オンライン映画批評家協会賞2020 受賞結果

 第23回オンライン映画批評家協会賞の受賞結果です。(1月6日発表)

 【オンライン映画批評家協会賞】(The Online Film Critics Society Awards)
 設立年:1997 会員数:279
 公式サイト:http://www.ofcs.org/
 Wikipedia(英語):http://en.wikipedia.org/wiki/Online_Film_Critics_Society
 Wikipedia(日本語):http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E6%98%A0%E7%94%BB%E6%89%B9%E8%A9%95%E5%AE%B6%E5%8D%94%E4%BC%9A

 オンライン映画批評家協会賞は、全米の映画批評家協会賞系映画賞の中でも、会員数が多い映画賞で、増減を繰り返しつつ、クリティクス・チョイス・アワード(放送映画批評家協会賞)と会員数の1位2位を争っています。

 会員数が多いということは、受賞結果にも、それだけ今のアメリカの映画界のムードを反映した結果が出ている、ということになりますが、米国アカデミー賞との合致度でいうと、結果的に、例年、ほとんど重ならないというものになっています。(全米映画賞レースの結果を見ながら、ここではあえて違うチョイスをしている、ということなのかもしれません。)

 2018年度(2019年)の作品賞は『ROMA/ローマ』、2017年度(2018年)の作品賞は『ゲット・アウト』、2016年度(2017年)の作品賞は『ムーンライト』、2015年の作品賞は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、2014年の作品賞は『グランド・ブダペスト・ホテル』、2013年の作品賞は『それでも夜は明ける』、2012年の作品賞は『ツリー・オブ・ライフ』、2011年の作品賞は『ソーシャル・ネットワーク』、2010年の作品賞は『ハート・ロッカー』となっています。

ワシントンDC映画批評家協会賞.jpg

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 ◆作品賞 トップ10
 1.『パラサイト 半地下の家族』(韓)
 2.『アイリッシュマン』
 3.『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 4.『マリッジ・ストーリー』
 5.『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
 6.“Portrait of a Lady on Fire”(仏)
 7.『アス』
 8.『アンカット・ダイヤモンド』
 9.『1917 命をかけた伝令』(英・米)
 10.・『ジョジョ・ラビット』

 ◆監督賞
 ◎ポン・ジュノ 『パラサイト 半地下の家族』(韓)
 ・サム・メンデス 『1917 命をかけた伝令』(英・米)
 ・セリーヌ・シアマ “Portrait of a Lady on Fire”(仏)
 ・マーティン・スコセッシ 『アイリッシュマン』
 ・クエンティン・タランティーノ 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

 ◆主演男優賞
 ・アントニオ・バンデラス “Pain and Glory(Dolor y gloria)”(西)
 ・ロバート・デニーロ 『アイリッシュマン』
 ◎アダム・ドライヴァー 『マリッジ・ストーリー』
 ・ホアキン・フェニックス 『ジョーカー』
 ・アダム・サンドラー 『アンカット・ダイヤモンド』

 ◆主演女優賞
 ・オークワフィナ 『フェアウェル』(米・中)
 ・スカーレット・ヨハンソン 『マリッジ・ストーリー』
 ◎ルピタ・ニョンゴ 『アス』
 ・フローレンス・ピュー 『ミッドサマー』
 ・レニー・ゼルウィガー 『ジュディ 虹の彼方に』

 ◆助演男優賞
 ・ウィレム・デフォー “The Lighthouse”
 ・アル・パチーノ 『アイリッシュマン』
 ・ジョー・ペシ 『アイリッシュマン』
 ◎ブラッド・ピット 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ・ソン・ガンホ 『パラサイト 半地下の家族』(韓)

 ◆助演女優賞
 ・ローラ・ダーン 『マリッジ・ストーリー』
 ◎ジェニファー・ロペス 『ハスラーズ』
 ・フローレンス・ピュー 『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
 ・マーゴット・ロビー 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 ・チャオ・シュウチェン(Zhao Shuzhen) 『フェアウェル』(米・中)

 ◆オリジナル脚本賞
 ・『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』 ライアン・ジョンソン
 ・『マリッジ・ストーリー』 ノア・バームバック
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 クエンティン・タランティーノ
 ◎『パラサイト 半地下の家族』(韓) ポン・ジュノ、ハン・ジヌォン
 ・『アス』 ジョーダン・ピール

 ◆脚色賞
 ・“A Beautiful Day in the Neighborhood” ミカ・フィッツァーマン=ブルー(Micah Fitzerman-Blue)、ノア・ハープスター(Noah Harpster)
 ・『ハスラーズ』 ローリーン・スカファリア
 ◎『アイリッシュマン』 スティーヴン・ザイリアン
 ・『ジョジョ・ラビット』 タイカ・ワイティティ
 ・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』 グレタ・ガーウィグ

