インディペンデント・スピリット・アワード2020 受賞結果!!


 第35回インディペンデント・スピリット・アワードの受賞結果が発表されました。(2月8日)

 ◆作品賞(Best Feature)
 ・『名もなき生涯』“A Hidden Life”(独・米) 監督:テレンス・マリック
 ・“Clemency”(米) 監督:Chinonye Chukwu
 ◎『フェアウェル』(米) 監督:ルル・ワン(Lulu Wang)
 ・『マリッジ・ストーリー』“Marriage Story”(米) 監督:ノア・バームバック
 ・『アンカット・ダイヤモンド』(米) 監督:ジョシュ・サフディー、ベニー・サフディー

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 ◆監督賞(Best Director)
 ・ロバート・エガース “The Lighthouse”(米)
 ・アルマ・ハレル(Alma Har’el) “Honey Boy”(米)
 ・ジュリアス・オナー(Julius Onah) “Luce”(米)
 ◎ベニー・サフディー、ジョシュ・サフディー 『アンカット・ダイヤモンド』
 ・ローリーン・スカファリア(Lorene Scafaria) 『ハスラーズ』(米)

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 ◆主演男優賞(Best Male Lead)
 ・Chris Galust “Give Me Liberty”(米)(監督:Kirill Mikhanovsky)
 ・ケルビン・ハリソン・Jr(Kelvin Harrison Jr.) “Luce”
 ・ロバート・パティンソン “The Lighthouse”
 ◎アダム・サンドラー 『アンカット・ダイヤモンド』
 ・マティアス・スーナルツ “The Mustang”(仏・ベルギー)(監督:ロール・ドゥ・クレルモン=トネール(Laure de Clermont-Tonnerre))

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 ◆主演女優賞(Best Female Lead)
 ・カレン・アレン “Colewell”(米)(監督:トム・クイン(Tom Quinn))
 ・ホン・チャウ(Hong Chau) “Driveways”(米)(監督:Andrew Ahn)
 ・エリザベス・モス “Her Smell” (米・ギリシャ)(監督:アレックス・ロス・ペリー)
 ・メアリー・ケイ・プレイス(Mary Kay Place) “Diane”(米)(監督:Kent Jones)
 ・アルフレ・ウッダード “Clemency”
 ◎レニー・ゼルウィガー 『ジュディ 虹の彼方に』“Judy”(米・英)(監督:ルパート・グールド)

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 ◆助演男優賞(Best Supporting Male)
 ◎ウィレム・デフォー “The Lighthouse”
 ・ノア・ジュープ(Noah Jupe) “Honey Boy”
 ・シャイア・ラブーフ “Honey Boy”
 ・ジョナサン・メジャース(Jonathan Majors) “The Last Black Man in San Francisco”(米)(監督:ジョー・タルボット)
 ・ウェンデル・ピアース “Burning Cane”(米)(監督:Phillip Youmans)

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 ◆助演女優賞(Best Supporting Female)
 ・ジェニファー・ロペス 『ハスラーズ』
 ・テイラー・ラッセル(Taylor Russell) “Waves”(米)(監督:トレイ・エドワード・シュルツ(Trey Edward Shults))
 ◎チャオ・シュウチェン(Zhao Shuzhen) 『フェアウェル』
 ・Lauren “Lolo” Spencer “Give Me Liberty”
 ・オクタヴィア・スペンサー “Luce”

 ルル・ワンが代理で登壇。

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 ◆脚本賞(Best Screenplay)
 ◎ノア・バームバック 『マリッジ・ストーリー』“Marriage Story”
 ・Jason Begue、ショーン・スナイダー(Shawn Snyder) 『トゥー・ダスト 土に還る』“To Dust”(米)(監督:ショーン・スナイダー(Shawn Snyder))
 ・ロナルド・ブロンスタイン(Ronald Bronstein)、ベニー・サフディー、ジョシュ・サフディー 『アンカット・ダイヤモンド』
 ・Chinonye Chukwu  “Clemency”
 ・タレル・アルヴィン・マクレイニー(Tarell Alvin McCraney) 『ハイ・フライング・バード -目指せバスケの頂点-』“High Flying Bird”(米)(監督:スティーヴン・スダーバーグ)

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 ◆撮影賞(Best Cinematography)
 ・トッド・バンハーズル(Todd Banhazl) 『ハスラーズ』
 ◎ジェアリン・ブラシュケ(Jarin Blaschke) “The Lighthouse”
 ・ナターシャ・ブライエ(Natasha Braier) “Honey Boy”
 ・チャナーナン・チョートルンロート (Chananun Chotrungroj) 『第三夫人と髪飾り』“The Third Wife”(ベトナム)(監督:アッシュ・メイフェア(Ash Mayfair))
 ・パヴェウ・ポゴジェルスキ(Pawel Pogorzelski) 『ミッドサマー』“Midsommar”(米・スウェーデン)(監督:アリ・アスター)

