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zoom RSS 映画『ザ・コーヴ』のこと。

<<   作成日時 : 2010/03/08 01:44   >>

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 イルカの調教師で、かつては、テレビ・ドラマ『わんぱくフリッパー』に出演もしたことがあるリチャード・オバリーは、イルカが、ストレスにより自分の腕の中で息を引き取ったのを見て(これをオバリーはイルカの自殺だという)、これまで自分のやってきたことに疑問を感じ、これからはイルカを救うことに人生を捧げようと決める。
 そのために具体的に何をするのかというと、夜中に水族館などに侵入して、ショーのために飼われているイルカを勝手に逃がしたりするもので、そのために、彼は何度も逮捕されたりするが、懲りることがなく、むしろそれを自分の勲章のように思っている。
 そんなオバリーが次のターゲットに定めたのは、和歌山県太地町だった……。

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 私が映画『ザ・コーヴ』を観たのは、東京国際映画祭だったので、もう4ヶ月も前のことになりますが、映画賞シーズンもクライマックスを迎え、何か、ヘンな騒がれ方をしているようにも見えるので、ここで一度だけこの映画について整理しておきたいと思います。

 映画『ザ・コーヴ』で語られていることは、わかりやすく言うと、主に、次の6つの事柄です。

 1.和歌山県太地町は、表向きは「イルカの町」を謳っているが、実際は、年間23000頭ものイルカを捕獲し、殺している、「イルカ殺しの町」である。
 2.イルカを捕獲する方法は、イルカが超音波に敏感なことを利用したもので、漁船からイルカの嫌がる超音波を出し、それでイルカを追い詰めていって、逃げられないようにしてつかまえている。
 3.そのイルカを1000万円以上の高額で世界中の水族館に売って商売している。
 4.そのほかのイルカは、食肉用にして売っている。
 5.食肉用のイルカは、一部は「鯨の肉」と虚偽の表示をしてスーパーなどに売りに出している。
 6.食物連鎖の結果として、イルカの体内には濃度の高い水銀が蓄積されているので、それを食することは人体に危険を及ぼす。

 それぞれの事柄に対する主張は―

 1.―イルカを愛する町を装いながら、その実、こっそりイルカを殺している、というのは許せない。
 2.―とても賢い動物であるイルカをそういう風なやり方で苦しめるのは許せない。
 3.―イルカ・ショー自体もイルカにストレスを与えるものであるから望ましくない。
 5.―虚偽表記はいけない。
 6.―人体に有害なものを食品として売るのはもちろんいけない。

 というようなもので、そういう論点で和歌山県太地町を告発しているわけです。

 これだけ見ると、へえ〜、そうなのか、そういう告発もののドキュメンタリー映画なのかと思われるかもしれませんが、ことはそんなに単純で白黒のはっきりしたものではありません。

 というのは、上記の事柄に対し、事実の裏づけというか、証拠らしい証拠がまるで挙げられていなくて(具体的な映像で証拠を示すべきところをほとんどアニメーションやナレーションで済ましてしまっているので)、どこまでが本当でどこまでがでっちあげなのか、この映画を観ている限りではさっぱりわからないからです。

 ・和歌山県太地町は大規模なイルカ漁を行なっているのか?
 ・それは年間23000頭というような規模なのか?(だとすると1日に63頭も捕獲しなければならなくなる)
 ・和歌山県太地町は1頭1000万円以上の高値で世界中の水族館に売りつけているのか?
 ・捕獲したイルカの肉を食用にしているのか?
 ・食用にしているものの一部は鯨の肉として偽って市場に出しているのか?
 ・そもそもイルカ漁とは食肉を得るために行なっているのか?

