なるほど! これがアカデミー賞! 『JUNO/ジュノ』のスクリプトから22のシーン

 『JUNO/ジュノ』の脚本より、面白いと思った箇所を抜き出して、和訳をつけてみました。
 脚本自体はいくつかのサイトで読むことができます。例えば、下のサイト。
 http://www.ellen-page.net/presskits/Juno_Script.pdf
 これ↑はスクリプトのファイナル版ですが、現場で変えられた箇所もあるようで、実際の撮影シーン(台詞)と異なっている場合があります。

 ★ JUNO:I am a suicide risk.
 LEAH:Is this Juno?
 JUNO:No it’s Morgan Freeman. Got any bones that need collecting?
 LEAH:Only the one in my pants.

 電話でジュノがリアに妊娠を知らせるシーン
 ジュノ:自殺したいようなピンチなの。
 リア:ジュノなの?
 ジュノ:違う。モーガン・フリーマンだ。コレクションすべき骨は手に入れたか?
 リア:骨っていったら恥骨くらいしかないわよ。

 *妊娠してしまったことにショックを受けてまずリアに電話したジュノでしたが、すぐに話す気になれずに、ボケをかましたわけですが、そのボケ自体が間違っていたわけです。日本語字幕では、リアの返しが「『ボーン・コレクター』はデンゼル・ワシントンよ」になっていましたが。

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 ★LEAH:Oh my God! Oh shit! Phuket Thailand!

 リア:オー・マイ・ゴッド! オー・シット! プーケット! タイランド!

 *ジュノの妊娠を知ったリアが驚いて叫んだ台詞。こんな時にも、韻を踏んで、言葉遊びをしてしまっています。

 ★LEAH:Well, are you going to go to Havenbrooke or Women Now for the abortion? You need a note from your parents for Havenbrooke.
 JUNO:I know. Women Now, I guess. The commercial says they help women now.

 リア:そうね、中絶するにはHavenbrookeかWomen Nowに行かなきゃならないわ。Havenbrookeの方は親の承諾書が必要だけど。
 ジュノ;わかってる。Women Nowにするわ。だって、コマーシャルで「今、女性たちをお助けします」って言ってるもんね。

 ★JUNO V.O.:I hate it when adults use the term“sexually active.” What does that even mean? Can I deactivate someday, or is this a permanent state of being?

 ジュノ(ボイス・オーバー):私は大人が使う「性的に活動的」(“sexually active”)という言葉が嫌いだ。そもそもどういう意味なんだ? 私もいつか非活動的になるのか、それとも、これが人間の恒常的な状態だとでも言うのか?

 *“sexually active”は、「セックスをする」という意味の持って回った言い回しで、“sexually active teen”(セックスする10代)、“sexually active homosexual”(セックスする同性愛者)、“sexually active Pope”(セックスをする法王)というように使われます。
 ジュノは、セックスをするとかしないとかで人間を区別することや、そういう持って回った言い回しを使うのはどうかと思うと言っているのでしょう。
 ジュノの継母ブレンには、“I didn’t know you were sexually active !”(あなたが性的に活動的だなんて知らなかったわ)という台詞があります。

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 ★JUNO V.O.:And I’m like, “Thanks a heap,Coyote Ugly. This cactus-gram stings even worse than your abandonment.”

 ジュノ(ボイス・オーバー):(実母から毎年バレンタイン・カードが届くということについて)「ありがとう、コヨーテ・アグリー。それってあなたが私を捨てたことよりももっと私にチクチク刺さってくるのよ」って感じかな。

 *ここで使われる「コヨーテ・アグリー」は、実母のことを指して、「活発な女」と揶揄している、ということでしょうか。

 ★PUNK RECEPTIONIST:Your name, please?
 JUNO:Juno MacGuff.
 The receptionist raises a pierced eyebrow and arranges some paperwork on a clipboard.
 JUNO V.O.:She thinks I’m using a fake name. Like Gene Simmons or Mother Teresa.

