホージージャン(Ho Zhi-Jian/侯志堅) “Taipei Exchanges/第36個故事” 監督:萧雅全(Ya-chuan Hsiao)

 ◆最優秀新人賞(Best New Talent/最佳新演員獎)
 ◎アンバー・クォ(Amber Kuo/郭采潔) 『オーボワ!台北』“Au Revoir Taipei/一頁台北” 監督:アーヴィン・チェン(Arvin Chen/陈骏霖)

 ◆最優秀ドキュメンタリー賞(Best Documentary / 最佳紀錄片)
 ◎“Let The Wind Carry Me / 乘著光影旅行”

 ◆最優秀短編賞(Best Short / 最佳短片)
 ◎“Dad’s Not Home / 爸爸不在家” 監督:陈博彦(Boyan Chen)

 ◆最優秀アニメーション賞(Best Animation / 最佳動畫)
 ◎“A Piece Of Cake / 簡單作業” 監督:吳德淳(Wu De chuen)

 ◆電影産業賞 長編劇映画賞(Industry Award For Narrative Feature/電影產業獎-劇情長片)
 ◎『ピノイ・サンデー』“Pinoy Sunday/台北星期天”(台湾・日・フィリピン・仏) 監督:ウィ・ディン・ホー(何蔚庭/Wi Ding Ho)

 ◆電影産業賞 短編賞(Industry Award For Short/電影產業獎-短片)
 ◎“Real Sniper/狙擊手” 監督:程伟豪(Weihao Cheng)

 ◆メディア・チョイス・アワード(Media’s Choice Award/媒體推薦獎)
 ◎“A Piece Of Cake/簡單作業”

 ◆観客賞(Audience’s Choice Award/觀眾票選獎)
 ◎“Taipei Exchanges/第36個故事” 監督:蕭雅全(Ya-chuan Hsiao)

 ◆生涯功労賞(Lifetime Achievement Award/終身成就獎)
 ◎グー・シァンティン(葛香亭/Ke Hsiang-Ting)
 ◎文英(Wen Ying)

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 長編劇映画部門は、10作品がエントリーされていましたが、そのうちの9作品が何らかの賞を受賞しました。(何も受賞できなかった作品は陳文彬監督の“靈魂的旅程/ Everlasting Moments”でした。)

 各作品の内容はざっと以下の通りです。

 ・“Let The Wind Carry Me / 乘著光影旅行” ドキュメンタリー部門
 グランプリ、編集賞、ドキュメンタリー賞受賞。
 監督:チャン・シューチュン(Jiang Xiuqiong/姜秀琼)、クァン・プンラン(Kwan Pun- Leung/關本良)
 『童年往時』から『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』までのホウ・シャオシェン作品、『女人、四十。』、『夏至』、『春の惑い』、『春の雪』、『空気人形』、『トロッコ』、『ノルウェーの森』などを手がける撮影監督リー・ピンビンを追ったドキュメンタリー。
 監督のチャン・シューチュンは、女優出身の監督で(『クーリンチェ少年殺人事件』に出演)、クァン・プンランは、『天使の涙』から『マイ・ブルーベリー・ナイツ』までのウォン・カーウァイ作品、『ラベンダー』、『ミャオミャオ』などを手がける撮影監督。
 台湾金馬奨2009 ドキュメンタリー賞ノミネート


 ・“The Fourth Portrait / 第四張畫”
 最優秀劇映画賞、主演男優賞(ビー・シャオハイ)受賞。
 監督:チョン・モンホン(鍾孟宏)
 物語:10歳のシャンは、父親が死んだために、これまで縁遠くしていた母親に引き取られることになる。新しい生活は、母親に恨みつらみをぶつけられるなど、決して楽しいものではなかったが、学校の玄関番のおじさんや、想像力豊かな太っちょの少年と知り合いになることで、少しずつ希望が沸いてくるのだった……。


