リュミエール賞2020 受賞結果!

 外国人記者によるフランス映画の映画賞(フランス版ゴールデン・グローブ賞のようなもの)、第25回リュミエール賞の各賞が発表になりました。(1月28日発表)

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 ◆作品賞(Meilleur Film)
 ・"Grâce à Dieu (By the Grace of God)"(仏・ベルギー) 監督:フランソワ・オゾン
 ・”J'acusse (An Officer and a Spy)”(仏・伊) 監督:ロマン・ポランスキー
 ◎『レ・ミゼラブル』”Les Misérables”(仏) 監督:ラジ・リ(Ladj Ly)
 ・”Portrait de la Jeune Fille en Feu (Portrait of a Lady on Fire)”(仏) 監督:セリーヌ・シアマ
 ・”Roubaix, une Lumière (Oh Mercy!)”(仏) 監督:アルノー・デプレシャン

 "Grâce à Dieu (By the Grace of God)"、“Roubaix une lumière(Oh Mercy!)”は、ルイ・デリュック賞2019ノミネート。
 "Grâce à Dieu (By the Grace of God)"、『レ・ミゼラブル』、”Portrait de la Jeune Fille en Feu (Portrait of a Lady on Fire)”は、ヨーロッパ映画賞2019オフィシャル・セレクション。

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 ◆監督賞(Meilleure Mise En Scène)
 ・ジェレミー・クラパン 『失くした体』”J’ai Perdu mon corps (I Lost My Body)”(仏)
 ・アルノー・デプレシャン ”Roubaix, une Lumière (Oh Mercy!)”
 ・ラジ・リ(Ladj Ly) 『レ・ミゼラブル』”Les Misérables”
 ◎ロマン・ポランスキー ”J’acusse (An Officer and a Spy)”
 ・セリーヌ・シアマ ”Portrait de la Jeune Fille en Feu (Portrait of a Lady on Fire)”

 アルノー・デプレシャンは、リュミエール賞監督賞2回目のノミネート。『あの頃エッフェル塔の下で』(2015)で受賞。
 ロマン・ポランスキーは、リュミエール賞監督賞2回目のノミネート。『ゴーストライター』(2010)で受賞。
 セリーヌ・シアマは、リュミエール賞監督賞2回目のノミネート。
 他の2人は、リュミエール賞監督賞初ノミネート。

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 ◆男優賞(Meilleur Acteur)
 ・スワン・アルロー(Swann Arlaud) ”Grâce à Dieu (By the Grace of God)”
 ・ダニエル・オートゥイユ "La Belle époque"(仏)(監督:Nicolas Bedos)
 ・ジャン・デュジャルダン ”J’acusse (An Officer and a Spy)”
 ・ファブリス・ルキーニ “Alice et le maire (Alice and the Mayor)”(仏・ベルギー)(監督:Nicolas Pariser)
 ◎ロシュディ・ゼム ”Roubaix, une Lumière (Oh Mercy!)”

 スワン・アルローは、2年連続で男優賞ノミネート。
 ダニエル・オートゥイユは、3回目の男優賞ノミネート。2年連続ノミネート。
 ジャン・デュジャルダンは、2回目の男優賞ノミネート。
 ファブリス・ルキーニは、2回目の男優賞ノミネート。
 ロシュディ・ゼムは、リュミエール賞初ノミネート。

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 ◆女優賞(Meilleure Actrice)
 ・ファニー・アルダン "La Belle époque"
 ・アナイス・ドゥムースティエ(Anaïs Demoustier) “Alice et le maire (Alice and the Mayor)”
 ・エヴァ・グリーン "Proxima"(仏・独)(監督:アリス・ウィンクール(Alice Winocour))
 ◎ノエミ・メルラン(Noémie Merlant) ”Portrait de la Jeune Fille en Feu (Portrait of a Lady on Fire)”
 ・カリン・ヴィアール " Chanson douce (Perfect Nanny)"(仏)(監督:Lucie Borleteau)

 ファニー・アルダンは、2回目の女優賞ノミネート。『リディキュール』(1996)で受賞。
 アナイス・ドゥムースティエ、エヴァ・グリーンは、リュミエール賞初ノミネート。
 ノエミ・メルランは、新人女優賞、女優賞1回ずつノミネート。
 カリン・ヴィアールは、5回目の女優賞ノミネート。“Haut les coeurs!”(1999)、『素顔のルル』(2013)&『エール!』(2014)で受賞。2年連続で女優賞ノミネート。

