なにしろ映画好きなもので… クドカン×田口トモロヲ×片桐はいり in 「ぼくらの時代」

 2月15日のテレビ「ぼくらの時代」は、映画『少年メリケンサック』の公開に合わせた回で、出演者は、宮藤官九郎、田口トモロヲ、片桐はいりの3人でした。なぜ、ほかの人(出演者とか)ではなくて、片桐はいりなのかっていう疑問はあったのですが、観てみると、これがなかなか面白かったですね。へえ~っていうのが、4回くらいはありました。

 で、この番組はHDDに録画してあったんですが、HDDを整理しようという段になって、このまま削除してしまうにはちょっと惜しいなあと思い、書き出してみることにしました。

 最初は、へえ~と思った部分だけ書き出そうと思ってたんですが、書き出してるうちについついあれもこれもと思い出し、結局は全部書き出すことになってしまいました(笑)。

 宮藤官九郎は『少年メリケンサック』がらみで、いろいろテレビや雑誌に出てたみたいでしたけど、これが一番面白かったですかね。

画像

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 宮藤官九郎(以下、宮藤):すいません。

 田口トモロヲ:(以下、田口):一番奥だから。

 片桐はいり(以下、はいり):あ、はいはいはいはい、ありがとうございます。すいません(笑)。

 部屋の中に、片桐、宮藤、田口の順で入ってきて、向かって左からその順番で席につく。

 宮藤:ども。

 田口:どうも。

 宮藤:いらっしゃいませ。

 片桐:宮藤さんの店なの(笑)

 宮藤:いえいえ(笑)。

 片桐:宮藤さんの回なんでしょ?

 宮藤:いや、そんなことないですよ。

 田口:そうですよね。

 片桐:宮藤さんの回でいいんですよね?

 田口:はい。宮藤くんの回ってことですよね。

 宮藤:落ち着かないですね。この場所と…。

 片桐:あぁ。滅多に銀座で会うことはないですよね。

 宮藤:銀座で会ったことないですね。

 片桐:私は銀座で働いていた人間なんで。

 田口:そうなんですか。

 片桐:銀座文化で。

 田口:映画館?
 宮藤:へえ~

 田口:もぎりを?

 片桐:はい。そんなことどうでも(笑)。なんで私の略歴をしゃべって(笑)。いいんですけど。

 宮藤:いっぱいしゃべらなきゃいけないからもう。いっぱいしゃべらなきゃいけないんですよね、きっと。

 ナレーション:テレビ・ドラマ『池袋ウエストゲイトパーク』、『木更津キャッツアイ』、映画『真夜中の弥次さん喜多さん』『舞妓Haaaan!!!』など、脚本家として若者の支持を集める作品を生み出した宮藤官九郎さん。松尾スズキさんが主宰する劇団大人計画に籍を置き、脚本家、演出家、俳優、ミュージシャン、様々な肩書きで活躍しています。特に映画監督としての仕事では最新作『少年メリケンサック』を完成させました。

 その宮藤さんの作品にも度々出演する俳優の田口トモロヲさん。なんと、出演映画の数は100本以上。日本映画の名バイプレーヤーとして活躍する田口さんも映画監督として最新作を制作中です。

 お二人とは15年以上のつきあいのある女優片桐はいりさん。一度見たら忘れられない存在感で、テレビ、舞台、映画と多くの監督から愛され続けています。

 今日は若者の人気を一身に集めるヒットメーカー宮藤官九郎の秘密を、その素顔をよく知るお二人が解き明かしてしまいます。

 (本編からの抜粋映像)

 タイトル

 片桐:宮藤くんて人はホントに変わらないって言ったらヘンだけど

 田口:変わらないですよね。

 片桐:この変わらなさは怖いよっていうくらい、ゴールデンタイムのシナリオ書いて、それで、パーってなって、その後も

 田口:人に対する接し方とかね、全く変わんないですよね。

 宮藤:ああ

 片桐:あたし、けっこう、この世界、すごく低空でずーっと来てるので

 田口・宮藤:(笑)

 田口:一緒一緒!