 ・“Tears /眼淚”
 監督賞受賞。
 監督:チェン・ウェンタン(Cheng Wen-Tang/鄭文堂)
 物語:ベテラン刑事のグォは、頑固な生き方を変えられずに、家族や他人を遠ざけていた。麻薬の過剰摂取による若い娘の死亡事件が起こり、彼はその真相を調べていくが、その過程で、正義を正すためには、自分の暗い過去と向き合う必要があると感じるのだった……。
 台湾金馬奨2009 脚本賞・歌曲賞ノミネート


 ・『聴説』“Hear Me/聽說”
 主演女優賞受賞(アイビー・チェン)。
 監督:チェン・フェンフェン(鄭芬芬)
 出演:エディ・ポン(彭于晏)、アイビー・チェン(陳意涵)、ミシェル・チェン(陳妍希)
 物語:「映画、テレビ(「ハチミツとクローバー~蜂蜜幸運草~」等)で大活躍の若手エディ・ポン主演の09年台湾映画ナンバーワン大ヒット作。笑いあり涙ありの青春ヒューマンドラマ。エディ演じる陽気な弁当屋の一人息子と、プールで出会った姉妹のサイレントな恋物語。」
 台湾金馬奨2009 新人賞ノミネート(ミシェル・チェン)
 大阪アジアン映画祭2010にて上映。観客賞受賞。


 ・“Ending Cut/老徐的完結篇” 短編部門
 助演男優賞受賞(ツァイ・チェンナン)。
 監督:廖祺华(Chi-hua Liao)
 物語:シュウは、引退して、早く孫が欲しいと思っていたが、2人の息子はいまだ独身であった。そこで、彼は、しまってあったカメラを取り出して、まだ見ぬ孫のために、自分の人生を語って聞かせるための写真を撮り始めるのだった……。
 台湾金馬奨2009 助演男優賞ノミネート(ツァイ・チェンナン)


 ・“Seven Days In Heaven/父後七日”
 助演女優賞(チェン・シーハイ)、脚本賞受賞。
 監督:刘梓洁(Zi-jie Liu)、王育麟(Yulin Wang)
 物語:突然の父の訃報を聞いて、メイは、あまりつきあいのない実家に帰るが、田舎らしい仰々しいお葬式に辟易させられる。その後、彼女は、元の忙しい生活に戻るが、ふいに父を失った悲しみに襲われるのだった……。


 ・『ヴィサージュ』“臉 Face”(仏・台湾・オランダ・ベルギー)
 撮影賞受賞。
 監督:ツァイ・ミンリャン
 物語:映画監督であるシャオカンは、サロメを映画化するために、ルーブル美術館にやってきていた……。
 ルーブル美術館の出資を受けて製作した作品。
 カンヌ国際映画祭2009コンペティション部門出品。
 台湾金馬奨2009 監督賞・アクション監督賞ノミネート、美術賞・メイキャップ&コスチューム賞受賞
 第4回アジア映画賞 美術賞・衣裳デザイン賞受賞。
 東京フィルメックス2009にて上映。


 ・“Monga/艋舺”
 美術賞受賞。
 監督:钮承泽(Doze Niu)
 出演:Ethan Juan、マーク・チャオ(Mark Chao)、マー・ルーロン(Ma Ju-lung)、Ko Chia-yen
 物語:モンガとは台北の旧市街のこと。主人公は、モンガに暮らす10代の少年たちで、彼らは仲間のスナックが壊されたことをきっかけに、自分たちで徒党を組んで、自衛していくことに決める。結果として、まるで街全体が自分たちのものになったように思い込んだ彼らは、我が物顔で通りを練り歩くようになる。しかし、そんな彼らの勝手な行動が黙って許されるはずもなかった……。
 ベルリン国際映画祭2010 パノラマ部門出品。

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 ・“Taipei Exchanges/第36個故事”
 音楽賞、観客賞受賞。
 監督:萧雅全(Ya-chuan Hsiao)
 物語:ドリスは、新しく開くカフェをエレガントなものにするつもりだったが、姉が物々交換ができるようにしてしまったので、思っていたのとは全く違う店になってしまう。しかし、いつも石鹸を持ってきては、それにまつわる物語を話して聞かせてくれる男性客と出会い、その物語に魅せられてしまう……。


