東京国際レズビアン&ゲイ映画祭2010 ラインナップ! 『シングルマン』だけじゃないよ!

 まあ、公式サイトでは、すべての作品を等分に面白そうに書かなくてはならないという約束事があるから、「目玉作品」をアピールしにくかったりもするということもあるのでしょうが、私が見たところでは、劇場公開の決まっている『シングルマン』と『スプリング・フィーバー』以外に、目玉作品は3本ありますね。

 えっ、これ、やるの?と、ちょっとびっくりしました。

 やるなあ~。東京国際レズビアン&ゲイ映画祭!

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 第19回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭@新宿バルト9(7月9日~11日)、スパイラルホール(7月15日~19日)

 ・『悔やむ人たち』“Regretters”(2010/スウェーデン)[中編] 監督:マルクス・リンデーン(Marcus Lindeen)
 ドキュメンタリー。
 ヨーテボリ国際映画祭2010、ロンドン・レズビアン&ゲイ映画祭出品。
 「MTFトランスセクシャルの2人が向かい合い、お互いの半生を語り始める。1960年代に青春を謳歌した彼らの口から出てくる言葉は、意外にも後悔の念ばかり。恋愛、カミングアウト、性転換手術…。後悔はしないと決意したはずの行動なのに、なぜ今は悔やんでいるのか。各国の映画祭で高い評価を受けた話題作が、早くも登場。」

 ・『ミャオミャオ』“Miao Miao/渺渺”(2008/香港・台湾) 監督:チェン シャオツェ(程孝澤(Cheng Hsiao Tse)) [ジャパン・プレミア]
 出演:サンドリーナ・ピンナ、クー・ジャーヤン(柯佳嬿)、ファン・ジーウェイ(范植偉)
 台湾・金馬奨2008 主演女優賞(サンドリーナ・ピンナ)&歌曲賞(“Get Together”)ノミネート。
 ベルリン国際映画祭2009 ジェネレーション部門出品。
 第3回アジア映画賞新人賞(サンドリーナ・ピンナ)&編集賞(ウィリアム・チョン)ノミネート。
 物語:「台湾の女子高生シャオアイのクラスに、日本からの留学生ミャオミャオが転校してきた。大好きなお菓子作りを通じて仲良くなったミャオミャオに、いつしか恋心を抱いてしまったシャオアイ。しかし、ミャオミャオはミステリアスなチェン・フェイに恋してしまい…。友情と恋愛の狭間に揺れる二人の結末は?台湾のさわやか青春ラブストーリー!」

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 ・『スプリング・フィーバー』“Spring Fever / 春風沉醉的晚上”(2009/中・仏) 監督:ロウ・イエ
 カンヌ国際映画祭2009 コンペティション部門出品、脚本賞受賞。
 東京フィルメックス2009で上映(上映題:『春風沈酔の夜』)。
 アップリンク配給によりシネマライズにて10月中旬公開予定。
 物語:「女性教師のリンは、夫のワンに愛人がいるのではないかと疑い、ルオという名の若者を探偵として雇い、夫の行動を探らせる。その結果、夫が密会している相手が女性ではなく、ゲイの青年ジャンだったことがわかり、リンはショックを受ける。リンとワンの結婚生活が破綻に向かう一方、ジャンは苦境に陥ったワンから距離を置き、この一件で知り合ったルオに接近するが…。」

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 ・『とある放課後に』“secret”(2009/日) 監督:松浦健志 [ワールド・プレミア]
 物語:「香織と、瑛太は、高校の同級生。数年後、女子大生と、交番勤務の警官として偶然再会した二人。高校時代、とあることがきっかけで、淡い恋心を瑛太に抱いていた香織は、再会により、瑛太への感情を再燃させる。ラブレターで気持ちを伝えようとするのだが、なかなか素直になれず、軽い気持ちで「友達から」と渡してしまう。それが思いもよらぬ展開を生んでしまうとは知らずに…。」

 ・『双子のデュオ~アンタッチャブル・ガールズ』“The Topp Twins: Untouchable Girls”(2009/ニュージーランド) 監督:リアン・プーリー(Leanne Pooley) [アジア・プレミア]
 ニュージーランドでカントリー&ウェスタンを歌う人気レズビアン・デュオTopp Twinsに関するドキュメンタリー。
 トロント国際映画祭2009観客賞ドキュメンタリー部門受賞。
 メルボルン国際映画祭2009 Most Popular Documentary受賞。
 ニュージーランド映画&テレビ賞2009 最優秀作品賞(100万ドル以下部門)&オリジナル音楽賞受賞。
 ヨーテボリ国際映画祭2010 観客賞受賞
 GLAAD(ゲイ&レズビアン同盟)メディア・アワード2010 最優秀ドキュメンタリー番組部門ノミネート。