 ◆撮影賞
 ・『アイリッシュマン』 ロドリゴ・プリエト
 ・“The Lighthouse”  ジェアリン・ブラシュケ(Jarin Blaschke)
 ◎『1917 命をかけた伝令』(英・米) ロジャー・ディーキンス
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 ロバート・リチャードソン
 ・“Portrait of a Lady on Fire”(仏) クレール・マトン(Claire Mathon)

 ◆編集賞
 ・『フォードVSフェラーリ』 アンドリュー・バックランド(Andrew Buckland)、マイケル・マカスカー(Michael McCusker)
 ・『アイリッシュマン』 テルマ・スクーンメイカー
 ・『1917 命をかけた伝令』(英・米) リー・スミス(Lee Smith)
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 フレッド・ラスキン(Fred Raskin)
 ◎『パラサイト 半地下の家族』(韓) ヤン・ジンモ(Yang Jin-mo)

 ◆オリジナル作曲賞(Best Original Score)
 ・『ジョーカー』 ヒドゥル・グドナドッティル
 ・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』 アレクサンドル・デプラ
 ・『マリッジ・ストーリー』 ランディー・ニュートン
 ・『1917 命をかけた伝令』(英・米) トマス・ニューマン
 ◎『アス』 マイケル・アーベルス

 ◆デビュー長編賞(Best Debut Feature)
 ・マティ・ディオップ 『アトランティックス』“Atlantics(Atlantique)”(仏・セネガル・ベルギー)
 ・メリーナ・マツーカス(Melina Matsoukas) “Queen & Slim”
 ・タイラー・ニルソン(Tyler Nilson)、マイケル・シュワルツ(Michael Schwatrz ) 『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』
 ・Joe Talbot “The Last Black Man in San Francisco”
 ◎オリヴィア・ワイルド “Booksmart”

 ◆アニメーション賞(Best Animated Feature)
 ・『アナと雪の女王2』 監督:クリス・バック、ジェニファー・リー
 ・『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』 監督:ディーン・デュボア
 ・『失くした体』“I Lost My Body(J’ai perdu mon corps)”(仏) 監督:ジェレミー・クラパン
 ・”Missing Link” 監督:クリス・バトラー
 ◎『トイ・ストーリー4』 監督:ジョシュ・クーリー

 ◆ドキュメンタリー賞(Best Documentary)
 ・『アメリカン・ファクトリー』“American Factory”(米) 監督:スティーヴン・ボグナー(Steven Bognar)、ジュリア・ライカート(Julia Reichert)
 ◎『アポロ11 完全版』 監督:トッド・ダグラス・ミラー(Todd Douglas Miller)
 ・『娘は戦場で生まれた』(英・シリア) 監督:ワアド・アル・カデブ(Waad al-Kateab)、エドワード・カッツ(Edward Watts)
 ・“Honeyland”(北マケドニア) 監督:Tamara Kotevska、Ljubomir Stefanov
 ・“One Child Nation”(中・米) 監督:Nanfu Wang(王男栿)、Jialing Zhang

 ◆外国語映画賞(Best Film Not in the English Language)
 ・『アトランティックス』“Atlantics(Atlantique)”(仏・セネガル・ベルギー) 監督:マティ・ディオップ
 ・『猿』“Monos”(コロンビア・オランダ・アルゼンチン・独・デンマーク・スウェーデン・ウルグアイ・スイス) 監督:アレハンドロ・ランデス(Alejandro Landes)
 ・“Pain and Glory(Dolor y gloria)”(西) 監督:ペドロ・アルモドバル
 ◎『パラサイト 半地下の家族』(韓) 監督:ポン・ジュノ
 ・“Portrait of a Lady on Fire”(仏) 監督:セリーヌ・シアマ

 ◆技術貢献賞(Technical Achievement Awards)
 ◎『アド・アストラ』 最優秀視覚効果賞
 ◎『ジョン・ウィック:パラベラム』 最優秀スタント・コーディネーション
 ◎『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』 最優秀アンサンブル演技賞(Best Acting Ensemble)
 ◎『1917 命をかけた伝令』(英・米) 最優秀プロダクション・デザイン賞
 ◎『パラサイト 半地下の家族』(韓) 最優秀プロダクション・デザイン賞

 ◆生涯貢献賞(Lifetime Achievement Awards)
 ◎ジュリー・アンドリュース
 ◎オリヴィア・デ・ハヴィランド
 ◎ロジャー・コーマン
 ◎マーティン・スコセッシ
 ◎ジョン・ウォーターズ

 ◆特別貢献賞(Special Achievement Awards)
 ◎Agencia Nacional de Cinema (ブラジル) for supporting art against the attacks from a fascist government