 パンクナ受付係:お名前をどうぞ。
 ジュノ:ジュノ・マクガフよ。
 受付係は、ピアスをした眉をつり上げて、クリップボードの書類を整理した。
 ジュノ(ボイス・オーバー):彼女はどうせ偽名だと思ってるんだ。ジーン・シモンズやマザー・テレサとかでもいうように。

 ★LEAH:Well, maybe you could look at one of those adoption ads. I see them all the time in the Penny Saver.
 JUNO:There are ads? For parents?
 LEAH:Oh yeah! “Desperately Seeking Spawn.” They’re right by the ads for like, iguanas and terriers and used fitness equipment. It’s totally legit.

 リア:う~ん、養子縁組の広告を見た方がいいかもしれないわね。Penny Saverにいつもそういう広告が載っているわ。
 ジュノ:広告を出してるの? 親になりたいって?
 リア:そうよ。「孕んだお腹を必死に探してます」って。イグアナやテリアや中古のフィットネスの器具と同じように広告を出せるのよ。全く合法的にね。

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 ★MAC:I’m Mac MacGuff, and this, of course, is my daughter Juno.
 MARK:Like the city in Alaska?
 JUNO:No.
 MARK:Cool. Well, let’s sit down and get to know each other a bit.
 VANESSA:I’ll get drinks. What would everyone like? I’ve got Pellegrino, Vitamin
Water...
 JUNO:A Maker’s Mark, please. Up.
 MAC:She’s joking. Junebug has a wonderful sense of humor, which is just one of her many genetic gifts.
 JUNO:I also have good teeth. No cavities. We finally got fluoridated water in Dancing Elk.

 マック:私は、マーク・マクガフです。そしてもちろんこっちが娘のジュノです。
 マーク:アラスカの町の名前か何か?
 ジュノ:いいえ。
 マーク:落ち着けって! じゃあ、座って、お互いをよく知ることにしましょう。
 ヴァネッサ:飲み物を持ってきましょう。皆さん何がいいですか? ペレグリノ、ビタミン・ウォーター……。
 ジュノ:メイカーズ・マーク(バーボン)をお願いします。
 マック:ジョークなんですよ。妊婦というのはジョークの才能を発揮するものでして。私から受け継いだ遺伝の1つでもあるんですけど。
 ジュノ:歯もいいの。虫歯はないわ。だって、ダンシング・エルクでは水をフッ素入りにするのに成功したから。

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 ★VANESSA:I think pregnancy is beautiful.
 JUNO:Well, you’re lucky it’s not you.
 Vanessa’s looks to the ceiling.
 MARK:(clearing throat)So, let’s discuss how we’re gonna do this...thing.
 JUNO:What do you mean? Don't I just have the thing? Squeeze it on out and hand it over?
 GERTA:Mark and Vanessa are willing to negotiate an open adoption.
 MAC:(protective)Wait. What does that mean?
 GERTA:It means they’d send annual updates, photos, let Juno know how the baby is doing as he or she grows up. Of course, Juno’s legal rights would be terminated...
 JUNO:Whoah. I don’t want to see pictures. I don’t need to be notified of anything. Can’t we just kick it old school? I could just put the baby in a basket and send it your way. You know, like Moses in the reeds.
 MARK:Technically, that would be kickin’ it Old Testament.
 Mark and Juno lock eyes.
 JUNO:Yeah. Yeah! The way people used to do it. Quick and dirty, like ripping off a Band-Aid.
 GERTA:Well, then we agree a traditional closed adoption would be best for all involved, then?
 JUNO:Shit, yeah. Close it up.

