圧勝したのは…… 第36回アニー賞結果発表!

 第36回アニー賞の結果が発表になりました(1月30日)。

 ひょっとすると……、とは思っていましたが、こんな結果になるとは……。

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 ◆最優秀長編アニメーション賞 Best Animated Feature
 ・“Bolt”
 ◎『カンフー・パンダ』
 ・“$9.99”
 ・『ウォーリー』
 ・『戦場でワルツを』

 ◆最優秀監督賞 Directing in an Animated Feature Production
 ・サム・フェル、ロブ・スティーブンハーゲン “The Tale of Despereaux”『ねずみの騎士デスペローの物語』
 ・アリ・フォルマン 『戦場でワルツを』
 ・タティア・ローゼンタール “$9.99”
 ◎ジョン・スティーブンソン、マーク・オズボーン 『カンフー・パンダ』
 ・アンドリュー・スタントン 『ウォーリー』

 “Bolt”は作品賞にはノミネートされるが、監督賞を落とし、“The Tale of Despereaux”は監督賞にはノミネートされるが、作品賞を落とす。

 ◆最優秀脚本賞 Writing in an Animated Feature Production
 ◎ジョナサン・エイベル、グレン・バーガー 『カンフー・パンダ』
 ・イータン・コーエン、エリック・ダーネル、トム・マクグラス 『マダガスカル2』
 ・アリ・フォルマン 『戦場でワルツを』
 ・シンコ・ポール、ケン・ダウリオ 『ホートン ふしぎな世界のダレダーレ』

 この部門はなぜかノミネートが4人だけです。『ウォーリー』は脚本が弱いのでしょうか?

 ◆最優秀視覚効果賞 Animated Effects
 ・Alen Lai 『ホートン ふしぎな世界のダレダーレ』
 ◎Li-Ming Lawrence Lee 『カンフー・パンダ』
 ・Fangwei Lee 『マダガスカル2』
 ・Kevin Lee “Bolt”
 ・Enrique Vila 『ウォーリー』

 ◆最優秀音楽賞 Music in an Animated Feature Production
 ・ケヴィン・マンセイ(Kevin Manthei) 『バットマン ゴッサム・ナイト』“Batman: Gotham Knight”
 ・ジョン・パウエル 『ホートン ふしぎな世界のダレダーレ』
 ・マックス・リクター(Max Richter) 『戦場でワルツを』
 ・ウィリアム・ロス “The Tale of Despereaux”『ねずみの騎士デスペローの物語』
 ◎ハンス・ジマー、ジョン・パウエル 『カンフー・パンダ』

 ◆最優秀キャラクター・アニメーション賞 Character Animation in a Feature Production
 ◎James Baxter 『カンフー・パンダ』
 ・Jeff Gabor 『ホートン ふしぎな世界のダレダーレ』
 ・Philippe Le Brun 『カンフー・パンダ』
 ・Victor Navone 『ウォーリー』
 ・Dan Wagner 『カンフー・パンダ』

 ◆最優秀美術賞 Production Design in an Animated Feature Production
 ・ラルフ・エッグルトン(Ralph Eggleston) 『ウォーリー』
 ・Paul Felix “Bolt”
 ◎Tang Heng 『カンフー・パンダ』
 ・エフゲニ・トモ(Evgeni Tomov) “The Tale of Despereaux”『ねずみの騎士デスペローの物語』
 ・レイモンド・ズィバック(Raymond Zibach) 『カンフー・パンダ』

 ◆最優秀キャラクター・デザイン賞 Character Design in an Animated Feature Production
 ・Valerie Hadida “Igor”
 ・Sang Jun Lee 『ホートン ふしぎな世界のダレダーレ』
 ◎Nico Marlet 『カンフー・パンダ』

 ◆最優秀絵コンテ賞 Storyboarding in an Animated Feature Production
 ・Alessandro Carloni 『カンフー・パンダ』
 ・ロニー・デル・カーメン(Ronnie Del Carmen) 『ウォーリー』
 ・ジョー・マテオ(Joe Mateo) “Bolt”
 ◎Jen Yuh Nelson 『カンフー・パンダ』
 ・ロブ・スティーブンハーゲン “The Tale of Despereaux”『ねずみの騎士デスペローの物語』

