オーストリア映画賞2020 受賞結果

 第10回オーストリア映画賞(Österreichischen Filmpreis/Austrian Film Award)の受賞結果です。(ノミネーション発表は12月4日、授賞式は1月30日)

 ◆作品賞(Bester Spielfilm)
 ◎“Joy”(オーストリア)– Produktion Oliver Neumann、Sabine Moser、監督:スダベー・モルテツァイ(Sudabeh Mortezai)
 ・“Der Boden unter den Füßen”(オーストリア) – Produktion Alexander Glehr、フランツ・ノヴォトニー(Franz Novotny)、監督:Marie Kreutzer
 ・『リトル・ジョー』“Little Joe”(英・オーストリア・独) – Produktion Bruno Wagner、ベルトラン・フェーヴル (Bertrand Faivre)、フィリップ・ボバー(Philippe Bober)、マルティン・ゲシュラハト(Martin Gschlacht)、ジェシカ・ハウスナー、Gerardine O'Flynn、監督:ジェシカ・ハウスナー

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 ◆監督賞(Beste Regie)
 ◎スダベー・モルテツァイ(Sudabeh Mortezai) “Joy”
 ・ジェシカ・ハウスナー 『リトル・ジョー』“Little Joe”
 ・Marie Kreutzer “Der Boden unter den Füßen”

 ◆主演男優賞(Bester männlicher Darsteller)
 ◎トビアス・モレッティ(Tobias Moretti) “Gipsy Queen”(独・オーストリア)(監督:Hüseyin Tabak)
 ・Georg Friedrich “Kaviar”(オーストリア)(監督:Elena Tikhonova)
 ・Valentin Hagg “Wie ich lernte, bei mir selbst Kind zu sein”(オーストリア・独)(監督:ルーペルト・ヘニング(Rupert Henning))

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 ◆主演女優賞(Beste weibliche Darstellerin)
 ◎Joy Alphonsus “Joy”
 ・エミリー・ビーチャム 『リトル・ジョー』“Little Joe”
 ・ヴァレリー・パフナー(Valerie Pachner) “Der Boden unter den Füßen”

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 ◆助演男優賞(Beste männliche Nebenrolle)
 ◎Josef Hader “Nevrland”(オーストリア)(監督:Gregor Schmidinger)
 ・Wolfgang Hübsch “Nevrland”
 ・Heinz Trixner “Ein wilder Sommer – Die Wachausaga”(オーストリア)

 ◆助演女優賞(Beste weibliche Nebenrolle)
 ◎Pia Hierzegger “Der Boden unter den Füßen”
 ・Gerti Drassl “Ein wilder Sommer – Die Wachausaga”
 ・ケリー・フォックス 『リトル・ジョー』“Little Joe”
 ・マヴィー・ホールビガー(Mavie Hörbiger) “Der Boden unter den Füßen”

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 ◆脚本賞(Bestes Drehbuch)
 ◎スダベー・モルテツァイ(Sudabeh Mortezai) “Joy”
 ・ジェシカ・ハウスナー、Geraldine Bajard 『リトル・ジョー』“Little Joe”
 ・Hüseyin Tabak “Gipsy Queen”

 ◆撮影賞(Beste Kamera)
 ◎ジョー・モリトリス(Jo Molitoris) “Nevrland”
 ・マルティン・ゲシュラハト(Martin Gschlacht) 『リトル・ジョー』“Little Joe”
 ・クレメンス・フーフナグル(Klemens Hufnagl) “Joy”
 ・Leena Koppe “Der Boden unter den Füßen”

 ◆編集賞(Bester Schnitt)
 ◎カリーナ・レスラー(Karina Ressler) 『リトル・ジョー』“Little Joe”
 ・Gerd Berner “Nevrland”
 ・Peter Brunner “To the Night”(オーストリア・米)(監督:Peter Brunner)
 ・Alarich Lenz “Nobadi”(オーストリア)(監督:カール・マルコヴィクス)

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 ◆美術賞(Bestes Szenenbild)
 ◎カタリーナ・ヴーペルマン(Katharina Wöppermann) 『リトル・ジョー』“Little Joe”
 ・クリストフ・カンター(Christoph Kanter) “Kalte Füße”(独・オーストリア)(監督:Wolfgang Groos)
 ・Conrad Moritz Reinhardt “Nevrland”