 ヴァネッサ:妊娠は素晴らしいことだと思うわ。
 ジュノ:そうね、あなたにとってはそうかもしれないけど、妊娠してるのはあなたじゃないもの。
 ヴァネッサは天井を見上げる。
 マーク:(のどを落ち着かせてから)それじゃあ、これからどうするか話し合いましょうか?
 ジュノ:どういう意味? 私がやることをやればいいんでしょ? 私が赤ん坊を掻き出してあなたたちに渡すっていう。
 ゲルタ:マークとヴァネッサはオープン式養子縁組について話そうと言ってるんですよ。
 マック:(身を固くして)待ってくれ。どういうことだ?
 ゲルタ:つまり年ごとに写真を送ったりとかそういうことですよ。ジュノが赤ん坊の成長が知りたいんじゃないかと思って。もちろん、ジュノが法律的にどうこうする権利はないわけですが。
 ジュノ:うわぁ。写真なんて見たくない。どんなことも知りたくないの。昔みたいに(old school)できないの? 赤ん坊をかごに入れて、あなたがたに引き渡す。モーゼがされたようにね。
 マーク:やりかたはそうかもしれないけど、そこは昔みたいに(old schoolじゃなくて)旧約聖書(Old Testament)みたいにだよ。
 マークとジュノは目を合わせる。
 ジュノ:そうよ。そう、その昔ながらの方法でよ。バンドエイドをはがすようにささっとやればいいのよ。
 ゲルタ:それでは、伝統的なクローズド式の養子縁組で合意したということでいいですね?
 ジュノ:くそっ、それで終わらせ(close it up)ちゃって!

 ★ JUNO:Can I use the facilities first?
Being pregnant makes you pee like Seabiscuit.

 ジュノ;最初にトイレに行ってもいいかしら?
 妊娠するとおしっこがシービスケットみたいに出るのよ。

 *日本語字幕では「シービスケット」が「馬」になっていました。

 ★VANESSA:You guys are playing music?
 MARK:Juno just wanted a closer look at Kimber here.
 JUNO:Your guitar is named Kimber?
 MARK:Yeah.
 JUNO:That’s all right. My axe is named Roosevelt. After Franklin, not Ted.
Franklin was the hot one with the polio.

 ヴァネッサ:あなたたち、音楽をやってたの?
 マーク:ジュノがここでじっとキンバーを見てたもんでね。
 ジュノ:そのギターはキンバーっていうの?
 マーク:ああ。
 ジュノ:そうなんだ。私のギターはルーズベルトっていうの。フランクリンの方、セオドアじゃなくて。フランクリンは、小児麻痺だったのにガッツがあったわ。

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 ★MARK:Come on in. You wanna Ginseng Cooler?
 JUNO:Sure. What is it with you rich people and your herb-infused juices?
 MARK:I don’t know. Something to do with the four-packs...(adding)... They’re not bad.

 マーク:上がって。冷たい朝鮮人参ジュースでも飲む?
 ジュノ:もらおうかな。お金持ちってどうしてハーブ・ジュースが好きなのかしら。
 マーク:知らないけど。4個パックで売ってるんだ……。悪くないよ。

 ★JUNO:Why aren’t you at work?
MARK:I mostly work from home. I’m a composer.
JUNO:No shit. Like Johannes Brahms?
MARK:No, more commercial stuff.
JUNO:Like what?
MARK:Commercials.
JUNO:Oh.
MARK:Have you seen those ads for Titanium Power men’s deodorant?
JUNO:(singing)Titanium Power! Get more snatch by the batch!

 ジュノ:仕事にでかけないの?
 マーク:家でしてるんだ。作曲家なんだよ。
 ジュノ:ウソ? ヨハン・ブラームスみたいな?
 マーク:もっと商業的なヤツだよ。
 ジュノ:例えば?
 マーク:コマーシャルさ。
 ジュノ:へえ~。
 マーク:メンズ・デオドラントのチタニウム・パワーっていうの見たことない?
 ジュノ:♪チタニウム・パワー~。ほんの少しでモテモテさ~。

