17週前のオスカー2010予想!

 11月に入って、いよいよ全米映画賞レースが本格化したこともあって、あちこちで予想ごっこ(特にオスカー予想ごっこ)が盛んに行なわれています。

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 注目すべきリストの1つ、MCN(Movie City News)の「The Gurus o’ Gold」(黄金の権威=オスカーのこと)は、10数名の映画評論家(予想屋?)の順位/予想順位を集計したもので、アカデミー賞授賞式まで、数回にわたって、更新されますが、現在、11月4日に今年2回目の得点表(http://www.moviecitynews.com/awards/2010/gurus/gurus_091104.html)が発表されています。

 それによると、作品賞の現在の得点表(下馬評)は以下のようになっています。

 1位. “Up in the Air” 監督:ジェイソン・ライトマン
 2位. 『プレシャス!』“Precious” 監督:リー・ダニエルズ
 3位. “The Hurt Locker”  監督:キャスリン・ビグロー
 4位. 『インビクタス/負けざる者』“Invictus” 監督:クリント・イーストウッド
 5位. “An Education” 監督:ロネ・シェルフィグ
 6位. 『カールじいさんの空飛ぶ家』“Up” 監督:ピート・ドクター、ボブ・ピーターソン
 7位. “Nine” 監督:ロブ・マーシャル
 8位. “The Lovely Bones” 監督:ピーター・ジャクソン
 9位. 『イングロリアス・バスターズ』“Inglourious Basterds” 監督:クエンティン・タランティーノ
 10位. “A Serious Man” 監督:ジョエル&イーサン・コーエン
 11位 『アバター』“Avatar” 監督:ジェームズ・キャメロン
 12位 『かいじゅうたちのいるところ』“Where the Wild Things Are” 監督:スパイク・ジョーンズ
 13位 “Bright Star” 監督:ジェーン・カンピオン
 14位 『シングル・マン』“A Single Man” 監督:トム・フォード
 15位 『キャピタリズム:マネーは踊る』“Capitalism: A Love Story” 監督:マイケル・ムーア

 このリストが注目されるのは、毎年この時期のリストがオスカー・ノミネーション(または全米映画賞レース)とそうズレていないからで、たとえば近年のこの時期の得点表は以下のようになっています。

 ・2008年11月18日
 1位. 『スラムドッグ$ミリオネア』
 2位. 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
 3位. 『ミルク』
 4位. 『フロスト×ニクソン』
 5位. 『レボリューショナリー・ロード』

 ・2007年11月
 1位. 『つぐない』
 2位. 『ノーカントリー』
 3位. 『アメリカン・ギャングスター』
 4位. 『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』
 5位. 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
 6位. 『フィクサー』
 9位. 『ジュノ/JUNO』

 ・2006年11月
 ・『ドリームガールズ』
 ・『ディパーテッド』
 ・『クイーン』
 ・『バベル』
 ・『リトル・ミス・サンシャイン』

 今年はアカデミー賞の作品賞ノミネーション枠が10作品になったので、またちょっと傾向が変わってしまう可能性もありますが、それでも作品賞候補は大体こういった顔ぶれが並ぶのは間違いない、ということになります。(これで、ほぼ確定ということになると、なんだかちょっと寂しいような、面白みに欠けるような気もしますが……。)

 2008年度の映画賞レースは、イギリス勢に席捲された結果になりましたが、今年は、イギリスからロネ・シェルフィグとトム・フォード、ニュージーランドからピーター・ジャクソンとジェーン・カンピオンが顔を出しているものの、アメリカ勢が頑張りを見せていて、ほぼアメリカの映画賞らしい映画賞になると思われます。

 注目のポイントの1つは、キャスリン・ビグローとジェームズ・キャメロンという元夫婦の作品が揃ってノミネートされるかどうか、でしょうか。

 あと、キャスリン・ビグローとロネ・シェルフィグの2人の作品がノミネートされると、10枠になったとはいえ、アカデミー賞としては(たぶん)初めて女性監督の作品が2つ作品賞にノミネートされることになります。

 上位15作品のうち、作品賞受賞監督は5人います。

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 そのほか、主演男優賞、主演女優賞、長編アニメーション賞の、現時点での得点表は以下のようになっています。

 ◆主演男優賞
 1位 ジョージ・クルーニー “Up in the Air”
 2位 コリン・ファース 『シングル・マン』
 3位 モーガン・フリーマン 『インビクタス/負けざる者』
 4位 ジェレミー・レナー “The Hurt Locker”
 5位 ヴィゴ・モーテンセン “The Road”
 6位 ダニエル・デイ=ルイス “Nine”
 7位 マット・デイモン 『インビクタス/負けざる者』
 8位 マット・デイモン 『インフォーマント!』
 9位 マイケル・ストゥルバーグ “A Serious Man”
 10位 ジェフ・ブリッジス “Crazy Heart”

 注目のポイントの1つは、『グッド・ウィル・ハンティング』以降、アカデミー賞とは無縁だったマット・デイモンが主演男優賞にノミネートされるかどうか(『グッド・ウィル・ハンティング』(1997)で主演男優賞ノミネート、脚本賞受賞)、でしょうか。

 いまのところ、ブラット・ピットやジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオ、トム・クルーズらはノミネートされそうにありません(後者2人は2009年度は対象作品自体がありません)。

 ◆主演女優賞
 1位 メリル・ストリープ “Julie and Julia”
 2位 ケアリー・マリガン “An Education”
 3位 ギャバリー・シディビー(Gabourey Sidibe) 『プレシャス!』
 4位 ヘレン・ミレン “The Last Station”
 5位 シーアシャ・ローナン “The Lovely Bones”
 6位 アビー・コーニッシュ “Bright Star”
 7位 ペネロペ・クルス “Nine”
 8位 マリオン・コーティヤール “Nine”
 9位 ヴェラ・ファーミガ “Up in the Air”
 10位 サンドラ・ブロック “The Blind Side”

 今はまだあまりなじみがありませんが、映画賞レースが本格化した頃にはこの「ギャバリー・シディビー(Gabourey Sidibe)」という名前が大いにメディアを賑わせるはずです。

 ◆長編アニメーション賞
 1位 『カールじいさんの空飛ぶ家』
 2位 『コララインとボタンの魔女』
 3位 “Fantastic Mr. Fox”
 4位 『崖の上のポニョ』

 第4位では、『崖の上のポニョ』はノミネーションの3枠に入ることはできませんが、さて、どうなるでしょうか。(アカデミー賞は獲れなくても、どこかで何らかの賞はもらえそうですが)

 次々点(5位)には『くもりときどきミートボール』が挙がっています。

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 *当ブログ記事
 ・米映画サイト・スコア表2009:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200910/article_1.html
 ・27週前のオスカー2010予想:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200908/article_35.html
 ・2009年5月時点での映画賞各部門予想:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_19.html
 ・映画祭&映画賞カレンダー 2009年5月~2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_6.html

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