『ティム・バートンのコープスブライド』 映画のオープニング その3

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 今日は、新作映画のオープニングについて。
 作品は、『ティム・バートンのコープスブライド』(05)

 まず、主人公の青年ビクターの部屋の中が映し出されます。壁にはビクター少年と犬の写真が額に入れられて飾られています(何か伏線を予感させます)
 窓際でスケッチブックが開かれたと思うと、すらすらと蝶の絵が描かれていきます。
 目の前には透明な容器があり、その中に蝶が入っていて、ビクターがそれを見ながらスケッチしていたことがわかります。
 感じることがあってか、ビクターはスケッチブックを閉じ、器を開けて蝶を逃がしてやります。
 蝶は、外へ飛び出すとあっちへひらひら、こっちへひらひらと舞い、その度に町の人々の暮らしぶりが映し出されていきます。

 ビクターが、スケッチが好きらしいことと蝶を逃がしてやることで、彼が心根の優しい青年であることがわかり、また、狭い閉じ込められた世界にいる彼が実は広い世界に飛び出したい、両親の束縛から逃れたいという秘めた欲望を持っている、という暗示も窺えます。

 本作のオープニングでは、「主人公のキャラクターの紹介」と「物語の舞台の紹介」がなされていると言えそうです。
オープニングとリンクするエンディングはかなり意図的なオープニングと言えると思いますが、この作品では蝶が……。これから観る方の興味を削いでいけないのでやめておきましょう(笑)。どうぞ実際に作品を観て確認してみてください。お楽しみに!
 個人的には『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』よりも、『チャーリーとチョコレート工場』よりも好きな作品でした(もちろん素晴らしいのはオープニングだけではありません!)。言葉遊びも面白かったですね(日本語字幕も頑張ってますよ!)

【物語】
 没落貴族のエバーグロット家は、娘エミリーを、魚屋で一旗上げたドート家の息子ビクターと結婚させて、一家を立て直そうと考えます。一方で、ドート家の方もエバーグロット家と姻戚になることで名門の仲間入りができると喜んでいます。しかし両家とも当のエミリーとビクターの意思はおかまいなし。ところが、初めて会った2人は互いの中に通じ合うものを感じます。
 結婚式のリハーサルで緊張して結婚の誓いをうまくできなかったビクターは、夜、墓地でそれを口に出して練習します。すると失意のまま死んで葬られた娘ビクトリアがそれを聴き、OKを出します。ビクトリアは、驚くビクターを無理やり墓の中へと連れていって、そして……。

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  • コープスブライド!

    Excerpt: こっちアメリカでは「コープスブライドやってない映画館なんてない!」って 言い切るほどの、大人気ムービー!それもそのハズ!素晴らしいクオリティー! こういう時間と手間がめちゃくちゃかかっている作.. Weblog: VANTAN PHOTOGRAPHY FORCE racked: 2005-10-06 00:51
  • 「ティム・バートンのコープス・ブライド」

    Excerpt: 「ティム・バートンのコープス・ブライド」 製作:2005年、アメリカ TIM B Weblog: 映画通の部屋 racked: 2006-01-06 00:21