ヨーロッパ映画賞2008 結果発表!

 第21回ヨーロッパ映画賞の結果が発表になりました(12月6日)。

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 ◆作品賞
 ・パオロ・ソレンティーノ“Il Divo”(伊)
 ・ローラン・カンテ“Entre Les Murs (The Class)”(仏)
 ◎マッテオ・ガローネ『ゴモラ』(伊)
 ・マイク・リー『ハッピー・ゴー・ラッキー』(英)
 ・フアン・アントニオ・バヨナ『永遠のこどもたち』(西)
 ・アリ・フォルマン『バシールとワルツを』(イスラエル・仏・独)

 ◆監督賞
 ・ローラン・カンテ(“Entre Les Murs (The Class)”)
 ・アンドレアス・ドレーゼン(『クラウド9』)
 ・アリ・フォルマン(『バシールとワルツを』)
 ◎マッテオ・ガローネ(『ゴモラ』)
 ・スティーブ・マックイーン(『ハンガー』)
 ・パオロ・ソレンティーノ(“Il Divo”)

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 ◆女優賞
 ・Hiam Abbass(“Lemon Tree”(監督:エラン・リクリス))
 ・アルタ・ドブロシ(『ロルナの祈り』(監督:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ))
 ・サリー・ホーキンス(『ハッピー・ゴー・ラッキー』)
 ・ベレン・ルエダ(『永遠のこどもたち』)
 ◎クリスティン・スコット・トーマス(Il y a Longtemps que Je T’aime (I’ve Loved You So Long)(監督:フィリップ・クローデル))
 ・ウルスラ・ヴェルナー(『クラウド9』)

 ◆男優賞
 ・マイケル・ファスベンダー(『ハンガー』)
 ・Thure Lindhardt & Mads Mikkelsen (“Flammen & Citronen (Flame & Citron)”(監督:Ole Christian Madsen))
 ・ジェームズ・マカヴォイ(『つぐない』)
 ◎トニ・セルヴィッロ(『ゴモラ』&“Il Divo”)
 ・ユルゲン・フォーゲル(『ウェイブ―あるクラスの暴走』)
 ・エルマール・ヴェッパー Elmar Wepper(『HANAMI』)

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 ◆脚本賞
 ・Suha Arraf & エラン・リクリス(“Lemon Tree”)
 ◎Maurizio Braucci, Ugo Chiti, Gianni di Gregorio, マッテオ・ガローネ, Massimo Gaudioso & Roberto Saviano(『ゴモラ』)
 ・アリ・フォルマン(『バシールとワルツを』)
 ・パオロ・ソレンティーノ(“Il Divo”)

 ◆撮影賞(Carlo di Palma European Cinematographer Award 2008)
 ・ルカ・ビガッツィ(“Il Divo”)
 ・オスカー・ファウラ(『永遠のこどもたち』)
 ◎マルコ・オノラート Marco Onorato(『ゴモラ』)
 ・セルゲイ・トロフィモフSergey Trofimov & ロジェ・ストファーズRogier Stoffers(『モンゴル』)

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 ◆技術部門賞(European Film Academy Prix D’excellence 2008)
 ・Marton Agh:美術(『デルタ』)
 ◎マグダレーナ・ビエドルジカ Magdalena Biedrzycka:衣装デザイン(“Katyn”(監督:アンジェイ・ワイダ)
 ・ロランス・ブリオー Laurence Briaud:編集(『クリスマス・ストーリー』(監督:アルノー・デプレシャン))
 ・Petter Fladeby:サウンド・デザイン(『ホルテンさんのはじめての冒険』(監督:ベント・ハーメル))

 ◆作曲賞
 ・Tuur Florizoone(“Aanrijding in Moscou (Moscow, Belgium”(監督:Christophe van Rompaey))
 ・ダリオ・マリアネッリ Dario Marianelli (『つぐない』)
 ◎マックス・リクター Max Richter(『バシールとワルツを』)
 ・フェルナンド・ヴェラスケス Fernando Velázquez(『永遠のこどもたち』)

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 ◆ディカバリー賞2008(European Discovery 2008)
 ◎スティーブ・マックイーン『ハンガー』(英)
 ・Aida Begić“Snijeg (Snow)”(ボスニア ヘルツェゴビナ・独・仏・イラン)
 ・Seyfi Teoman“Tatil Kitabi (Summer Book)”(トルコ)
 ・セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ『トルパン』(独・スイス・カザフスタン・ロシア・ポーランド)

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 ◆ドキュメンタリー映画賞
 ・Nino Kirtadzé“Durakovo – Le Village Des Fous (Durakovo - Village of Fools)”(仏)
 ・カルロス・サウラ『ファド』(ポルトガル・西)
 ・Thomas Heise“Kinder. Wie Die Zeit Vergeht. (Children. As Time Flies.)”(独)
 ・Antoine Cattin & Pavel Kostomarov“La Mère(The Mother)”(スイス)
 ・ジェームズ・マーシュ“Man on Wire”(英)
 ・Gonzalo Arijón“Naufragès des Andes (Stranded: I’ve come from a plane that crashed on the mountains)”(仏)
 ・パヴェル・コウツキー&ミロスラフ・ヤネック“Obcan Václav Havel (Citizen Havel)”(チェコ)
 ・Arto Halonen“Pyhãn Kirjan Varjo (Shadow of the Holy Book)”(フィンランド)
 ◎Helena Trestikova “René”(チェコ)
 ・Klaartje Quirijns“The Dictator Hunter”(オランダ)