 片桐:上がってく人、下がってく人、ずっと見てる感じがあるんだけど、わたしは勝手に、宮藤くんのそれは、あの、東北の人のなんか、そういう、なんか、あれがあるのかなって勝手に思ってんの。

 田口:出身?

 片桐:うん。こう調子に乗らないっていう感じ。

 宮藤:調子には確かに、あんまり乗らない人多いですよね、東北の人ってね。

 片桐:でしょ? おだてても調子に乗らない。あ~、ありがとうございますって。そういう

 田口:冷静さ

 片桐:冷静なイメージがあって

 宮藤:いや、東北の人だって調子に乗る人は

 片桐:いますよ、それは。祭り好きだからさ、するんでしょうけど

 宮藤:でも、リリーさんの話とか聞くと凄いなあと思うんですけど、街で偶然会った若者と飲みに行ったり、一緒に悩み聞いたりして、飲みながら。そこまではちょっと人と仲良くなれないみたいな。それが九州の人なのかなって勝手に思うんですけど。

 田口:そうかもしれないね。

 宮藤:そういうフレンドリーさはない…

 片桐:なさが、一見すると取っ付き悪くて人見知りなんだけど、で、なんか、凄い淡白で、一回会ったらこれきりよ、みたいな風にしてるんだけど、でもね、また会うと、朝まで山鹿行っちゃうみたいな

 田口:ああ(笑)

 ナレーション:東北のご出身、調子に乗らない宮藤官九郎さんは、テレビ、映画、舞台という垣根も、映画監督、俳優、演出家、脚本家という肩書きの垣根も飄々と越えてしまいます。
 様々な顔を持つ宮藤さんですが、その原点は何だったのでしょうか。

 片桐:何になりたかったの?

 宮藤:何になりたかったかなあ。あの、放送作家になりたかったですね。はい。

 片桐:書く方が先なの?

 宮藤:そうです。ラジオの投稿してて、それで満たしてたんですね、自分の。あの、学校で、どっちかっていうと、そういうの出さないようにっていうか

 片桐:別に映画ってことじゃないんだよね、きっと

 宮藤:そうですね。お芝居でもないですしね。

 片桐:あっ、そっか。

 宮藤:テレビって緊張するわけでもないし

 片桐:しない感じが凄く楽っていうか、観る方も楽だし。宮藤くん、これ、汗だくで書いたんだろうなってホンじゃないじゃない?

 田口:過度な思い入れ

 片桐:ていうものじゃないじゃないですか。
 それこそ、ドラマの台本書くって聞いた時も、全然言われても言われても忘れてて、一緒に旅公演の真っ最中で

 宮藤:そ、そうそう

 片桐:後ろで旅公演やりながら、初めてのドラマの脚本書くみたいな

 宮藤:『池袋』の時、そうですね。『池袋ウエストゲイトパーク』ってドラマやった時に『王将』ってお芝居で、ぼくとはいりさんと板尾さん、が出てたんですけど、が、凄かったですね、あれ、板尾さんはしゃべんなくて、すっごい面白かったですよ。

 片桐:そ(笑)、その時に、やりながら、書いてた

 宮藤:書いてたんですよ。

 片桐:やりながら、なんか書いてるらしい。いつもなんか書いてるので(笑)、なんか書いてるらしいって言ったけど、も、いいじゃん、そんなの別にって。で、(ドアをたたく仕草をしながら)ダンダンダンダン、飲みに行くぞって、言ってったら、ハイハイって

 宮藤:さすがにみんなくったくたで、誰も飲みに行かないんですけど、はいりさんだけ、すっごいギラギラしてて

 片桐:ま(笑)、それはあれだけど、その時に

 宮藤:ドラマ書いてましたね

 片桐:ドラマ書いて、書き終わってんですよ、その間に

 田口:一度に、いろんなことができる人なんですね。

 片桐:う~ん

 宮藤:いま、でも、最近そ、っていうか、映画撮ってる間できなかったっすね。

 田口:(笑)それはそうでしょう。

 片桐:でも映画は

 田口:監督はずっと現場にいますから。

 片桐:うんうん。

 宮藤:映画撮ってる間って、映画撮ってるしかできなくなりますね。

 片桐:田口さん、映画に関わった時にいずれ監督も視野はあったんですか?

