アカデミー賞までのスケジュール! 2006年度米国映画賞

画像 2006年度のアメリカの映画賞に関して――

 作品賞で『硫黄島からの手紙』

 新人賞もしくは助演女優賞で『バベル』の菊地凛子さん


 のノミネートの可能性が濃厚になってきたので、賞レースの行方が俄然面白くなってきました。

 そこで、主なアメリカの映画賞のスケジュールをまとめてみました(一部イギリスも含む)。

 ◇11月28日 インディペンデント・スピリット・アワード(http://www.filmindependent.org/) ノミネート発表。結果発表は2月24日。

 ◆11月29日 ゴッサム・アワード(http://gotham.ifp.org/) 結果発表
 作品賞は“Half Nelson”(ライアン・フレック)、新人賞が菊地凛子さんとShareeka Epps(“Half Nelson”)。
 この新人賞受賞者には、過去に『そして、ひと粒のひかり』のカタリーナ・サンディノ・モレノ(2004年)や『セクレタリー』のマギー・ギレンホール(2002年)、『ガールファイト』のミシェル・ロドリゲス(2000年)らがいます。

 ◇11月30日 ゴールデン・サテライト・アワード(http://pressacademy.com/) ノミネート発表。結果発表は12月17日。
 菊地凛子さんが助演女優賞にノミネートされています!
 他の候補は、アビゲイル・ブレスリン(『リトル・ミス・サンシャイン』)、リリー・トムリン(『今宵、フィッツジェラルド劇場で』)、Blythe Danner(“The Last Kiss”)、ケイト・ブランシェット(“Note on a Scandal”)、ジェニファー・ハドソン(『ドリームガールズ』)。

 菊地さんは、リリー・トムリンやケイト・ブランシェットがライバルなんですね。凄い!

 ◆12月6日 ナショナル・ボード・オブ・レビュー(http://www.nbrmp.org/) 結果発表
 作品賞は『硫黄島からの手紙』、監督賞はマーティン・スコセッシ(『ディパーテッド』)、そして新人女優賞に菊地凛子さん
 *当ブログの関連記事はこちら(http://umikarahajimaru.at.webry.info/200612/article_5.html

 ◆12月10日 ロサンゼルス映画批評家協会賞(http://www.lafca.net/)  結果発表。授賞式は1月14日。
 作品賞は『硫黄島からの手紙』、監督賞はポール・グリーングラス(『ユナイテッド93』)。

 ◆12月10日 ボストン映画批評家協会賞 結果発表
 作品賞は『ディパーテッド』、監督賞はマーティン・スコセッシ。イーストウッド作品は無冠でした。

 ◇12月10日The Alliance of Women Journalists(http://www.awfj.org/)  ノミネート発表。
 菊地凛子さんが新人賞にノミネート!

 ◆12月11日 ニューヨーク映画批評家協会賞(http://nyfcc.com/index.php) 結果発表。授賞式は1月。
 作品賞は『ユナイテッド93』、監督賞はマーティン・スコセッシ、助演女優賞はジェニファー・ハドソン。イーストウッド作品は無冠でした。

 ◆12月12日サンフランシスコ映画批評家協会賞(http://www.sffcc.org/) 結果発表
 作品賞は『リトル・チルドレン』、監督賞はポール・グリーングラス、助演女優賞はAdriana Barraza (『バベル』)でした。

 ◇12月12日 放送映画批評家協会賞(http://www.bfca.org/) ノミネート発表。 
 『硫黄島からの手紙』が作品賞と監督賞と外国語映画賞にノミネート! 菊地凛子さんも助演女優賞にノミネート!
 結果発表は1月12日。

 ◇12月14日 ゴールデン・グローブ賞(http://www.hfpa.org/) ノミネート発表。
 『硫黄島からの手紙』は外国語映画賞にノミネート!イーストウッド自身は、『父親たちの星条旗』と『硫黄島からの手紙』でダブルで監督賞にノミネート! 『バベル』は作品賞・監督賞・脚本賞・楽曲賞・助演男遊賞(ブラッド・ピット)にノミネート! そして助演女優賞にはAdriana Barrazaと菊地凛子さんがダブルでノミネート!
 TVミニシリースの助演男優賞に“Heroes”でマシ・オカさんがノミネート!
 結果発表は1月15日。

 ◇12月15日 シカゴ映画批評家協会賞(http://www.chicagofilmcritics.org/) ノミネート発表。
 『硫黄島からの手紙』は、外国語映画賞・監督賞・脚本賞(アイリス・ヤマシタ)・楽曲賞・撮影賞にノミネート、菊地凛子さんは、助演女優賞と新人賞(Most Promising Performer)にダブルでノミネート!
 結果発表は12月28日。

 ◆12月17日 ゴールデン・サテライト・アワード(http://pressacademy.com/) 結果発表
 作品賞はドラマ部門が『ディパーテッド』、コメディー/ミュージカル部門が『ドリームガールズ』、監督賞はクリント・イーストウッド(『父親たちの星条旗』)とビル・コンドン(『ドリームガールズ』)、助演女優賞はジェニファー・ハドソン(『ドリームガールズ』)。

 ◆12月28日 シカゴ映画批評家協会賞(http://www.chicagofilmcritics.org/) 結果発表
 『硫黄島からの手紙』は外国語映画賞受賞、菊地凛子さんは助演女優賞受賞!