 ・『オーボワ!台北』“Au Revoir Taipei/一頁台北”
 新人賞受賞。
 監督:アーヴィン・チェン(Arvin Chen/陈骏霖)
 物語:「書店の店員スージーは、毎日、来ては、フランス語の教本を読みふける青年に心引かれていく。彼はパリに行ってしまった彼女に会いに行く準備をしていたのだ。」
 ベルリン国際映画祭2010 フォーラム部門出品。NETPAC賞受賞。
 福岡アジア映画祭2010にて上映。


 ・『ピノイ・サンデー』“Pinoy Sunday/台北星期天”(台湾・日・フィリピン・仏)
 電影産業奨受賞。
 監督:ウィ・ディン・ホー(何蔚庭/Wi Ding Ho)
 出演:エピィ・キソン(Epy Quizon)、バヤニ・アグバヤニ(Bayani Agbaya)、アレッサンドラ・デ・ロッシ(Alessandra De Rossi)、メリル・ソリアーノ(Meryll Soriano)
 物語:「台北に暮らすフィリピン人出稼ぎ労働者たち。故国や家族と離れ、寂しい気持ちを抱えて働いている。ダドとマヌエルもそうした労働者の仲間だ。フィリピン人たちの何よりの楽しみは日曜日の教会ミサ。そこは異国でありながらもフィリピンのようだ。多くの同胞と会えるし、残してきた家族へ荷物も送れる。そして新しい出会いも。ある日曜日、ダドとマヌエルは道ばたに捨てられたソファをみつけ、工場の寮まで運ぼうと考える。二人は門限までに無事に帰れるのか。」
 NHKアジア・フィルム・フェスティバル2009にて上映。


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 台北電影節(台北电影节)のそのほかの上映作品は以下の通りです。

 ◆オープニング作品
 ・“Elite Squad”(2008/ブラジル) 監督:ジョゼ・パジーリャ
 ・“The Fourth Portrait / 第四張畫”(2010/台湾) 監督:チョン・モンホン(鍾孟宏)

 ◆クロージング作品
 ・“fantôme, où es-tu ? /酷馬”(2010/台湾) 監督:Wang Shaudi(王小棣)

 ◆ゴー・ゴー・リオ /ブラジル映画特集
 ◇シネマ・ヌーヴォ・セレクション
 ・『リオ40度』“Rio, 40 Degrees” (1955/ブラジル) 監督:ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス
 ・『狂乱の大地』“Earth Entranced”(1967/ブラジル) 監督:グラウベル・ローシャ
 ・『アントニオ・ダス・モルテス』(1969/ブラジル) 監督:グラウベル・ローシャ
 ・“Joanna Francesa”(1975/ブラジル・仏) 監督:Carlos Diegues
 ・“Bye Bye Brasil”(1980/ブラジル) 監督:Carlos Diegues

 ◇現代ブラジル映画
 ・“Foreign Land”(1996/ブラジル) 監督:ウォルター・サレス、ダニエラ・トマス
 ・“Through the Window”(2000/ブラジル) 監督:タタ・アマラウ(Tata Amaral)
 ・『バス174』(2002/ブラジル) 監督:ジョゼ・パジーリャ
 ・“The House of Sand”(2005/ブラジル) 監督:アンドルーシャ・ワディントン(Andrucha Waddington)
 ・“Antonia”(2006/ブラジル) 監督:タタ・アマラウ(Tata Amaral)
 ・“Camila Jam”(2008/ブラジル) 監督:ムリロ・サレス(Murilo Salles)
 ・“Elite Squad”(2008/ブラジル) 監督:ジョゼ・パジーリャ
 ・“Beyond Ipanema”(2009/ブラジル) 監督:Guto Barra
 ・“Dzi Croquettes”(2009/ブラジル) 監督:Raphael Alvarez、Tatiana Issa
 ・“From Beginning to End”(2009/ブラジル) 監督:Aluisio Abranches
 ・“I Travel Because I Have To, I Come Back Because I Love You”(2009/ブラジル) 監督:Marcelo Gomes、Karim Aïnouz
 ・“The Story of Me”(2009/ブラジル) 監督:Luiz Villaça
 ・“The Tenants”(2009/ブラジル) 監督:Sergio Bianchi