 *チタニウム・パワー自体は実在していますが、『JUNO/ジュノ』やディアブロ・コーディーと関係があるのかどうかは不明です。

 ★JUNO:Well don’t worry about it. My stepmom is forcing me to eat really healthy. She won’t even let me stand in front of the microwave or eat red M&Ms. Hope you’re ready.
 Mark chuckles.
 MARK:Wait...do you hear that?
 A new SONG has begun. Mark closes his eyes in ecstasy and walks toward the stereo. Juno follows him toward the source of the music, looking perplexed by how happy he is.
 JUNO:What is it?
 MARK:It’s only my favorite song. It’s Sonic Youth doing “Superstar” by the Carpenters.
 JUNO:(excited)I’ve heard the Carpenters before. Chick drummer and freaky dude. Not unlike the White Stripes.
 MARK:You haven’t heard the Carpenters like this. Listen.
 Mark grabs the STEREO REMOTE off the kitchen counter and turns up the volume to a roar. Mark and Juno stand in silence in the kitchen. Mark mouths along with the lyrics.
 MARK(lipsynching):Don’t you remember you told me you loved me, baby...
 JUNO:Hey, I like this.
 MARK:This album is all Carpenters covers by alt-rock bands. It’s called If I Were a Carpenter. It is God. I’ll rip a copy for you before you leave.
 JUNO:You don’t have to do that.
 MARK:It’s the least I can do. What did you say your favorite band was?
JUNO:I didn’t. But it’s a three-way tie between the Stooges, Patti Smith and the Runaways.
 MARK:Yeah, I definitely need to make you some CDs. At least while my kid is hanging out in there.

 ジュノ:気にしないで。私の継母は私に健康な食事を摂らせようとするけど。彼女は私に絶対電子レンジに近寄らせないし、M&Mの赤は食べさせない。あなたも準備できてるわよね。
 マークはクスクス笑う。
 マーク:待って。あれが聞こえる?
 新しい音楽が聞こえてくる。マークは陶酔したように目をつむり、ステレオに近づく。ジュノも彼の後について音のする方に向かうが、彼が幸せそうなのを見て当惑する。
 ジュノ:これは何?
 マーク:僕が唯一好きな曲さ。カーペンターズの“Superstar”をソニック・ユースが演奏してるんだ。
 ジュノ:(興奮気味に)カーペンターズなら聴いたことがあるわ。女のドラマーにイカれた男。ホワイト・ストライプスに似て、なくもない。
 マーク:こんなカーペンターズは聴いたことがないだろ。聴いてごらんよ。
 マークはキッチン・カウンターからステレオのリモコンをつかみ、ボリュームを絞る。マークは歌詞を口ずさむ。
 マーク:(口ずさむ)♪君が僕のことを愛してるって言ったのを覚えてるかい、ベイビー?
 ジュノ:これは好きよ。
 マーク:これは、アルト・ロック・バンドによるカーペンターズのカバー・アルバムなんだ。タイトルは“If I Were a Carpenter”さ。神だよ。君が帰る前にコピーを作ってあげよう。
 ジュノ:いいわよ。
 マーク:僕にできるのはそのくらいだしね。君はどんなバンドが好きなんだい?
 ジュノ:いないわ。でもストゥージズとパティ・スミスとランナウェイズを足して3で割った感じが好きかな。
 マーク;そう、君にいくつかのCDを作ってあげるよ。そうすれば胎教にもなるしね。

 ★Juno spots a VHS TAPE on the coffee table and picks it up.
 JUNO:(reading title)The Wizard of Gore?
 MARK:(distracted)Oh yeah. It’s Herschel Gordon Lewis. He’s the ultimate master of horror.
 JUNO:Please. Dario Argento is the ultimate master of horror.
 Mark SWIVELS AROUND slowly on his desk chair, surprised.
 MARK:Argento’s good, but Lewis is completely dimented. We’re talking buckets of goo. Red corn syrup everywhere. And fake brains up the yin-yang.
 JUNO:(examining the tape box)Frankly, this looks kind of stupid.
 Mark gives a look - “Oh, Really?”
 We see some particularly memorable footage from The Wizard of Gore.
 Mark and Juno are watching the movie and drinking root beer floats. They’re sitting dangerously close on the sofa.
 JUNO:(watching movie)This is even better than Suspiria. You’ve got decent taste in slasher movies, Mark.