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 ・『私はアネカ』“I'm Just Anneke”(2010/米・カナダ)[短編] 監督:ジョナサン・スカーニク(Jonathan Skurnik) [アジア・プレミア]
 物語:「アネカはアイスホッケーに夢中な12歳の女の子。でもアネカは、女の子のままでいたいのか、男の子になりたいのか、まだよく分からない。そんなアネカの気持ちがはっきりするまで、アネカの成長を一時的に止めるためのホルモン剤投与をしないかと、お医者さんは言った…。」

 ・『大変!息子がゲイなんて!』“Oy Vey! My Son Is Gay!”(2009/米) 監督:エフゲニー・アフィネフスキー(Evgeny Afineevsky) [アジア・プレミア]
 モントリオール世界映画祭2009ファースト・フィルム ワールド・コンペティション出品。
 米国アカデミー賞2010歌曲賞候補“The Word Is Love”。
 モスクワ国際映画祭2010 GALAスクリーニング出品。
 物語:「パワフル母さんシャーリーの目標は、年頃の息子に「完璧なお嫁さん」を探す事。ある日、息子を訪ねてみると、そこには同棲中の恋人アンジェロの姿が。そう、息子はゲイなのだ!しかし彼女のちょっとした勘違いが、その後の家族に大騒動を巻き起こして…。アメリカのユダヤ系一家をめぐる、笑って泣ける話題のコメディ作品。」

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 ・『シングルマン』“A Single Man”(2009/米) 監督:トム・フォード
 出演:コリン・ファース、ジュリアン・ムーア、ニコラス・ホルト
 物語:同性愛のパートナーを突然失った英国人教授の、ロサンゼルスでのある一日を描く。
 『キャバレー』などの原作者として知られるクリストファー・イシャーウッドの小説の映画化。
 グッチのクリエイティブ・ディレクターに就任し、グッチを立て直したファッション・デザイナー トム・フォードの初監督作品。
 ベネチア国際映画祭2009 主演男優賞受賞。
 サンフランシスコ映画批評家協会賞2009主演男優賞受賞、サンディエゴ映画批評家協会賞2009主演男優賞受賞、オースティン映画批評家協会賞2009主演男優賞受賞、デトロイト映画批評家協会賞2009主演男優賞受賞、バンクーバー映画批評家協会賞2010主演男優賞受賞。インターナショナル・シネファイル・ソサイエティ賞2010主演男優賞受賞。
 サンタバーバラ国際映画祭2010 最優秀パフォーマンス賞受賞(コリン・ファース)。
 米国アカデミー賞2010 主演男優賞ノミネート。
 東京国際映画祭2009 ワールド・シネマ部門で上映(上映題:『シングル・マン』)。
 ギャガ配給で、10月2日より新宿バルト9にて公開予定。

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 ・『ハリウッド・ジュテーム』“Hollywood, je t'aime”(2009/米) 監督:ジェイソン・ブッシュマン(Jason Bushman) [ジャパン・プレミア]
 出演:Eric Debets、Chad Allen
 物語:「恋人と別れ、失意の日々を過ごすジェロームに、真冬のパリは暗く寒かった。元カレへの想いを断ち切るために、突然、憧れのハリウッドに旅立とうと決心したジェローム。初めてのカリフォルニアは、思い描いていた場所とは違ってはいたが、そこで出会った人々との触れ合いから、いつしか彼も映画スターへの夢を持ち始める…。」

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 ・『ローラがやって来た』“And Then Came Lola”(2009/米) 監督:エレン・サイドラー(Ellen Seidler)&メーガン・サイラー(Megan Siler) [アジア・プレミア]
 物語:「写真家のローラは、彼女ケイシーとなかなかいい感じ。ある朝、写真を職場に大至急届けて欲しいとケイシーから突然の電話が。慌てて外に飛び出したローラは、ケイシーに写真を届けようと街を走り始めた…。ローラが走り回るサンフランシスコの街並みも必見のラブコメディー。ヒット映画「ラン・ローラ・ラン」のオマージュ作品!」

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 ・『4つの嘘と愛』“The Four-Faced Liar”(2010/米) 監督:ジェイコブ・チェース(Jacob Chase) [アジア・プレミア]
 物語:「ニューヨークに引越したばかりのモリーとグレッグは、近所のバーで出会ったブリジットとトリップの二人と意気投合!マジメ過ぎる恋人のグレッグに満たされないモリーは、いつしかプレイガールのブリジットに惹かれていくのだが…。友情、セックス、嘘と愛が交差する20代半ばの4人を描いた、大都会のラブストーリー。」
 スラムダンス映画祭2010出品。