 ◆ディレクターズ・イン・フォーカス(Directors in Focus)
 ◇Susana Amaral特集
 ・“The Hour of the Star”(1985/ブラジル)
 ・“A Hidden Life”(2001/ブラジル)
 ・“Hotel Atlântico”(2009/ブラジル)

 ◇ヘクトール・バベンコ特集
 ・『ピショット』(1980/ブラジル)
 ・『蜘蛛女のキス』(1985/ブラジル・米)
 ・『失われた肌』(2007/アルゼンチン・ブラジル)

 ◆モダン・シャンハイ上海(Modern Shanghai)特集
 ◇モダン・シャンハイ(Modern Shanghai)
 ・“Shanghai Story /美麗上海”(2004/中) 監督:Xiao-lian Peng(彭小莲)
 ・“The Tokyo Trial /東京審判”(2006/中) 監督:Qun-shu Gao(高群書)
 ・“3 City Hotshots /第三種溫暖”(2007/中) 監督:Xin Li(李欣)、Tian-ge Wu(吳天戈)、Xiao-rui Mao(毛小睿)
 ・“Park Shanghai /上海公園”(2009/中) 監督:Kai Kevin Huang(黄凯)
 ・“I Wish I Knew /海上傳奇”(2010/中) 監督:ジャ・ジャンクー

 ◇ロアン・リンユイ(Ruan Lingyu)特集
 ・“Love and Duty /戀愛與義務”(1931/中) 監督:プー・ワンツァン(卜萬蒼/Bu Wancang)
 ・『梅の一枝』“A Spray of Plum Blossoms /一剪梅”(1931/中) 監督:プー・ワンツァン(卜萬蒼/Bu Wancang)
 ・『桃花泣血記』“The Peach Girl /桃花泣血記”(1931/中) 監督:プー・ワンツァン(卜萬蒼/Bu Wancang)
 ・『おもちゃ』“Little Toys /小玩意”(1933/中) 監督:スン・ユイ(孫瑜/Sun Yu)
 ・“Coming Home /歸來”(1934/中) 監督:Zhu Shilin(朱石麟)
 ・“Goodbye, Shanghai /再會吧,上海”(1934/中) 監督:Zheng Yunbo
 ・『女神』“Goddess /神女”(1934/中) 監督:ウー・ヨンカン(呉永剛/Wu Yonggang)
 ・『新女性』“New Women /新女性”(1934/中) 監督:ツァイ・チューション(蔡楚生/Cai Chusheng)
 ・『国風』“National Customs /國風”(1935/中) 監督:Zhu Shilin、ルオ・ミンヨウ(羅明佑/Luo Mingyou)
 ・『ロアン・リンユイ/阮玲玉』(1991/香港) 監督:スタンリー・クワン

 ※ ロアン・リンユイの生誕100年記念で、6月に開催された香港電影資料館での「神女生涯原是夢 – 阮玲玉電影展」(6月5日~7月4日)と同内容のもの。

 ◆田中絹代特集
 ・『恋の花咲く 伊豆の踊子』(1933/日) 監督:五所平之助
 ・『春琴抄 お琴と佐助』(1935/日) 監督:島津保次郎
 ・『宗方姉妹』(1950/日) 監督:小津安二郎
 ・『楢山節考』(1958/日) 監督:木下恵介
 ・『映画女優』(1986/日) 監督:市川崑

