第24回ゴヤ賞ノミネーション発表!

 第24回ゴヤ賞(スペイン・アカデミー賞)のノミネーションが発表になりました。(1月9日)

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 ◆作品賞(Mejor película / Best Film)
 ・“Agora / Mists of Time” 監督:アレハンドロ・アメナバール
 ・『第211監房』“Celda 211 / Cell 211” 監督:ダニエル・モンソン(Daniel Monzón)
 ・『泥棒と踊り子』“El baile de la Victoria / The Dancer and the Thief” 監督:フェルナンド・トルエバ
 ・『瞳の奥の秘密』“El secreto de sus ojos / The Secret of Her Eyes” 監督:ファン・ホセ・カンパネラ(Juan José Campanella)

 ◆監督賞(Mejor dirección / Best Director)
 ・アレハンドロ・アメナバール “Agora”
 ・フェルナンド・トルエバ 『泥棒と踊り子』“El baile de la Victoria”
 ・ファン・ホセ・カンパネラ 『瞳の奥の秘密』“El secreto de sus ojos”
 ・ダニエル・モンソン 『第211監房』“Celda 211”

 ◆新人監督賞(Mejor director novel / Best New Director)
 ・Álvaro Pastor、Antonio Naharro “Yo, también”
 ・Borja Cobeaga “Pagafantas”
 ・David Planell “La vergüenza”
 ・Mar Coll “Tres días con la familia”

 ◆主演男優賞(Mejor intrepretación masculina protagonista / Best Actor)
 ・リカルド・ダリン(Ricardo Darín) 『瞳の奥の秘密』“El secreto de sus ojos”
 ・アントニオ・デ・ラ・トーレ(Antonio de la Torre) 『デブたち』“Gordos”(監督:ダニエレ・サンチェス・アレバロ(Daniel Sánchez Arévalo))
 ・ジョルディ・モリャ(Jordi Mollá) “El cónsul de Sodoma”(監督:Sigfrid Monleón)
 ・ルイス・トサル(Luis Tosar) 『第211監房』“Celda 211”

 ◆主演女優賞(Mejor intrepretación femenina protagonista / Best Actress)
 ・ロラ・ドゥエニャス(Lola Dueñas) “Yo, también”
 ・マリベル・ベルドゥー “Tetro”(監督:フランシス・フォード・コッポラ)
 ・ペネロペ・クルス 『抱擁のかけら』“Los abrazos rotos / Broken Embraces”
 ・レイチェル・ワイズ “Agora”

 ◆助演男優賞(Mejor intrepretación masculina de reparto / Best Supporting Actor)
 ・アントニオ・レシネス(Antonio Resines) 『第211監房』“Celda 211”
 ・カルロス・バルデム(Carlos Bardem) 『第211監房』“Celda 211”
 ・ラウル・アレバロ(Raúl Arévalo)  『デブたち』“Gordos”
 ・リカルド・ダリン 『泥棒と踊り子』“El baile de la Victoria”

 ◆助演女優賞(Mejor intrepretación femenina de reparto / Best Supporting Actress)
 ・マルタ・エトゥラ(Marta Etura) 『第211監房』“Celda 211”
 ・ピラール・カストロ(Pilar Castro) 『デブたち』“Gordos”
 ・ベロニカ・サンチェス(Verónica Sánchez) 『デブたち』“Gordos”
 ・ヴィッキー・ペーニャ(Vicky Peña) “El cónsul de Sodoma”

 ◆新人男優賞(Mejor actor revelación / Best Male Newcomer)
 ・アルベルト・アンマン(Alberto Ammann) 『第211監房』“Celda 211”
 ・Fernando Albizu 『デブたち』“Gordos”
 ・Gorka Otxoa “Pagafantas”
 ・Pablo Pineda “Yo, también”

 ◆新人女優賞(Mejor actriz revelación / Best Female Newcomer)
 ・Blanca Romero “After”(監督:Alberto Rodríguez Librero)
 ・ソレダー・ビリャミル(Soledad Villamil) 『瞳の奥の秘密』“El secreto de sus ojos”
 ・Leticia Herrero 『デブたち』“Gordos”
 ・Nausicaa Bonnin “Tres días con la familia”

 ◆オリジナル脚本賞(Mejor guión original / Best Original Screenplay)
 ・“After” Alberto Rodríguez Librero、Rafael Cobos
 ・“Agora” アレハンドロ・アメナバール、マテオ・ヒル
 ・『デブたち』“Gordos” ダニエル・サンチェス・アレバロ
 ・『抱擁のかけら』“Los abrazos rotos” ペドロ・アルモドバル

