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1冊で何度もおいしい短編集『運命のボタン』

 主人公ミリセントは、憎きテレーゼの爪と髪の毛を手に入れ、ヴードゥーの呪いを実践する準備を整えていました。これで、テレーゼを模した人形を作り、針をさせば、自らの手を汚すことなく、テレーゼを始末してしまうことができるに違いない……。  しかし、針を刺した人形のそばで死んでいたのは、テレーゼではなく、ミリセントでした。  さて、ミリセン…
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キェシロフスキは細部に宿る! アネット・インスドーフ 『ふたりのキェシロフスキ』

 アネット・インスドーフ『ふたりのキェシロフスキ』。  『キェシロフスキ映画の全貌』に続き、水声社から発売された2冊目のキェシロフスキ本です。  ふたりのキェシロフスキというと、ドキュメンタリー時代のキェシロフスキとドラマ時代のキェシロフスキ、あるいは、ポーランド時代のキェシロフスキとフランス時代のキェシロフスキ、はたまた、…
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なくなっちゃうの? エスクァイアマガジンジャパン

 『エスクァイア日本版』が5月23日発売の2009年7月号で休刊(事実上は廃刊)だそうです。  現時点で出版部門を全面的に閉鎖するという発表は公式にはされていませんが、それは時間の問題であり、やむを得ないことだろうというのが、大方の見方のようです。  個人的には、『エスクァイア日本版』には特に思い入れはありませんが、エスクァ…
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韓国スター名鑑 10種! さて、どれを買う?

 韓国スター名鑑というようなタイトルのムックがたくさん出版されています。  ネットで調べるのもいいですが、本だと、その俳優の格というか、全体でのポジションがわかったりするし、やっぱり、ある時点での、一連の情報が、統一規格で、一覧の元に、見渡せるというのがいいですね。  韓流ブームはとっくの昔に過ぎ去っているとはいえ、同様のも…
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キェシロフスキ映画の全貌!

 6月に「キェシロフスキ・プリズム」というタイトルで、クシシュトフ・キェシロフスキのレトロスペクティブが東京・ユーロスペースで開催されます。  なぜ、このタイミングでキェシロフスキのレトロスペクティブ?という気もしないではありませんが、どうやら、没後10年を経て、全世界的にキェシロフスキ作品を再評価する動きがあり、キェシロフス…
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映画とホラーと少年時代 ジョー・ヒルの世界!

 あの女に会いたければ、いちばんいいのは満席に近い状態のときだ。  深夜にふらりと映画を見にやってきたら、六百席ある広い映画館がほとんど無人だった男にまつわる有名な話がある。いざ男が館内を見まわしたら、ついさっきまで無人だった隣の席に、くだんの女がすわっていた……という有名な話だ。目撃した男は、女をまじまじと見つめる。女は頭をめぐらせ…
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こんな本を読んできた! 新藤兼人書店全リスト! 3/3

 【その他の書籍】  1.松原泰道・他著『老いのレッスン』佼成出版社/2008年5月刊  2.上田閑照著『経験と場所』岩波書店/2007年12月刊  3.柴田三千雄著『フランス革命』岩波書店/2007年12月刊  4.原広司著『空間〈機能から様相へ〉』岩波書店/2007年12月刊  5.行方昭夫著『実践英文快読術』岩波書店/2…
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新藤兼人の本棚! 新藤兼人書店全リスト! 2/3

 【テネシー・ウィリアムズ】  1220.テネシー・ウィリアムズ著『ガラスの動物園』新潮社  1215.テネシー・ウィリアムズ著『やけたトタン屋根の上の猫』新潮社/1959年6月刊  869.テネシー・ウィリアムズ著『欲望という名の電車』新潮社/1988年3月刊  796.ブルース・スミス著『テネシー・ウィリアムズ最後のドラマ』…
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1200冊超! 新藤兼人書店全リスト! 1/3

 先日の8月24日まで、池袋ジュンク堂書店で、新藤兼人監督が選んだ本で構成する書籍コーナー「新藤兼人書店」が開催されていました。  この種の催しは、「××の本棚」などと題してパルコブックセンターなどで随時企画開催されていますが、ここの凄いところは、セレクションが1000点以上に及び、しかも長期間にわたって開催されるということです(…
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おいしいシンガポール! シンガポール 私的ブックガイド!

