テーマ:新作映画レビュー

梅若ソラヤさんのこと、映画『私は幸せ』のこと

 ハリウッド映画しか観ないという人はともかく、いろんなタイプの映画を観る人であれば、「ファヴェーラ」という言葉を聞いたことがあると思います。  ファヴェーラ(Favela)とは、ブラジルの大都市や中規模都市の郊外に存在するスラムや貧民街を指す言葉です。  わかりやすいイメージを挙げると、映画『シティ・オブ・ゴッド』の物語の舞台と…
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映画『神々と男たち』をもっと深く知るための6項目!

 ◆モデルとなった、実際のチビリヌの修道士たち  モデルとなった修道士たちについて調べてみると、彼らの特徴や担当などがさりげなく映画の中で描写されていることがわかります。  特に注目すべきは医師でもあったリュックで、映画の中のリュックは、マイケル・ロンズデールによって飄々としたキャラクターとして描かれていますが、それが実際にもそ…
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『ジュリー&ジュリア』 劇場パンフには載ってないあんなことやこんなこと!

 ようやくギンレイホールで『ジュリー&ジュリア』を鑑賞しました……。  ◆メリル・ストリープは、ジュリア・チャイルドを再現(模倣?)するためにどれだけ心を砕いたかということを示す比較動画  フライパンから中身をこぼしても、ほとんど動じることもなく、フライパンにもどすシーン。  ◆映画本編の中で、ダン・エクロイドが演…
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映画『ハート・ロッカー』に関するあれやこれや

 『ハート・ロッカー』について、いくつかの項目に関して、まとめてみました……。 --------------------------------  ◆ベネチア国際映画祭での評価と米国アカデミー賞での評価  ご存知の通り『ハート・ロッカー』は、2008年のベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品されて、無冠でこ…
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『イングロリアス・バスターズ』に関するあれやこれや

 『イングロリアス・バスターズ』を観て、いくつか確認したいことがあって、パンフを購入しました。  確認したかったことのいくつかはパンフに載っていたんですが、そうでないこともいろいろありました。  パンフには、4ページを割いて「『イングロリアス・バスターズ』トリビア30」というのが載っていました(ほとんどIMDbかWikipedi…
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『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』 ウィズ・アート!

 『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』。  期待していたようなものとは違うなあ、というか、これまでの3作とは全く違ったタイプの作品だったので、ちょっと面くらってしまいました。  感想はいろんな人が書くだろうし、解題も高名な評論家の方がやってくれるだろうと思うので、ここでは、私なりのメモを少々……。 ---------…
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『マイ・ブラザー』@EUフィルムデーズ

 EUフィルムデーズ2009でダニエレ・ルケッティの『マイ・ブラザー』“Mio fratello è figlio unico”(2007)を鑑賞しました。  この作品は、2007年の東京国際映画祭のワールド・シネマ部門で上映された作品だそうで、劇場未公開になっています。  1960年代の政治の季節のイタリアを…
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インドネシア映画の新しい風 リリ・リザ『虹の兵士たち』

 シンプルで、素朴で、美しい。  「アジア映画ベストセレクション」と銘打ちながら、各作品はたった1回ずつしか上映されないし、入場料金はたった800円だったということもあり、「ベスト」とは名ばかりでしょ?と思い、全く期待していなかったんですが、観てみたらこれが素晴らしかったですね、インドネシア映画『虹の兵士たち』。邦題は、原題をその…
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映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』に関する約40の覚え書き

 ユニークな設定に導かれて、2時間47分の長尺を、ほとんど退屈することもなく一気に見せられてしまうけれど、面白く観終わった後で、果たしてこの映画はどういうことを言いたかったんだろうと思わなくもなかった映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』。  フィンチャーらしいとか、らしくないとか、『フォレスト・ガンプ』に似てるとかそうでもない…
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『チェコ人形アニメの巨匠たち』@ユーロスペース

 『チェコ人形アニメの巨匠たち』を最終日にユーロスペースで鑑賞。開場時に待っていた人は70名くらいでしたが、上映時にはユーロスペース2が80~90%くらい埋まるくらいの入りになっていました。みなさん、しっかりチェックされてるんですね~。  上映は『チェコ人形アニメの巨匠たち』の後に併映作品の『りんごのお姫様』(ブジェチスラフ・ポヤ…
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夏休み映画2008(前半戦)について、ちょっとだけ…