 ◇1月4日 俳優組合賞(http://www.sagawards.org/) ノミネート発表。
 菊地凛子さんが助演女優賞にノミネート!
 結果発表は1月28日。

 ◆1月6日 全米映画批評家協会賞 結果発表
 作品賞は“Pan’s Labyrinth”。イーストウッド作品も『バベル』も無冠に終わりました。

 ◇1月9日 米監督組合賞(http://www.dga.org/index2.php3?chg=) ノミネート発表。
 長編映画部門のノミネートは、ビル・コンドン、ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトウ、スティーブン・フリアーズ、マーティン・スコセッシ。
 結果発表は2月3日。

 ◆1月12日 放送映画批評家協会賞(http://www.bfca.org/) 結果発表
 作品賞は『ディパーテッド』、外国語映画賞に『硫黄島からの手紙』。菊地凛子さんは受賞を逃しました。

 ◆1月15日 ゴールデン・グローブ賞(http://www.hfpa.org/) 結果発表
 『バベル』関係は作品賞受賞のみ、『硫黄島からの手紙』は外国語映画賞を受賞しました。

 ◇1月23日 アカデミー賞(http://www.oscar.com/) ノミネート発表。
 『硫黄島からの手紙』は、作品賞・監督賞・脚本賞・音響編集賞にノミネート、菊地凛子さんは助演女優賞にノミネート、Kazuhiro Tsujiさんが『もし昨日が選べたら』でメイキャップ賞ノミネート!
 結果発表は2月25日。

 ◆1月28日 俳優組合賞(http://www.sagawards.org/) 結果発表
 菊地凛子さんは残念ながら受賞を逃しました(助演女優賞はジェニファー・ハドソンが受賞)。全くの番狂わせなしで本命ばかりの受賞。テレビ部門の結果はゴールデン・グローブ賞とほとんど同じでした。

 ◆2月3日 米監督組合賞(http://www.dga.org/index2.php3?chg=) 結果発表。
 長編映画部門の監督賞はマーティン・スコセッシが受賞しました。

 ◆2月11日 イギリス・アカデミー賞(BAFTA)( http://www.bafta.org/site/jsp/index.jsp) 結果発表

 ◆2月24日 インディペンデント・スピリット・アワード(http://www.filmindependent.org/) 結果発表
 賞の性格によるものか、かなりフレッシュな結果になりました。詳しくは下記「スコア表」を参照!

 ◆2月25日 アカデミー賞(http://www.oscar.com/) 結果発表
 多くの賞をたくさんの作品で分け合う結果になりました。詳しくは、速報!第79回米国アカデミー賞結果発表!を参照してください。

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 いずれも作品自体がまだ観れていないので、何とも言えないのですが、菊地さんについて言えば、助演女優賞はともかく、

新人賞の類であれば受賞の可能性はかなり高い

と言ってよさそうです。

 そこで新人賞に類する賞がある映画賞を調べてみると――
 シカゴ映画批評家協会賞~Most Promising Performer
 ロサンゼルス映画批評家協会賞~New Generation Award
 NYオンライン映画批評家協会賞~Best Breakthrough Performance 1月初中旬結果発表
 フロリダ映画批評家協会賞~Pauline Kael Breakout Award 12月末結果発表
 MTVアワード~Breakthrough Female Performance 6月結果発表

 だから、ここらへんはかなり狙い目ですね。

 追記:シカゴでは新人賞ではなくて助演女優賞の方で菊地凛子さんが受賞、NYオンラインとフロリダはジェニファー・ハドソンが受賞、LAはキャスト関係の新人賞はなしという結果になりました。そのほか、菊地凛子さんは、オースティンとユタでも助演女優賞を受賞しています。ゴッサム・アワードとナショナル・ボード・オブ・レビューの新人賞を合わせると5冠になりますね! ノミネートは、そのほかに、ゴールデン・サテライト・アワード、The Alliance of Women Journalists、放送映画批評家協会賞、ゴールデン・グローブ賞、俳優組合賞。

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 あと、ゴッサム・アワードにはBest Film Not Playing at a Theater Near You(あなたの家の近くでは上映してない優秀作品賞)という部門があって(笑)、それにノミネートされていた作品に、

 Jake Clennell 監督の“The Great Happiness Space: Tale of an Osaka Love Thief”

 というものがあります。
 訳すと「幸せ絶頂の空間:大阪恋泥棒物語」とでもなるでしょうか。

 この作品は、大阪のホストにスポットを当てたドキュメンタリーらしいのですが、今年のスラムダンス映画祭に出品され、エディンバラ国際映画祭でグランプリを受賞しています。今年の賞レースの中では、『硫黄島からの手紙』と同じく、日本を舞台にした作品として要注目ですね。