 ◆脚色賞(Mejor guión adaptado / Best Adapted Screenplay)
 ・『泥棒と踊り子』“El baile de la Victoria” アントニオ・スカルメタ(Antonio Skármeta)、フェルナンド・トルエバ、Jonás Trueba
 ・『第211監房』“Celda 211” ダニエル・モンゾン、ホルヘ・ゲリカエチェバリア(Jorge Guerricaechevarría)
 ・『瞳の奥の秘密』“El secreto de sus ojos” エデォウアルド・サチェリ(Eduardo Sacheri)、ファン・ホセ・カンパネラ
 ・“El cónsul de Sodoma” Jaoquin Górriz、Miguel Ángel Fernández、Miguel Dalmau、 Sigfrid Monleon

 ◆撮影賞(Mejor Fotografía)
 ・Álex Catalán “After”
 ・シャヴィ・ヒメネス(Xavi Giménez) “Ágora”
 ・カルレス・グシ(Carles Gusi) 『監房211号室』“Celda 211”
 ・フェリックス・モンティ(Félix Monti) 『瞳の奥の秘密』“El Secreto De Sus Ojos”

 ◆編集賞(Mejor Montaje)
 ・ナチョ・ルイス・キャビリア(Nacho Ruiz Capillas) “Ágora”
 ・Mapa Pastor 『監房211号室』“Celda 211”
 ・カルメン・フリアス(Carmen Frías) 『泥棒と踊り子』“El Baile De La Victoria”
 ・ナチョ・ルイス・キャビリア(Nacho Ruiz Capillas)、David Pinillos 『デブたち』“Gordos”

 ◆美術賞(Mejor Dirección Artística)
 ・ガイ・ヘンドリックス・ダイアス(Guy Hendrix Dyas) “Ágora”
 ・アントン・ラグナ(Antón Laguna) 『監房211号室』“Celda 211”
 ・Verónica Astudillo 『泥棒と踊り子』“El Baile De La Victoria”
 ・Marcelo Pont 『瞳の奥の秘密』“El Secreto De Sus Ojos”

 ◆衣裳デザイン賞(Mejor Diseño De Vestuario)
 ・ガブリエラ・ペスクッチ(Gabriella Pescucci) “Ágora”
 ・ララ・ウエテ(Lala Huete) 『泥棒と踊り子』“El Baile De La Victoria”
 ・クリスティナ・ロドリゲス(Cristina Rodríguez) “El Cónsul De Sodoma”
 ・ソニア・グランデ(Sonia Grande) 『抱擁のかけら』“Los Abrazos Rotos”

 ◆メイク&ヘアメイク賞(Mejor Maquillaje Y/O Peluquería)
 ・Jan Sewell、Suzanne Stokes-Munton “Ágora”
 ・Raquel Fidalgo、Inés Rodríguez 『監房211号室』“Celda 211”
 ・José Antonio Sánchez、Paquita Núñez “El Cónsul De Sodoma”
 ・Ana Lozano、Massimo Gattabrusi 『抱擁のかけら』“Los Abrazos Rotos”

 ◆音響賞(Mejor Sonido)
 ・Peter Glossop、Glenn Freemantle “Ágora”
 ・Sergio Burmann、Jaime Fernández、Carlos Faruolo 『監房211号室』“Celda 211”
 ・Pierre Gamet、Nacho Royo-Villanova、Pelayo Gutiérrez 『泥棒と踊り子』“El Baile De La Victoria”
 ・Aitor Berenguer、Marc Orts、Fabiola Ordoyo 『マップ・オブ・ザ・サウンズ・オブ・トーキョー』“Mapa De Los Sonidos De Tokio”(監督:イザベル・コイシェ)

 ◆作曲賞(Mejor música original / Best Score)
 ・『抱擁のかけら』“Los abrazos rotos” アルベルト・イグレシアス(Alberto Iglesias)
 ・“Agora” ダリオ・マリアネッリ(Dario Marianelli)
 ・『第211監房』“Celda 211” ロケ・バニョス(Roque Baños López)
 ・『瞳の奥の秘密』“El secreto de sus ojos” Federico Jusid