 ◆最優秀ボイス・キャスト賞 Voice Acting in an Animated Feature Production
 ・ベン・バート 『ウォーリー』(ウォーリー)
 ◎ダスティン・ホフマン 『カンフー・パンダ』(シーフー老師)
 ・ジェームズ・ホン 『カンフー・パンダ』(ミスター・ピン:ポーのお父さん)
 ・イアン・マクシェーン 『カンフー・パンダ』(タイ・ラン)
 ・マーク・ウォルトン “Bolt”(Rhino)

 ◆最優秀ビデオ・ゲーム賞 Best Animated Video Game
 ・“Dead Space”
 ◎『カンフー・パンダ』
 ・『ウォーリー』

 ◆最優秀短編アニメーション賞 Best Animated Short Subject
 ・クリス・ウィリアムズ “Glago’s Guest”
 ・ビル・プリンプトン“Hot Dog”
 ・ダグ・スウィートランド(Doug Sweetland) 『プレスト』“Presto”
 ・Joaquin Baldwin “Sebastian’s Voodoo”
 ◎ニック・パーク“Wallace & Gromit: A Matter of Loaf and Death”(ウォレスとグルミット:生きるか死ぬか、それが問題だ)

 ◆最優秀ホーム・エンタテインメント・プロダクション賞 Best Animated Home Entertainment Production
 ・『バットマン ゴッサム・ナイト』“Batman: Gotham Knight”
 ・“Christmas Is Here Again”
 ◎“Futurama: The Beast with a Billion Backs”
 ・“Justice League: The New Frontier”
 ・『リトル・マーメイドⅢ はじまりの物語』“The Little Mermaid: Ariel’s Beginning”

 ◆最優秀テレビ・アニメーション作品賞 Best Animated Television Production
 ・『キング・オブ・ザ・ヒル』
 ・“Moral Orel”
 ・『ファニアスとファーブ』“Phineas and Ferb”
 ◎“Robot Chicken: Star Wars Episode II”
 ・『ザ・シンプソンズ』

 ◆最優秀監督賞 テレビ・アニメーション部門 Directing in an Animated Television Production or Short Form
 ・ボブ・アンダーソン 『ザ・シンプソンズ』:‘Treehouse of Horror XIX’
 ◎Joaquim Dos Santos “Avatar: The Last Airbender”:‘Sozin's Comet: Part 3 - Into the Inferno’
 ・Craig McCracken, Rob Renzetti “Foster’s Home for Imaginary Friends”:‘Destination Imagination’
 ・Chris McKay “Moral Orel”:‘Passing’
 ・Alan Smart 『スポンジ・ボブ』“SpongeBob SquarePants”:‘Penny Foolish’

 ◆最優秀脚本賞 テレビ・アニメーション部門 Writing in an Animated Television Production or Short Form
 ・Joel H. Cohen 『ザ・シンプソンズ』:‘The Debarted’
 ・Scott Kreamer “El Tigre: The Adventures of Manny Rivera”:‘Mustache Love’
 ・Paul McEvoy, Todd Berger “Kung Fu Panda:Secrets of the Furious Five”
 ◎Tom Root, Douglas Goldstein, Hugh Davidson, Mike Fasolo,セス・グリーン,Dan Milano, Matthew Senreich, Kevin Shinick, Zeb Wells “Robot Chicken: Star Wars Episode II”
 ・クリス・ウィリアムズ “Glago’s Guest”

 ◆最優秀音楽賞 テレビ・アニメーション部門 Music in an Animated Television Production or Short Form
 ・Carl Finch, Brave Combo “Click and Clack’s As the Wrench Turns”
 ◎ヘンリー・ジャクソン、ハンス・ジマー、ジョン・パウエル “Kung Fu Panda:Secrets of the Furious Five”
 ・ケヴィン・カイナー(Kevin Kiner) 『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』“Star Wars The Clone Wars: Rising Malevolence”
 ・ガイ・ムーン(Guy Moon) “Back at the Barnyard”:‘Cowman: The Uddered Avenger’
 ・Guy Michelmore “Growing Up Creepie”:‘Rockabye Freakie’

