何人わかる? 現代ドイツ映画女優29人!

 ドイツ人女優マルティナ・ゲデックについて調べた時に、現代ドイツ映画についてまとめたサイト(Deutsche Filme im Unterricht=ドイツ映画指導要領?)をみつけました(http://www.film.duits.de/)
 そのサイトでは、ドイツで活躍中の主だった俳優が写真で紹介されていて、顔を見て、名前も出演作もわかる俳優もいれば、どっかで見たけど、出演作まではわからないという俳優もいて、ちょっと面白かったので、ここに書き出してみることにしました。

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 まずは、女優から。全部で29人います。

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 ・ハンネローレ・エルスナー(Hannelore Elsner) 1942年 Burghausen生まれ
 『何でもツッカー』(2004)
 *“Die Unberührbare”(2000)で2000年シカゴ国際映画祭シルバーヒューゴ賞(女優賞)&ドイツ映画賞最優秀主演女優賞&2002年ババリア映画賞最優秀主演女優賞受賞、2003年“Mein letzter Film”(2002)でドイツ映画賞最優秀主演女優賞受賞、

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 ・イリス・ベルベン(Iris Berben) 1950年 デトモルト生まれ
 『キラーコンドーム』(1996)、『アム・アイ・ビューティフル?』(1998)

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 ・カタリナ・タルバッハ(Katharina Thalbach) 1954年 ベルリン生まれ
 『ブリキの太鼓』(1979)、『鉄の天使』(1980)、『愛の逃避行』(1985)、『パラダイス』(1986)、『盗人の王様』(2004)
 *1987年『パラダイス』(1988)でドイツ映画賞最優秀女優賞受賞、2007年“Strajk - Die Heldin von Danzig”(2006)でババリア映画賞最優秀主演女優賞受賞

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 ・カトリン・ザス(Katlin Saß) 1956年 シュウェリン生まれ
 『グッバイ・レーニン!』(2003)
 *1982年“Bürgschaft für ein Jahr”(1981)でベルリン国際映画祭銀熊賞(女優賞)受賞、“Heidi M”(2001)で2001年ドイツ映画賞最優秀主演女優賞&2002年ドイツ批評家教会賞最優秀女優賞受賞、2003年『グッバイ・レーニン!』(2003)でヨーロッパ映画賞観客賞受賞、2005年ベルリン国際映画祭でBerlinale Camera受賞。

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 ・ダグマー・マンツェル(Dagmar Manzel) 1958年 ベルリン生まれ
 『クレイジー』(2000)、『ヴィレンブロック』(2005)
 *2007年“Frei nach Plan”(2007)で上海国際映画祭最優秀女優賞受賞。

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 ・バルバラ・ルドニック(Barbara Rudnik) 1958年 Wehbach生まれ
 『悲しき透明人間』(1987)、『追込』(1989)、『噛み切りアンナ』(1998)

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 ・バルバラ・アウア(Barbara Auer) 1959年 Konstanz生まれ
 『交際欄の女』(1991)、『噛み切りアンナ』(1998)、『サージェント・ペッパー ぼくの友だち』(2004)、『イェラ』(2007)
 * “Meine Tochter gehört mir”(1992)で1993年ドイツ映画賞最優秀女優賞受賞

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 ・ヨハンナ・ガストドルフ(Johanne Gastdorf) 1959年 ハンブルグ生まれ
 『ベルンの奇蹟』(2003)、『白バラの祈り』(2005)
 *“Das Wunder von Bern”(2003)で2004年ババリア映画賞助演女優賞受賞

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 ・マルティナ・ゲデック(Martina Gedeck) 1961年 ミュンヘン生まれ
 マルティナ・ゲデックについての記事はこちら

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 ・カーチャ・リーマン(Katja Rieman) 1963年 Kirchweyhe生まれ
 『バンディッツ』(1997)、『アグネスと彼の兄弟』(2004)、『人生の真実』(2006)
 *1994年“Abgeschminkt!”(1993)でババリア映画賞最優秀主演女優賞受賞、1996年“Stadtgespräch”(1995) でババリア映画賞最優秀主演女優賞&ドイツ映画賞最優秀女優賞&エルンスト・ルビッチ賞受賞、1998年“Die Apothekerin”(1997)と『バンディッツ』(1997)でドイツ映画賞最優秀女優賞受賞、2003年“Rosenstrasse”(2003)でヨーロッパ映画賞最優秀女優賞ノミネート、2005年『アグネスと彼の兄弟』(2004)でドイツ映画賞最優秀助演女優賞受賞。