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 ◆脚本賞(Meilleur Scénario)
 ・Nicolas Bedos "La Belle époque"
 ◎ラジ・リ(Ladj Ly)、ジョルダーノ・ジェデルリーニ(Giordano Gederlini)、Alexis Manenti 『レ・ミゼラブル』”Les Misérables”
 ・フランソワ・オゾン "Grâce à Dieu (By the Grace of God)"
 ・Nicolas Pariser “Alice et le maire (Alice and the Mayor)”
 ・ロマン・ポランスキー、ロバート・ハリス ”J’acusse (An Officer and a Spy)”

 Nicolas Bedosは、初ノミネート。
 ラジ・リ、ジョルダーノ・ジェデルリーニ、Alexis Manentiは、初ノミネート。
 フランソワ・オゾンは、2回目の脚本賞ノミネート。
 Nicolas Pariserは、初ノミネート。
 ロマン・ポランスキーは、2回目の脚本賞ノミネート。『毛皮のヴィーナス』(2013)で受賞。ロバート・ハリスは、初ノミネート。

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 ◆撮影賞(Meilleur Image)
 ・マニュエル・ダコッセ(Manuel Dacosse) ”Grâce à Dieu (By the Grace of God)”
 ・パヴェル・エデルマン(Pawel Edelman) ”J’acusse (An Officer and a Spy)”
 ・イリナ・ルプチャンスキー(Irina Lubtchansky) ”Roubaix, une Lumière (Oh Mercy!)”
 ◎クレール・マトン(Claire Mathon) ”Portrait de la Jeune Fille en Feu (Portrait of a Lady on Fire)”
 ・Julien Poupard 『レ・ミゼラブル』”Les Misérables”

 クレール・マトンは、ニューヨーク映画批評家協会賞2019撮影賞受賞。
 イリナ・ルプチャンスキーは、3回目の撮影賞ノミネート。
 クレール・マトンは、2回目の撮影賞ノミネート。
 他は、初ノミネート。

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 ◆音楽賞(Musique)
 ・Fatima Al Qadiri 『アトランティックス』”Atlantique (Atlantics)”(仏・ベルギー・セネガル)(監督:マティ・ディオップ(Mati Diop))
 ・クリストフ(Christophe) "Jeanne(Joan of Arc)"(仏)(監督:ブリュノ・デュモン)
 ◎アレクサンドル・デプラ "Adults in the Room"(仏・ギリシャ)(監督:コスタ=ガヴラス)
 ・Evgueni Galperine、Sacha Galperine "Grâce à Dieu (By the Grace of God)"
 ・Dan Levy 『失くした体』”J’ai Perdu mon corps (I Lost My Body)” de Jérémy Clapin

 Dan Levyは、アニー賞2020音楽賞ノミネート。
 アレクサンドル・デプラは、2回目の音楽賞ノミネート。
 他は、初ノミネート。

 ◆新人男優賞(Révélation Masculine)
 ・Thomas Daloz “Les Particules (Particles)”(仏・スイス)(監督:Blaise Harrison)
 ◎アレクシス・マネンティ(Alexis Manenti) 『レ・ミゼラブル』”Les Misérables”
 ・トム・メルシエ(Tom Mercier) 『シノニムズ』“Synonymes (Synonyms)”(監督:ナダヴ・ラピド(Nadav Lapid))
 ・イッサ・ペリカ(Issa Perica) 『レ・ミゼラブル』”Les Misérables”
 ・Thimotée Robart "Vif-Argent"(仏)(監督:ステファン・バチュ(Stéphane Batut))

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 ◆新人女優賞(Révélation Féminine)
 ・Céleste Brunnquell " Les Éblouis (The Dazzled)"(仏)(監督:Sarah Suco)
 ・Mina Farid " Une fille facile (An Easy Girl)"(仏)(監督:レベッカ・ズロトヴスキ)
 ◎Nina Meurisse "Camille"(仏)(監督:Boris Lojkine)
 ・Lise Leplat Prudhomme "Jeanne(Joan of Arc)"
 ・ママ・サネ(Mama Sané) 『アトランティックス』”Atlantique (Atlantics)”