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 ◆短編映画賞 *ヨーロッパで開催される14の映画祭に出品された、15分以内の各映画祭代表作品(今年から1つ増えて14になりました)
 ・ゲント(ベルギー)代表:Hanro Smitsman“Raak (Contact)”(オランダ)
 ・コーク(アイルランド)代表:James Lees“The Apology Line”(英) ドキュメンタリー
 ・バリャドリド(スペイン)代表:Cyril Paris“Un Bisou Pour Le Monde (A Kiss to the World)”(仏)
 ・アンジェ(フランス)代表:Johnny Kelly “Procrastination”(英) アニメーション
 ・ロッテルダム代表:Joe Lawlor & Christine Molloy“Joy”(英)
 ◎ベルリン代表:Darren Thornton“Frankie”(アイルランド)
 ・タンペレ(フィンランド)代表:Luis Cook“The Pearce Sisters”(英)  アニメーション
 ・クラクフ代表:Marc Reisbig “Time is Running out”(英) アニメーション
 ・グリムスター(ノルウェー)代表:Laila Pakalnina“Uguns (Fire)”(ラトヴィア)
 ・ヴィラ・ド・コンデ(ポルトガル)代表:Sam Taylor-Wood“Love You More”(英)
 ・エジンバラ代表:Rúnar Rúnarsson “Smáfuglar (2 Birds)”(アイスランド)
 ・サラエボ代表:Ivan Ramadan “Tolerantia (Tolerance)”(ボスニア ヘルツェゴビナ) アニメーション
 ・ベネチア代表:Koen Dejaegher “De Onbaatzuchtigen (The Altruists)”(ベルギー)
 ・ドラマ(ギリシャ)代表:Laszlo Nemes“Türelem (With A Little Patience)”(ハンガリー)

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 ◆観客賞
 ・Peter Flinth “Arn - Tempelriddaren”
 ・ジョー・ライト『つぐない』
 ・ニック・バルタザール Nic Balthazar 『ハンドルネームはベンX』“Ben X”
 ・Dany Boon “Bienvenue chez les Ch'tis”
 ・クロード・ベリ“Ensemble, c'est tout”
 ◎デイヴィッド・イェーツ『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』
 ・ティル・シュヴァイガー『耳のないウサギ』
 ・セルゲイ・ボドロフ『モンゴル』
 ・フアン・アントニオ・バヨナ『永遠のこどもたち』
 ・フェザン・オズペテク『対角に土星』
 ・デニス・ガンゼル『ウェイブ―あるクラスの暴動』
 ・ジャウマ・バラゲロ、パコ・プラサ『Rec/レック』

 ◆ワールド・シネマへの貢献賞(Outstanding European Achievement in World Cinema)
 ◎セーン・クラウ=ヤコブセン
 ◎クリスチャン・レヴリング
 ◎ラース・フォン・トリアー
 ◎トーマス・ヴィンターベア

 ◆生涯功労賞
 ◎ジュディー・デンチ

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 ◆批評家賞(European Film Academy Critics’ Award 2008 - Prix FIPRESCI)
 アブデラティフ・ケシシュ『クスクス粒の秘密』

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 いやあ、びっくりしました!

 最多ノミネーションを受けていた作品はパオロ・ソレンティーノの“Il Divo”とマッテオ・ガローネの『ゴモラ』でともに5部門、続いてアリ・フォルマンの『バシールとワルツを』が4部門、フアン・アントニオ・バヨナの『永遠のこどもたち』が3部門という具合だったんですが、『ゴモラ』がノミネートされた5部門すべてでの受賞を果たしました!

 ヨーロッパ映画賞は、ヨーロッパ各国の作品のバランスも考えつつ、賞を各国各作品に割り振るのが普通だったと思うんですが、こんなこともあるんですね~。

 これは、『ゴモラ』の衝撃的な内容もさることながら、『ゴモラ』の提示しているもの(マフィアによる政治的・経済的・社会的支配)が、ヨーロッパ全体の抱える問題として認識されたということでしょうか。

 事前に行なっていた私の予想は―
 作品賞&監督賞は、ローラン・カンテ“Entre Les Murs (The Class)”。もしくは作品賞で『永遠のこどもたち』か『ゴモラ』○、監督賞でマッテオ・ガローネ○。
 女優賞:ウルスラ・ヴェルナー
 男優賞:マイケル・ファスベンダー
 脚本賞:『ゴモラ』○
 撮影賞:オスカー・ファウラ
 技術部門:マグダレーナ・ビエドルジカ○
 作曲賞:ダリオ・マリアネッリ
 だったので、4つ的中し、的中率50%です。

 『ゴモラ』は、私も東京国際映画祭で観て、インパクトはあるけど、ちょっとわかりにくいところもあるし、日本での劇場公開は微妙かなと思っていたんですが、これで劇場公開の可能性が高くなってきました。

 1つの作品がほとんどの部門を制したりすると、今後そういうことにならないように映画賞の規定が変わったりするんですが、ヨーロッパ映画賞の場合はどうでしょうか。

 ドキュメンタリー部門の“René”は、全くノーマークだったんですが、犯罪者 René Plasilに関するドキュメンタリーで、チェコ映画がヨーロッパ映画賞を受賞するのはこれが初めてだそうです。

 気は早いですが、次回の開催地は、ドイツのルール(Ruhr)に決まっています。

 *当ブログ記事
 ・ヨーロッパ映画賞2008ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200811/article_4.html
 ・ヨーロッパ映画賞候補44作品発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200809/article_7.html
 ・2008年度映画賞レース スケジュール表!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200811/article_10.html
 ・ヨーロッパ映画賞2007発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200712/article_6.html

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