 田口:一回は経験してみたいってありますよね、ええ。

 片桐:全然ない(笑)。

 宮藤:あ、そうですか。

 片桐:元々はもぎり出身ですから、映画に対して。映画は好きなんですけど、完全に

 田口:もぎりから這い上がった

 片桐:這い上がったって(笑)。こっちサイドですね。

 田口:観る側?

 片桐:はい。

 宮藤:劇場側?

 田口:それ一番えらいかもしれないすね。

 片桐:で、なんか、観るのが好きだから、中のこと、なんか知りたくないんですよ。

 田口・宮藤:ああ

 片桐:ジョーズは生きてると思いたいもん、だって

 田口・宮藤:ああ

 片桐:そういうのに、映画に出た時に、最初に映画に出た時に、もの凄いがっかりしたんですよ。こんなん見せないでよ、こ、こんなレールとか、見せないでって

 田口・宮藤:(笑)

 田口:見たくないわって?

 片桐:うん。

 宮藤:レールに乗ってるって考えたくない

 片桐:考えたくもない、っていうのが初めにあった。

 田口:宮藤くんはもうやっぱり書いてるから、その時点で、それを自分で映像にしてみたいっていう

 宮藤:そうですね。それもあるし、なんかでもぼく、あんま、ありがたいっていう気持ちもなく、最初、ホン書いたりとか、レール引いてあるんだろうと思ってたし

 片桐:(笑)えらいね。

 田口:冷静ですね。

 片桐:自分は今度俳優として出た時に、なんだよこんなっていうことはないの?(笑) なんだよ(笑)っていうのはならないんすか?

 宮藤:ダメすぎる監督とかって、逆に好きにならないすか?

 田口:うん

 宮藤:ヨーイ、ハイって言った時に監督の携帯が鳴ったりする

 片桐:ああ(笑)

 宮藤:切れよ(笑)とか思って

 片桐:それで最後まで行けませんよって

 田口:もの凄くブレる、迷う監督っているじゃないですか? そういう人とかって、ずっと待ってあげたいとかって思う。

 宮藤:ぼくは1本目、『弥次喜多』撮ってる時に、車両部の運転手さん、ドライバーの方がいたんですよ。全然それまで交流がなかったのに、ある日の昼休憩の時に、急に、監督、好きなように撮ってる? プロデューサーの言うことなんて聞かなくていいから、好きなように撮ったらいいよってそれだけ言ったんですよね。

 片桐:へえ~

 宮藤:オレもその時に映画の神様なんじゃないかって思ったんですよね。

 田口:ああ
 片桐:(笑)

 宮藤:映画の神様がオレに話しかけたって

 田口:その時にね思ったんすよ。ああ、いるんだ、映画の神様ってって。車両部だったかって(笑)、はい。忘れられないすね、それは。

 田口:はい。

 CM

 ナレーション:宮藤官九郎さんの最新作『少年メリケンサック』。この映画で主演を務めた宮崎あおいさんを、宮藤さんは珍しいタイプだと言います。いったい、どう珍しいのか。

 片桐:今までにない

 宮藤:はい

 片桐:っていうことになってますよね

 宮藤:そうですね。なんか、女優さんですよね。

 田口:そうですね。ナチュラル・ボーン・アクトレスと、っていうような、ぐらい、だからね、もっとハードなこととかやっても平気で、それは役だからっていうことで徹してるんですよね。

 宮藤:一回ね、最初、会って、面会しません主要キャストの方と、あおいちゃんとも会ったんですよ。あおいちゃんと、でも、忙しいから、大河のドラマ、大河もあるから、リハーサルも何もできないから、ちょっと、あのう、役について話してくださいって、会を設けて下さって、話してったんですけど、あの、全然ね、聞いてないみたいな感じなんですよ(笑)。そういう説明、してもらわなくてもいい、みたいな

 片桐:へえ。それはあえてそうしてるって感じ?