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 ・『波に流れて』“Undertow / Contracorriente”(2009/ペルー・コロンビア・仏・独) 監督:ハビエル・フエンテス・レオン(Javier Fuentes-Leon) [ジャパン・プレミア]
 出演:Cristian Mercado、Manolo Cardona、Tatiana Astengo
 物語:ミゲルは、漁師で、もうすぐ子どもも生まれることになっていたが、サンチアゴとも不倫関係にあった。サンチアゴが水死した時、ミゲルは村のしきたりに則って、サンチアゴの葬儀を行なうことになったが、その儀式の最中にサンチアゴの霊がふたりの情事のことをみんなにばらすのではないかと気が気ではなかった……。
 サンセバスチャン国際映画祭2009セバスチャン2009賞(Sebastian 2009 Award)受賞。
□サンダンス映画祭2010観客賞受賞。
 マイアミ国際映画祭2010イベロ・アメリカン・コンペティション出品、観客賞受賞。
 イスタンブール国際映画祭2010 インターナショナル・コンペティション出品。

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 ◆日本作品集
 ・『La forêt de Rachel D'Amour』“La forêt de Rachel D'Amour”(2010/日)[短編] 監督:レイチェル・ダムール(Rachel D'Amour)

 ・『おばけのマリコローズ』“MARIKO ROSE THE SPOOK”(2009/日)[中編] 監督:小林でび
 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2010 ファンタランド大賞イベント賞受賞。

 ◆ボーイズ短編集

 ・『神のお告げ』“Revelations”(2009/米) 監督:トム・ガスタフソン(Thomas Gustafson) [アジア・プレミア]

 ・『テディ』“Teddy”(2009/ニュージーランド) 監督:クリストファー・バンクス(Christopher Banks) [アジア・プレミア]

 ・『北京ターキー』“Peking Turkey”(2006/カナダ) 監督:マイケル・ミュー(Michael Mew) [アジア・プレミア]

 ・『ゴールデン・ピン』“The Golden Pin”(2009/カナダ) 監督:クオン・ゴー(Cuong Ngo)

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 ・『ただの友達?』“Just Friends?”(2009/韓) 監督:キムジョ・グァンス(Kim Jo Gwang-soo) [ジャパン・プレミア]

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 ◆ガールズ短編集
 ・『ガール・トーク』“Girl Talk”(2008/米) 監督:ジェニファー・スミス(Jennifer Smith) [アジア・プレミア]

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 ・『リトル・タイガー』“A little Tiger”(2006/スウェーデン) 監督:アンナ・カリン・アンダーソン(Anna-Carin Andersson) [アジア・プレミア]

 ・『イヴ』“evelyn everyone”(2009/オーストラリア) 監督:カイリー・プランケット(Kylie Plunkett) [アジア・プレミア]

 ・『バースデー』“Birthday”(2010/スウェーデン・ポーランド) 監督:ジェニファー・マルムクヴィスト(Jennifer Malmqvist) [アジア・プレミア]
 サンダンス・フィルム・フェスティバル2010出品。

 ・『ビキニ』“No Bikini”(2007/カナダ) 監督:クラウディア・モルガード・エスカニーリャ(Claudia Morgado Escanilla) [アジア・プレミア]

 ◆レインボー・リール・コンペティション

 ・『この花は紅茶で出来ている』“A tea-grown flower”(2010/日) 監督:遊佐蓉子 [ワールド・プレミア]

 ・『恋せよ乙女』“KOISEYO OTOME”(2009/日) 監督:吉富×saii [ワールド・プレミア]

 ・『友達』“Friends”(2010/日) 監督:小田学 [ワールド・プレミア]

 ・『Cloudy than fair』“Cloudy than fair”(2010/日) 監督:坂本まりえ [ワールド・プレミア]

 ・『Diavolo』“Diavolo”(2009/日) 監督:天野芽衣子

 ・『くらげくん』“Jellyfish Boy”(2009/日) 監督:片岡翔
 第32回ぴあフィルムフェスティバル(2010)入選。

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 こまめに国際映画祭や映画賞のチェックをしていると、「これ、評価も高いし、日本でのロードショーは無理でも、どっかの映画祭に引っかからないかな」という作品にしばしば出くわすものですが、そういった作品のうちの3本が、今回、東京国際レズビアン&ゲイ映画祭でめでたく上映されることになった、ということになります。(その3本がどれのことかはあえて書きませんが、わかりますよね?)

 実に楽しみです。

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 *当ブログ記事
 ・映画祭&映画賞カレンダー 2010年5月~2011年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_23.html

 ※追記
 レインボー・リール・コンペティション 受賞結果(観客賞):『くらげくん』“Jellyfish Boy”

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