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zoom RSS ボリウッド・アカデミー賞2009 発表!

<<   作成日時 : 2009/06/16 19:10   >>

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 国際インド映画アカデミー賞(IIFA:International Indian Film Academy)2009の受賞結果が発表になりました(6月14日)。

 国際インド映画アカデミー賞というのは、インド映画(ボリウッド映画=ムンバイで製作されるヒンディー語映画)に関する年間ベストをインターナショナル規模で選ぼうという趣旨の映画賞です。

 インターナショナル規模というのはどういうことかというと、インド系の住民が多く住み、インド映画がたくさん公開されるすべての国や地域のインド映画ファンを対象とするという意味で、第1回の2000年はロンドンで開催され、以降、サンシティ(南ア)、ゲンティンハイランド(マレーシア)、ヨハネスバーグ、シンガポール、アムステルダム、ドバイ、ヨークシャー、バンコクで開かれ、10周年記念となる今年はマカオで開催されました。

 毎年開催地が変わる国際的な映画賞としては他にヨーロッパ映画賞がありますが、IIFAは、インド映画(ボリウッド映画)限定とはいえ、それを遥かに超える地球規模の映画賞となっています。
 日本では、インド映画は一過性のブームで終わってしまいましたが、こうした映画賞が成立することを見ても、世界中に多くのインド系住民が散らばり、津々浦々でインド映画が日常的に上映されて、ごく普通に受け入れられているということがわかります。
 思い起こせば、南アジアや東南アジアの映画はもちろん、イギリス、カナダ、アメリカ、南ア、などの映画でもしばしばインド系の登場人物が出てくるし、主人公がインド系だったりすることも珍しくないわけで、確かにこういう映画賞の需要があることを納得させてくれます。

 IIFAには、ブランド大使がいて(映画祭の顔、のようなものでしょうか)、それをアミターブ・バッチャンが務めています。

 映画賞の部門としては、作品賞や監督賞などを選ぶポピュラー・アワードと、技術部門賞であるテクニカル・アワードがあり(テクニカル・アワード部門は2008年に設けられたようです)、10周年の今年は、さらに5つの特別賞が設けられました。

 ノミネーションは、PriceWaterHouseCooper Pvt.Ltd.(PWC)管理の下にIndian Film Industryのメンバーが行ない、テクニカル・アワード部門は同メンバーが投票により受賞者を決定し、ポピュラー・アワード部門は一般の投票で受賞者を決定します。

 今年は10周年だからということもあるのでしょうが、海外のメディアではけっこうこの賞の受賞結果が報道されていました。これは、たぶん、『スラムドッグ$ミリオネア』のアカデミー賞受賞と世界的なヒットとも無関係ではないと思われます。

 授賞式は、歌や踊りが満載のショーアップされたもので、5時間にもわたって行なわれ、セレモニーには8000人のファンが集まったと伝えられています。

 受賞者は以下の通りです。

 ※International Indian Film Academyをここでは「国際インド映画アカデミー賞」としましたが、一般的な邦訳はまだなく、インド映画ファンの間では(日本でも海外でも)IIFAで通用しているようです。

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 【ポピュラー・アワード】

 ◆作品賞
 ・“A Wednesday”
 ・“Dostana”
 ・“Ghajini”
 ◎“Jodhaa Akbar”
 ・“Race”
 ・“Rock On !!”

 ◆監督賞
 ・A.R. Murugadoss – “Ghajini”
 ・Madhur Bhandarkar – “Fashion”
 ・Abhishek Kapoor – “Rock On !!”
 ◎アシュトーシュ・ゴーワリケール(Ashutosh Gowariker) – “Jodhaa Akbar”
 ・Neeraj Pandey – “A Wednesday”

 アシュトーシュ・ゴーワリケールは『ラガーン』の監督。

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 ◆主演男優賞
 ・アーミル・カーン(Aamir Khan) – “Ghajini”
 ・アビシェーク・バッチャン(Abhishek Bachchan) – “Dostana”
 ◎リティック・ローシャン(Hrithik Roshan) – “Jodhaa Akbar”
 ・ナセールディン・シャー(Naseeruddin Shah) – “A Wednesday”
 ・シャー・ルク・カーン – “Rab Ne Bana di Jodi”