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 ・ヴェロニカ・フェレ(Veronica Ferres) 1965年 ゾーリンゲン生まれ
 『悦楽晩餐会/または誰と寝るかという重要な問題』(1997)、『クリムト』(2006)
 *2005年バンビ・アワード受賞

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 ・ユリアーネ・ケラー(Julinane Köhler) 1965年 ゲッチンゲン生まれ
 『点子ちゃんとアントン』(2000)、『名もなきアフリカの地で』(2001)、『ヒトラー 最期の12日間』(2004)
 *1999年“Aimée & Jaguar”でベルリン国際映画祭銀熊賞(女優賞)、ドイツ映画賞最優秀主演女優賞、ババリア映画賞最優秀主演女優賞受賞。

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 ・マリア・シュラーダー(Maria Schrader) 1965年 ハノーバー生まれ
 『ハーフ・ザ・ワールド』(1993)、『愛され作戦』(1994)、『くじら』(1997)、『ショコラ』(1998)、『アム・アイ・ビューティフル?』(1998)、『エーミールと探偵たち』(2001)
 *1992年“I Was on Mars”(1992)でマックス・オフュルス・フェスティバルで最優秀若手女優賞受賞、 1995年 『愛され作戦』(1994)でドイツ映画賞とババリア映画賞で最優秀主演女優賞受賞、1999年“Aimée & Jaguar”(1999)でベルリン国際映画祭とドイツ映画賞とババリア映画賞で最優秀主演女優賞受賞。

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 ・インカ・フリードリヒ(Inka Friedrich) 1969年 Freiburg im Breisgau生まれ
 『ヴィレンブロック』(2005)、『サマー・イン・ベルリン』(2005)
 *2005年『サマー・イン・ベルリン』(2005)でシカゴ国際映画祭最優秀主演女優賞受賞

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 ・ハイケ・マカッシュ(Heike Makatsch) 1971年 デュッセルドルフ生まれ
 『アム・アイ・ビューティフル?』(1998)、『アナトミー2』(2003)、『ラブ・アクチュアリー』(2003)、『サウンド・オブ・サンダー』(2005)
 *1996年“Männerpension”でババリア映画賞最優秀若手女優賞受賞、2001年“Gripsholm”(2000)でヨーロッパ映画賞最優秀女優賞ノミネート

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 ・Jenny Elvers 1972年 Amelinghausen生まれ
 『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』(1997)

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 ・ナディア・ウール(Nadia Uhl) 1972年 シュトラールズント生まれ
 『アンナとロッテ』(2002)、『レボリューション6』(2002)、『ガラスの舞い』(2002)、『サマー・イン・ベルリン』(2005)、『4分間のピアニスト』(2006)
 *2000年“Die Stille nach dem Schuß”(2000)でベルリン国際映画祭銀熊賞(女優賞)受賞、2005年『サマー・イン・ベルリン』(2005)でシカゴ国際映画祭最優秀主演女優賞受賞。

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 ・クリスティアーネ・パウル(Christiane Paul) 1974年 ベルリン生まれ
 『太陽に恋して』(2000)、『サージェント・ペッパー ぼくの友だち』
 *1997年“Workaholic”(1996)でババリア映画賞最優秀若手女優賞受賞。

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 ・フランカ・ポテンテ(Franka Potente) 1974年 Dülmen bei Münster生まれ
 『アム・アイ・ビューティフル?』(1998)、『ラン・ローラ・ラン』(1998)、『アナトミー』(2000)、『ストーリーテリング』(2001)、『ブロウ』(2001)、『ボーン・アイデンティティー』(2002)、『アナトミー2』(2003)、『0:34 レイジ 34 フン』(2004)、『ボーン・スプレマシー』(2004)、『素粒子』(2006)
 *1996年“Nach Fünf im Urwald”(1995)でババリア映画賞最優秀若手女優賞受賞、1998年『ラン・ローラ・ラン』(1998)でバンビ・アワード受賞、1999年&2000年ドイツ映画賞観客賞受賞、2001年“Der Krieger und die Kaiserin”(2000)でヨーロッパ映画賞最優秀女優賞ノミネート

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 ・ローラ・トンケ(Laura Tonke) 1974年 ベルリン生まれ
 『ウインター・スリーパーズ』(1997)、『ファーラント』(2004)