 逆に、この映画が力を入れているのは、もっと別なことで、
 「イルカがいかにかわいらしく、愛らしい動物であるかということ」をたっぷりと見せつけ、そんなイルカを苦しめたり、殺したり、ましてや食べたりすることは許せないという論調に持っていく。
 また、水銀中毒がいかに恐ろしいものであるかを示すために、水俣病患者の映像をこれでもかこれでもかというように見せつけ、こういう危険性があるのに、消費者にはその事実が隠されている。それは恐ろしく、許せないことだ、というムードに持っていく。

 そんな映像を使われた水俣病患者やその親族はたまったものではありませんが、(事実の裏づけが示せない代わりに?)こういう風にして観客の情緒に訴える手段を取っている、要するに、この映画は、そんな映画だということになります。

 この映画の最後には、何の脈絡もなく、入り江一面がどす黒く染まっている、すなわち、「ここでイルカの虐殺が行なわれ、血が流された」とほのめかす映像が入れられていますが、それはそうほのめかされているだけで、映像の説明は一切なく、観客がそう思うように仕向けられています。そんな映像が撮れるのなら、実際にそこで虐殺している映像も撮れたのではないかと思えるし、実際にイルカの食肉処理をしているとしても、普通の人間の感覚としてそんなところで血を垂れ流したりするものだろうかと思ったりします。そもそも、あれは本当にイルカをさばいて出た血なのでしょうか。

 報道されている太地町の対応は、「無許可で撮影された人の映像が使われている」「イルカの水銀汚染濃度を調査中である」「イルカ漁は太地町の伝統的な文化であり、アメリカ人が考えるものとは違う」というもので、それは私には論理がズレてるんじゃないかと思えるし、逆に、事実を認めているようにすら見えます。
 それとも、太地町が怒っているのは、「近づいてきた目的を前もって教えずに、町民をだまして協力させて、非難めいたこんな映画を作って、許可も得ずに、こっそりと公開したから」であって、「事実無根の中傷を受けたから」ではないのでしょうか。

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 それはともかく、私が残念だと思うのは、太地町のことでも、この映画の作り手のことでもなくて、この映画の受け手のこと、つまり、こんな論理性もなく、具体的な論拠も証拠も示せずに、観客の情緒に訴えかけることで共感を得ようとするような、ドキュメンタリー映画とも言えないような代物を、最優秀ドキュメンタリー賞に選ぶアメリカ人が非常に多いことです。

 細かいことに目くじらを立てずに、ムードを楽しめばいい映画や、情緒で観てしまっていい映画も確かにあるとは思いますが、『ザ・コーヴ』はそういう映画ではないんじゃないでしょうか。ましてや、とてもじゃないけど、ベストと言えるような作品ではないと思いますね。

 映画批評家協会に属するような人たち(映画批評家?)ですら、情緒に流されて、まともに筋道を立てて映画を観る、考えるということができなくなってしまう、というのは悲しいことですね。

 アメリカ人は、自分が責任を負わなければならないことは、激しく抵抗したり、断固として無視したりするくせに、自分が無責任でいられることに対しては、一転して心優しきヒューマニストに変身するところがありますが、今回のこの“『ザ・コーヴ』の快進撃”には、そういう精神性がよくない方向に働いた、と言えるかもしれません。

 参考として、以下に、2009年度全米映画賞のドキュメンタリー賞の結果、および、『ザ・コーヴ』にまつわる受賞結果を書き出しておきます。

 私が信頼を寄せている映画賞(ゴッサム・アワードやインディペンデント・スピリット・アワード、ニューヨーク映画批評家協会賞やシカゴ映画批評家協会賞、全米映画批評家協会賞)は、『ザ・コーヴ』を選んでいなくて、ホッと胸をなで下ろします。

 そもそもは、サンダンス映画祭がこの映画に賞を与えたところからすべてが始まっているわけですが、よくよく調べてみると、サンダンスが『ザ・コーヴ』に与えた賞というのは審査員たちが決めた賞ではなく、観客の投票による観客賞なのでした。だったら、まだサンダンス映画祭にも救いがあります(苦笑)。