 リティック・ローシャンは、10年間でなんと4度目の受賞です。
 アビシェーク・バッチャンは主演と助演とコメディー・ロールでトリプル・ノミネートでした。
 第3回アジア映画賞ではアクシャイ・クマールが“Singh is Kinng”で主演男優賞にノミネートされていましたが、IIFAではノミネートされませんでした。

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 ◆主演女優賞
 ・アイシュワリヤ・ライ・バッチャン – “Jodhaa Akbar”
 ・Asin – “Ghajini”
 ・ビパーシャ・バス(Bipasha Basu) – “Race”
 ・カトリーナ・カイフ(Katrina Kaif) – “Singh is Kinng”
 ◎プリヤンカ・チョープラ(Priyanka Chopra) – “Fashion”

 アイシュワリヤ・ライは、夫であるアビシェーク・バッチャンと共に夫婦でノミネートされました。
 第3回アジア映画賞では、ディーピカ・パドゥコーネが『チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ』で主演女優賞にノミネートされていましたが、IIFAではノミネートされませんでした。

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 ◆助演男優賞
 ・アビシェーク・バッチャン(Abhishek Bachchan) –“Sarkar Raj”
 ◎アルジュン・ラームパール(Arjun Rampal)– “Rock On !!”
 ・イルファン・カーン(Irrfan Khan)– “Mumbai Meri Jaan”
 ・Sonu Sood – “Jodhaa Akbar”
 ・Vinay Pathak – “Rab Ne Bana di Jodi”

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 ◆助演女優賞
 ・ビパーシャ・バス(Bipasha Basu) – “Bachna Ae Haseeno”
 ・Ila Arun – “Jodhaa Akbar”
 ◎Kangana Ranawat – “Fashion”
 ・キロン・カー(Kirron Kher) – “Dostana”
 ・シャハナー・ゴースワーミー(Shahana Goswami) – “Rock On !!”

 ビパーシャ・バスは主演と助演でダブル・ノミネートでした。

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 ◆最優秀悪役賞(Best Performance in a Negative Role)
 ◎アクシャイ・カンナー(Akshaye Khanna) – “Race”
 ・Imran Khan – “Kidnap”
 ・Paresh Rawal – “Oye Lucky Lucky Oye”
 ・Pradeep Rawat – “Ghajini”
 ・Visswa Badola – “Jodhaa Akbar”

 アクシャイ・カンナーは2度目の受賞です。

 ◆コメディー・ロール賞(Best Performance in a Comic Role)
 ◎アビシェーク・バッチャン(Abhishek Bachchan) – “Dostana”
 ・アニール・カプール(Anil Kapoor) – “Race”
 ・Rajpal Yadav – “Bhoothnath”
 ・Shreyas Talpade – “Welcome To Sajjanpur”
 ・Tejpal Singh – “Jodhaa Akbar”
 ・Tushar Kapoor – “Golmaal Returns”

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 ◆最優秀ストーリー賞(Best Story)
 ・Abhishek Kapoor – “Rock On !!”
 ・Haidar Ali –“Jodhaa Akbar”
 ・Madhur Bhandarkar、Anuradha Tewari、Ajay Monga – “Fashion”
 ◎Neeraj Pandey – “A Wednesday”
 ・Shiraz Ahmed – “Race”

 ◆音楽監督賞(Best Music Direction)
 ・A・R・ラフマーン – “Ghajini”
 ◎A・R・ラフマーン – “Jodhaa Akbar”
 ・Pritam – “Race”
 ・Shankar、Ehsaan、Loy – “Rock On !!”
 ・Vishal Shekhar – “Dostana”

