第49回クラクフ映画祭 ラインナップ!

 今年で第49回を迎えるポーランドのクラクフ映画祭が開幕しました(5月29日~6月4日)。

 この映画祭には、全部で7つのコンペティション部門があり、ポーランド部門とインターナショナル部門に、短編アニメーション、短編ドキュメンタリー、短編映画(フィクション)というそれぞれ3つのコンペティションがあり、これにさらに長編ドキュメンタリー・コンペティション部門が加わります。

 日本では陽の目を見にくいジャンルの作品ばかりですが、だからこそ価値があるのでしょう。

画像

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 ◆ポーランド・短編アニメーション コンペティション(7)

 ・“An Uncle”, 監督:Maciej Sznabel, ポーランド, 8'
 ・“Blue”, 監督:Łukasz Szozda, ポーランド, 11'
 ・“Canal”, 監督:Paulina Bobrycz, ポーランド, 7'
 ・“Beer Witness 1919-2004”, 監督:Krzysztof Kiwerski, ポーランド, 10'
 ・“The City Sails On”, 監督:Balbina Bruszewska, ポーランド, 17'
 ・“Chick”, 監督:Michał Socha, ポーランド, 5'
 ・“Inventorium of Traces”, 監督:スティーヴン・クエイ,ティモシー・クエイ, ポーランド, 23'

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 ◆ポーランド・短編ドキュメンタリー コンペティション(20)

 ・“Poste Restante” 監督:Marcel Łoziński, ポーランド, 14'
 ・“I Choose The Life”, 監督:Andrzej Titkow, ポーランド, 40'
 ・“Lake '68”, 監督:Irit Shamgar, イスラエル / ポーランド, 59'
 ・“The Actors”, 監督:Tomasz Wolski, ポーランド, 28'
 ・“Chemo”, 監督:Paweł Łoziński, ポーランド, 58'
 ・“Living in The Shadow of The Radio”, 監督:Lidia Duda, ポーランド, 52'
 ・“Where The Sun Doesn’T Rush”, 監督:Matej Bobrik, ポーランド, 18'
 ・“Side-Track”, 監督:Anna Kazejak, ポーランド, 44'
 ・“The Rhythm of Life”, 監督:Grzegorz Skurski, ポーランド, 12'
 ・“Sometime Ago in Africa”, 監督:Piotr Jaworski, ポーランド, 43'
 ・“Andrzej Wajda: Let’s Shoot!”, 監督:Zespół Paladino: Maciej Cuske, Thierry Paladino, Marcin Sauter, Piotr Stasik, ポーランド, 54'
 ・“Early Learning”, 監督:Marcin Bortkiewicz, ポーランド, 37'
 ・“Rabbit A La Berlin”, 監督:Bartek Konopka, ポーランド / 独, 51'
 ・“On The Other Side of The Vistula”, 監督:Ewa Borzęcka, ポーランド, 58'
 ・“Ordinary March”, 監督:Maria Zmarz- Koczanowicz, ポーランド, 58'
 ・“Radegast”, 監督:Borys Lankosz, ポーランド, 50'
 ・“Hear Us All”, 監督:Maciej Drygas, ポーランド, 21'
 ・“Good Morning, Lenin!”, 監督:Konrad Szołajski, ポーランド, 50'
 ・“I Choose The Life”, 監督:Andrzej Titkow, ポーランド, 40'
 ・“The Lucky Ones”, 監督:Tomasz Wolski, ポーランド, 26'

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 ◆ポーランド・短編映画コンペティション(4)

 ・“Kids And Fish Have No Voice”, 監督:Miron Wojdyło, ポーランド, 33'
 ・“The Echo”, 監督:Magnus Von Horn, ポーランド, 14'
 ・“The Smoke”, 監督:Leszek Korusiewicz, ポーランド, 12'
 ・“Lunatycy”, 監督:Maciej Sterło-Orlicki, ポーランド, 30'

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 ◆インターナショナル・短編アニメーション コンペティション(17)