 ◆ドキュメンタリー賞
 1.ゴッサム・アワード:“Food, Inc”
 2.ナショナル・ボード・オブ・レビュー:『ザ・コーヴ』
 3.ワシントン映画批評家協会賞:“Food, Inc”
 5.女性映画ジャーナリスト同盟映画賞:『ザ・コーヴ』
 6.ボストン映画批評家協会賞:『ザ・コーヴ』
 7.ロサンゼルス映画批評家協会賞:『アニエスの浜辺』、『ザ・コーヴ』
 8.ニューヨーク映画批評家協会賞オンライン:『ザ・コーヴ』
 9. ニューヨーク映画批評家協会賞:“Of Time and the City”(英)
 10.サウス・イースタン映画批評家協会賞:“Food,Inc.”
 11.インディアナ映画批評家協会賞:『ザ・コーヴ』、『アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち』
 12.サンフランシスコ映画批評家協会賞:『アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち』
 13.サンディエゴ映画批評家協会賞:『ザ・コーヴ』
 14.オースティン映画批評家協会賞:『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』
 15.トロント映画批評家協会賞:『ザ・コーヴ』
 17.ダラス・フォートワース映画批評家協会賞:『ザ・コーヴ』
 18.ユタ映画批評家協会賞:『ザ・コーヴ』
 19.ラスベガス映画批評家協会賞:『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』
 21.ヒューストン映画批評家協会賞:『ザ・コーヴ』
 22.サテライト・アワード:『ブロードウェイ♪ブロードウェイ』
 23.シカゴ映画批評家協会賞:『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』
 24.フロリダ映画批評家協会賞:『ザ・コーヴ』
 25.セントルイス映画批評家協会賞:『キャピタリズム〜マネーは踊る』
 26.フェニックス映画批評家協会賞:『キャピタリズム〜マネーは踊る』
 27.オクラホマ映画批評家協会賞:『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』
 28.全米映画批評家協会賞:『アニエスの浜辺』
 29.カンザスシティ映画批評家協会賞:『ブロードウェイ♪ブロードウェイ』
 30.オンライン映画批評家協会賞:『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』
 32.セントラル・オハイオ映画批評家協会賞:『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』
 33.ノース・テキサス映画批評家協会賞:『ザ・コーヴ』
 34.バンクーバー映画批評家協会賞:『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』
 35.放送映画批評家協会賞:『ザ・コーヴ』
 40.デンバー映画批評家協会賞:『ザ・コーヴ』
 42.サンタバーバラ国際映画祭 デイヴィッド・アッテンボロー賞:『ザ・コーヴ』
 47.インターナショナル・シネファイル・ソサイエティ賞:『アニエスの浜辺』
 52.NAACPイメージ・アワード:“Good Hair”
 57.インディペンデント・スピリット・アワード:『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』

 ◆その他の賞
 39.製作者組合賞(PGA) ドキュメンタリー部門:『ザ・コーヴ』
 41.監督組合賞(DGA) ドキュメンタリー部門:『ザ・コーヴ』
 46.映画編集者賞(ACE) ドキュメンタリー部門:『ザ・コーヴ』
 48.脚本家組合賞(WGA) ドキュメンタリー部門:『ザ・コーヴ』

 ラストの4つの団体がそれぞれドキュメンタリー部門賞に『ザ・コーヴ』を選んでしまうなんて、どれだけ映画を見る目がないんだと思ってしまいますが……。

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 『ザ・コーヴ』の、日本での配給が決まったようですが、それは、リスクがありながらもこれまでドキュメンタリー映画を意欲的に紹介してきたアップリンクのようなところではなくて、全然そういう実績がないところ、のようです。

 それって、スキャンダラスな映画で、ただひと山当てたいだけということなのでしょうか。

 配給サイドは、太地町の人々ともよく相談して、いい形で上映できるようにもって行きたいというようなことを言っているようですが、事実にしろ、そうでないにしろ、自分のことを攻撃している映画に対して、そんなことできるわけがないじゃないですか。ねえ。