 ※ 田中絹代は、2009年11月29日に生誕100年を迎えています。

 ◆ニュー・タレント・コンペティション
 ・“Eamon”(2009/アイルランド) 監督:Margaret Corkery
 ・『男のいない女たち』“Women Without Men”(2009/独・オーストリア・仏) 監督:シリン・ネシャット *審査員特別賞
 ・“R”(2010/デンマーク) 監督:Michael Noer、Tobias Lindholm
 ・“Last Cowboy Standing”(2009/フィンランド・独) 監督:Zaida Bergroth
 ・“Phobidilia”(2009/イスラエル) 監督:Doron Paz、Yoav Paz
 ・『僕たちのキックオフ』“Kick Off”(2009/イラク・日) 監督:シャウキャット・アミン・コルキ(Shawkat Amin Korki) *グランプリ
 ・“Susa”(2010/グルジア) 監督:Rusudan Pirveli
 ・“The Fourth Portrait / 第四張畫”(2010/台湾) 監督:チョン・モンホン(鍾孟宏) *観客賞
 ・『ピノイ・サンデー』“Pinoy Sunday/台北星期天”(台湾・日・フィリピン・仏) *スペシャル・メンション
 ・『彼とわたしの漂流日記』“Castaway on the Moon”(2009/韓) 監督:イ・ヘジュン
 ・“Last Ride”(2009/オーストラリア) 監督:Glendyn Ivin
 ・“Boy”(2010/ニュージーランド) 監督:Taika Waititi *スペシャル・メンション

 ◆パノラマ部門
 ◇シティー・ヴィジョン(City Vision)
 ・『激情』“Rabia”(2009/西・コロンビア) 監督:セバスチャン・コルデロ
 ・『エイト・タイムズ・アップ』“8 Times Up”(2009/仏) 監督:シャビ・モリア
 ・『ハデウェイヒ』“Hadewijch”(2009/仏) 監督:ブリュノ・デュモン
 ・“Altiplano”(2009/ベルギー・オランダ・独) 監督:Peter Brosens、Jessica Woodworth
 ・“The Door”(2009/独) 監督:Anno Saul
 ・“Whisky with Vodka”(2009/独) 監督:アンドレアス・ドレーゼン
 ・“Lourdes”(2009/独・オーストリア・仏) 監督:ジェシカ・ハウスナー
 ・“Mein Kampf”(2009/独・オーストリア・スイス) 監督:Urs Odermatt
 ・“A Family”(2010/デンマーク) 監督:Pernille Fischer Christensen
 ・“Brotherhood”(2009/デンマーク) 監督:Nicolo Donato
 ・“Do It Again”(2010/米) 監督:Robert Patton-Spruill
 ・“The Owls”(2010/米) 監督:Cheryl Dunye
 ・“Tetro”(2009/米) 監督:フランシス・フォード・コッポラ
 ・“Revolución”(2010/メキシコ) 監督:Mariana Chenillo、フェルナンド・エイムビッケ、アマ・エスカランテ、ガエル・ガルシア・ベルナル、ロドリゴ・ガルシア、ディエゴ・ルナ、Gerardo Naranjo、Rodrigo Plà、カルロス・レイガダス、Patricia Riggen
 ・“Of Love and Other Demons”(2009/コスタリカ・コロンビア) 監督:Hilda Hidalgo
 ・『ボリビア南方の地区にて』“Southern District”(2009/ボリビア) 監督:フアン・カルロス・ヴァルデヴィア