 このところ、旅行ガイド(ほぼグルメとショッピングとエステ情報)ではない、いろんなタイプのシンガポール本が出版されています。 ※ photo↓ from 『海南鶏飯食堂』  ちょっと面白いので、以下に、ざっと紹介してみたいと思います。大きな書店でもこれらすべてを置いているところはなかなかないので、気になった本があったら、近所の…
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国際交流基金のライブラリーの利用の仕方について

 調べたいことがあって、久々に国際交流基金のライブラリーに行ってきました。  どのくらい久々かというと、国際交流基金のライブラリーが赤坂ツインタワーから引っ越してたことを知らなかったくらいに久々でした。  ひょっとすると月曜は休館日かもしれないと思って、事前にホームページを覗いてたんですが、住所を見て、目は「?」と感じたものの、…
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ビアトリクス・ポターの世界

 10月は体調を崩したこともあって、ブログを更新する気力もなくしてしまい、書きたいと思っていたのに、書けずじまいの記事がたくさんありました。  映画『ミス・ポター』もそう思っていた作品の1つで、それは映画そのものの魅力もさることながら、ビアトリクス・ポターの本をたくさん出しているE.WARNE & Coの出版物を日本に輸入している洋書…
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必携!『別冊太陽 川本喜八郎 人形―この命あるもの』

 「別冊太陽 川本喜八郎 人形―この命あるもの」(2007年9月1日刊)という本があることは、私も川本喜八郎人形美術館のグッズ・コーナーで初めて知ったのですが、残念ながら東京の書店を探してもあまり置いてありません。映画のコーナーに置かれていることはまずなくて、工芸のコーナーにかろうじて1冊置かれているかどうかという感じでした。 …
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もっとフェルメール!

 『恋するフェルメール』を読みながら、サブテキストとして持ってくればよかったと思ったのは、「BRUTUS」のフェルメール特集号でした。それまで私がぼんやりとしか意識してなかったフェルメールについて、「フェルメールって、そんな画家だったのか」と知らしめてくれたのがこの特集号で、今住んでいる部屋のどこかに取ってあるはずでした。  で、…
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恋するフェルメール!

 前回の記事に書いた旅のお供に持っていった本は、雫井脩介『クローズド・ノート』と、もう1冊有吉玉青『恋するフェルメール』でした。  『クローズド・ノート』は、映画の公開も近い雫井脩介の原作小説で、もう一方の『恋するフェルメール』は、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」の表紙がとても印象的な本で、世界中に散らばるフェルメール全36作…
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そよちゃんに夢中! 『天然コケッコー』原作を読んで……

 文庫版『天然コケッコー』全9巻のうち、有楽町駅前の三省堂で4巻まで購入し、ここまでがだいたい映画のベースになっていたので、とりあえずここまで読んでおけばいいかと思っていたのですが、4巻まで読んでしまうとついつい後を引いて、全9巻すべて購入してしまいました。  少女マンガは初めてではないにせよ、少女マンガには読みづらいタイプの作品があ…
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さわやかさが身上?! 小説家・佐藤多佳子

 映画『しゃべれども しゃべれども』をそんなに期待することなしに観て、なかなか面白かったと思い、原作者が今年の本屋大賞の受賞者であると話題になっていたこともあって、『しゃべれども しゃべれども』から原作者・佐藤多佳子の本を読んでみることにしました。  まず『しゃべれども しゃべれども』を映画と比べながら読み、続いて『一瞬の風になれ…
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やっぱり若くして成功する人は違う!? 一瀬隆重著『ハリウッドで勝て!』

 書店でこの本を見つけた時は、ちょっとした自慢本かと思いました。  成功してる人って、調子に乗って、ついついこんな本、出しちゃうんだよなあって。  で、その時は、パラパラめくっただけで買わずに帰ったんですが、ふいに思いついて、この人のブログを見てみると、ちょっと面白いじゃないですか。映画の最前線で忙しく活躍している人の勢いが感じられ…
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心がほどけていく旅 中谷美紀『インド旅行記1』

 中谷美紀さんの『インド旅行記1 北インド編』。 危ういなあと思ったのは、やっぱり何でも仕事(お金)に結び付けてしまうことに危惧感を感じるからで、芸能人とかが好きで書いていたはずのブログが本になったりして、ブログを書くことが仕事になったり、半ば義務になったりする(そのために書く内容も意識してしまい、姿勢も変わる)のと同じものを感じます…
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中谷美紀という生き方 『ないものねだり』

 『嫌われ松子の一年』を読んだ流れで、中谷美紀さんの本を探していたのですが、最初の著書である『だぁれも知らない』は、銀座、渋谷、池袋を探してもみつからず、「anan」の連載をまとめた『ないものねだり』の方を読んでみることにしました。  読んでみると、『嫌われ松子の一年』でもそうでしたが、「食」、「食べること」に関する話題が多いです…
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本屋さんが売りたい本は、映画化されやすい?