 ◆歌曲賞(Mejor canción original / Best Song)
 ・‘Agallas vs. Escamas’ “Agallas”(監督:Andrés Luque、Samuel Martín Mateos)
 ・‘Stick to the Man’ “Planet 51”(監督:Jorge Blanco、Javier Abad、Marcos Martínez)
 ・‘Spanish Song’ “Spanish Movie”(監督:Javier Ruiz Caldera)
 ・‘Yo también’ “Yo, también”

 ◆特殊効果賞(Mejores Efectos Especiales)
 ・Chris Reynolds、フェリックス・バージェス(Félix Bergés) “Ágora”
 ・ラウル・ロマニロス(Raúl Romanillos)、Guillermo Orbé 『監房211号室』“Celda 211”
 ・Salvador Santana、Álex Villagrasa 『REC/レック2』(監督:ジャウマ・パラゲロ、パコ・プラサ)
 ・パウ・コスタ(Pau Costa)、Lluís Castells “Spanish Movie”

 ◆プロダクション・スーパーバイザー賞(最優秀エグゼクティブ・プロデューサー/ライン・プロデューサー)(Mejor Dirección De Producción)
 ・ホセ・ルイス・エスコラール(José Luis Escolar) “Ágora”
 ・アリシア・テリェリア(Alicia Tellería) 『監房211号室』“Celda 211”
 ・クリスティーナ・スマラガ(Cristina Zumárraga) 『チェ 39歳 別れの手紙』“Che. Guerrilla”(監督:スティーヴン・ソダーバーグ)
 ・Eduardo Castro 『泥棒と踊り子』“El baile de la Victoria”

 ◆ドキュメンタリー賞(Mejor Película Documental)
 ・“Cómicos” 監督:Marta Arribas
 ・“Garbo, El Hombre Que Salvó El Mundo” 監督:Edmon Roch
 ・“La Mirada De Ouka Leele” 監督:Rafael Gordon.
 ・“Últimos Testigos: Fraga Iribarne-Carrillo, Comunista” 監督:Manuel Martín Cuenca、José Luis López-Linares.

 ◆短編ドキュメンタリー賞(Mejor Cortometraje Documental)
 ・“Doppelgänger” 監督:Óscar De Julián
 ・“En Un Lugar Del Cine” 監督:Eduardo Cardoso
 ・“Flores De Ruanda” 監督:David Muñoz López
 ・“Luchadoras” 監督:Benet Román

 ◆短編映画賞(Mejor Cortometraje De Ficción)
 ・“Dime Que Yo” 監督:マテオ・ヒル
 ・“Lala” 監督:Esteban Crespo García
 ・“La Tama” 監督:Martín Costa
 ・“Terapia” 監督:Nuria Verde

 ◆長編アニメーション賞(Mejor película de animación / Best Animated Feature)
 ・“Animal Channel” 監督:Maite Ruiz de Austri
 ・“Cher ami” 監督:Miquel Pujol
 ・“Pérez, el ratoncito de tus sueños 2” 監督:Andrés Schaer
 ・“Planet 51”

 ◆短編アニメーション賞(Mejor Cortometraje De Animación)
 ・“Alma” 監督:Rodrigo Blaas
 ・“La Dama Y La Muerte” 監督:Javier Recio Gracia
 ・“Margarita” 監督:Álex Cervantes
 ・“Tachaaan”  監督:Carlos Del Olmo、Miguel Ángel Bellot、Rafael Cano

 ◆スペイン語外国映画賞(Mejor película extranjera de habla hispana / Best Spanish-Language Foreign Film)
 ・“Dawson: Isla 10”(チリ) 監督:Miguel Littin
 ・“Gigante”(ウルグアイ・アルゼンチン・独・西) 監督:Adrián Biniez
 ・『瞳の奥の秘密』“El secreto de sus ojos”(アルゼンチン・西)
 ・『悲しみのミルク』“La teta asustada / The Milk of Sorrow”(西・ペルー) 監督:クラウディア・リョサ

 ◆ヨーロッパ映画賞(Mejor película europea / Best European Film)
 ・“Bienvenue chez les Ch’tis”(仏) 監督:ダニー・ブーン
 ・“Let the Right One In”(スウェーデン) 監督:Tomas Alfredson
 ・『パリ20区、僕たちのクラス』“The Class”(仏) 監督:ローラン・カンテ
 ・『スラムドッグ$ミリオネア』“Slumdog Millionaire”(英・米) 監督:ダニー・ボイル