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 ◆編集賞(Best Editing)
 ・ジュリー・ベジオ(Julie Béziau) 『第三夫人と髪飾り』“The Third Wife”
 ◎ロナルド・ブロンスタイン(Ronald Bronstein)、ベニー・サフディー 『アンカット・ダイヤモンド』
 ・Tyler L. Cook “Sword of Trust”(米)(監督:リン・シェルトン)
 ・ルイーズ・フォード(Louise Ford) “The Lighthouse”
 ・Kirill Mikhanovsky “Give Me Liberty”

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 ◆第1回作品賞(Best First Feature)
 ◎“Booksmart”(米) 監督:オリヴィア・ワイルド(Olivia Wilde)
 ・“The Climb”(米) 監督:マイケル・コヴィーノ(Michael Angelo Covino)
 ・“Diane”(米) 監督:Kent Jones
 ・“The Last Black Man in San Francisco”
 ・“The Mustang”
 ・『シー・ユー・イエスタデイ』“See You Yesterday”(米) 監督:ステフォン・ブリストル(Stefon Bristol)

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 ◆第1回脚本賞(Best First Screenplay)
 ◎フレデリカ・ベイリー(Fredrica Bailey)、ステフォン・ブリストル(Stefon Bristol) 『シー・ユー・イエスタデイ』“See You Yesterday”
 ・Hannah Bos、Paul Thureen “Driveways”
 ・Bridget Savage Cole、Danielle Krudy “Blow the Man Down”(米)(監督:Bridget Savage Cole、Danielle Krudy)
 ・Jocelyn Deboer、Dawn Luebbe “Greener Grass”(米)(監督:Jocelyn Deboer、Dawn Luebbe)
 ・James Montague、Craig W. Sanger “The Vast of the Night”(米)(監督:Andrew Patterson)

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 ◆ドキュメンタリー賞(Best Documentary)
 ◎『アメリカン・ファクトリー』“American Factory”(米) 監督:スティーヴン・ボグナー(Steven Bognar)、ジュリア・ライカート(Julia Reichert)
 ・『アポロ11 完全版』“Apollo 11”(米) 監督:トッド・ダグラス・ミラー(Todd Douglas Miller)
 ・『娘は戦場で生まれた』(英・シリア) 監督:ワアド・アル=カデブ(Waad al-Kateab)、エドワード・ワッツ(Edward Watts)
 ・“Honeyland”(北マケドニア) 監督:Tamara Kotevska、Ljubomir Stefanov
 ・“Island of the Hungry Ghosts”(独・英・オーストラリア) 監督:Gabrielle Brady

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 ◆外国映画賞(Best International Film)
 ・『見えざる人生』“Invisible Life”(ブラジル・独) 監督:カリム・アイノズ
 ・『レ・ミゼラブル』(仏) 監督:ラジ・リ(Ladj Ly)
 ◎『パラサイト 半地下の家族』“Parasite”(韓) 監督:ポン・ジュノ
 ・“Portrait of a Lady on Fire”(仏) 監督:セリーヌ・シアマ
 ・“Retablo”(ペルー) 監督:Alvaro Delgado-Aparicio
 ・“The Souvenir”(英) 監督:ジョアンナ・ホッグ

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 ◆ジョン・カサヴェテス賞(John Cassavetes Award)
 ※50万ドル以下で制作された優秀作品に贈られる。対象者は、監督、脚本家、プロデューサーで、エグゼクティヴ・プロデューサーは対象外。
 ・“Burning Cane”(米) 監督:Phillip Youmans
 ・“Colewell”(米) 監督:トム・クイン(Tom Quinn)
 ◎“Give Me Liberty”(米) 監督:Kirill Mikhanovsky
 ・“Premature” 監督:ラシャード・エルネスト・グリーン(Rashaad Ernesto Green)
 ・“Wild Nights With Emily”(米) 監督:Madeleine Olnek

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 ◆ロバート・アルトマン賞(Robert Altman Award)/アンサンブル賞
 ◎『マリッジ・ストーリー』“Marriage Story”
 監督:ノア・バームバック
 キャスティング・ディレクター:ダグラス・エイベル(Douglas Aibel)、フランシーヌ・マイスラー(Francine Maisler)
 アンサンブル・キャスト:アラン・アルダ、ローラ・ダン、アダム・ドライヴァー、ジュリー・ハガティ(Julie Hagerty)、スカーレット・ヨハンソン、レイ・リオッタ、Azhy Robertson、メリット・ウェヴァー(Merritt Wever)