 2008年の夏休み映画(前半戦)について、ちょっとだけメモってみました。  『カンフー・パンダ』  ブルース・リーは「カンフーのマスター」、ジャッキー・チェンは「市井の人」(いざとなったら持てる能力で助けてくれるけれど、ヒーローぶらないし、ヒーローとして奉られることも望まない)、チョウ・シンチーは「覚醒の人」という風に分け…
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クリストフ・オノレ 『愛のうた、パリ』

 昨年のカンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映されたクリストフ・オノレ監督の“Les Chansons d'amour”が第17回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で、『愛のうた、パリ』という邦題で上映されました。  1週間前の新宿バルト9での上映と、スパイラルホールでの上映と、2回限りだけの上映ということもあって、21時~という上…
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なるほど! これがアカデミー賞! 『JUNO/ジュノ』のスクリプトから22のシーン

 『JUNO/ジュノ』の脚本より、面白いと思った箇所を抜き出して、和訳をつけてみました。  脚本自体はいくつかのサイトで読むことができます。例えば、下のサイト。  http://www.ellen-page.net/presskits/Juno_Script.pdf  これ↑はスクリプトのファイナル版ですが、現場で変えられた箇所も…
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もっと映画『JUNO/ジュノ』を楽しむための8項目!

 ◆『JUNO/ジュノ』各国ポスター集  上段左から日本版、アメリカ版、フランス版、ドイツ版、(下段左から)韓国版、香港版、スペイン版、台湾版  ◆映画『JUNO/ジュノ』に関するトリビア  ・ジュノが好きな音楽として、キミヤ・ドーソンとモルディ・ピーチズを提案したのは、エレン・ペイジ。  ・映画で使われてい…
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痛快なり! ニン・ハオ 『クレイジー・ストーン ~翡翠狂騒曲~』

 『クレイジー・ストーン ~翡翠狂騒曲~』は、ケルヴィン・トンの『LOVE STORY』と同じく、アンディ・ラウがアジアの新鋭6監督をプロデュースしたFOCUS first cutsの1本だったのですが、正直なところ、観てみるまでこんなに面白いとは思ってもみませんでした。痛快な作品でしたね~!  ネット上では、『ロック、ストック&…
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なるほど、グランプリ! 『カリフォルニア・ドリーミン』 クリスチャン・ネメスク

 2007年 カンヌ国際映画祭 ある視点部門グランプリを受賞したルーマニア映画『カリフォルニア・ドリーミン』が東京国際映画祭で上映されたので、さっそく観てきました。  上映の前に監督クリスチャン・ネメスクが2006年にこの映画の編集中に交通事故死したこと、それでこの作品は編集中のままであること、にもかかわらずこの作品がカンヌ国…
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とってもケッコー? 映画『天然コケッコー』

 映画『天然コケッコー』について考える時、この作品が原作に負っている部分がどこで、そうでない部分がどこなのか、分けて考えたかったので、原作本を探したのですが、結局、新刊書店でも古本屋でもAmazonでも原作本を見つけることができませんでした(品切れでした。唯一、青山ブックセンター六本木店にはコミック版の4巻と9巻と12巻と14巻を見つけ…
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カストロ語録採録!?  映画『コマンダンテ』

 オリバー・ストーンが、2002年にフィデル・カストロに対して行なった30時間以上に及ぶインタビューを1本の映画にまとめた『コマンダンテ』。  ドキュメンタリーの手法としては、あまりにも単純で、インタビューの合間にカストロの日常を垣間見せたり、コメントに出てくる内容に合った映像を探し出してきてインタビューにかぶせたりはしているもの…
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だからレッドソックス・ファンはやめられない! 映画『ライフ・イズ・ベースボール』

 映画『ライフ・イズ・ベースボール』は、MLBワールドシリーズの中でも伝説のゲームとなっている1986年のニューヨーク・メッツ対ボストン・レッドソックスの試合をクライマックスとした2005年の作品です。  監督が『素晴らしき日』『真夏の夜の夢』『卒業の朝』で知られるマイケル・ホフマン、脚本が小説家のドン・デリーロ、出演がマイケル・キー…
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映画『悪夢探偵』を探偵する!