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 ◆第1回作品賞(Meilleur Premier Film)
 ・『アトランティックス』”Atlantique (Atlantics)” 監督:マティ・ディオップ(Mati Diop)
 ・" Une Intime Conviction (Conviction)"(仏・ベルギー) 監督:Antoine Raimbault
 ・『レ・ミゼラブル』”Les Misérables” 監督:ラジ・リ(Ladj Ly)
 ◎" Nevada (The Mustang)"(仏・ベルギー) 監督:ロール・ドゥ・クレルモン=トネール(Laure De Clermont-Tonnerre)
 ・" Perdrix (The Bare Necessity)"(仏) 監督:Erwan Le Duc

 『アトランティックス』は、ルイ・デリュック賞2019初監督作品賞ノミネート。
 Laure De Clermont-Tonnerreは、ゴッサム・アワード2019 ブレイクスルー監督賞受賞。

 ◆アニメーション賞(Film D'animation)
 ・" La fameuse invasion des ours en sicile (The Bears' Famous Invasion of Sicily)"(仏・伊) 監督:ロレンツォ・マトッティ(Lorenzo Mattotti)
 ・『FUNAN』"Funan"(仏・ベルギー・ルクセンブルク・カンボジア) 監督:Denis Do
 ・『カブールのツバメ』" Les Hirondelles de Kaboul (The Swallows of Kabul)"(仏・ルクセンブルク・スイス) 監督:ザブ-・ブライトマン(Zabou Breitman)、Éléa Gobbé-Mévellec
 ◎『失くした体』”J’ai Perdu mon corps (I Lost My Body)”(仏) 監督:ジェレミー・クラパン
 ・“The Tower(Wardi)”(仏・スウェーデン・ノルウェー) 監督:Mats Grorud

 全員、アニメーション賞初ノミネート。
 " La fameuse invasion des ours en sicile (The Bears' Famous Invasion of Sicily)"以外の4作品は、米国アカデミー賞2020長編アカデミー賞エントリー。
 " La fameuse invasion des ours en sicile (The Bears' Famous Invasion of Sicily)"は、カンヌ国際映画祭2019 ある視点部門出品。
 『FUNAN』はアヌシー国際アニメーションフェスティバル2018長編コンペティション部門グランプリ/Crystal Award受賞。
 『カブールのツバメ』は、カンヌ国際映画祭2019 ある視点部門出品。
 『失くした体』は、カンヌ国際映画祭2019 国際批評家週間出品。アヌシー国際アニメーションフェスティバル2019グランプリ、観客賞受賞。ルイ・デリュック賞2019初監督作品賞ノミネート。
 " La fameuse invasion des ours en sicile (The Bears' Famous Invasion of Sicily)"は、カンヌ国際映画祭2019 ある視点部門出品。

 ◆ドキュメンタリー賞(Documentaire)
 ・" Être vivant et le savoir (Living and Knowing You're Alive)"(仏) 監督:アラン・カヴァリエ(Alain Cavalier)
 ・"Lourdes"(仏) 監督:Thierry Demaizière、アルバン・トゥルレー(Alban Teurlai)
 ◎"M"(仏) 監督:Yolande Zauberman
 ・" Ne croyez surtout pas que je hurle (Just Don't Think I'll Scream)"(仏) 監督:Frank Beauvais
 ・"68, mon père et les clous"(仏) 監督:Samuel Bigiaoui

 全員、ドキュメンタリー賞初ノミネート。
 "M"のみ、ヨーロッパ映画賞2019ドキュメンタリー賞オフィシャル・セレクション。
 "Être vivant et le savoir (Living and Knowing You're Alive)"は、カンヌ国際映画祭2019 スペシャル・スクリーニング部門出品。ルイ・デリュック賞2019ノミネート。
 "M"は、ロカルノ国際映画祭2018出品。審査員特別賞、«Environment is quality of life» Prize受賞。
 " Ne croyez surtout pas que je hurle (Just Don't Think I'll Scream)"は、ベルリン国際映画祭2019 フォーラム部門出品。ルイ・デリュック賞2019初監督作品賞ノミネート。

