菊地凛子 in スーパーモーニング

 テレビ朝日系列で、朝8時からやっている「スーパーモーニング」が4月から新装になって、その目玉の1つが鳥越俊太郎による菊地凛子へのインタビューでした。新装になった初日(4月2日)に予告して、鳥越俊太郎がコメンテーターをしている水曜日(4月4日)まで放送を引っ張るというもったいのつけかたをしています。菊地凛子でそんなに引っ張れるの?って感じもしますが、まあ、今、彼女は日本で最も注目されている人の1人だということは確かですね。

 劇場公開初日に向かって、今後、各メディアにどんどん彼女のことが露出していくんだろうとは思いますが、「スーパーモーニング」は、普通の人があまり観られない時間帯の番組でもあり、私は事前に情報をキャッチして録画することができたので、ここにそのインタビュー内容を書き出しておきたいと思います。

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 鳥越:ボクは、もう、ああ久々に見た役者というか、女優さんだなあと思ったんだけど。

 菊地:ありがとうございます。そうですねえ、あの、私は菊地凛子ってことに興味はないんですよ。あの、ホントに。役の中で、どれだけその人物が現実を帯びているか、そういうことを大事にしています。だから、この“ちえこ”という役に見本もいませんし、この子の、何か、モデルがいたっていうわけでもないですね。

 ナレーション:菊地凛子さん。神奈川県出身、1981年生まれの26歳である。

 菊地:きっかけは本当にスカウトしていただいて、もしやれるんだったら、映画に出たいということで、で、すごくラッキーなことにデビュー作が映画だったんですね。そこから、やっぱり、映画の中で生きていくっていうことを決めて、そして、丁寧に着実に…、ま、着実にっていうか、ゆっくりゆっくりやってきたって感じですね。

 ナレーション:デビュー作は、俳優三国連太郎さんが主演の映画『生きたい』。 (『生きたい』の出演シーンが映像で流れる) 15歳だった。名もない役からのスタート。しかし、その後も、映画を中心に活動の場を広げてきた。

 菊地:映画がですね、歴史だったり、人間関係だったり、音楽だったり、そういうことを教えてくれたんですよ、学校の勉強よりも。で、そういった意味で、すごい助けられたというか、バイブルみたいな作品がとても多くって、ま、自分、そこに自然と入って行きたい、近づきたいという風に思ったのが最初ですね。

 ナレーション:菊地さんの転機になったのは、『バベル』のアレハンドロ監督との出会い。 (『バベル』の撮影シーンの映像が流れる) すべてを手話で表現するという難しい役に果敢に挑戦した。そして、アカデミー賞授賞式でレッド・カーペットを踏みしめることとなる。 (アカデミー賞会場での映像が流れる)

 鳥越:26であれだもんなあ、アカデミーのあそこの席に座れるってのは、幸せだよね。

 菊地:フフフ。そうですね、なんか、本当にできない経験を若い時期にさせていただいた。 (アカデミー賞会場での映像が流れる)

 ナレーション:さらに明らかになるアカデミー賞受賞式での秘話。菊地さんがある想いを込めて日本から招待していた大切な人たちとは?

 菊地:母親と兄が2人来てます。

 CM

 ナレーション:華やかなアカデミー賞の授賞式に菊地さんはある想いを込めて日本から大切な人たちを招待していた。 (アカデミー賞会場でのマイクを向けられている菊地の映像)

 鳥越:あの席にお母さんがいらっしゃった。

 菊地:ええ、母親と兄が2人来てます。

 鳥越:で、どうだった? あなたがあの席に連れてったというか誘ったというか。

 菊地:そうですね。やっぱり、ああいった賞っていうのは、私なんかは、ほら、賞をもらうために映画を撮影しているわけではないので、本当にああいった賞っていうのは、母親? 家族のためですね。あと、仕事仲間、が喜んでくれるっていった意味ではすっごい素晴らしい賞なんです。

 鳥越:なるほど。

 菊地:私自身は結構冷静なんで(笑)。

 鳥越:そうか、冷静なんだ。

 菊地:そう、なんか、感謝の意味を込めるっていったらヘンですけど、あの場所に連れて行って、お母さん、「ありがとう」なんて言ってくれて、そうじゃなくって、私はお母さんにお礼したいっていうことが示せる、場所だったと思うんですね。

 鳥越:親孝行だよね、あれは、あれができるのはね。

 菊地:そういった意味ではチョー嬉しいですね、はい。

 ナレーション:さらに、鳥越は、これまで語られなかったプライベートに迫った。

 鳥越:菊地凛子という名前は芸名ですねよね。元々は菊地…

 菊地:百合子です。はい。

 鳥越:まあ、映画作ってる時は、ホントに、あの~、映画づけだったんでしょうけど、それ以外はどんなことされてるの?