 宮藤:全然、いつもそうなんですって。

 片桐:あんま聞かない

 宮藤:聞かないし、役作りもしないし、みたいな

 田口・片桐:ああ

 宮藤:現場で生まれる空気でやるっていうスタイルなんですって。そういう珍しいタイプでしたね。

 田口・片桐:へえ

 ナレーション:その宮崎あおいさん主演、宮藤官九郎さんの最新作『少年メリケンサック』。この作品で、宮藤さんは人に伝わらない面白さを伝えたかったと言います。

 宮藤:この『少年メリケンサック』にからめるわけじゃないですけど、伝わらないことの、なんか、かっこよさみたいなのありますよね。

 田口:伝わんない、世間的には意味がないとされてることを懸命にやるっていう

 宮藤:そうですね。

 田口:今の方が合理的ですよね?

 宮藤:でも観に行って、報われないものの方が面白かったりするじゃないですか?

 田口:ああ

 宮藤:なんか

 片桐:思い出してみたら

 宮藤:はいはい

 片桐:成功した芝居よりも失敗した芝居とか、なんかひどい目に遭ったことの方が覚えてる(笑)

 宮藤:最近の若い人たちの、そういうの見ててどうですか? そういうパワーみたいのって、感じますか?

 片桐:(笑)いつも思うのは、なんか、今、普通のお芝居が多いじゃないですか。普通のってたらヘンだけど、等身大とかいうヤツ

 田口:はいはいはい

 片桐:昔バカをやってた人たちがね、たとえば、東京乾電池みたいなね、体に油塗ってたみたいな人が、こう、静かなね、お芝居をするっていう経過はわかるような気はするんだけど、なんか最初っから、なんか

 田口・宮藤:ああ

 片桐:静かなものは笑えないっていうか

 宮藤:昔油塗ってたってことを思い出しながら笑ってるわけですね、じゃあ

 片桐:(笑)そうじゃないですよ

 田口:そういう過程を経て

 片桐:ちょっと漬けとかないと、なんかぬか漬けみたいに、と思うんですけど

 宮藤:トモロヲさんが…、トークショーやったんですけど、その時に楽屋で、もの凄い飲むんですよ

 片桐:お酒を?

 宮藤:お酒を。トーク前なのに。赤ワインとか

 田口:持ってきちゃって、スタッフの方たちが持ってきてくれちゃって。飲みたいんですよねって言って

 片桐:飲みたいって感じだったんですね

 田口:ていうか、もうなんか年寄りの餌付けみたいな感じで。こいつは飲ましとけばいいだろうって感じですよ

 宮藤:トモロヲさんが、ぼくらはね、ただで飲むお酒は飲まなきゃね、ぼくらは出身がドブだからって言ったんですよ(笑)。凄いこと言うなあと思って、忘れちゃあいけないなってその時思ったんですよね。そうなんだ、出身がドブなんだって。

 田口:アングラとかはね、低位置からの出発ですから、そこ基本に置いて、タダのものはたくさんいただこうって

 宮藤:それをかっこいいなあと思って。っていう時に、あ、パンクだなって思って。

 田口:ハハハ

 宮藤:すっごい覚えてる。やっぱ、当時はさっきのお話じゃないですけど、演劇とそういうバンドみたいなのって近かったんですか?