 ・“Kanizsa Hill”, 監督:Evelyn Lee, 米, 8'
 ・“Wanted”, 監督:Line Severinsen, カナダ, 5'
 ・“Dialogos”, 監督:ウロ・ピッコフ(Ülo Pikkov), エストニア, 5'
 ・“Drux Flux”, 監督:セオドア・ウシェフ(Theodore Ushev), カナダ, 5'
 ・“Chicken Stew”, 監督:Joana Toste, ポルトガル, 5'
 ・“Looploop”, 監督:Patrick Bergeron, カナダ, 5'
 ・“The Swimming Lesson”, 監督:Danny De Vent, ベルギー/オランダ, 9'
 ・“Kjfg No. 5”, 監督:Alexei Alexeev, ハンガリー, 2'
 ・“One Nice Family Photo”, 監督:Tom Senior, 英, 4'
 ・“Germania Wurst” – German History in A Bite, 監督:Volker Schlecht, 独, 11'
 ・“Kitchen Dimensions”, 監督:プリート・テンダー(Priit Tender), エストニア, 18'
 ・“Ten”, 監督:Bif (Fabrice Le Nezet, François Roisin, Jules Janaud), 仏, 7'
 ・“Celluloidiva”, 監督:Harald Schleicher, 独, 12'
 ・“Skhizein”, 監督:Jeremy Clapin, 仏, 13'
 ・“Laitue”, 監督:Nicholas Brooks, 英, 9'
 ・“Retouches”監督:ジョルジュ・シュヴィツゲベル, スイス/カナダ, 6'
 ・“Inventorium of Traces”, 監督:スティーヴン・クエイ,ティモシー・クエイ, ポーランド, 23'

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 ◆インターナショナル・短編ドキュメンタリー コンペティション(19)

 ・“King Hugo And His Damsel”, 監督:Franco De Peña, ポーランド/ ベネズエラ, 47'
 ・“Family 068”, 監督:Toni Edo, Rubén Margalló, 西/ニカラグア, 27'
 ・“Poste Restante” 監督:Marcel Łoziński, ポーランド, 14'
 ・“Goleshovo”, 監督:Ilian Metev, 英/ブルガリア, 34'
 ・“Red Sands”監督:David Procter, 英, 24'
 ・“The Tunnel Dwellers of New York”, 監督:Chantal Lasbasts, 仏, 52'
 ・“Happiness”, 監督:Galina Adamovich, ベラルーシ, 20'
 ・“Being Frank”, 監督:Jacob Kjær Pedersen, 英/デンマーク, 30'
 ・“Pizza in Auschwitz”, 監督:Moshe Zimerman, イスラエル, 52'
 ・“Let There Be Light”, 監督:Vladimir Perović, セルビア, 22'
 ・“Northern Light”, 監督:Sergei Loznitsa, 仏, 52'
 ・“Wagah”, 監督:Supriyo Sen, 独, 13'
 ・“Nomad Market (Three Wanderers)”, 監督:Peter Szalay, ハンガリー, 53'
 ・“Little Fish..., Big Fish...”, 監督:Lívia Gyarmathy, ハンガリー, 29'
 ・“The Anatomy of A Gag”, 監督:Josef Abrham Jr., チェコ,
 ・“Nine Forgotten Songs” 監督:Galina Krasnoborova, ロシア, 19'
 ・“My Amulet”, 監督:Leah Thorn, 英, 6'
 ・“Copper Man”, 監督:Maria Miro, ロシア, 20'
 ・“Hear Us All”, 監督:Maciej Drygas, ポーランド, 21'

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 ◆インターナショナル・短編映画 コンペティション(15)

 ・“Lamb”, 監督:Andrew Mcvicar, 英, 9'
 ・“Finding”, 監督:Jesse Salto, Louie Salto, 仏, 19'
 ・“The Stars Don’T Twinkle in Outer Space”, 監督:Peter Thwaites, 英, 10'
 ・“Haze”, 監督:Anthony Chen, シンガポール, 14'
 ・“Dr. Mori’S Teleshopping”, 監督:Spiros Jacovides, Greece, 6'
 ・“Six And Half Minutes in Tel Aviv”, 監督:Mirey Brantz, イスラエル, 10'
 ・“Leaving”, 監督:Richard Penfold, Sam Hearn, 英, 21'
 ・“Wunderkammer”, 監督:Andrea Pallaoro, 米, 13'
 ・“Lost Days Office”, 監督:Jean-François Fontanel, 仏, 29'
 ・『灯台』“Lighthouse”, 監督:中野裕之,日, 25'
 ・“The Wake”, 監督:Gregor Höppner, 独, 11'
 ・“Jade”, 監督:Daniel Elliott, 英, 15'
 ・“Tour”, 監督:Balazs Simonyi, ハンガリー, 12'
 ・“Overslept”, 監督:Jeremy Gee, 英, 6'
 ・“Rügen”, 監督:Katrin Magrowitz, 独, 18'