 菊地:映画以外?

 鳥越:映画がない時は?

 菊地:本当に残念ながら映画を観たりとか、本を読んだりとか、音楽を聴いたり、友だちと遊びにも行きますし、ホントに普通ですね。

 鳥越:普段、普通の、26歳の女の子。

 菊地:本当にそうですね。

 鳥越:今、東京都内ですか、お住まいは?

 菊地:ええ。

 鳥越:渋谷とか、行かれますか? 六本木とか。

 菊地:行きますよ。はい。

 鳥越:今まではあんまりそんなに、「あ、菊地さんだ」なんて言われることなかったと思うんですけど、

 菊地:ええ、そうですね。

 鳥越:最近はどうですか? 変わりましたか?

 菊地:ちょっと、そういうことは多くなりましたね。

 鳥越:なりましたね。おそらくこれから、もう、ちょっとプラッと遊びに行くわけにはいかなくなる(笑)。

 菊地:フフフ、そうですねえ。はい。

 鳥越:そういうとまどいはないですか?

 菊地:う~ん、まあ、というか、困ったことがなければ、別にいいと思ってますし。ただ、女優である菊地凛子ってものが、なんか、みなさん先に出てきてしまって、そういった先入観で映画を観ていただきたくないというのがありますので、そういった意味では期待を裏切っていくしかないですかね。フフフ。

 鳥越:なるほど(笑)。菊地凛子じゃないんだと、観てほしいのは…

 菊地:私なんか、そんなに面白くないですから。

 鳥越:ハッハッハ、なるほど。

 ナレーション:菊地凛子ではなく、作品の中の自分を観てほしいと語った菊地凛子さんの役者魂。彼女の仕事にかける情熱の原点には10歳の時に亡くなった父の姿があった。

 菊地:私ってやっぱり今でも言われるんですけど、父親似なんですね。

 CM

 ナレーション:菊地凛子さんの役者魂。仕事に賭ける情熱の原点には10歳の時になくなった父の姿があった。

 鳥越:お父さんがわりと小さい頃にお亡くなりになってますよね。

 菊地:はい。

 鳥越:いくつの時でしたっけ?

 菊地:えっと、10歳の時ですね。

 鳥越:10歳かあ。憶えてます?

 菊地:憶えてますよ。はい。

 鳥越:どんな、記憶ですか? そんなに、やっぱり、あんまりそういう悲しい話を訊くのもあれですけど。

 菊地:なんか、家族の中でわりと兄2人はお母さんに似てるんですよ。私ってやっぱり今でも言われるんですけど、父親似なんですね。顔とかルックスではなくって、性格とか、その、何かに対しての野望とか野心、そういったところ、すごく父親のとこを引き継いでるんじゃないかなって思ったりしますけど。

 鳥越:そういう記憶はあるんだ、お父さんの。

 菊地:そうですね。すごく仕事が好きな方だったんで。

 ナレーション:最後に、鳥越は、大胆にも女優にある質問をした。

 鳥越:最後に、自分の顔、好きですか?

 菊地:私の顔ですか?

 鳥越:自分の顔。

 菊地:そうですね、好きと言いましょう。ていうのは自分しか言えませんから。

 鳥越:あっははは。面白い! 好きと言いましょうと決然と言ったのが、そこで照れなかったのが。

 菊地:(笑)

 鳥越:非常に嬉しかったですね。

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 このインタビューは、録画で、大体10分くらいに編集されています(間にCMが2本も挟まれています)。

 おそらく取材用に用意されたホテルの1室で、取材日と決められた日になされた10本とか20本とか、そのくらいの取材のうちの1本だろうと思われます。

 テレビで流されたのは10分くらいですが、「スーパーモーニング」のためにと割かれた時間は、カメラのセッティング等も含めて30分くらいあったのではないでしょうか(このインタビューのために用意されたカメラはたぶん2台ですね)。