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 ◆第23回プロデューサー賞(Producers Award)
 高度にリソースが限定されながらも、質を高いインディペンデント作品を作り出すのに求められるクリエイティヴィティーや粘り強さ、ヴィジョンなどを実践している、新進のプロデューサーに贈られる。制約なしの$25,000他が与えられる。
 ◎Mollye Asher
 ・Krista Parris
 ・Ryan Zacarias

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 ◆第26回「今後の劇場公開を期待したい」映画賞(Someone to Watch Award)
 ◎ラシャード・エルネスト・グリーン(Rashaad Ernesto Green) “Premature”
 ・アッシュ・メイフェア(Ash Mayfair) 『第三夫人と髪飾り』“The Third Wife”
 ・ジョー・タルボット(Joe Talbot) “The Last Black Man in San Francisco”

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 ◆第25回事実は小説より奇なり賞(Truer Than Fiction Award)
 ※まだ大きな映画賞などを受賞したりしていない優れたドキュメンタリー作品の作り手に贈られる。制約なしの$25,000他が与えられる。
 ・Khalik Alla “Black Mother”
 ・Davy Rothbar “17 Blocks”
 ◎Nadia Shihab “Jaddoland”
 ・エリック・ストール(Erick Stoll)、Chase Whiteside “América”

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 ◆第3回ボニー賞(Bonnie Award)
 Bonnie Tiburzi Caputoは、1973年に24歳でアメリカン航空に入って、アメリカの大手航空会社で初めての女性パイロットになった。ボニー賞、彼女に敬意を表して設けられた賞で、アメリカン航空から、中堅の女性監督に制約なしの50,000ドルが贈られる。
 ・マリエル・ヘラー(Marielle Heller)
 ◎ケリー・ライヒャルト(Kelly Reichardt)
 ・ルル・ワン(Lulu Wang)

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 主な作品のノミネート&受賞状況は、以下の通り。

 ・『アンカット・ダイヤモンド』(3/5):作品・監督・主演男優・脚本・編集
 ・“The Lighthouse”(2/5):監督・主演男優・助演男優・撮影・編集
 ・“Honey Boy”(0/4):監督・助演男優・助演男優・撮影
 ・“Give Me Liberty”(1/4):主演男優・助演女優・編集・カサヴェテス
 ・“Clemency”(0/3):作品・主演女優・脚本
 ・『マリッジ・ストーリー』(2/3):作品・脚本・アルトマン
 ・“Luce”(0/3):監督・主演男優・助演女優
 ・『ハスラーズ』(0/3):監督・助演女優・撮影
 ・“The Last Black Man in San Francisco”(0/3):助演男優・第1回・Someone
 ・『第三夫人と髪飾り』(0/3):撮影・編集・Someone
 ・『フェアウェル』(2/2):作品・助演女優
 ・“The Mustang”(0/2):主演男優・第1回
 ・“Colewell”(0/2):主演女優・カサヴェテス
 ・“Diane”(0/2):監督・第1回
 ・“Driveways”(0/2):主演女優・第1回脚本
 ・“Burning Cane”(0/2):助演男優・カサヴェテス
 ・『シー・ユー・イエスタデイ』(1/2):第1回・第1回脚本
 ・“Premature”(1/2):カサヴェテス・Someone

 一時期、米国アカデミー賞と変わらないようなものになりかけたような時期もあったインディペンデント・スピリット・アワードですが、近年は(本年度は)かなりインディペンデント色が強いノミネーション&受賞結果になっています。

 結果だけ見れば、多様性を欠いた今年の米国アカデミー賞に対する異議申したての要素もあるように感じられ、米国アカデミー賞がノミネートもさせず、あえて無視した候補に賞を与えているようにも見えます。

 受賞結果での米国アカデミー賞との一致は、おそらく主演女優賞と(長編)ドキュメンタリー賞、外国語映画賞(国際映画賞)の3部門のみになるでしょうか。

 これで、インディペンデント・スピリット・アワードも米国アカデミー賞も最高賞がアジア系の作品になる可能性が生まれたわけですが、さて……

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 *当ブログ記事

 ・インディペンデント・スピリット・アワード2020 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201911/article_33.html
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2019 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201811/article_27.html
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2019 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201902/article_50.htm
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2018 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201711/article_35.html
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2018 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201803/article_6.html
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2017 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201611/article_38.html
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2017 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201702/article_53.html
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 ・インディペンデント・スピリット・アワード2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_1.html
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201102/article_50.html
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_3.html
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201003/article_12.html
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2009 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_8.html
 ・インディペンデント・スピリット・アワード2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_30.html

 ・インディペンデント・スピリット・アワードにノミネートされた日本人を調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201803/article_5.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年10月~2020年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_7.html
 ・映画賞&映画祭カレンダー 2020年2月~5月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/202002/article_7.html

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