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 ◆長編ドキュメンタリー コンペティション(12)

 ・“The Biggest Chinese” 監督:Weijun Chen, 英, 80'
 ・“Bilal”, 監督:Sourav Sarangi, インド, 88'
 ・“The Hillside Crowd”, 監督:Berni Goldblat, スイス/仏/ブルキナファソ, 72'
 ・“The Parents”, 監督:Christophe Hermans, ベルギー, 70'
 ・“The Journey of An Olive Tree”, 監督:Anton Pichler, 独, 85'
 ・“Sentenced For Life”, 監督:Marcin Koszałka, ポーランド, 66'
 ・“Sergei The Healer”, 監督:Petteri Saario, Juha Taskinen, フィンランド, 102'
 ・“The Pier of Apolonovka”, 監督:Andrej Schwartz, 独, 85'
 ・“Atomic! A Train of Mad Italians in China”, 監督:Giovanni Piperno, 伊, 82'
 ・“Unmistaken Child”, 監督:Nati Baratz, イスラエル, 102'
 ・“99% Honest”, 監督:Rune Denstad Langlo, ノルウェー, 74'
 ・“Rough Aunties”, 監督:キム・ロンジノット(Kim Longinotto), 英, 103'

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 クラクフ映画祭は、アニメーションとドキュメンタリーと短編に特化したユニークな映画祭で、伝統もあり、ヨーロッパではよく知られています。

 過去には、パゾリーニが『あるインド映画のための覚書』(1967~68)で国際批評家連盟賞を受賞し、クロード・ルルーシュとヴェルナー・ヘルツォークは、それぞれ“C'était un rendez-vous”(1976)と“La Soufrière - Warten auf eine unausweichliche Katastrophe”(1978)でスペシャル・メンションを受け、パトリス・ルコントは『パトリス・ルコントのボレロ』(1992)でドン・キホーテ賞を受賞、マイク・リーは『センス・オブ・ヒストリー』“A Sense of History”(1992)で国際批評家連盟賞を受賞、ヤン・スヴィエラークは“Vesmirna Odysea II”(1986)で銀賞、“Ropáci”(1988)で審査員特別賞を受賞しています。

 最近では、2004年にアンドレア・アーノルドが“Wasp”でインターナショナル短編映画部門グランプリ、セルゲイ・ドヴォルツェヴォイが“V temnote”で学生審査員賞を受賞、2005年にはギル・アルカベッツ『愛のために死す』“Morir de amor ”がインターナショナル・短編アニメーション部門でグランプリを受賞しています。

 また、1998年からはDragon of Dragonsという名の生涯功労賞が設けられ、1999年にはヤン・レニツァ、2000年にはレイモン・ドパルドン、2001年にはヤン・シュヴァンクマイエル、2002年にはヴェルナー・ヘルツォーク、2003年にはクエイ兄弟、2005年にはユーリ・ノルシュテインに贈られています。

 今年のランナップの中では、ブラザーズ・クエイの新作(ワールド・プレミア!)とジョルジュ・シュヴィツゲベルの新作、それに日本から中野裕之監督の『灯台』がコンペティション部門に入っているのが注目されます。

 上記のコンペティション部門以外には、「イン・ザ・ミドル・オブ・ヨーロッパ」「クラクフ・ドキュメンタリー・プレミア」「チャイニーズ・デイ」「ミュージック・クリップ・ナイト」「サウンド・オブ・ミュージック」「フォーカス・オン・ポーランド」「WFDiFの60年」(WFDiFはワルシャワにある映画製作会社)「キッズ・フェスト」「Jerzy Kucia(イェルジ・クチャ) レトロスペクティブ」などのプログラムがあります。

 アニメーション作品のいくつかとドキュメンタリー作品のいくつかは日本でも特集上映や映画祭で観ることができるでしょうか。

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 *当ブログ記事
 ・映画祭&映画賞カレンダー 2009年5月~2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_6.html
 ・第49回クラクフ映画祭受賞結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200906/article_6.html

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