 ◇「アジアからの声」部門(Voices from Asia)
 ・“Five Hours from Paris”(2009/イスラエル) 監督:Leon Prudovsky
 ・“Lebanon”(2009/イスラエル) 監督:Samuel Maoz
 ・“Adrift”(2009/ベトナム) 監督:ブイ・タク・チュアン(Bui Thac Chuyen)
 ・“Searching for Brodsky”(2009/台湾) 監督:Chia-Kuen Hsieh
 ・“Kingfisher”(2010/台湾) 監督:Kuang Sheng
 ・“Ice Kacang Puppy Love”(2010/マレーシア) 監督:Aniu
 ・『ゴーン・ショッピング』“Gone Shopping”(2007/シンガポール) 監督:ウィー・リーリン
 ・“The Days”(2008/シンガポール) 監督:Boi Kwong
 ・“Salawati”(2008/シンガポール) 監督:Marc X Grigoroff
 ・『青い館』“The Blue Mansion”(2009/シンガポール) 監督:グレン・ゴーイ
 ・“Amphetamine”(2010/香港) 監督:Scud
 ・“Crossing Hennessy”(2010/香港) 監督:アイヴィー・ホー
 ・“Quattro Hong Kong”(2010/香港) 監督:フルーツ・チャン、ヘイワード・マック(Heiward Mak)、ハーマン・ヤウ
 ・『愛してる、成都』“Chengdu, I Love You”(2009/中) 監督:フルーツ・チャン、ツイ・ジエン
 ・『闇の子供たち』“Children of the Dark/黑暗中的孩子們”(2008/日) 監督:阪本順治
 ・『誰も守ってくれない』“Nobody to Watch over Me/誰來守護我”(2008/日) 監督:君塚良一
 ・『東京オンリーピック』“Tokyo Onlypic”(2008/日) 総監督:真島理一郎
 ・『パレード』“Parade/東京同棲生活”(2010/日) 監督:行定勲
 ・『女たちは二度遊ぶ』“The Women Fall in Love Twice”(2010/日) 監督:行定勲

 ◇ジェネレーション・ネクスト部門(Generation Next)
 ・“Berlin - Schoenhauser Corner”(1957/独) 監督:Gerhard Klein
 ・“Neukölln Unlimited”(2010/独) 監督:Agostino Imondi、Dietmar Ratsch
 ・“Bran Nue Dae”(2009/オーストリア) 監督:Rachel Perkins
 ・“The Well”(2009/インド) 監督:Umesh Vinayak Kulkarni
 ・“The Dreamer”(2009/インドネシア) 監督:リリ・リザ
 ・『Beautiful Islands ビューティフル アイランズ』“Beautiful Islands”(2009/米) 監督:海南友子
 ・“1981”(2009/カナダ) 監督:Ricardo Trogi
 ・“Antonia”(2006/ブラジル) 監督:Tata Amaral
 ・“The Story of Me”(2009/ブラジル) 監督:Luiz Villaça

 ◇interfilm,Shorts部門
 ・“3 x 3”(2009/ポルトガル) 監督:Nuno Rocha
 ・“Lost Paradise”(2008/仏・イスラエル) 監督:Oded Binnun、Mihal Brezis
 ・“Notebook”(2008/オランダ) 監督:Evelien Lohbeck
 ・“Videogioco - Loop Experiment”(2009/伊) 監督:Donato Sansone
 ・“One Minute Fly”(2008/独) 監督:Michael Reichert
 ・“Paraplü”(2008/独) 監督:Markus Kempken
 ・“Edgar”(2009/独) 監督:Fabian Busch
 ・“Change”(2009/オーストリア) 監督:Gerd Jonas
 ・“Chick”(2008/ポーランド) 監督:Michal Socha
 ・“My Life as a Trailer”(2009/スウェーデン) 監督:Andreas Öhman
 ・“The Royal Nightmare”(2008/ロシア・米) 監督:Alex Budovsky
 ・“On the Road to Tel-Aviv”(2008/イスラエル) 監督:Khen Shalem

 ◇3Dトレンド部門(3DTrend)
 ・『オーシャン・ワンダーランド』“Ocean Wonderland 3D”(2003/英・バハマ) 監督:ジャン=ジャック・マンテロ(Jean-Jacques Mantello)
 ・『シャークス3D』“Sharks 3D”(2005/英・バハマ) 監督:ジャン=ジャック・マンテロ(Jean-Jacques Mantello)
 ・“CUBE”(2006/仏) 監督:Cube Creative Computer Company
 ・“Dolphins and Whales 3D”(2008/英・バハマ) 監督:ジャン=ジャック・マンテロ(Jean-Jacques Mantello)
 ・“China Idol Boys”(2008/中) 監督:Lam Wah Chuen
 ・『アバター』“Avatar”(2009/米) 監督:ジェームズ・キャメロン
 ・“A Night at the Circus”(2010/仏) 監督:Fabien Remblier、Olivier Kauffer
 ・“Clownfish”(2010/台湾) 監督:Charlie Chu