 ◆衣裳デザイン賞(Bestes Kostümbild)
 ◎Christine Ludwig “Wie ich lernte, bei mir selbst Kind zu sein”
 ・ターニャ・ハウスナー(Tanja Hausner) 『リトル・ジョー』“Little Joe”
 ・Carola Pizzini “Joy”

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 ◆メイキャップ賞(Beste Maske)
 ◎Heiko Schmidt 『リトル・ジョー』“Little Joe”
 ・Sam Dopona “Kaviar”
 ・Helene Lang 、Roman Braunhofer  “Wie ich lernte, bei mir selbst Kind zu sein”

 ◆音響デザイン賞(Beste Tongestaltung)
 ◎Originalton(オリジナル・サウンド): Gregor Kienel、Sounddesign(サウンド・デザイン): Thomas Pötz、Rudolf Gottsberger、Mischung(ミキシング): Thomas Pötz “Nevrland”
 ・Originalton(オリジナル・サウンド): Pavel Cuzuioc, Simon Graf, Lenka Mikulová, Hjalti Bager-Jonathansson, Nora Czamler, Andreas Hamza, Eva Hausberger, Sounddesign(サウンド・デザイン): Florian Kindlinger, Mischung(ミキシング): Alexander Koller “Erde”(オーストリア)(監督:ニコラウス・ゲイハルター(Nikolaus Geyrhalter))
 ・Originalton(オリジナル・サウンド): William Edouard Franck, Sounddesign(サウンド・デザイン): Philipp Mosser, Reinhard Schweiger, Mischung(ミキシング): Bernhard Maisch “Nobadi”

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 ◆音楽賞(Beste Musik)
 ◎Wolfgang Mitterer “Die Kinder der Toten”(オーストリア)(監督:Kelly Copper、パヴェル・リシュカ(Pavol Liska))
 ・Kyrre Kvam “Der Boden unter den Füßen”
 ・Karwan Marouf “Kaviar”
 ・Judit Varga “Gipsy Queen”

 ◆ドキュメンタリー賞(Bester Dokumentarfilm)
 ◎“Erde” – Produktion Michael Kitzberger、Markus Glaser、Wolfgang Widerhofer、ニコラウス・ゲイハルター(Nikolaus Geyrhalter) 監督:ニコラウス・ゲイハルター
 ◎“Inland”(オーストリア) – Produktion und 監督:Ulli Gladik
 ・“Bewegungen eines nahen Bergs”(オーストリア・仏・ナイジェリア) – Produktion Ralph Wieser、David Bohun、Sebastian Brameshuber、監督:Sebastian Brameshuber
 ・“Gehört, gesehen – Ein Radiofilm”(オーストリア) – Produktion Markus Glaser、Wolfgang Widerhofer、Michael Kitzberger、ニコラウス・ゲイハルター、Jakob Brossmann、David Paede、監督:Jakob Brossmann、David Paede

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 ◆短編賞(Bester Kurzfilm)
 ◎“Freigang”(オーストリア・独/35min) 監督:Martin Winter
 ・“Apfelmus”(オーストリア/6.50min) 監督:Alexander Gratzer
 ・“Boomerang”(オーストリア/21min) 監督:Kurdwin Ayub

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 ◆最高の観客の映画(Publikumsstärkster Kinofilm)
 ◎“Love Machine”(オーストリア) 監督:Andreas Schmied、Produktion: Helmut Grasser、Verleih: Michael Stejskal (Filmladen Filmverleih)

 ◆名誉賞(Ehrenpreis)
 ◎ヨゼフ・アイヒホルツァー(Josef Aichholzer)
 『ミケランジェロの暗号』(2010)『ヒトラーの贋札』(2007)などの製作

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 主な作品のノミネート&受賞状況は以下の通り。

 ・『リトル・ジョー』(3/10):作品・監督・主演女優・助演女優・脚本・撮影・編集・美術・衣裳・メイク
 ・“Der Boden unter den Füßen”(1/7):作品・監督・主演女優・助演女優・助演女優・撮影・音楽
 ・“Joy”(4/6):作品・監督・主演女優・脚本・撮影・衣裳
 ・“Nevrland”(3/6):助演男優・助演男優・撮影・編集・美術・音響
 ・“Gipsy Queen”(1/3):主演男優・脚本・音楽
 ・“Kaviar”(0/3):主演男優・脚本・音楽
 ・“Wie ich lernte, bei mir selbst Kind zu sein”(1/3):主演男優・衣裳・メイク
 ・“Ein wilder Sommer – Die Wachausaga”(0/2):助演男優・助演女優
 ・“Nobadi”(0/2):編集・音響
 ・“Erde”(1/2):音響・ドキュメンタリー