 ◆非アメリカ作品(Non-U.S. Releases)
 〇“Bacurau”(ブラジル) 監督:クレベール・メンドンサ・フィリオ(Kleber Mendonça Filho)、Juliano Dornelles
 〇“Bait”(英)  監督:Mark Jenkin
 〇“Beanpole”(ロシア)  監督:カンテミール・バラゴフ(Kantemir Balagov)
 〇“A Good Woman Is Hard To Find”(英)  監督:アブナー・パストール(Abner Pastoll)
 〇“A Rainy Day in New York”(米)  監督:ウディ・アレン
 〇『真実』“The Truth”(仏・日)  監督:是枝裕和
 〇『ヴィタリナ』“Vitalina Varela”(ポルトガル)  監督:ペドロ・コスタ
 〇“The Whistlers”(ルーマニア・仏・独)  監督:コルネリュ・ポルンボユ
 〇“Zombi Child”(仏)  監督:ベルトラン・ポネロ

 ◆非劇場公開作品(Non-Theatrical Releases)
 〇『ビトウィーン・トゥ・ファーンズ: ザ・ムービー』“Between Two Ferns: The Movie”(米) 監督:Scott Aukerman
 〇“The Body Remembers When the World Broke Open”(カナダ・ノルウェー) 監督:Kathleen Hepburn、Elle-Máijá Tailfeathers
 〇『エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE』“El Camino: A Breaking Bad Movie”(米) 監督:ヴィンス・ギリガン
 〇『HOMECOMING: ビヨンセ・ライブ作品』“Homecoming: A Film by Beyoncé”(米) 監督:ビヨンセ
 〇“Horror Noire: A History of Black Horror”(米) 監督:Xavier Burgin
 〇“Little Monsters”(英・オーストラリア・米) 監督:Abe Forsythe
 〇『カメラを止めるな!』“One Cut of the Dead”(日) 監督:上田慎一郎
 〇『パーフェクション』“The Perfection”(米) 監督:リチャード・シェパード
 〇『シー・ユー・イエスタデイ』“See You Yesterday”(米) 監督:ステフォン・ブリストル(Stefon Bristol)
 〇“The Wind”(米) 監督:Emma Tammi

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 主なノミネート作品のノミネート&受賞状況は以下の通り。

 ・『アイリッシュマン』(1/8):作品・監督・主演男優・助演男優・助演男優・脚色・撮影・編集
 ・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(1/7):作品・監督・助演男優・助演女優・脚本・撮影・編集
 ・『マリッジ・ストーリー』(1/6):作品・主演男優・主演女優・助演女優・脚本・作曲
 ・『パラサイト 半地下の家族』(5/6):作品・監督・助演男優・脚本・編集・外国語
 ・『1917 命をかけた伝令』(1/5):作品・監督・撮影・編集・作曲
 ・“Portrait of a Lady on Fire”(0/4):作品・監督・撮影・外国語
 ・『アス』(2/4):作品・主演女優・脚本・作曲
 ・『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』(0/3):助演女優・脚色・作曲
 ・『ジョジョ・ラビット』(0/2):作品・脚色
 ・『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(0/2):作品・脚本
 ・『アンカット・ダイヤモンド』(0/2):作品・主演男優
 ・“Pain and Glory(Dolor y gloria)”(0/2):主演男優・外国語
 ・『ジョーカー』(0/2):主演男優・作曲
 ・『フェアウェル』(0/2):主演女優・助演女優
 ・“The Lighthouse”(0/2):助演男優・撮影
 ・『ハスラーズ』(1/2):助演女優・脚色
 ・『アトランティックス』(0/2):デビュー・外国語

 またしても主要4部門がワシントンDC映画批評家協会賞と同じになりました。
 女性映画批評家オンライン協会賞を含めて、10か所目です。

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 *当ブログ記事

 ・オンライン映画批評家協会賞2020 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/202001/article_5.html
 ・オンライン映画批評家協会賞2019(2018年度) ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201812/article_75.html
 ・オンライン映画批評家協会賞2019(2018年度) 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201901/article_5.html
 ・オンライン映画批評家協会賞2017(2017年度) ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201712/article_71.html
 ・オンライン映画批評家協会賞2017(2017年度)受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201712/article_100.html
 ・オンライン映画批評家協会賞2017(2016年度) ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201612/article_97.html
 ・オンライン映画批評家協会賞(2016年度)2017 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201701/article_8.html
 ・オンライン映画批評家協会賞2015 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_18.html
 ・オンライン映画批評家協会賞2015 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_36.html
 ・オンライン映画批評家協会賞2014 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201412/article_17.html
 ・オンライン映画批評家協会賞2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201412/article_23.html
 ・オンライン映画批評家協会賞2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_26.html
 ・オンライン映画批評家協会賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_45.html
 ・オンライン映画批評家協会賞2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_64.html
 ・オンライン映画批評家協会賞2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_2.html
 ・オンライン映画批評家協会賞2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_6.html
 ・オンライン映画批評家協会賞2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_5.html
 ・オンライン映画批評家協会賞2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_24.html

 ・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_2.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 ・全米映画賞レース2019の受賞結果をまとめてみました:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201912/article_59.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年10月~2020年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_7.html

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