 ◆最優秀美術賞 テレビ・アニメーション部門 Production Design in an Animated Television Production or Short Form
 ・Andy Harkness “Glago’s Guest”
 ◎Tang Heng “Kung Fu Panda:Secrets of the Furious Five”
 ・Seonna Hong “The Mighty B!”:‘Bee Patients’
 ・Dan Krall “Chowder”:‘The Heavy Sleeper’
 ・レイモンド・ズィバック(Raymond Zibach) “Kung Fu Panda:Secrets of the Furious Five”

 Tang Hengとレイモンド・ズィバックは、ともに、映画部門とダブルでノミネートです。

 ◆最優秀キャラクター・デザイン賞 テレビ・アニメーション部門 Character Design in an Animated Television Production or Short Form
 ・Bryan Arnett “Mighty B!”:‘Bat Mitzah Crashers’
 ・Ben Balistreri “Foster’s Home for Imaginary Friends”:‘Mondo Coco’
 ・Sean Galloway “The Spectacular Spider-Man”
 ・Jorge Gutierrez “El Tigre: The Adventures of Manny Rivera”:‘The Good, The Bad, and The Tigre’
 ◎Nico Marlet “Kung Fu Panda:Secrets of the Furious Five”

 ◆最優秀絵コンテ賞 テレビ・アニメーション部門 Storyboarding in an Animated Television Production or Short Form
 ・Butch Hartman “Fairly OddParents”:‘Mission: Responsible’
 ・Andy Kelly “Ni Hao, Kai-Lan”:‘Twirly Whirly Flyers’
 ・Andy Schuler “Kung Fu Panda:Secret of the Furious Five”
 ・Eddie Trigueros “The Mighty B!”
 ◎クリス・ウィリアムズ “Glago’s Guest”

 ◆最優秀ボイス・キャスト賞 テレビ・アニメーション部門 Voice Acting in an Animated Television Production or Short Form
 ◎アーメッド・ベスト(Ahmed Best) “Robot Chicken: Star Wars Episode II”(ジャー・ジャー・ビンクス)
 ・Seth MacFarlane “Family Guy I Dream of Jesus”(Peter Griffin)
 ・ドワイト・シュルツ(Dwight Schultz) “Chowder Apprentice Games”(Mung Daal)

 ◆最優秀キャラクター・アニメーション賞 テレビ・アニメーション部門 Character Animation in a Television Production or Short Form
 ・Sandro Cleuzo “Kung Fu Panda:Secrets of the Furious Five”
 ・Joshua A. Jennings “Robot Chicken: Star Wars Episode II”
 ◎Pierre Perifel “Kung Fu Panda:Secrets of the Furious Five”

 ◆最優秀キッズ・アニメーション部門 Best Animated Television Production Produced for Children
 ・“A Miser Brothers Christmas”
 ◎“Avatar: The Last Airbender”
 ・“Foster’s Home for Imaginary Friends Destination Imagination”
 ・“The Mighty B!”
 ・“Underfist: Halloween Bash”

 ◆最優秀アニメCM賞 Best Animated Television Commercial
 ・“Giant Monster”
 ・“Long Legs Mr. Hyde”
 ・“Rotofugi: The Collectors”
 ・“Sarah”
 ◎United Airlines “Heart”

 ◆ウィンザー・マッケイ賞(Winsor McCay recipients)(生涯功労賞)
 ◎マイク・ジャッジ(Mike Judge)
 ◎ジョン・ラセター
 ◎ニック・パーク