 ・『リトル・ジョー』“Little Joe” (オーストリア・英・独) 監督:ジェシカ・ハウスナー
 出演:エミリー・ビーチャム、ベン・ウィショー、ケリー・フォックス
 物語:シングルマザーのアリスは、新種の開発に従事する企業の専任シニア植物育成者である。彼女は美しさだけでなく治療的価値のためにも驚くべき特別な深紅色の花を設計する:理想的な温度で保たれて、きちんと供給されて、定期的に話されるならば、この植物はその所有者を幸せにする。会社の方針に反して、アリスは彼女の十代の息子、ジョーへの贈り物として一つの家に持ち帰る。彼らはそれを「リトル・ジョー」と命名しましたが、それが成長するにつれて、新しい作品が彼らのニックネームが示唆するほど無害ではないかもしれないという疑念を持つ。
 カンヌ国際映画祭2019コンペティション部門出品。女優賞(エミリー・ビーチャム)、パルムドッグ 審査員大賞(Bello)(tie)受賞。
 上海国際映画祭2019出品。
 ニュー・ホライズンズ映画祭2019出品。
 エルサレム映画祭2019出品。
 トゥー・リバーズ映画&アート・フェスティバル2019出品。
 ファンタジー・映画祭2019出品。
 ストラスブール・ヨーロピーアン・ファンタスティック映画祭2019出品。審査員特別賞受賞。
 バンクーバー国際映画祭2019出品。
 BFIロンドン映画祭2019出品。
 ミル・バレー映画祭2019出品。
 釜山国際映画祭2019ワールド・シネマ部門出品。
 ゲント国際映画祭2019出品。
 ハンプトンズ国際映画祭2019出品。
 オーストリア映画賞2020編集賞、美術賞、メイキャップ賞受賞。

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 ・“Der Boden unter den Füßen(The Ground Beneath My Feet)”(オーストリア) 監督:Marie Kreutzer
 出演:ヴァレリー・パフナー(Valerie Pachner)、Pia Hierzegger、Mavie Hörbiger、Michelle Barthel、Marc Benjamin、Dominic Marcus Singer、Meo Wulf、アクセル・シクロフスキ(Axel Sichrovsky)、Bernd Birkhahn、Axel Wandtke
 物語:ローラは、各地を飛び回っているビジネスコンサルタントで、仕事に必要なアグレッシヴな戦術と休みなく働く能力に優れている。彼女は、趣味の良いアパートが自宅よりもメールボックスやコインランドリーとして機能しているウィーンから、彼女が再編している最新の企業の本社まで、行ったり来たり旅をしている。彼女の日課は、オフィスでの残業か、気まぐれな夕食会か、無菌のホテルの部屋での短い睡眠か、のうちの1つがルーティーンになっている。30に近づいても、ローラは美しく、順調で、キャリアは成功への道を進んでいるように見える。利益率を最適化するために使っているのと同じ冷酷な効率性で、彼女は、自分の人生を管理している。ローラは、上司のエリーゼとの関係、そして長らく精神疾患を病んでいる姉のコニーの存在を秘密にしている。しかし、コニーが自殺を企てたという知らせを受けた時、彼女の秘密は外に漏れそうになる。一所懸命働いてきたことすべてを危険にさらすことなく、姉に最善を尽くそうとすると、彼女は現実への自分の制御がゆっくりと滑り落ちていこうとしているのを感じる。
 ベルリン国際映画祭2019 コンペティション部門出品。
 German Screen Actors Awards2019 主演女優賞(ヴァレリー・パフナー)受賞。
 グアダラハラ国際映画祭2019 PREMIO MAGUEY(ヴァレリー・パフナー)受賞。
 オーストリア映画賞2020 助演女優賞(Pia Hierzegger)受賞。

