ピクサーの短編作品についてまとめてみました

 アカデミー賞短編アニメーション賞の常連であるピクサーの短編についてまとめてみました。

 *ピクサー・アニメーション・スタジオ
 1979年にルーカスフィルムのコンピュータ・アニメーション部門としてスタート。
 1986年に独立して、ピクサー・アニメーション・スタジオとなる。
 最初の作品は、ルーカスフィルム時代の『アンドレとウォーリーB.の冒険』、ピクサーとしては『ルクソーJr.』が最初の作品で、初長編は1995年の『トイ・ストーリー』。

 それまで目新しい映像表現として、映画の一部に採用されるだけだったCGアニメーションをそれだけで独立した表現手段として、しかも人間味のある暖かい感情や複雑な心のひだまでを表すことのできるものとして、一般の人にも何の違和感もなしに観られるレベルにまで持っていったのは、ピクサーであり、その中心にいたのが、ジョン・ラセターであると言っていいかもしれません。

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 ・『アンドレとウォーリーB.の冒険』“The Adventures of André and Wally B.”
 アルヴィ・レイ・スミス
 1984年/2分/台詞なし
 ルーカスフィルム時代の作品
 *当ブログの記事

 
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 ・『ルクソーJr.』“Luxo Jr.”
 ジョン・ラセター
 1986年/2分/台詞なし
 1986年オタワ国際アニメーションフェスティバル 5分以内作品部門2位、1987年アカデミー賞短編アニメーション賞ノミネート、ベルリン国際映画祭 短編部門銀熊賞受賞。
 『トイ・ストーリー2』(1999)劇場公開時に併映
 DVD『トイ・ストーリー2』に併録
 『世界と日本のアニメーションベスト150』(ふゅーじょんぷろだくと)で70位。
 *当ブログの記事

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 ・『レッズ・ドリーム』“Red's Dream”
 ジョン・ラセター
 1987年/4分/台詞なし
 2004年三鷹の森ジブリ美術館で開催された「ピクサー展」で上映されました

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 ・『ティン・トイ』“Tin Toy”
 ジョン・ラセター
 1988年/5分/台詞なし
 1988年度アカデミー賞短編アニメーション賞受賞
 DVD『トイ・ストーリー』に併録
 『世界と日本のアニメーションベスト150』(ふゅーじょんぷろだくと)で308位。
 *当ブログの記事

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 ・『Knick Knack ニック・ナック』“Knick Knack”
 ジョン・ラセター
 1989年/4分/台詞なし
 『ファインディング・ニモ』(2003)劇場公開時に併映
 DVD『ファインディング・ニモ』に併録
 『世界と日本のアニメーションベスト150』(ふゅーじょんぷろだくと)で237位。
 *当ブログの記事

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 ・“Luxo Jr. in 'Surprise'”“Luxo Jr. in 'Light & Heavy'”
 ?
 1991年/1分/台詞なし

 ・『ゲーリーじいさんのチェス』“Geri's Game”
 ヤン・ピンカヴァ
 1997年/4分/台詞なし
 1997年度アカデミー賞短編アニメーション賞受賞、1998年アヌシー国際アニメーションフェスティバル 観客賞受賞、1998年ザグレブ国際アニメーションフェスティバル Internet Favorite受賞。
 DVD『バグズ・ライフ』に併録
 *当ブログの記事

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 ・“It's Tough to Be a Bug”
 クリス・ベイリー
 1998年/?/台詞あり
 *『バグズ・ライフ』の関連作品。Disney's California Adventure もしくは Disney's Animal Kingdom で鑑賞できる3-Dショー映像。

 ・『フォー・ザ・バーズ』“For the Birds”
 ラルフ・エグルストン
 2000年/3分/台詞なし
 2000年シッチェス国際映画祭の短編アニメーション部門で観客賞受賞、2001年度アカデミー賞短編アニメーション賞受賞。
 『モンスターズ・インク』(2001)劇場公開時に併映
 DVD『モンスターズ・インク』に併録
 *当ブログの記事

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 ・『マイクとサリーの新車でGO!』“Mike's New Car”
 ピート・ドクター、ロジャー・グールド
 2002年/4分/台詞あり
 2002年度アカデミー賞短編アニメーション賞ノミネート
 2004年三鷹の森ジブリ美術館で開催された「ピクサー展」で上映されました
 DVD『モンスターズ・インク』に併録
 *当ブログの記事

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 ・“Exploring the Reef”
 ロジャー・グールド
 2003年/7分/台詞あり

 ・『バウンディン』“Boundin'”
 バド・ラッキー、ロジャー・グールド
 2003年/5分/台詞あり
 2003年度アカデミー賞短編アニメーション賞ノミネート
 『Mr.インクレディブル』(2004)劇場公開時に併映
 DVD『Mr.インクレディブル』に併録
 *当ブログの記事

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 ・『ジャック・ジャック・アタック!』“Jack-Jack Attack”
 ブラッド・バード
 2005年/5分/台詞あり
 DVD『Mr.インクレディブル』に併録
 *当ブログの記事