 ◆ジューン・フォーレイ賞(June Foray award)(アニメーションで優れた功績のあった人物に贈られる賞)
 ◎Bill Turner

 ◆Certificate of Merit award(芸術や技術やアニメーション産業に貢献した個人や団体に贈られる賞)
 ◎Amir Avini
 ◎Mike Fontanelli
 ◎Kathy Turner
 ◎Alex Vassilev

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 映画部門は、『カンフー・パンダ』が圧倒的に強くて、全11部門で17ノミネーション(ビデオ・ゲーム部門を除くと10部門16ノミネート)。次が『ウォーリー』で、8部門8ノミネート。“Bolt”と『ホートン』がそれぞれ5部門5ノミネートで続き、さらに『戦場でワルツ』と“The Tale of Despereaux”がそれぞれ4部門で4つのノミネートを受けていました。結果は、『カンフー・パンダ』の圧勝で、ノミネートされていた全11部門を全て制覇しました。おかげで他の映画賞ではほぼすべての長編アニメーション賞を独占している『ウォーリー』はもちろん、“Bolt”も『ホートン』も無冠に終わりました。

 テレビ部門では、“Kung Fu Panda:Secrets of the Furious Five”が6部門8ノミネート。次が、“Robot Chicken: Star Wars Episode II”と“The Mighty B!”がそれぞれ4部門4ノミネートでしたが、ここでも『カンフー・パンダ』が強くて、“Kung Fu Panda:Secrets of the Furious Five”が4部門受賞、続いて“Robot Chicken: Star Wars Episode II”が3部門受賞、“Avatar: The Last Airbender”が2部門受賞となり、この作品で各賞を分け合う形になりました。

 アニー賞では、これまで16部門ノミネートが最多ノミネートの記録(ビデオ・ゲーム部門を除く)で今回の『カンフー・パンダ』はトップ・タイでしたが、受賞でも(ビデオ・ゲーム部門を除く)10部門の最多記録タイとなりました。ビデオ・ゲーム部門まで含めると、『カンフー・パンダ』は、史上最多ノミネート&受賞したことになります。

 アニー賞は、1作品が総なめしてしまう傾向がありますが、今回もそういう結果になりました。

 アニー賞の会員(国際アニメーションフィルム協会(ASFIA)会員:世界中のアニメーションの作り手たちで構成される)も、各映画賞の長編アニメーション賞の結果がどうなっているか、知らないはずはないので、確信犯的に『カンフー・パンダ』に票を入れていることは間違いありません。
 この結果には、アニメーション業界以外の映画人や評論家、記者が何を推そうと、アニメーションをよくわかっているのは自分たちの方だという、アニー賞会員の強い意志が感じられます。

 『ウォーリー』の監督アンドリュー・スタントンは、『バグズ・ライフ』で全敗し、『ファインディング・ニモ』で全勝したのですが、また『ウォーリー』で全敗してしまいました(落差が激しすぎ!)。
 一方、『カンフー・パンダ』の監督マーク・オズボーンは、過去に製作・監督した『スポンジ・ボブ』がテレビ部門にノミネートされたことがありますが、これが初受賞になります。

 『カンフー・パンダ』のキャラクター・デザインを担当したNico Marletは映画・テレビ両部門でダブル受賞、同じく音楽部門でもハンス・ジマーとジョン・パウエルがダブル受賞、美術部門でもTang Hengがダブル受賞となりました。

 これまでの傾向から言うと、アニー賞とアカデミー賞長編アニメーション賞は重なることが多かったのですが、今年の前哨戦の結果から考えると、今年のアカデミー賞は『ウォーリー』しか考えられないので、今年も昨年同様アニー賞とアカデミー賞長編アニメーション賞は異なる結果になりそうです(昨年はアニー賞は『カーズ』、アカデミー賞は『ハッピー・フィート』でした)。

 *当ブログ記事
 ・第81回アカデミー賞ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_28.html
 ・第36回(2008年度)アニー賞ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_6.html
 ・第35回(2007年度)アニー賞結果発表!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200802/article_5.html
 ・第34回(2006年度)アニー賞結果発表!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200702/article_17.html
 ・2008年度映画賞レース スケジュール表!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200811/article_10.html

 
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