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 ・“Joy”(オーストリア) 監督:スダベー・モルテツァイ(Sudabeh Mortezai)
 物語:Joyは、若きナイジェリア女性で、セックス・トラフィックの危険なサークルに引っかかってしまう。彼女は、搾取者であるMadameへの借金を払うためにストリートで働く。一方で、ナイジェリアの家族を支え、ウィーンに住む小さな娘のよりよい生活を願っていた。Joyは、ナイジェリアからやってきた10代の娘Preciousを監督するためにMadameから紹介された時、無慈悲な搾取のシステムにおける自分の役割を必死に理解しようとする。
 『マコンド』(2014)のスダベー・モルテツァイ監督最新作。
 ベネチア国際映画祭2018 ベネチア・デイズ出品。Label Europa Cinemas Award、Hearst Film Award受賞。
 BFIロンドン映画祭2018オフィシャル・コンペティション部門。作品賞受賞。
 シカゴ国際映画祭2018出品。Silver Hugo(審査員特別賞)受賞。
 ウィーン国際映画祭2018出品。最優秀オーストリア映画賞受賞。
 テッサロニキ国際映画祭2018出品。
 セビリア・ヨーロッパ映画賞2018出品。女優賞(Anwulika Alphonsus)受賞。
 マラケシュ国際映画祭2018出品。Golden Star受賞。
 レザルク・ヨーロッパ映画祭2018出品。審査員大賞受賞。
 Max Ophüls Preis映画祭2019女優賞(Anwulika Alphonsus)、ソーシャル・インターネット賞受賞。
 ヨーテボリ国際映画祭2019出品。
 香港国際映画祭2019出品。
 ヴィリニュス国際映画祭2019出品。
 New Directors/New Films 2019出品。
 イスタンブール国際映画祭2019出品。
 エルサレム映画祭2019出品。
 オーストリア映画賞2020作品賞、監督賞、主演女優賞(Anwulika Alphonsus)、脚本賞受賞。

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 ・“Nevrland”(オーストリア) 監督:Gregor Schmidinger
 物語:17歳のJakobは、生きていることを感じることしか望んでいない。手に負えない不安攻撃は、彼がそうするのを防ぎ、彼を仮想世界に逃がす。ある夜、彼は26歳のKristjanとcam chatで出会う。彼らの出会いは、魂の傷へのトランスパーソナルな旅の始まりを意味する。
 Max Ophüls Preis映画祭2019出品。Best Newcomer、ユース審査員賞受賞。
 Diagonale Actor Award、Diagonale Actor Award2019受賞。
 テルアヴィヴ国際LGBT映画祭2019International Narrative受賞。
 Kitzbuehel映画祭2019出品。Best Feature Film受賞。
 Filmkunsttage Sachsen-Anhalt 2019 Nachwuchs受賞。
 オーストリア映画賞2020助演男優賞(Josef Hader)、撮影賞、音響デザイン賞受賞。

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 ・“Erde (Earth)”(オーストリア) 監督:ニコラウス・ゲイハルター(Nikolaus Geyrhalter)
 シャベル、掘削機、ダイナマイトなど、年間数十億トンの地球が人間によって動かされている。ニコラウス・ゲイハルターは、鉱山、採石場、そして大規模な建設現場で、絶え間なく惑星を手に入れようとしている人々を観察する。
 ベルリン国際映画祭2019 フォーラム部門出品。エキュメニカル審査員賞受賞。
 モスクワ国際映画祭2019出品。
 シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2019 出品。インターナショナル賞受賞。
 Docufest国際ドキュメンタリー&短編映画祭2019 Green Dox受賞。
 カムデン国際映画祭2019 Harrell Award受賞。
 オーストリア映画賞2020ドキュメンタリー賞受賞。

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 *当ブログ記事

 ・オーストリア映画賞2019 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201901/article_4.html
 ・オーストリア映画賞2019 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201902/article_3.html
 ・オーストリア映画賞2018 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201712/article_102.html
 ・オーストリア映画賞2018 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201802/article_3.html
 ・オーストリア映画賞2017 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201612/article_71.html
 ・オーストリア映画賞2017 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201702/article_3.html
 ・オーストリア映画賞2016 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_74.html
 ・オーストリア映画賞2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_46.html
 ・オーストリア映画賞2014 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_65.html
 ・オーストリア映画賞2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201401/article_68.html
 ・オーストリア映画賞2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_71.html
 ・オーストリア映画賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201301/article_58.html
 ・オーストリア映画賞2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_64.html
 ・オーストリア映画賞2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_49.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2020年2月~5月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/202002/article_7.html

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