 『HAZE』もロードショー時に観る機会を逃したまま、依然として観れないでいるので、これもスルーしてしまおうかなとも思ったんですが、観てよかった! いや~、面白いじゃないですか、『悪夢探偵』。  物語の構造自体は、『リング』や『着信アリ』とそう変わらないものだし、いろいろ曖昧にぼかされている部分、わからない部分、成功しているのか失…
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応援したくなる?! 『リトル・ミス・サンシャイン』

 映画『リトル・ミス・サンシャイン』を観ていて、「あれっ、この人、見たことあるなあ」という俳優さんがいたんですが、劇場パンフを見ても、残念ながら主要キャスト以外の俳優については全く載っていませんでした(劇場パンフと公式HPは、内容がほとんど同じでした)。  劇場パンフは薄め(公式HPと内容がほとんど同じ)で、もうちょっといろいろと書き…
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子は父の背中を見て育つ?! 『サンキュー・スモーキング』

 お父さん(アイバン)はゲラゲラ笑わせる感じ、息子(ジェイソン)はクスリと笑わせる感じでしょうか。  映画を観終わったあと、『サンキュー・スモーキング』について調べてみるまで、この映画の監督ジェイソン・ライトマンがアイバン・ライトマンの息子であることは私は知りませんでした。また、事前に知る必要もなったのですが、あの父親からこうした…
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秋映画のベスト! 『ニキフォル 知られざる天才画家の肖像』

 『クリムト』よりも面白く、『モディリアーニ 真実の愛』や『ポロック』などよりも真に迫っている。  公開劇場が地味だし、全くと言っていいほど話題になっていませんが、実在の人物の半生を描いた映画としてここ数年でもベストの1本と言える作品であり、2006年秋映画のマイ・ベストとなったのが、この『ニキフォル 知られざる天才画家の肖像』で…
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期待と興奮と 映画『デスノート the Last name』

 金子修介監督のサイト(http://www.shusuke-kaneko.com/main/)を見ると、『デスノート the Last name』の初日舞台挨拶の興奮が伝わってきますね。観客側の、舞台挨拶する側の、そして、特に松山ケンイチの。 『デスノートthe Last name』に関しては、本編を観終わった時点で、自分の中でもう…
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本当は1匹だけではないんじゃないのか? 『グエムル 漢江の怪物』

 この映画、事前のマスコミ人気が凄かったんですよ。30分前にマスコミ試写に行っても、既に満員で入れなかったという人が続出したんです。それが何度も何度も続いて、記事のデッドラインに間に合わなかったという映画ライターや評論家も多かったはずです。試写室が小さいってこともあるんです(今、同じ試写室で『王の男』のマスコミ試写が催されています)が、…
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2つのインタビュー 映画『ユナイテッド93』

 近年稀に見る臨場感と緊迫感、そして真に迫った映画『ユナイテッド93』。  この映画に関しては、語られるべきいくつかのポイントがあると思うのですが、内容面や物語の部分をあえてはずして、映画として私が特に気になったポイントは以下の4つでした。  ①ポール・グリーングラス監督(『ボーン・アイデンティティ』等を手がける)はこんな映…
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大盛況! 映画『40歳の童貞男』

 なんでこんなものを観るのかって? それは今『40歳の童貞男』で検索して、2番目くらいにヒットするはずの某人気サイトで読んで、それがとっても面白そうだったからですね。  日本での上映が決まったとは聞いてたんですが、それがユナイテッド・シネマとしまえんで、しかも1日夜2回のみの2週間限定ロードショー! というわけでなんだか煽られるよ…
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私が棄てた男 映画『ゆれる』

 真木よう子さん彼女が演じる川端智恵子は、内に欲望や願望を秘めながらも、日頃は感情の露出を抑えて、慎ましく生きようとしている、または、そうあろうとしているように見える女性。現状から抜け出したい、今より満足のできる生活をしたいとは誰しも思うものであって、それは決して分不相応というものではないし、至極自然なものです。そういう感情に確かな肉体…
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新たなる才能発見? 『ハードキャンディ』

 いろいろ調べていてわかったんですが、ジャンルで言うと、“cat-and-mouse psychotic thriller”ということになるようですね、この映画。どっちがネコでどっちがネズミかっていうことは言うまでもないことだと思うんですが、「窮鼠猫を噛む」という表現もありますから、なんだか言い得て妙ですね。  “cat-and-mo…
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ただ栄光のためだけに 『ダスト・トゥ・グローリー』

 オフロード・レースに関するドキュメンタリー映画。  チラシや予告編で伝わっているこの映画に関する情報はそんなところだったと思いますが、本作は単なるレースのドキュメンタリー以上のものでした。全然期待していなかったこともあってか、予想以上に面白かったですね。  取り上げられている題材は、毎年11月にカリフォルニア半島で開催され…
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