 Jake Clennell 監督は、日本の高校野球に関するドキュメンタリー“Kokoyakyu: High School Baseball”(2006/Kenneth Eng監督)の撮影監督を務めたりもしているようです。

 追記:ロサンゼルス映画批評家協会賞は12月10日に発表になり、New Generation Awardは『リトル・ミス・サンシャイン』の脚本家Michael Arndtと『リトル・ミス・サンシャイン』の両監督(ジョナサン・デイトンとヴァレリー・ファリス)が受賞しました。助演女優賞は、Luminita Gheorghiu(“The Death of Mr. Lazarescu”)でした。

 *当ブログ関連記事

 ・2006年度米国映画賞 スコア表

 ・菊地凛子に大注目!

 ・完全版!第64回ゴールデン・グローブ賞結果発表

 ・見どころなど 第79回米国アカデミー賞!

 ・速報!第79回米国アカデミー賞結果発表!

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この記事へのコメント

romper-stomper-rc
2006年12月10日 02:06
こんばんは。TBありがとうございました。
こちらからもTBさせていただきました。(こちらのサイトのblogに初めてTBができました。嬉)
毎年この時期から様々なノミネーションの情報が入ってきますが、アカデミー賞のような超ビッグなタイトルはもちろんでしょうけれど、監督や俳優さん達にしてみたら、やはり仲間達からの評価による受賞のほうが嬉しいんではなかろうか?とずっと思っている次第です。
umikarahajimaru
2006年12月10日 07:34
romper-stomper-rcさま
私が気になるのは、確かにアカデミー賞はこうした映画賞レースの“トリ”なんですが、そのほかの映画賞だってそれぞれの思いがあってやっているわけで、それなのにそれらをアカデミー賞の前座みたいに扱ってしまっていいのかっていうことですね。私もできるだけそうならないように気をつけてはいるんですが……。
コメント&TBありがとうございました。
romper-stomper-rc
2006年12月11日 01:48
umikarahajimaruさん、こんばんは。

↑に書いたことなんですが、私が言いたかったのは、「アカデミー賞以外を前座扱いするな」というようなことではなく、アカデミー賞以外(いわゆる同業者からの受賞)の方が、以外と貰って嬉しいものなのかもしれませんね~ってことだったんですが・・・文章がヘタレですみません。大変ご不快な思いをさせてしまって申し訳ございませんでした。m(_ _;)m
各ノミネート情報とってもありがたいです。これからも楽しい情報お教え下さいませ。
umikarahajimaru
2006年12月11日 03:12
romper-stomper-rcさま
いや~、すいません。誤読してるわけではなくて、私の書いた記事が、アカデミー賞偏重主義と受け取られかねないかもしれないと思ったので、自戒も込めて、そう思いませんかって、語りかけてみただけなんです。
私の方こそ誤解させるようなレスで申し訳ありませんでした。これに懲りずに今後ともよろしくお願いします。
ten_years_after
2006年12月13日 21:40
umikarahajimaruさんTB&コメントありがとうございました。私もTBさせていただきました。
http://www.allcinema.net/prog/index2.phpを見ました。このサイトはキャストやスタッフを調べるのによく使います。ご存知かもしれませんが、http://www.eiga.com/index.shtmlも見ています。
アメリカのサイトを検索してたまたま拾って見つけたりしています。
ボストンに関してはhttp://www.moviecitynews.com/awards/2007/critic_awards/Boston.htmlという海外のサイトも見ました。
今年はこれだという作品がないようなので、結構、賞によってわれているような感じがします。アカデミー賞は批評家の賞とは違いほとんどが映画を作っている人の投票で決まるので、イーストウッドの功績と彼への敬意を込めて「硫黄島からの手紙」が作品賞となるような気がします。監督賞は私としては「ユナイテッド93」のポール・グリーングラスに期待したいです。
umikarahajimaru
2006年12月13日 22:03
ten_years_afterさま
貴重な情報ありがとうございました。
そちらのブログを見て、ボストン映画批評家協会賞が既に発表されていることを知り、慌ててネット上を検索しまくって、私もmoviecitynewsで結果を入手することができました。
『硫黄島からの手紙』は、批評家筋の評価が高くてびっくりしましたが、『ミリオンダラー・ベイビー』を超えるものではないというのが私の感想です。あの年に『ミリオンダラー・ベイビー』を評価したのはアカデミー賞くらいだったので、それに対するエクスキューズもあって遅まきながら各批評家協会賞がイーストウッドに賞をあげてるんじゃないかという気もしますね。アカデミー賞は前哨戦の結果を踏まえて逆にいったり、嫉妬ややっかみがからんできたりもするので、おそらくイーストウッドの受賞はないと思います。あるとすれば、編集賞・撮影賞・脚色賞のどれかである気がしますね。
監督賞・作品賞受賞の可能性としては、むしろ『ユナイテッド93』の方が高いんじゃないでしょうか。

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