 ジュノはコーヒー・テーブルの上に置かれていたVHSテープを目にして取り上げる。
 ジュノ:(タイトルを見て)『血の魔術師』?
 マーク:(落ち着きなく)ああ、ハーシャル・ゴードン・ルイスだよ。彼は、ホラー映画の究極の達人だね。
 ジュノ:やめてよ。ダリオ・アルジェントこそホラー映画の究極の達人だわ。
 マークはゆっくりと椅子を回して、驚いてみせる。
 マーク:アルジェントもいいよ。だけどルイスは全く桁違いなんだ。スプラッタに関してはということなんだけど。コーンで作った血しぶきが撒き散らされ、ニセモノの脳みそが飛び散るっていう。
 ジュノ:(テープのケースを見ながら)正直言って、バカみたいに見えるわ。
 マークは見やって「本当に?」
 『血の魔術師』の、特に印象的なシーン。
 マークとジュノは映画を観、ルート・ビア・フロートを飲む。彼らは危険なくらいソファーの上で接近して座っている。
 ジュノ:(映画を見ながら)『サスペリア』よりずっといいわ。あなたはスラッシャー・ムービーに関していいセンスをしてるのね、マーク。

 ★JUNO:So, have you and Vanessa thought of a name for the baby yet?
 MARK:Well, sort of. Vanessa likes Madison for a girl.
 JUNO:(aghast)Madison? Isn’t that kind of...I don’t know, gay?
 MARK:God, pretentious much? I guess everyone should have a mysterious name like Juno, huh?
 JUNO:My dad went through this phase where he was obsessed with Greek and Roman mythology. He named me after Zeus’s wife. I mean, Zeus had other lays, but I’m pretty sure Juno was his only wife. She was supposed to be really beautiful but really mean. Like Diana Ross.
 MARK:That suits you.
 JUNO:Uh, thanks.

 ジュノ:それで、あなたとヴァネッサは赤ん坊の名前を考えてみた?
 マーク:うん、ヴァネッサは女の子だったらマディソンがいいかなって。
 ジュノ:(驚いて)マディソン? それって……ゲイみたいに聞こえるけど。
 マーク:おい、それがいいすぎじゃない? だれもがジュノみたいなミステリアスな名前であればいいとも思うけどさ。
 ジュノ:パパがギリシャ神話とローマ神話に取り付かれてて、そこから思いついたの。ゼウスには、ほかにも愛人がいるんだけど、私はジュノだけが正式の奥さんだと思うわ。彼女は本当にきれいだけど、本当に意地悪なの。ダイアナ・ロスみたいにね。
 マーク:君に合ってるよ。
 ジュノ:ありがと。

 *ギリシャ神話のゼウスの妻はヘラで、ローマ神話のジュピターの妻がジュノ。ここらへん、ジュノの頭の中ではごっちゃになっています。

 ★JUNO:You should have gone to China. I heard they give away babies like free iPods. They shoot ‘em out of those T-shirt guns at sports events.

 ジュノ:あなたは中国へ行けばよかったのよ。中国じゃあ、ただでくれるiPodみたいに赤ん坊を配ってるらしいわ。中国人は、スポーツ・イベントでT-シャツを詰めたカプセルを銃で飛ばすみたいに、赤ん坊も渡してるみたいよ。

 ★JUNO V.O.:Bleeker’s mom was possibly attractive once. But now she looks a hobbit. The fat one that was in The Goonies.

 ジュノ(ボイス・オーバー):ブリーカーのママは、昔はきれいだったらしい。でも今はホビットみたいだ。グーニーズに出てくる太ったやつ。

 ★JUNO:So, I’ve been spending a lot of time listening to that weird CD you made me.
 Mark instantly smiles.
 MARK:Oh really? What’s the verdict?
 JUNO:I sort of like it. I mean, it’s cute.
 MARK:Cute?
 JUNO:Well, when you’re used to the raw power of Iggy and the Stooges,
everything else sounds kind of precious by comparison.
 MARK:I imagine you have a collection of punk chestnuts to prove your point.
 JUNO:Consider it your musical education.
 MARK:I’m dying to see what you’ve got to teach me.
 JUNO:Okay, stop surfing porn and get back to work.