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 主な作品のノミネート状況は以下の通りです。

 ・『第211監房』(17):作品・監督・主演男優・助演男優・助演男優・助演女優・新人男優・脚色・撮影・編集・美術・衣裳・メイク・音響・作曲・特殊効果・プロダクション
 ・“Agora / Mists of Time”(13):作品・監督・主演女優・脚本・撮影・編集・美術・衣裳・メイク・音響・作曲・特殊効果・プロダクション
 ・『瞳の奥の秘密』(10):作品・監督・主演男優・新人女優・脚色・撮影・編集・美術・作曲・外国
 ・『デブたち』(8):主演男優・助演男優・助演女優・助演女優・新人男優・新人女優・脚本・編集
 ・『泥棒と踊り子』(7):作品・監督・助演男優・脚色・美術・音響・プロダクション
 ・“El cónsul de Sodoma”(5):主演男優・助演女優・脚色・衣裳・メイク
 ・“Yo, también”(4):新人監督・主演女優・新人男優・歌曲
 ・『抱擁のかけら』(3):主演女優・脚本・衣裳・メイク・作曲
 ・“After”(3):新人女優・脚本・撮影
 ・“Pagafantas”(2):新人監督・新人男優
 ・“Tres días con la familia”(2):新人監督・新人女優
 ・“Planet 51”(2):歌曲・アニメ
 ・“Spanish Movie”(2):歌曲・特殊効果

 なんとか年内に滑り込みで間に合わせたというような感じで、あまり告知期間もなく、12月の平日に3日間だけ開催された「2009 スペイン映画祭」の上映作品が軒並みノミネートされることになりました。たった6本の上映だったのに、そのうちの5本がベスト級の作品として映画賞にノミネーションされることになるとは、なんというクオリティーの高い映画祭だったのでしょう。
 「2009 スペイン映画祭」は、各作品が、平日に、1回、もしくは2回のみの上映だったので、たぶん、劇場での公開への期待を込めたプロモーション的な意味合いもあるプレミア上映会だったと思うのですが、上位3作品くらいは劇場公開を期待してもいいでしょうか。

 それはさておき、ノミネーション上位に食い込んだのは、ペドロ・アルモドバルやアレハンドロ・アメナバール、フェルナンド・トルエバといった日本でもよく知られた監督の作品ではなく、日本ではまだほとんど知られていない監督の作品ばかりでした。

 『第211監房』のダニエル・モンソン(ダニエル・モンゾン)監督は、これが第4長編で、処女長編『クイーン&ウォリアー』“El corazón del guerrero”(2000)でゴヤ賞新人監督賞にもノミネートされています。

 『瞳の奥の秘密』のファン・ホセ・カンパネラ監督は、70年代末から活躍しているアルゼンチン出身の監督で、TV作品を含めてもう20本あまりの監督作品があり、“Luna de Avellaneda”(2004)でゴヤ賞スペイン語外国映画賞にノミネートされています。

 『デブたち』のダニエル・サンチェス・アレバロ監督は、脚本や短編でキャリアを重ねてきた監督で、これが第3長編になります。ゴヤ賞では、“Exprés”(2003)で短編賞にノミネートされ、“Azuloscurocasinegro”(2006)で新人監督賞とオリジナル脚本賞にノミネートされ、新人監督賞を受賞しています。

 近年の傾向として、外国の映画賞との相互乗り入れが多くなるということがありますが、英米の映画賞に『抱擁のかけら』やペネロペ・クルスがノミネートされているのに対して、ゴヤ賞にはレイチェル・ワイズがノミネートされ、フランシス・フォード・コッポラ作品からマリベル・ベルドゥーがノミネートされています(コッポラ作品は英米の映画賞では全く無視されていますが)。

 また、各国の米・アカデミー賞外国語映画賞がいくつもノミネートされているというのも今年の特徴として挙げられます。
 スペイン代表:『泥棒と踊り子』
 アルゼンチン代表:『瞳の奥の秘密』
 ペルー代表:『悲しみのミルク』
 チリ代表:“Dawson: Isla 10”
 フランス代表(2008年度):『パリ20区、僕たちのクラス』

 ゴヤ賞の結果発表は、2月14日です。

 
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 *当ブログ記事
 ・第23回ゴヤ賞ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_32.html
 ・第23回ゴヤ賞結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_29.html

 ・2009年度映画賞レース スケジュール表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_32.html
 ・映画祭&映画賞カレンダー 2009年5月~2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_6.html

 追記:
 第24回ゴヤ賞 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_26.html

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