 片桐:近かったですよね。トモロヲさんを知ってたからっていうのもあったかもしれないですけど。

 田口:いろんな舞踏、暗黒舞踏やってる人とか音楽やってる人とか、演劇っていうのが、なんか、けっこう平面上でしたよね、一緒くたな、ジャンル分けされてない頃だったと思いますね。

 片桐:なんとなく音楽って、体育会系なイメージあるじゃないですか。

 田口:ヘビメタとかそういうのは体育会系な、マッチョな、ハードな

 片桐:そっちのが体育会系か

 田口:パンクとかぼくが入ってたのはもうちょっと文系な感じですよね、いじめられっ子の逆襲みたいな、感じで

 宮藤・片桐:いじめられっ子の逆襲

 田口:今で言ったら引きこもりとか、って言われる人たちが、その、マニアックなことをテーマにしてもOKっていう

 宮藤:(片桐に)いじめられました?

 片桐:当然いじめられるルックスで生まれてますよ。

 田口・宮藤:(笑)

 片桐:当然いじめられると思ったので、ものすごいいじめられないように努力しましたよ。

 田口・宮藤:へえ~

 片桐:なんか、先に言うみたいな。

 田口:先手必勝みたいな?

 片桐:面白い顔でしょうって?

 田口・宮藤:(爆笑)

 田口:(宮藤に)いじめられました?

 宮藤:いじめられたっていうか、あの、なめられてた感じですね。当時はやっぱり運動ができたりとか、やっぱ不良だったりとか、運動全然できないし、あの、今から想像つかないと思いますけど、高校生の時けっこう太ってたんですよ。

 片桐・田口:え~っ

 宮藤:80近くあったんですよ。

 田口:ええ~っ!

 宮藤:今より全然太ってて、調子がよかったんで、けっこう、なめられてたっていうか、あの、からかわれたみたいな。まあ、自分ではそう思ってますけど、客観的に見たらいじめられたのかもしれないですよね。わかんないですけど。なめられないようにしよう、いうぐらいのことを、たまに、しとかないと。男が多いんですよね、寄ってきて話かけてきたりする

 田口:ファンが?

 宮藤:こわいから、とりあえずニコニコしてますけど、心の中で、知らねえよおまえなんかよ、みたいなこともあったりはするじゃないですか。あんまりできないんですよね、うん。

 片桐:そういえば、トモロヲさんとロケに行った時に、沈黙がない現場だったんですよね。

 田口:ずーっとしゃべってる人たちの

 片桐:しゃべってる

 宮藤:沈黙がないのがつらい

 田口:沈黙だけだとそれもまたつらいだろうけど、逆に、ずーっとしゃべって、なんか、うん、隙間恐怖症みたいに、ずっとしゃべってる人とかいるじゃないですか。それもまた逆にきついですよね。

 片桐:そうなんですよね。

 宮藤:待ち時間ていうか、控え室にこうやって、たとえば、3人とか待たされてて、3人とも初対面だったり、あんまり交流がなくて、沈黙が凄く続いて、で、ぼくが耐えられなくて1回出て、トイレとか行って帰ってきたら、ぼくを外した二人が凄い仲よさそうにしゃべってるとか、凄いきついんですよ。

 田口:(笑)

 片桐:それは大いにあるでしょう。

 宮藤:ある、凄いあるんですけど。

 片桐:3人て話しづらいですよね。

 田口:この番組のコンセプトを全否定じゃないですか。

 片桐:(笑)違うんですよ、初対面が3人とか、複数組いると、やっぱり3人芝居とかもそうなんだけど、とりあえず2人こう、2人だったら、どっちかがしゃべればどっちかがってわかるけど、3人ていろんな風に飛ぶわけだから、そこ難しいですよ。

 田口:どっちかが仲良くなったりするともう一人がとかね

 片桐:うん

 宮藤:2人でしかわかんない会話とかできないし、とかと思うと意外とないんですよ。はい。

 田口:ホントに、この番組のコンセプトを全否定

 片桐:(笑)そこが面白いって

 田口:ああ、そうそう

 片桐:人が苦労してるを見るのが面白いですから。

 田口:そういうことですよね。

 CM

 田口:(片桐に)バンドとかもやってましたよね?