 ジュノ:そういえば、このところあなたが私に作ってくれたヘンなCDをずっと聴いているわ。
 マークはたちまち笑顔になる。
 マーク:本当に? で、どうだった?
 ジュノ:好きなタイプだった。言うなれば、キュートかな。
 マーク:キュート?
 ジュノ:う~ん、イギーやストゥージズの生のパワーに慣れてたら、ほかの音楽はみんな高尚に聞こえるかもしれない。
 マーク:君の説を証明するためには、パンクのコレクションを聞かなければならないかもしれないな。
 ジュノ:あなたに音楽教育を施こすことも考えてみるわね。
 マーク:君に教わるには年を取り過ぎてるんじゃないかな。
 ジュノ:わかった。ポルノ・サイトを見るのをやめて、仕事に戻りなさい。

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 ★BLEEKER:Yeah, well...I still have your underwear.
 JUNO:I still have your virginity!
 BLEEKER:(looking around, panicked)Oh my God, SHUT UP!
 JUNO:What? Are you ashamed that we did it?
 BLEEKER:No...
 JUNO:Well at least you don’t have to walk around with the evidence under your sweater. I’m a planet!
 Juno picks up her BACKPACK dejectedly and slides it over her shoulder. She’s about to walk away, when...
 BLEEKER:Wait, let me take that.
 JUNO:Huh?
 BLEEKER:You shouldn’t be carrying that heavy bag. I’ll take it.
 JUNO:Oh. It’s fine. What’s another ten pounds?

 ブリーカー:あの……僕はまだ君のパンティーを持ってるんだ。
 ジュノ:私の処女性を守ってくれてるってわけね。
 ブリーカー:(見回して、パニックになりながら)あ~、よしてくれよ。
 ジュノ:何? 私たちがしたことを恥てるの?
 ブリーカー:いや……。
 ジュノ:そう、少なくともあなたは自分のセーターの中に行為の証拠をさらして歩かなくていいんだから。私のお腹はまん丸なのよ。
 ジュノはがっかりしてバックパックを取り上げて、肩にかける。彼女が歩き去ろうとしたその時……
 ブリーカー:待って、持とうか。
 ジュノ:はあ?
 ブリーカー:重過ぎるんじゃないかと思って。持つよ。
 ジュノ:けっこうよ。今更10ポンドが何だっていうのよ?

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 ★MARK:God, you’re so young.
 JUNO:Not really. I’m sixteen. I’m old enough to tell when people are acting like total a-holes!
 Juno turns to leave, then shoots one furious look back at Mark.
 JUNO:Oh and by the way, I bought another Sonic Youth album and it’s the worst thing I’ve ever heard! It’s just noise, man!

 マーク:ああ、君はなんて若いんだ。
 ジュノ:そんなことないわよ。16歳なんだから。どんな時に人がバカをするかわかるくらいには大人よ。
 ジュノは帰りかけて、怒りに満ちた目をマークに向ける。
 ジュノ:ああ、ところでソニック・ユースの別のアルバムを買ったけど、今まで聴いたことにほどひどかったわ。騒音でしかなかったわよ、あなた!

 ★She and Bleeker exchange glances as they play. They smile ambiguously. Juno leans over and kisses Bleeker on the cheek. Pull out to reveal the surrounding green suburb buzzing with life and summer activity.
 FADE TO BLACK

 (スクリプトの一番最後)彼女とブリーカーは、演奏している時のように見つめ合い、曖昧に笑った。ジュノは、ブリーカーに近づいて頬にキスをする。すると、郊外の樹々が元気よく、夏を謳歌するようにざわめき始めた。
 溶暗。

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 ・もっと映画『JUNO/ジュノ』を楽しむための8項目!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200806/article_35.html

 ※貼り付けた写真は、それぞれのシーンとは関係ない場合があります。

この記事へのコメント

2008年07月02日 01:43
スクリプト紹介&和訳、ありがとうございます。
原語で味わえなくて残念ー。
それにしても、「『ボーン・コレクター』はデンゼル・ワシントンよ」っていうのは何がどうしたんでしょうね??
umikarahajimaru
2008年07月02日 01:59
かえるさま
コメントありがとうございます。
まあ、あそこは字幕では訳しようがないですよね。

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