 ◆特別上映部門(Special Screening)
 ◇ピナ・バウシュ
 ・“Dancing Dreams - Teenagers Perform "Kontakthof" by Pina Bausch”(2009/独) 監督:Anne Linsel、Rainer Hoffmann

 ◇デジタル修復作品部門(Digital Restoration)
 ・『恋恋風塵』(1987/台湾) 監督:ホウ・シャオシェン
 ・『恐怖分子』(1989/台湾) 監督:エドワード・ヤン
 ・『愛情萬歳』(1994/台湾) 監督:ツァイ・ミンリャン

 ◇特別上映部門(Special Screening)
 ・“The Greatest Love of All”(2006/ブラジル) 監督:Carlos Diegues
 ・『瞬 またたき』“Piecing Me Back Together/ 一眼瞬間,再見愛”(2010/日) 監督:磯村一路

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 台北電影節って、その存在は知っていても、具体的内容まで踏み込んで調べたりしたことはなかったんですが、普通に、国際映画祭だったんですね。

 国別特集、監督のレトロスペクティヴ、若手監督部門(ニュー・タレント・コンペティションとジェネレーション・ネクスト部門)に、ワールド・シネマ部門(パノラマ部門)、アジア映画の新作パノラマ(アジアからの声部門)、短編部門、3D部門、となかなか充実しています。

 ラインナップは、昨年の東京国際映画祭と5作品で重なっていたりしますが、部門の立て方やセレクションに、東京国際映画祭とちょっと似たセンスが感じられますね。
 たぶん、似たようなポジションにある監督の作品を好んで選んできているから、そう感じるのだと思いますが、そうだとすれば、上記の作品の何本かは、今年の東京国際映画祭で上映されることになるかもしれません。

 今年、なぜ、ブラジル映画の特集が組まれているのかというのがちょっとわかりませんが、これは、ひょっとすると、ワールド・カップの開催にからめて、ブラジルをクローズ・アップしてみたということなのでしょうか。

 上海映画の特集は、ロアン・リンユイの生誕100年ということももちろんあるのでしょうが、上海万博の開催に合わせてという意図もあるのかもしれません。

 台北電影奨に関しては、ドキュメンタリー作品“Let The Wind Carry Me / 乘著光影旅行”が3部門を制していますが、これは、金馬奨2009でドキュメンタリー作品『KJ 音楽人生』が、ドキュメンタリー賞・編集賞・音響賞と3賞を受賞したのとかぶっていて、ちょっと面白いですね。
 この暗合は、台湾で、近年、ドキュメンタリー作品が力をつけてきているということなのか、それとも、単にフィクション作品がパワーダウンしているということを意味しているか……。もっともフィクション作品も概して評判はよいようですが……。
 ちなみに、“Let The Wind Carry Me / 乘著光影旅行”は、金馬奨2009にもノミネートされていましたが、金馬奨2009では『KJ 音楽人生』に完敗で無冠に終わっています。

 金馬奨と台北電影奨は、対象作品・エントリー作品が少しずつずれるので、金馬奨にノミネートされていた作品が台北電影奨にエントリーされていたり、その逆に、台北電影奨にエントリーされていた作品が金馬奨にノミネートされたりということが、ごく普通にあります。
 今年でいうと、“Monga”や『オーボワ!台北』は、おそらく金馬奨2010でも何らかの部門にノミネートされることになるのではないでしょうか。

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 *当ブログ記事
 ・台湾金馬奨2009 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_47.html
 ・台湾金馬奨2009 ノミネーション: ・台湾・金馬奨2009 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200910/article_5.html

 ・映画祭&映画賞カレンダー 2010年5月~2011年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_23.html

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