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 ・ニーナ・ホス(Nina Hoss) 1975年 シュツットガルト生まれ
 『ヴォルフスブルグ』(2003)、『マサイの恋人』(2005)、『素粒子』(2006)、『イェラ』(2007)
 *1999年 “Der Vulkan”(1999)でモントリオール国際映画祭女優賞受賞、2006年『マサイの恋人』(2005)でババリア映画賞最優秀主演女優賞受賞、『イェラ』(2007)で2007年ベルリン国際映画祭銀熊賞(女優賞)受賞

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 ・マリア・シモン(Maria Simon) 1976年 ライプチヒ生まれ
 『グッバイ、レーニン!』(2003)
 *2000年“Zornige Küsse”(1999)でモスクワ国際映画祭最優秀主演女優賞受賞、2003年“Erste Ehe”でマックス・オフィルス映画祭最優秀若手女優賞受賞。

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 ・イェシカ・シュヴァルツ(Jessica Schwarz) 1977年 Erbach生まれ
 『パフューム ある人殺しの物語』(2006)
 *2005年“Kammerflimmern”(2004)でババリア映画賞最優秀主演女優賞受賞

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 ・アレクサンドラ・マリア・ラーラ(Alexandra Maria Lara) 1978年 ルーマニア ブカレスト生まれ
 『クレイジー』(2000)、『トンネル』(2001)、『ヒトラー 最期の12日間』(2004)、『猟師と妻』(2005)、『コントロール』(2007)、“Youth Without Youth”(2007)
 *2006年『猟師と妻』(2005)でミラノ国際映画祭最優秀女優賞受賞。

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 ・ユリア・イェンテ(Julia Jentsch) 1978年 ベルリン生まれ
 『ベルリン、僕らの革命』(2004)、『白バラの祈り』(2005)
 *2005年『ベルリン、僕らの革命』(2004)でドイツ映画批評家協会賞最優秀女優賞&ババリア映画賞最優秀若手女優賞受賞、『白バラの祈り』(2005)でベルリン国際映画祭銀熊賞(女優賞)&ヨーロッパ映画賞女優賞・観客賞&ドイツ映画賞最優秀主演女優賞受賞、2006年同作でドイツ批評家協会賞最優秀女優賞受賞。

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 ・Mavie Höerbiger 1979年 ミュンヘン生まれ
 『CLUBファンダンゴ』(2000)

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 ・ヤナ・パラスケ(Jana Pallaske) 1979年 ベルリン生まれ
 『EX エックス』(2002)、『青い棘』(2004)

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 ・ジュリア・フンマー(Julia Hummer) 1980年 ハーゲン生まれ
 『GIGANTIC ギガンティック』(1999)、『クレイジー』(2000)

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 ・Alice Dwyer 1988年 ベルリン生まれ
 日本に紹介された作品はなし?

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 これでわかることは――
 ① ヴィム・ヴェンダース、ヴェルナー・ヘルツォーク、フォルカー・シュレンドルフ、パーシー・アドロン、ヘルマ・サンダース=ブラームス、トム・ティクヴァといった日本で有名なドイツ人監督が、これらの女優をほとんど起用していないこと、です。
 これらの監督は、近年ドイツを離れて国際的なプロジェクトばかり手がけているとはいえ、ほとんど女優を育てていない、というのはちょっと異常な気がします。
 この事実は、何かドイツの作家主義とも関係がありそうで、ニュー・ジャーマン・シネマと近年注目のドイツ映画を分けるポイントにもなりそうです。

 ② 上のリストには主な映画賞の受賞歴も付記しましたが、ドイツ国内の主だった映画賞は、ドイツ映画賞とババリア映画賞で、これらの映画賞を上の女優たちが分け合うようにほぼ交代で受賞しています。

 ③ 各女優の代表作といえるような映画賞受賞作は、案外日本未紹介だったりします。
 女優が輝いている映画と、作品本位で(?)日本に紹介される映画とはベクトルが違うということでしょうか。

 ④ アメリカなどでは、いったん映画で主役を張ったような俳優は映画を中心に仕事をするものですが、ドイツではかなりテレビの比重が大きく、映画で成功しても、コンスタントに映画に出続けるようで、(上には書き出しませんでしたが)どの女優もかなりのテレビ・ドラマに出演しています。

 美人女優というよりは、個性的な顔立ちをしている人ばかりですが(最近の若手はモデルっぽいルックスの女優も多い)、こういう顔ぶれを見ても、近年のドイツ映画が面白くなってきていることが見て取れるのではないでしょうか。

 「男優編」は、いずれまた次の機会に書いてみたいと思います。

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