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 ◆インターナショナル共同製作賞(Coproduction Internationale)
 ・"Bacurau"(ブラジル・仏) 監督:クレベール・メンドンサ・フィリオ(Kleber Mendonça Filho)、Juliano Dornelles
 ◎"It Must Be Heaven"(仏・カタール・独・カナダ・トルコ・パレスチナ) 監督:エリア・スレイマン
 ・『その手に触れるまで』"Le Jeune Ahmed"(ベルギー・仏) 監督:リュック&ジャン=ピエール・ダルデンヌ
 ・"Lola vers la mer"(ベルギー・仏) 監督:Laurent Micheli
 ・"Papicha"(仏・アルジェリア・ベルギー・カタール) 監督:Mounia Meddour

 ダルデンヌ兄弟は、5回ノミネート、4回受賞。
 "It Must Be Heaven"は、カンヌ国際映画祭2019コンペティション部門出品。スペシャル・メンション、国際批評家連盟賞受賞。
 『その手に触れるまで』は、カンヌ国際映画祭2019コンペティション部門出品。監督賞受賞。
 "Papicha"は、米国アカデミー賞2020国際映画賞アルジェリア代表。

 ◆名誉賞(Invités d'honneur)
 ◎ロベルト・ベニーニ

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 ◎コスタ=ガヴラス

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 主な作品のノミネート&受賞状況は、以下の通り。

 ・『レ・ミゼラブル』(3/7):作品・監督・脚本・撮影・新人男優・新人男優・第1回
 ・”J'acusse (An Officer and a Spy)”(1/5):作品・監督・男優・脚本・撮影
 ・"Grâce à Dieu (By the Grace of God)"(0/4):作品・男優・脚本・撮影
 ・”Portrait de la Jeune Fille en Feu (Portrait of a Lady on Fire)”(2/4):作品・監督・女優・撮影
 ・”Roubaix, une Lumière (Oh Mercy!)”(1/4):作品・監督・男優・撮影
 ・『失くした体』(1/3):監督・音楽・アニメーション
 ・“Alice et le maire (Alice and the Mayor)”(0/3):男優・女優・脚本
 ・『アトランティックス』(0/3):音楽・新人女優・第1回
 ・"La Belle époque"(0/2):男優・女優・脚本

 フランス映画批評家協会賞に続いて、リュミエール賞も『レ・ミゼラブル』の受賞になりました。

 結果が出てみれば、ほとんど予想通りという感じで、2019年のフランス映画を代表する作品は、『レ・ミゼラブル』、”Portrait de la Jeune Fille en Feu (Portrait of a Lady on Fire)”、 『失くした体』というところでしょうか。
 セザール賞もこれに近い結果になるような気がしますね。

 ラジ・リやロマン・ポランスキーは、欠席だったようです。

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 *当ブログ記事

 ・フランス映画批評家協会賞2019 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/202001/article_47.html

 ・ルイ・デリュック賞2019 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_46.html
 ・ルイ・デリュック賞2019 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201912/article_27.html

 ・ジャン・ヴィゴ賞2019 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201906/article_13.html

 ・リュミエール賞2020 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201912/article_13.html
 ・リュミエール賞2019 ノミネーション:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201901/article_3.html
 ・リュミエール賞2019 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201902/article_14.html
 ・リュミエール賞2018ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201712/article_43.html
 ・リュミエール賞2018 受賞結果:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201802/article_20.html
 ・リュミエール賞2017ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201612/article_65.html
 ・リュミエール賞2017 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201701/article_80.html
 ・リュミエール賞2016ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201601/article_56.html
 ・リュミエール賞2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201602/article_16.html
 ・リュミエール賞2014ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_58.html
 ・リュミエール賞2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201401/article_63.html
 ・リュミエール賞2013ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_60.html
 ・リュミエール賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201301/article_49.html
 ・リュミエール賞2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_53.html
 ・リュミエール賞2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_29.html
 ・リュミエール賞2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_49.html
 ・リュミエール賞2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_32.html
 ・リュミエール賞2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_33.html
 ・リュミエール賞2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_28.html
 ・リュミエール賞2009 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_33.html
 ・リュミエール賞2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_25.html


 ・映画賞&映画祭カレンダー 2019年10月~2020年1月:https://umikarahajimaru.at.webry.info/201910/article_7.html

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