 映画『明日の記憶』について調べていて、この原作って2005年の本屋大賞(http://www.hontai.jp/index.html)の2位だったんだと今更ながら気がつきました。1位の作品ばかり注目を浴びがちですが、この作品も元々かなり評価が高かったんですね~。  本屋大賞の1位の作品がすべて映画化されることには気がついていま…
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ごめんなさい、見くびってました! 映画『明日の記憶』

 評判がいいのは知っていました。  映画公開前に原作者・荻原浩さんを取材した友人が、“原作者は元々は渡辺謙という俳優をあまり評価していなかったんだけど、完成した映画を観て、「渡辺謙て、こんなにうまい俳優だとは思わなかった」、と話していた”、というのも聞いていました。  それでも、なんとなく気になっていながら観に行ってなかったのは…
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『シネマ・シネマ・シネマ』 梁石日と映画の素敵な関係 

 面白かったぁ~。  偶然に本屋で手にとって、買ってから、読み終わるのが惜しくて惜しくて……。  家では読まずに外出時の細切れの時間の中でのみ読むようにしてたんですが、それでも面白くてわずか数日で読み終えてしまいました。  梁石日さんの小説は、『血と骨』など、これまでも読みたいと思った本があったんですが、何となく躊躇していたところ…
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映画よりも面白い 『嫌われ松子の一年』

 映画『嫌われ松子の一生』は、  ①主人公・松子の堕ちっぷりが見事  ②その松子を演じる中谷美紀の“ここまでやるか”感が凄い!  ③宮藤官九郎、劇団ひとり、武田真治、荒川良々、伊勢谷友介等、松子をめぐる男たち&その他のキャストが豪華で、ゴージャス!  などに関して評価しつつも、そして2006年を代表する映画の1本であることはまず…
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触発されました!『米寿快談』(映画本じゃないけど)

 鶴見和子先生と言えば、私の大学の卒論の指導教授であって、講義の中で、映画『マルチニックの少年』や『痴呆性老人の世界』(傑作!)などの話をされていたのをよく憶えているのですが、書店でこんな本を見かけて思わず買ってしまいました。  金子兜太・鶴見和子『米寿快談[俳句・短歌・いのち]』(藤原書店)  どう見ても俳句が話題の中心に…
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これが映画にできたら…… 『銀座並木座』

 嵩元友子著『銀座並木座 日本映画とともに歩んだ四十五年』(鳥影社刊)は、1998年9月22日に45年の歴史を閉じた名画座・銀座並木座の開館から閉館までの歩みを“プログラム”と関係者へのインタビューからまとめ上げた本です。  インタビューされている関係者は、  佐藤廉夫さん(並木座初代支配人)  金子正宜さん(元・東宝プロデュ…
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三島賞作家・星野智幸さんの師匠は、字幕翻訳家の太田直子さんである。

 1997年 エナモラーダ、砂漠のシモン、真珠  1998年 人民の使者、また馬に乗りたい、ミル・マスカラス 愛と宿命のルチャ  2000年 死刑執行人、深紅の愛 DEEP CRIMSON  上に挙げた映画のタイトルに共通するものが何かわかりますか?  『ミル・マスカラス 愛と宿命のルチャ』と『深紅の愛 DEEP CRIMS…
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日本映画の60本!! 第60回毎日映画コンクール

 各種映画賞の中で、なかなかユニークなポジションにあるのが、毎日映画コンクール。  キネマ旬報の1位が、比較的に新しい才能や作家主義的アプローチで評価した作品となるのに対して、毎日映画コンクールの日本映画大賞は、わりとオーソドックスで、ドラマ性の強い、映画マニアでなくても楽しめる作品を選んできた、と言えるでしょうか。  スポーツ新聞…
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国内版ミステリの映画化、もしくは『容疑者Xの献身』の空想のキャスティング

 「このミステリがすごい! 2006年版」の国内編第1位の東野圭吾『容疑者Xの献身』(文藝春秋)が直木賞を獲りましたね。  これ、映画にするなら、キャストはどうなるだろう?と考えたんですが、それについて書いてみる前に、これまでの「このミス」ベストテン・ランク・イン作品の映像化状況について調べたので、まずその結果を書き出してみます。とい…
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映画業界で働く女性たちの仕事! 附田斉子著『映画の仕事はやめられない』

 例えば、『CUBE』『ラン・ローラ・ラン』『オープン・ユア・アイズ』。この3作品に共通することは何か?  ミニシアターで公開されてすごくヒットした作品? それはそうなんですが、それだけではありません。  では、さらに、『パリの確率』『ミラクル・ペティント』『こころの湯』『風雲 ストームライダーズ』『ストレイト・ストーリー』まで加え…
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