 片桐:やってた。

 宮藤:えっ、はいりさんが?

 田口:はい。

 宮藤:マジですか!

 田口:一緒にライブやったりしてましたよね。

 片桐:はい。

 宮藤:同じステージでですか?

 田口:同じステージで。
 片桐:はい。

 宮藤:マジっすか!

 片桐:(宮藤くんの)奥さんもいらっしゃいましたよ。宮藤くんより前に奥さんに会ってる。

 田口:そうですね、だから…

 宮藤:ぼくが奥さんと知り合った時は振り付けと、ばちかぶりのメンバーでしたから

 田口:うちのバンドのメンバーだったから

 宮藤:そうです。
 片桐:そうですか。

 片桐:それで初めてぐらい?

 宮藤:初めて会った時は、うちの大人計画の…、これ、ぼくの馴れ初めですか、今?(笑)

 田口:そうですね。

 ナレーション:今日集まっていただいた3人。実はみなさんをつなぐ人物は宮藤官九郎さんの奥さまだったと言います。続いては、宮藤官九郎さんの奥さまをめぐる3人の話です。

 宮藤:あの、大人計画の、ぼくは、演出助手で入った時に、(奥さんは)振付師で入ったんです。

 片桐:だって、その奥さんにね、奥さんて…、リコさんにね、ちょっと、今、この劇団、面白いわよ。

 宮藤:えらそうですね。

 片桐:すっごい役者の動きが面白い

 宮藤:ふふふ

 片桐:すっごいリコさんに奨められたっていう

 宮藤:ああ

 片桐:印象がありますよ。

 宮藤:大人計画にも1年くらい黙ってたんですけどもね。

 片桐:結婚してから?

 宮藤:言いづらくて、というか、言うのがめんどくさくて

 片桐:でもわりと2人でいたよね? なんか、2人でお芝居観に来てくれて、なんかよかったからこれあげるって、なんかすごいお惣菜みたいなのを買ってる、なんかレトルトカレーみたいなのを

 宮藤:うちの奥さん、すごい変わった人みたいに

 片桐:ごめんなさいごめんなさい。

 宮藤:(笑)わかりますわかります。

 片桐:2人でお惣菜なんか買ってんだあ、ていうイメージ

 宮藤:結婚してましたよ、だから

 片桐:え、そん時に?

 宮藤:ぼく、24で結婚してるんで

 片桐:そうなんだ
 田口:早いね

 宮藤:めっちゃ早いんで、結婚前のぼくを知らない人の方が多いんですよね。独身の頃のぼくを知らない人の方が多いんですよ。

 片桐:仕事をしてる時には既に奥さんがいたような状況で

 宮藤:いました。

 片桐:それが当たり前みたいな

 宮藤:そうですね。何も将来見えてない状態でしたけどね。

 田口:ああ。

 宮藤:普通に笹塚の居酒屋でバイトしてた頃ですから。

 片桐:こういう自分ていうのは想像してたんですか? にじゅう…

 宮藤:よんの時はしてないすよ。

 片桐:あれ、子どもできたのいくつ?

 宮藤:35。

 片桐:あ、そんなになる

 宮藤:4か5

 片桐:あ、そっかそっか

 田口:子どものために変わるとかっていうじゃないですか?

 宮藤:それはないかもしれないですね。ちょっと頑張るのやめようかなみたいな。

 3人:(笑)

 田口:逆に?

 宮藤:逆ですね。やめようかな、みたいな。

 田口:女性も、今は、ほら、年下の人とっていうのが…、だってね。宮藤くんとこも

 宮藤:ぼく、(奥さんが)年上ですから。

 片桐:だから、それこそ、リコさんと、似たような年だから、リコさん、子どもできた時にすっごいびっくりしたんですよ、わたしは。わたしはもう、もう整理しかかってると、自分の人生を。

 宮藤・田口:(笑)

 片桐:もう中日を過ぎたからね。もうそろそろ片付けて帰る準備を、帰る準備をしなくちゃいけないから。モノを減らしたりとか

 田口:それ、人生を芝居にたとえてるわけですね。

 片桐:そうですそうですそうです。してんのに、まだ子ども生む人、これからゼロから始まるっていう人がいるんだと思って、感動して、なんかね

 宮藤:こういう仕事やってるから、あ、逆に、真っ当なことに憧れるのかな~って思ったりもしますけどね。

 片桐:トモロヲさん、結婚されたんですか?