 配給サイドも劇場サイドも、自分も告発する側の尻馬に乗るのだという覚悟がなければ、安易にこういう映画に乗っかってはいけないんじゃないかと思いますね。「問題提起をしてみたかった」とかなんとかいいかげんなことを言って逃げてはいけないと思います。

 観客もまた、お金を払って、こういう映画を観ることで、知らないうちに、製作サイト=告発側を利することになりますから、1つの考え方としては、この上映会ではお金を取らないというやり方もあり、かもしれません。観た後で、不本意にも告発者側を儲けさせたことに対して不快に感じる人もいるでしょうし、やるなら無料でやって、カンパ金のような形で協力を募ったらいいんじゃないでしょうか。

 太地町側は、『ザ・コーヴ』の上映中止に躍起になっているようですが、そういう活動は、かえって都合の悪いことを隠しているようにも見えるし、逆に、『ザ・コーヴ』を観てみたいという人を増やすことにもなるように思います。
 上映してみれば、「ひどい映画だ」という噂がさあーっと広まって、案外、早々に騒ぎが沈静化するということもあるかもしれません。
 いずれにしても、もう無傷ではいられないのですから。

 こういうのは、疑われちゃった方が負けというところはありますね。全く羞じるところがなくても、あることないこと言われなくちゃならないし、痛くない腹を探られることにもなる。ましてや、今回、相手となるのは、自分から頭がおかしいと公言してはばからないような人ですから、そういう人に目をつけられてしまった不幸を嘆くしかないのかもしれません。

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soramove
2010/08/18 07:10

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コメント(15件)

内 容 ニックネーム/日時
私も今アカデミーを見て”The Cove"が受賞したのを複雑な思いで見ました。
ここバンクーバーでもフィルムフェスティバルの時”The Cove"は新聞の表紙になっていたり、映画館で特別なチラシを配っていたりしていました。
私自身映画を見ていなかったのですが、上記のコメントを読んでみてさらに疑問がわきました。
ドキュメンタリーって製作者の極端に偏った意見を入れてはいけないと思うんです。本当にそれが事実ならナレーターや意見ではなくちゃんと事実を”画像”としていれないとドキュメンタリーとは呼べないと思うんです。それはただの”ストーリー”だと思います。
今回オスカーを受賞したので世の中はますます製作者の思惑通りに映画が事実だと信じてしまう人が増えるでしょうね。
ちなみにアメリカ人に代表する北米人の責任の取り方の姿勢はあたってますよ。ただ、ここバンクーバーはアメリカ以上のマルチカルチャー都市なので他文化に対しては他の都市より比較的リスペクトな姿勢をしています。
今度チャンスがあったら”The Cove"を見てみようかなと思います。
ひろ
2010/03/08 15:23
ひろさま
コメントありがとうございます。
観ないで語るか、観て語るかだったら、もちろん観て語った方がいいと思いますが、あまりおすすめはしません。
私の場合は、サンダンスで賞を獲った作品だから、どこか優れたところがある作品にちがいないと思って観たんですが、観ている間中、何度も、こんなものを観るのに時間を割くくらいだったらもっとほかに……と思ってしまいましたから。
umikarahajimaru
2010/03/09 01:51
実際に見た人の貴重な見解を読ませていただきました。
海への愛着を公言する有名人ほど、反漁を唱える傾向がありますね。
分からないことはないです。でも
海によって生かされている人達だって、海の一部なのにどうして人だけが標的にされ、非難されるのでしょうか……悲しくなります。こうなる前に
双方が笑えるような平和的解決を、考えることだって出来た筈ですし、実現できたかもしれないのに……
(あらゆる面で)悲しいドキュメンタリーという感じですね。
作った人も、選んだ人も後悔すると思います。
snow
2010/03/09 08:54
snowさま
コメントありがとうございます。
でも、私個人としては、この映画が、ドキュメンタリーとしてどうなのか、単に映画としてどうなのか、ということしか、言えないんですけどね。
太地町のことはこの映画を通してしか知らないし、イルカ漁のことについてもわからないことばかりですし。
umikarahajimaru
2010/03/09 22:50
興味深く読ませていただきました。

