全米映画批評家協会賞発表!

 新年一発目、米映画批評家協会賞(National Society of Film Critics award)が発表になりました(2009年1月3日)。

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 ◆作品賞
 ◎『バシールとワルツを』(26)
 2位.『ハッピー・ゴー・ラッキー』(20)
 3位.『ウォーリー』(20)

 ◆監督賞
 ◎マイク・リー 『ハッピー・ゴー・ラッキー』(36)
 2位.ガス・ヴァン・サント 『ミルク』(20)
 3位.ダニー・ボイル 『スラムドッグ$ミリオネア』(16)

 ◆主演男優賞
 ◎ショーン・ペン 『ミルク』(87)
 2位.ミッキー・ローク “The Wrestler”(40)
 3位.クリント・イーストウッド 『グラン・トリノ』(38)

 ◆主演女優賞
 ◎サリー・ホーキンス 『ハッピー・ゴー・ラッキー』(65)
 2位.メリッサ・レオ “Frozen River”(33)
 3位.ミシェル・ウィリアムズ “Wendy and Lucy”(31)

 ◆助演男優賞
 ◎エディー・マーサン 『ハッピー・ゴー・ラッキー』(41)
 2位.ヒース・レジャー 『ダークナイト』(35)
 3位.ジョシュ・ブローリン 『ミルク』(29)

 ◆助演女優賞
 ◎ハンナ・シグラ 『そして、私たちは愛に帰る』(29)
 2位.ヴィオラ・デイヴィス 『ダウト あるカトリック学校で』(29)
 3位. ペネロペ・クルス “Vicky Cristina Barcelona” (24)

 ◆脚本賞
 ◎『ハッピー・ゴー・ラッキー』(29)
 2位.『クリスマス・ストーリー』(24)
 3位.“Synecdoche, New York” (17)

 ◆撮影賞
 ◎『スラムドッグ$ミリオネア』 アンソニー・ドッド・マントル(29)
 2位. 『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』(22)
 3位.『ダークナイト』(18)
 4位.『長江哀歌』

 ◆実験映画賞
 ◎Ken Jacobs “Razzle Dazzle”

 ◆ドキュメンタリー賞
 ◎“Man on Wire”(55)
 2位.“Trouble the Water”(34)
 3位.『世界の果ての出会い』(26)

 ◆映画遺産賞(FILM HERITAGE AWARDS)
 ◎サミュエル・フラー『ホワイト・ドッグ』(1982)のDVDリリースに対して
 ◎ケント・マッケンジー“The Exiles”(1961)(ロサンゼルスのネイティブ・アメリカンをモチーフとしたドラマ)の修復(UCLA Television and Film Archivesのロス・リップマン)と配給(マイルストーン)に対して
 ◎レアな初期サイレント映画をDVDリリースしたフリッカー・アレイに対して
 ◎DVD『ムルナウ、ボゼージ、フォックス』をリリースした20世紀フォックス映画に対して

 ※( )内は得票数

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 米映画批評家協会賞(National Society of Film Critics award)は、「全米」といいながら実はニューヨークを拠点とした映画批評家グループの選ぶ映画賞で、協会は、元々は、ニューヨーク映画批評家協会への入会を断られた映画批評家が集まって作ったもので、1966年に設立されています。

 メンバーには、「ニューヨーカー」誌のポーリン・ケール、「ニューズウィーク」誌のジョー・モルゲンステルン、「ライフ」誌のリチャード・シッケルなど、影響力のある映画評論家が多く顔を揃えていたということもあって、協会と協会員は映画通から高い評価を受けています。

 国際批評家連盟賞のアメリカ代表も実はここ全米映画批評家協会だったりします。

 受賞作品には、アメリカ映画のみならず、外国映画が入ってくることもしばしばで、アカデミー賞とはほとんど重ならず、また同じにしようというつもりもないようで、過去40年間で作品賞が同じになったことはたった4回しかありません(『アニー・ホール』『許されざる者』『シンドラーのリスト』『ミリオンダラー・ベイビー』)。
 昨年度以前の作品賞には、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『パンズ・ラビリンス』『カポーティ』『ミリオンダラー・ベイビー』『アメリカン・スプレンダー』『戦場のピアニスト』『マルホランド・ドライブ』『ヤンヤン 夏の想い出』“Topsy-Turvy”&『マルコヴィッチの穴』があります。

 今年の受賞作も、イスラエル産のアニメーション『バシールとワルツを』が作品賞に選ばれるという異色なもので、これまでに発表された全米の映画賞の中で『バシールとワルツを』は唯一作品賞受賞となりました(ロサンゼルス映画批評家協会賞で長編アニメーション賞を受賞したということはありましたが)。
 『スラムドッグ$ミリオネア』よりも『ハッピー・ゴー・ラッキー』(4冠!)を高く評価していることも異色なら、助演女優賞にハンナ・シグラを選んでいることもユニークです。

 現在は63人の会員がいて、そのうち今回の投票に参加したのは49人。さらに、ニューヨークで集まって行なう映画賞を決定する会(2次投票・3次投票を行なう)に参加したのは23人だった、と伝えられています。

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 *当ブログ記事
 ・2008年度映画賞の結果をまとめてみました(アメリカ編):http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_37.html
 ・2008年度映画賞レース スケジュール表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200811/article_10.html
 ・早くも第81回アカデミー賞を予想してみました!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_19.html
 ・2008年度の映画賞の結果をまとめてみました(日本編):http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_11.html
 ・2008年度の映画賞&ベストテンを予想してみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_2.html

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