 鳥越俊太郎のインタビューに関しては、この役に志願した理由や聾唖の役にチャレンジして苦労したこと、それから、ヌードになるのに抵抗はなかったかとか、監督アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトウはどんな監督だったかとか、役所広司との共演してみた印象とか、日本映画とアメリカ映画の演出の仕方の違いとか、そういう映画の具体的な内容には一切触れず、「女優・菊地凛子」に絞った、というのが見てとれます。
 これだけ、菊地凛子が有名になったから、(雑誌ならともかく)まだ観ていない視聴者に映画の内容についてのインタビューをしてもあんまり意味はなく、だったら、「女優・菊地凛子」とはどんな人なのか、に的を絞った方がいいだろうし、その方が視聴者的にも面白いんじゃないか、という判断が鳥越側にあったんだと思います。

 彼女が次々と映画賞にノミネートされて話題になっていった時に、彼女のことを指して「美人」もしくは「美人女優」と形容した記事(「なるほど、美人だ」とか)が少なからずありましたが、冷静に見て、彼女は、個性的な顔だちではあっても、美人というのとは違うと思います。私は、別のところでも書いていますが、彼女が誰でも好きにならずにはおけないほどの美人だったら、より早い時期に認知度が上がり、もっともっと注目されるような大きな役をもらえていたと思うんですが、そうではなかったですからね。
 鳥越俊太郎の最後の質問は、そういうニュアンスを含めた質問ですね。ちょっと意地が悪いんですが、笑いでごまかしちゃっています(笑)。

 菊地凛子の受け答えに関しては、昨年のカンヌから始まってもう1年近くインタビューを受け続けているので、臆することもないし、淀みがありません。ちょっと優等生過ぎるくらい優等生的な受け答えになっています(こんな調子で、1日に10本も20本も似たような質問ばかりされるのですから、人気俳優や監督は大変です)。

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 文字に起こしてみるまでは、やっぱりテレビの、しかも朝のワイドショーだから、普通のインタビューになってしまってるなあと思ったんですが、意外とそんなこともなかったですね。雑誌向けのインタビューでは、まず作品の内容や見どころを紹介するのがメインとなりますから、鳥越俊太郎がここでしなかったような(私が上で書いたような質問)が主になっちゃうんですよね。

 比較材料は、テレビであれ、雑誌であれ、ネット上であれ、おいおい出てくると思われます。
 いつ頃、何が出るかということに関しては、彼女のHP(http://www.anore.co.jp/rinko/news_txt.html)に載っています。
 今のところ、テレビで、日時がはっきりしているのは――
 ・4/7オンエア予定 NHK「英語でしゃべらナイト」
 ・4/23オンエア予定 TBS「みのもんたの朝ズバッ!」
 ・4/27オンエア予定 NTV「Oha!4」
 ・4/27オンエア予定 CX「とくダネ!」
 ・4/27オンエア予定 NTV「スッキリ!」
 ・4/28オンエア予定 CX「めざましどようび」

 4月で調整中の番組は――
 ・「ズームイン!! SUPER」
 ・「王様のブランチ」
 ・「知っとこ」
 ・「ニュースZERO」
 ・「ムービープラス」
 ・「THEワイド」

 気になる番組は忘れずにチェックしましょう!

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 ◆映画『バベル』に関する豆情報!

 映画『バベル』の日本篇でのキャスティングは、『SAYURI』と同じく、奈良橋陽子さんが手がけています。で、彼女が経営している芸術監督を務めるUPSアカデミーの講師や生徒が多数出演しているそうです(http://babel2006.seesaa.net/)
 一見、職権乱用?にも見えますが(笑)、そういうステージへ進むことができる学校としてUPSアカデミーがあるんだったら、全然かまわないですよね? 注目は二階堂智ですが、彼を含め、『アモーレス・ペロス』に引き続いての出演になる人が多くてびっくりです。『アモーレス・ペロス』に、そんなにたくさんの日本人が出演しているシーンてありましたっけ?

 菊地凛子を含めて、日本サイドのキャスティング裏話なんか聞けたら面白いと思うのですが、どこかの媒体でやらないでしょうか。

 *当ブログでの、菊地凛子さん関係の記事は、テーマ「菊地凛子」から参照してください。

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