私は、まだこの映画は見ていないのですが、以前から太地町のイルカ猟のことは知っていました。
動物愛護者の間では有名な話じゃないでしょうか。以前、動物権利の団体のサイトでビデオを見たことがありますが、一生忘れられなくなるような残酷な映像でした。
陸揚げされてもなお死にきれず、大量の血を流しながら痙攣するイルカの横を、平然と本当に普通におばあちゃんと孫らしき二人が通り過ぎて行く。
この町は何かがおかしい、と思いました。
この映画を作った人たちが感じたのもこの点なのかもしれません。

知能の高いイルカだからかわいそう、という次元を越えています。どんな動物でもこんな風に屠殺されるべきではないと感じました。

この残虐さ、異常さが世に問われることはありえる、そこから、イルカ猟にまつわる様々な問題を提起していくドキュメンタリーというのはあっていいのかなと思います。

ただ、その訴え方、作り方、なんですよね、問題は?
是非、この映画を見たいと思いました。


あさっぺ
2010/03/10 03:53
あさっぺさま
コメントありがとうございます。
上の記事を読んでもらえばわかるように、私は、太地町の養護派ではなく、むしろ懐疑的だったりもするんですが、情報は、誰がどんな目的で出しているものかを吟味する必要があると思います。太地町を攻撃するはずの動物愛護団体が太地町に好意的なビデオを出してくるはずもありませんし。何かとても危険な香りがしますね。どっちにしてもですが。
umikarahajimaru
2010/03/10 08:09
こんばんは。
Twitterで、この映画にまつわる読むべき記事ということで(短縮URLの)リンク先に飛んだら、お馴染みの海から始まるさんブログでありました。
日本が避難されている映画が賞を取ったことに対する感情的な反発意見のようなものも多かった中、何が問題なのかを捉えたこちらの見解は非常に納得のいくものでした♪
かえる
URL
2010/03/11 01:10
かえるさま
恐れ入ります。
何だか記事が独り歩きしてるみたいで、ちょっと怖いのですが……。
umikarahajimaru
2010/03/11 01:24
はじめまして。まだあまり存在しない”映画を見た方のご意見”として、非常に興味深く読ませていただきました。私もかえるさんのコメントに同感で、貴方の感情論ではなく物事を冷静に捉えようとする姿勢に好感を持ちました。

私自身もこの映画をいろいろなシチュエーションで数回見た者として、この場をお借りして意見を述べさせていただきたいと思います。

まず23000頭という数ですが、実は映画の中でも言っていたと思うのですが、これは日本全体で年間に殺されるイルカの数だそうです。実は太地町で殺されるのは2千数百頭だそうですが、たまたまこの町がオバリー氏の目に留ったようです。そしてあるきっかけでオバリー氏の運動を知り、それをドキュメンタリーにしたOPSという団体は小さな非営利団体です(なので、彼ら自身はお金を儲けていないのです)。

血に染まった入り江の映像についてですが、撮影の仕方に批判はあるものの彼らは実際に漁師がイルカを1頭ずつ突きん棒で殺すシーンを撮影しているので、これは事実だと思います。上空からの撮影に使われたのは映画の一番最後のおまけのシーンに登場したあのバルーンです。実際にイルカを殺している場面にあのバルーンを飛ばすのは、太地町の状況を見る限り不可能だったと思います。

えこ
2010/03/22 06:06
この映画が訴える大きな図は、日本人だけでなく世界の人間が自然界と環境に対して行っている行為で、イルカを巡るアクティビティーに関しては、残念ながら太地町が重要なキーを握っているようです。そしてこの映画が更にほのめかすことは、それをバックアップしている(ようである)日本政府の姿勢です。