 A・R・ラフマーンは、10年間で6回目の受賞です!
 A・R・ラフマーンは、同作品で第3回アジア映画賞にもノミネートされました。

 ◆最優秀作詞賞(Best Lyrics)
 ・Anvita Dutt Guptan – Khuda Jaane – “Bachna Ae Haseeno”
 ・Jaideep Sahni – Haule Haule – “Rab Ne Bana di Jodi”
 ◎Javed Akhtar – Jashan-e-Baharaa – “Jodhaa Akbar”
 ・Javed Akhtar – Socha hai – “Rock On !!”
 ・Sameer – Pehli Nazar Mein –“Race”

 Javed Akhtarは2年連続6度目の受賞です。

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 ◆最優秀男性プレイバック・シンガー賞(Best Male Playback Singer)
 ・Atif Aslam – Pehli Nazar Mein – “Race”
 ・ファルハーン・アクタル(Farhan Akhtar)– Socha hai – “Rock On !!”
 ◎Javed Ali – Jashan-e-Baharaa – “Jodhaa Akbar”
 ・KK− Khuda Jaane – “Bachna Ae Haseeno”
 ・Sukhwinder Singh – Haule Haule – “Rab Ne Bana di Jodi”

 ◆最優秀女性プレイバック・シンガー賞(Best Female Playback Singer)
 ・Bela Shinde – Man Mohana – “Jodhaa Akbar”
 ・Monali- Zara Zara Touch Me – “Race”
 ・Shilpa Rao- Khuda Jaane – “Bachna Ae Haseeno”
 ◎Shreya Ghoshal- Teri Ore – “Singh is Kinng”
 ・Sunidhi Chauhan- Desi Girl – “Dostana”

 Shreya Ghoshalは、2年連続4度目の受賞です。

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 【テクニカル・アワード】

 ◎脚本賞:Neeraj Pandey “A Wednesday”

 ◎ダイアログ賞:Manu Rishi “Oye Lucky Lucky Oye”

 ◎撮影賞:Jason West “Rock On !!”

 ◎編集賞:Ballu Saluja “Jodhaa Akbar”

 ◎バックグラウンド・ミュージック作曲賞(Best Background Score):A・R・ラフマーン “Jodhaa Akbar”

 ◎美術監督賞:ニティン・チャンドラカント・デサイ(Nitin Chandrakant Desai) “Jodhaa Akbar”
 ニティン・チャンドラカント・デサイは『1942・愛の物語』『ミモラ こころのままに』などを手がけたデザイナーで、この作品で第3回アジア映画賞にもノミネートされました。

 ◎衣裳デザイン賞:ニータ・ルッラー(Neeta Lulla) “Jodhaa Akbar”
 ニータ・ルッラーは『ミモラ 心のままに』などの衣裳も手がけるデザイナーです。

 ◎視覚効果賞:Prime Focus “Ghajini”

 ◎歌曲録音賞(Best Song Recording):Purple Haze “Rock On !!”

 ◎録音賞(Best Sound Recording):Resul Pookutty & Amrit “Ghajini”

 ◎リ・レコーディング賞(Best Sound Rerecording):Leslie Fernandes “Race”

 ◎アクション監督賞(Best Action):Peter Heins & Stun Siva “Ghajini”

 ◎振付賞(Best Choreography):Farah Khan− "Desi Girl" “Dostana”

 ◎メイキャップ賞:Madhav Kadam “Jodhaa Akbar”

 ◎生涯功労賞:Rajesh Khanna

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 【その他の賞】

 ◎新人賞(男性):Farhan Akthar “Rock On !!”

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 ◎新人賞(女性):Asin “Ghajini”

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 ◎スタイル・アワード(男性):リティック・ローシャン

 ◎スタイル・アワード(女性):ビパーシャ・バス

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 【10周年記念特別賞】

 ◎10年のベストワン(Picture of the Decade):『ラガーン』“Lagaan”

 ◎10年のベスト監督(Director of the Decade):Rakesh Roshan
 Rakesh Roshanは、10年間で2度監督賞を受賞しています(2001年&2004年)。

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 ◎10年のベスト男優(Actor of the Decade):シャー・ルク・カーン
 シャー・ルク・カーンは、10年間で3度主演男優賞を受賞しています(2003年&2005年&2008年)