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 ・『Mr.インクレディブルと友人たち』“Mr.Incredible and Pals”
 ロジャー・グールド
 2005年/?
 DVD『Mr.インクレディブル』の特典映像

 ・『ワン マン バンド』“One Man Band”
 マーク・アンドリュース、アンドリュー・ヒメネズ
 2005年/4分/台詞なし
 2005年度アカデミー賞短編アニメーション賞ノミネート
 『カーズ』(2006)劇場公開時に併映
 DVD『カーズ』に併録
 *当ブログの記事

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 ・『メーターと恐怖の火の玉』“Mater and the Ghostlight”
 ジョン・ラセター、ダン・スカンロン
 2006年/7分/台詞あり
 DVD『カーズ』に併録

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 ・『リフテッド』“Lifted”
 Gary Rydstrom
 2006年/5分/台詞なし
 2006年度アカデミー賞短編アニメーション賞ノミネート
 『レミーのおいしいレストラン』公開時に併映
 *当ブログの記事

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 *ピクサー公式サイト(米国):http://www.pixar.com/index.html
 ピクサー公式サイト(日本):http://www.pixar.com/jp/
 いずれのサイトでも『ルクソーJr.』『ゲーリーじいさんのチェス』『フォー・ザ・バーズ』『マイクとサリーの新車でGO!』『バウンティン』『ジャック・ジャック・アタック』『ワン マン バンド』の冒頭1分前後を鑑賞することができます(iTunesからダウンロードして購入することも可)。

 *2004年には三鷹の森ジブリ美術館で「ピクサー展」が開催され、映像展示室「土星座」で短編の上映が行なわれました(http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/ghibli/cnt_eventnews_20040601z.htm)。上映された作品は―
 『ルクソーJr.』『レッズ・ドリーム』『ティン・トイ』『Knick Knack ニック・ナック』『ゲーリーじいさんのチェス』『フォー・ザ・バーズ』『マイクとサリーの新車でGO!』『バウンティン』。

 *2005年の東京国際映画祭のアニメCGフェスティバルでは、「PIXAR短編集」という特集上映があって、
 『ルクソーJr.』『ティン・トイ』『Knick Knack ニック・ナック』『ゲーリーじいさんのチェス』『フォー・ザ・バーズ』『バウンティン』『ワン マン バンド』
の上映が行なわれました。
 ※ぴむさんのブログ「毎日が映画記念日」には「PIXAR短編集」に関する詳しいリポートがあります(http://eigakinenbi.at.webry.info/200510/article_13.html)

 *2006年7月~8月には、ピクサー20周年を記念して六本木ヒルズの森アーツセンター ギャラリーにて「ピクサー展」が開催されました(http://roppongihills.com/jp/events/macg_pixar.html)。

 *ピクサー・アニメーション・スタジオに関するWikipedea(日本語に変換可):http://en.wikipedia.org/wiki/Pixar

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 追記
 ・"Burn・E”(2008/7分35秒):http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_36.html

この記事へのコメント

2007年01月21日 12:18
おおっ、これでピクサー短編の歴史が一目瞭然ですね!まだまだ見てない作品がたくさん。
「ニックナック」は去年の「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」の3Dバージョン上映のときに、立体アニメとして併映されました。ナイトメア3D化にピクサーの技術が使われてたからなんですね。
umikarahajimaru
2007年01月21日 20:55
ピムさま
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の3Dバージョンとの併映ですか。私もそこまではチェックしていませんでしたが、調べてみたらアメリカでもそうだったみたいですね。
ところでピクサーのサイトで観られる『ニック・ナック』に関してですが、以前のことはわかりませんが、今は一部しか観られないようです。
2007年08月28日 15:08
こんにちは♪ 初めまして!
nyancoと申します。
私は以前、CGをやっていたことがあって、このピクサーの短編映画たちを教材として使っていた時期がありました。
どの作品もキャラクターが可愛くて大好きな作品ばかりです。
特に、『フォー・ザ・バーズ』の鳥たちが面白くて、個人的には一番好きな作品です。
それぞれの作品のレビューを拝見させていただいたのですが、とても詳細に書かれてあって楽しく読ませて頂きました♪
これからもレビュー楽しみにしています。

私も、最近上映されている『レミーのおいしいレストラン』に触発されて、短編映画の歴史についてのレビューを書きました。
もしお時間があったら、ぜひ遊びにきてください。
umikarahajimaru
2007年08月28日 19:20
nyancoさま
コメント&TBありがとうございました。
>私は以前、CGをやっていたことがあって
やっぱり実際にCGを手がけたことがある人とそうでない人には見方に違いがあるかもしれませんね。
nyancoさんが手がけられた作品が観られるようでしたら観たいものです。
2008年07月01日 05:11
素敵でした。また知らなかったことがわかったり

自分の好きな作品とピクサーが遠いながらもつながってたり。。面白かったです。

TBさせていただきました。
umikarahajimaru
2008年07月01日 22:25
ケン@KEN3TVさま
コメント&TBありがとうございました。
なぜ今このタイミングで『アンドレとウォーリーB.の冒険』が取り上げられるのかわかりませんが、ピクサーの最新長編『WALL/E』と名前が似ているからなのでしょうか

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