そういう視点でこの映画を見ると、実際に漁をする20数人の漁師の方々は単にこのチェーンの始まりで、実は日本人にはあまり知られていなかったこのビジネスとそれを巡るパワー、そして数に限りがある野生の動物の捕獲についてへの疑問を私は抱くようになりました。私は映画の中で紹介されるイルカの知能の高さに改めて驚き、彼らは人間を助ける唯一の野生動物という事実を初めて知りました。私はイルカのその愛らしい容貌の故に「特別扱いされる」と言われるような気もします。

若干難航しているようですが、日本でもこの映画が上映される予定だというので、私はできるだけ多くの日本人にこの映画を見てもらい、自分で判断をしてもらいたいと思っています。この映画が見せることをどこまで信じるかは個々の受け取り方であり、ドキュメンタリーというのはそういう役目を果たすものではないのかな、と私は思うのです。
えこ
2010/03/22 06:06
太地に関しては、以前からシーシェパードの妨害などがあり、いまさらだとおもいます。長崎のイルカの間引きも批判されたことありますし。
イルカやクジラは金になるから扱われるのであって、かわいいからでも賢いからでもないです。海洋動物愛護運動は、現実問題として、環境自体には何の影響も与えていないので、資金が細ると、受けのいいシンボルを利用します。次はマグロがシンボルらしいですが、お世辞にも賢いとはいえませんよね。
偽善者ぶって金儲けしたいだけですから、見に行かずにレンタルDVDで割引の日かサービズ券のあるときに診ればいい程度の映画ですよ。
ednakano
2010/03/29 14:50
えこさん
OPSは非営利団体でお金を儲けていないといいますが、かのシーシェパードもNPOです。いまやこの手の団体は募金による集金力は半端でなく、金が集まればその金を利用するやつが出るのが世の常です。
OPSとシーシェパードは非常に仲のいい団体で、サンタモニカの高級すし屋の件でも共同作業してますし、映画にもシーシェパードの代表が肩書き変えて出演しているそうです。NPO(非営利団体)といえど利権はありますよ。
ednakano
2010/04/02 10:12
はじめまして。
これはとても興味深い記事だと思います。
私は個人的には野生生物や自然環境を愛していますし、世界レベルで協力しあって改善していくべき問題がたくさんあると考えております。が、同時に、シーシェパードをはじめとした最近の保護団体(もしくは自称保護団体)の活動に対しては非常に疑問を感じております。
今回のこの映画も然りで、色々なブログや記事を(国内外含めて)読んで回った限りでは「ドキュメンタリーとしてこの映画は見る価値無し」と判断しました。当然のことながら、映画館に足を運ぶ気はありませんし、恐らくはレンタルでも見ることはないでしょう。

この作品に関しては欧米諸国でも懐疑的な見方をしている人が少なくないという事実が僅かながら救いではありますが、ブルーム市で日系人と白人との関係が悪化していることについては非常に残念に感じます。映画を作った人々が狙った結果ではなかったとしても、この映画が原因で太地町のイルカ漁には無関係のブルーム市の日系人たちが迷惑を被っているわけですからね。
もちろんこれは受け手側の問題でもあるのですが、作り手はそういった影響も十分考慮した上で映像を作成・公開すべきではないかと思います。
そういう点から言っても、この映画は非常に出来の悪いプロパガンダであると私は感じています。
Gnome
2010/04/08 11:07
はじめまして
すべての、クジラ、まぐろ等々のいちゃもんは、牛肉、豚肉等々の団体のいちゃもんだけですよ
庶民に、送るプロパガンダだけですよ
あきお
2010/04/15 23:24
オリジナルDVDにあって、作品上で都合悪くなった部分が、映画館でカットされて上映されないんじゃ、
放映する価値ない。(職員が解雇(FIRED)されたとなってて、実際に解雇されてなかったって話)
ドキュメンタリーと名をうって主観が間違ってた所を訂正して出してこないならドキュメンタリーと言えない。
アカデミー賞の審査員があほな結論出して誇大広告されただけで、内容をあれこれ考えたり語る必要性なし。

×上映中止するほどの映画ではない

○上映するほどの映画ではない
(こちらの表現が適切)
あほくさ
2010/07/06 21:26

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