 ◎10年のベスト女優(Actress of the Decade):アイシュワリア・ライ
 アイシュワリヤ・ライは、10年間で2度主演女優賞を受賞しています(2000年&2003年)

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 ◎10年のベスト・ミュージック(Music of the Decade):A・R・ラフマーン

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 ポピュラー・アワード部門のノミネート&受賞状況は、以下の通りです。

 ・“Jodhaa Akbar”(6/13):作品・監督・主演男優・主演女優・助演男優・助演女優・悪役・コメディー・ストーリー・音楽・作詞・男性PS・女性PS
 ・“Race”(1/9):作品・主演女優・悪役・コメディー・ストーリー・音楽・作詞・男性PS・女性PS
 ・“Rock On !!”(1/8):作品・監督・助演男優・助演女優・ストーリー・音楽・作詞・男性PS
 ・“Dostana”(1/6):作品・主演男優・助演女優・コメディー・音楽・女性PS
 ・“Ghajini”(0/6):作品・監督・主演男優・主演女優・悪役・音楽
 ・“Fashion”(2/4):作品・主演女優・助演女優・ストーリー
 ・“A Wednesday”(1/4):作品・監督・主演男優・ストーリー
 ・“Rab Ne Bana di Jodi”(0/4):主演男優・助演男優・作詞・男性PS
 ・“Bachna Ae Haseeno”(0/4):助演女優・作詞
 ・“Singh is Kinng”(1/2):主演女優・女性PS
 ・“Sarkar Raj”(0/1):助演男優
 ・“Mumbai Meri Jaan”(0/1):助演男優
 ・“Kidnap”(0/1):悪役
 ・“Oye Lucky Lucky Oye”(0/1):悪役
 ・“Bhoothnath”(0/1):コメディー
 ・“Welcome To Sajjanpur”(0/1):コメディー
 ・“Golmaal Returns”(0/1):コメディー

 全13部門でノミネートされた“Jodhaa Akbar”が5部門の最多受賞となりました。

 テクニカル・アワード部門の受賞状況は以下の通り。
 ・“Jodhaa Akbar”(5):編集・BGM・美術・衣裳・メイク
 ・“Ghajini”(3):視覚効果・録音・アクション
 ・“Rock On !!”(2):撮影・歌曲録音
 ・“A Wednesday”(1):脚本
 ・“Oye Lucky Lucky Oye”(1):ダイアログ
 ・“Race”(1):リ レコーディング
 ・“Dostana”(1):振付

 テクニカル・アワードでも“Jodhaa Akbar”が最多5部門の受賞で、圧倒的な強さを見せました。

 ボリウッド映画に関する映画賞としては、3月にフィルムフェア賞(Filmfare Awards)がありますが、今年のIIFAはほぼそれを踏襲する結果となったようです。

 “Jodhaa Akbar”は、ムガール帝国の皇帝とヒンドゥーの王女とのラブストーリー、“Rock On !!”はバンドの再結成をめぐる物語、“Dostana”はマイアミが舞台のロマンス、“Fashion”はカンバックしようとするモデルの物語、だそうです。

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 今回のマカオでの開催は、近年の中国圏でのボリウッド文化の浸透を象徴するものであり、インドと中国の初コラボ作品である『チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ』と同様に意味のあることである、と指摘している記事も見受けられました。

 インド映画は、現在の日本では映画祭で上映されるものが年に数本、劇場公開されるものが1本あったりなかったりというところでしょうか。

 作品のクオリティーとしては『ムトゥ 踊るマハラジャ』や『ボンベイ』『ディル・セ 心から』を超えるものはなかなかないなという印象があり、個人的には、その時々に上映される作品を観たり観なかったりというところで、あまり熱心なインド映画ファンではありませんが、インド映画に対する熱狂は嫌いではありません。今年3月にアジア映画ベストセレクションで上映された『オーム・シャンティ・オーム』は久々にそういう熱狂を思い出させてくれる上映会でした。

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 *当ブログ記事
 ・映画祭&映画賞カレンダー 2009年5月〜2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_6.html
 ・第3回アジア映画賞:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200903/article_17.html

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