ロサンゼルス映画祭2009 受賞結果発表!

 モスクワ国際映画祭、エジンバラ国際映画祭と同日の6月28日に閉幕したもう1つの映画祭、ロサンゼルス映画祭2009(6月18日~28日)の各賞の結果を書き出しておきたいと思います。

 ロサンゼルス映画祭は、前身がロサンゼルス・インディペンデント映画祭(1995年スタート)で、2001年よりロサンゼルスを拠点とするFilm Independent(前身はIFP)に吸収されて、ロサンゼルス映画祭となり、インディペンデント映画、ドキュメンタリー映画、短編映画、ミュージック・ビデオに特化した映画祭となっています。

 約40カ国から、100本の長編、100本の短編、50本のミュージック・ビデオが上映され、約8万人の観客が来場する、と言われています。

 公式HPでは、タイトルのアルファベット順に作品検索できるようになっていますが、要するに、無名の監督の知られざる作品ばかりというわけで、その中から新たな才能を見出すところに、この映画祭の醍醐味があるのだろうと思います。(といっても、先行する映画祭で上映されて、話題になった作品がいくつもあります。)

 過去には、米国アカデミー賞ドキュメンタリー賞にノミネートされた“Deliver Us from Evil”や『ヤング@ハート』が賞を受賞している、と言えば、だいたい映画祭の雰囲気は伝わるでしょうか。

 以下が今回の受賞結果です。

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 ◎最優秀作品賞(Target Filmmaker Award (for Best Narrative Feature))
 “Wah Do Dem (What They Do)”(米) 監督:Sam Fleischner、Ben Chace
 物語:マックスは、恋人と計画していたカリブ旅行の数日前に恋人に逃げられ、独りで旅行にでかけるハメになる……。

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 ◎最優秀ドキュメンタリー賞(Target Documentary Award (for Best Documentary Feature))
 “Those Who Remain (Los Que se Quedan)”(メキシコ) 監督:Juan Carlos Rulfo、Carlos Hagerman
 残された者たち、つまり、アメリカン・ドリームを抱いて旅立った者のいるメキシコ人家族、にスポットライトを当てたドキュメンタリー。

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 ◎ドリーム・イン・カラー賞(フューチャー・フィルムメーカー・ショーケース部門最優秀短編賞/Target Dream in Color Award (for Best Short in the Future Filmmaker Showcase))
 “Lipstick” 監督:Sam Rubin

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 ◎最優秀パフォーマンス賞(Outstanding Performance in the Narrative Competition)
 Shayne Topp “Dear Lemon Lima”(米)(監督:Suzi Yoonessi)
 物語:バネッサは、ボーイフレンドとともに私立高校に進学するが、そこですっかり落ちこぼれてしまう。エスキモーの血を引く彼女が、自分を戻すために選んだのは、雪嵐の中のサバイバル・レースへの挑戦だった……。

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 ◎観客賞(Audience Award for Best Narrative Feature)
 “The Stoning of Soraya M.”(米) 監督:Cyrus Nowrasteh
 出演:ジェームズ・カヴィーゼル
 Freidoune Sahebjamのベストセラーを映画化した作品。トロント国際映画祭2008でプレミア上映された。『スラムドッグ$ミリオネア』がピープルズ・チョイス賞を受賞した同映画祭で次点2位に選ばれている。
 物語:1985年のイラン。フランス人記者(ジム・カヴィーゼル)はイランの田舎町で車がエンコして立ち往生してしまう。車を直してもらっている間、彼はあるイラン人女性のやっかいになるが、彼女は彼に先日彼女が目にした殺人について話を話し始める……。

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 ◎ドキュメンタリー部門観客賞(Audience Award for Best Documentary Feature)
 “Soul Power”(米) 監督:ジェフリー・レヴィ=ヒント
 シルバードックス・ドキュメンタリー映画祭2009で音楽ドキュメンタリー部門審査員特別賞を受賞した作品。トロント国際映画祭2008でプレミア上映された。
 1974年にキンシャサで行なわれたモハメド・アリとジョージ・フォアマンのボクシング・ヘビー級タイトル・マッチと併せて開催された3日間にわたる音楽祭(ジェームズ・ブラウン、B・B・キング、ミリアム・マケバなどが参加)の映像を90分あまりにまとめた作品。当時撮影された大量のフィルムからは、アリ×フォアマン戦を中心に編集した“When We Were Kings”(1996)が先に映画として日の目を見ている。
 『モハメド・アリ かけがえのない日々』の編集や『ハイ・アート』『しあわせの法則』『サーティーン』のプロデューサーとして知られるジェフリー・レヴィ=ヒントの監督デビュー作。

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 ◎インターナショナル部門観客賞(Audience Award for Best International Feature)
 “Born Without (Nacido Sin)”(メキシコ) 監督:Eva Norvind
 腕がなく、身長が3フィートしかないながらも、俳優やストリート・ミュージシャンとして活躍し、6人の子供を育てるホセ・フローレスについてのドキュメンタリー。

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 ◎最優秀短編賞(Best Narrative Short Film)
 “Time and Again”(米) 監督:Antonio Mendez Esparza
 物語:ペドロは、ニュージャージーのパターソンで暮らす移民だが、ワイヤーバスケット工場では働き者で知られ、将来はマネージャーになれると信じていた。彼はウェイトレスのテレサにデートを申し込もうとする……。

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 ◎最優秀短編ドキュメンタリー賞(Best Documentary Short Film)
 “Replayground”(米) 監督:Anna Gaskell
 学校での論争の様子を撮影して、それを脚本化したものを、大人の俳優に演じさせ、当の子供たちに監修させて、その様子を撮影するという試み。

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 ◎最優秀短編アニメーション賞(Best Animated Short Film)
 『スキゼン』“Skhizein”(仏) 監督:ジェレミー・クラパン(Jeremy Clapin)
 フランス映画祭2009とショートショートフィルムフェスティバル&アジア2009、横浜フランスアニメーション映画祭2009でも上映された作品。セザール賞2009短編映画賞ノミネート。
 物語:150トンの隕石が落ちてきて、アンリの日常生活はすっかり狂ってしまう。何をやろうとしても空間が91ゼンチずれてしまうのだ。ドアを開けようとしても、電話に出ようとしても、椅子に座ろうとしても……。

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 ◎短編部門観客賞(Audience Award for Best Short Film)
 “Instead of Abracadabra”(スウェーデン) 監督:Patrik Eklund
 物語:トマスは、家族やモニカの気を引こうとして、マジックを披露する。

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 ◎ミュージック・ビデオ部門観客賞(Audience Award for Best Music Video)
 Death Cab For Cutie "Grapevine Fires"(米) 監督:Walter Robot

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 “The Stoning of Soraya M.”は既にかなりの評価を得ている作品で、“Soul Power”も人気の高い作品です。『スキゼン』は、日本でもあちこちの上映会にひっぱりだこの作品となっています。

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 *当ブログ記事
 ・映画祭&映画賞カレンダー 2009年5月~2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_6.html

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