 田口:あ、しました。

 片桐:それ、知らないもん、あたし。

 田口:すいません。

 宮藤:自分から言うのもやですよね。

 田口:恥ずかしいですよね。
 宮藤:いやですよね。

 宮藤:じゃあ、けっこう後になって結婚した…。最近ですよね。ここ何年かですよね。

 田口:うん。ええ。

 片桐:奥さんは若いですか?

 田口:えっと、十いくつかは違いますよ。

 片桐:じゃあ、まだ子どもができるくらい

 田口:死に水を取ってもらうみたいだから

 宮藤:(笑)
 片桐:いやいやいや

 田口:50過ぎたら死ぬこと考える、的なことですよね。あと、やっぱり、介護ですよね。

 片桐:介護

 田口:介護…もうそっちに入りました。

 片桐:羨ましいですよ。

 田口:もう老後ですからね。

 片桐:ウソですよ。わたしもそういう気持ちがあるので、人のことは否定できない。

 宮藤:喫茶店をやりたいっていうのはずっとあるんですけど。

 片桐:へえ~
 田口:う~ん

 田口:どんな喫茶店なんすか?

 宮藤:昔ながらの喫茶店を

 田口:昔ながらのラーメン的な

 宮藤:コーヒーがおいしい、サイフォンで

 片桐:自分もやるってこと?

 宮藤:自分も勉強したいですし、バーとか

 片桐:そんな夢がある人だとは知らなかったですね。

 宮藤:なんか、よくないですか。

 田口:わかります。

 片桐:え、本当?

 田口:なんか、自分がいつもいれる、そういうホームグラウンドみたいなのを作りたいっていう

 宮藤:間違っても銀座じゃないですけどね。

 片桐・田口:(笑)

 宮藤:下北、吉祥寺あたりだと思いますけどね。

 片桐:映画館とかはやってみたい。

 宮藤:それは映画館の支配人てこと?

 片桐:そうそう。映画館の経営して

 田口:自分の観たい映画をかける

 片桐:そうそう。

 田口:じゃあ、三船敏郎ばっかりかける(笑)。三船特集、毎月ですよね。

 片桐:(笑)

 スタッフ:ありがとうございました。

 田口:あ、大丈夫ですか?

 宮藤:これから本番ですって言われて行くみたいな

 田口:これからね、これから本番みたいな

 ナレーション:それでは今日も素晴らしい一日を。

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 3人の関係が絶妙でしたね。全く知らない間柄でなくて、かと言って、知りすぎてるわけでもなく、トークの間に互いに新鮮な驚きもあり、それが観る側にも伝わって、面白く感じられる。
 回によっては、マスコミに取材されてしゃべってるのと変わらないような内容の回もありますが、この回はよかったですね。

 一応、主役は宮藤官九郎という共通の認識がありつつ、片桐はいりが主に聞き役になっていて、田口トモロヲが会話を補足して、トークを進めるというトークのあり方もよかった。ホント絶妙ですよね。

 ちょっと気になるのは、片桐はいりが銀座文化でもぎりをやってたというところで、私も当時銀座文化で彼女にチケットを切ってもらってたりしてたのかなあなんて思ったりしましたから……。
 彼女は20年くらい前からテレビにも出てたと思うんですが、その頃もまだもぎりをやってたりしたんでしょうか。ひょっとすると、10代の、ほんの一時期のことだったのかもしれませんが……。

 以上。書き出してみる価値はあったと思うのですが、さて、どうでしょうか。

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